2019/5/25-27 朝日連峰縦走(1日目)
先週鳥海山で板納めをし、いよいよグリーンシーズンの始まり始まり。
一発目はどこへ行こうか、と天気予報を見てみると、どうやら週末はかなり気温が上がりそうだけど安定している天気のようで。
ならばやっぱり残雪の稜線歩きでしょう、静かな山を楽しむなら今が好機!と2泊3日で朝日連峰へ。
日暮沢への道は先週末に通れるようになったこと、稜線上の小屋は水場もしっかり出ていることを確認した上でルート決定。
日暮沢起点で、以東岳から大朝日岳まで朝日主稜線を歩きます。
入山口の日暮沢には6時頃に到着。
先行車の車は3台。
#日暮沢小屋のトイレは利用可でした
日暮沢から竜門山へと続く尾根道は、出発してすぐに急坂に。
木の根がごつごつと階段のようにつながる急坂を登ります。
グリーンシーズン一発目だし、久々の重荷なのでゆっくりゆっくり。
#今回の荷物は、ごろ太君18kg、まきchin15kg。水は、竜門小屋も狐穴小屋も水場が出てるので、行動中の飲み水のみ持参(ごろ太君4L、まきchin1.5L)、あとはアルコール類を適宜。
ブナや松の新緑の尾根は、新緑が目にも涼やか、吹く風も涼しい。
この日から3日間猛暑予報なので、朝から暑いかと思ったけど意外と涼しくて助かる。
そんな新緑の尾根を、色鮮やかなツツジが彩ります。
華やかな赤が映えますね。
日暮沢から150mほど急坂を登り上げると、少し傾斜が緩やかに。
この辺りからブナ主体の林になり、白い幹が一層涼やかでいい雰囲気。
足元にはショウジョウバカマがちらほらと。
この花が出てきたってことは、つい最近まで雪が残ってたってことだろな、と思いながら高度を上げていくと、標高900m付近からちらほら残雪が出始めて
1,080m付近のトラバース道のあたりで雪道に。
ここはこの時期、いつも雪ありますね。
雪が硬いとおっかないけど、今年は雪ざくざくなので歩きやすい。
そしてトラバースを過ぎると、清太岩山の東尾根へと登り上げる急斜面の残雪へ。
例年よりも雪が薄くて藪が所々出ているような?
念のため軽アイゼンつけてざくざく登ります。
青空と新緑と残雪。
このコントラストがなんともステキ。
あぁ、山にも春がきたなぁ、なんて今更思ってみたり。
ざくざくと登り上げていくと、右手には月山も見えてきた。
まとわりついてくる虫も少々増えてきたけど思ったよりは多くなく、意外と快適。
尾根に登り上げる直前はかなりの急斜面。
ちょうど下ってこられた単独の方のツボ足跡をなぞるように登って
尾根上に出てきました。
背後には月山がクッキリ、すごく近く見える!
尾根上からは大朝日岳や西朝日岳もクッキリ。
残雪模様も美しい。
そんな景色を眺めつつ、清太岩山目指して歩きます。
尾根上は雪道だったり夏道だったり。
夏道が出ているところでは春の花がいっぱい。
ミネザクラは咲きはじめ、タムシバは満開。
イワウチワ、カタクリ、ショウジョウバカマ、ノウゴウイチゴ
足元には可愛らしい春の花々♪
花々に和みつつ、残雪でクールダウンしつつ。
清太岩山手前で雪の尾根をざくざく歩いて
清太岩山、到着。
思ったよりも虫が少なく、風も吹き抜けて涼しいので、ここで腹ごしらえがてら一息。
目の前には、大朝日岳へと連なる朝日主稜線。
ゆったりと穏やかでたおやかな稜線。
こちらは、竜門山から寒江山、以東岳へと連なる稜線。
大好きな稜線♪
天狗角力取山、障子ヶ岳から三方境へと続く稜線も。
その向こうには月山も見えてます。
今日は景色クッキリ!
そんな景色を眺めつつ、山頂で風に吹かれながら一息ついたら、先へと進みます。
清太岩山からの残雪の急斜面を下れば、あとは竜門山へ向けて登る尾根を辿ります。
足元にはミヤマキンバイが花盛り。
雪の白、新緑の緑、空の青の中でこの花の黄色がとっても鮮やか。
景色を眺めつつ、足元の花々を眺めつつ。
ゆる~りのんびり尾根道を歩いていくと、いよいよ主稜線が目の前に。
主稜線に出てきました♪
目の前には、寒江山~以東岳と連なる稜線!
テンション上がりますね~(^^
遠くを見やれば、月山のお隣には鳥海山も。
遠くまでスッキリ晴れていい展望!
さて、ここからは寒江山を越えて狐穴小屋を目指します。
まずは竜門山を下って竜門小屋へ。
下る道には、気の早いハクサンイチゲがちらほらと花を咲かせてました。
満開までにはまだあと2週間くらいかな。
それでも、この花が咲いてるとなんだかウキウキしてきますね(^^
そして到着した竜門小屋の前には、たっぷりと水が出ている水場がありました。
冷たくて美味しい水を補給して一息ついたら、稜線歩きへと出発!
狐穴小屋へは、南寒江山、寒江山、北寒江山と3兄弟越えていかねばならず。
尾根道を1,000m登ってきた足には堪えるけど、ロケーション最高な道なので気持ちはウキウキ。
キクザキイチゲ、シラネアオイ、ミネズオウ、ヒメイチゲ
足元には春の花々も咲いてて、これまたウキウキ。
寒江山への稜線上の道は、ほぼ夏道だけど南寒江山の手前で雪庇の上を歩く箇所もあり。
雪はざくざくで歩きやすいのだけど、クラックが多く走ってるのでちょっと緊張。
そんな箇所もありつつ、稜線上の道を辿ります。
稜線に上がったところで風がかなり強くなり、おかげで涼しいし虫がいないのはいいのだけど、如何せん風が強すぎてノンビリ歩く気になれないのが玉に瑕。
いや、天然のクーラーになってくれてるのでありがたいんですけどね。
登ってきた尾根と同じく、稜線上もミヤマキンバイが満開。
ほんのり黄色に色づいた稜線であります。
そんな景色の中、風に吹かれつつ黙々と歩いて寒江山に到着。
ごろ太君は写真撮りつつゆっくり、でも私は早く小屋に着きたくてそわそわ歩いちゃって、若干ペースに差が生じてますけど(笑)
というわけで、そそくさと寒江山を後にして狐穴小屋目指して下ります。
三面からの道が合流する北寒江山を過ぎれば、目の前には三方境と、大きく聳える以東岳!
どっしりと大きな以東岳を正面に拝みつつ、しかもどんどん以東岳が近づいてくるこの稜線歩きが大のお気に入り。
今日はずっと天気も良くて、ずっと以東岳を正面に眺めることができて嬉しい♪
三方境からは、以東岳を背に建つ狐穴小屋が。
うー、この景色、何度見ても感動する。
今年もこの景色に出会えてよかった!
三方境の先は、ザレた道を下って狐穴小屋へ。
最後は雪の斜面を下って小屋に到着。
#小屋の前に水場あり、じゃぶじゃぶ出てきました。
#宿泊者は、協力金1人1泊1,500円。
まきchin隊の他には三面から登ってこられた単独の方がお一人、の静かな小屋でありました。
景色を眺めつつのんびり過ごして、日の入り前には寝落ちしちゃいました。
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