2019/4/21 焼石岳BC
> 4/20 栗駒山BCへ
GW前哨戦2日目は、焼石岳へ。
月山行こうかとも思ってたのだけど、天気予報的には北東北のほうがいい感じ。
ならば、とこの時期行きたくてず~っとタイミングを見計らっていた焼石岳へ。
4月上旬に胆沢ダム~平七沢の通行止めが解除されるのだけど、雪が少ない年だとその時期には雪が怪しくなっていることが多い。
最近少雪だったし、雪が多い年でもなかなか週末に好天が当たらず、とタイミング合わずに行けてなかったのですが、この週末はチャンス!!
前日の風は弱まる予報、あとは早めに雲が取れてくれることを祈りつつ。
長丁場なので早めに出発、と入山口の平七沢ゲートに向かうと
ゲート手前の路肩スペースには数台が停まってて、みなさん準備中。
まだ早い時間だから空いてるか、と思ってたら、直後に続々と車が到着して人がわんさか登場。
・・・どうやら山歩きクラブか何かの団体さんのようで。
早めに到着して良かった~
団体さんよりも先に、さくさく準備して出発。
ゲートの脇から入山です。
杉&雑木の林を斜めに横切って林道へ。
林道の上は、何か所か雪が切れそう。。。
林道からブナ林へと入るところでは、ちいさな流れをじゃぶじゃぶと。
きゃー、シールで小川を渡るのって初めてかも(笑)
あとはひたすらブナ林の尾根をゆる~りと。
所々にツアー標識はあるけど迷いやすそう、GPS必携ですな。
今回、銀明水付近までは、入山口で一緒になった地元の方とご一緒させていただきました(銀明水手前から先はさくさく先行して行かれました)。
お一方は焼石岳の主だそうで、天気良ければほぼ毎週来られてるそう。すごい。
ゆる~り歩くブナ林。
途中の雪原には、雪が切れてミズバショウが顔を出してます。
まだまだ周囲は雪だけどさすがは花の山、もう咲き始めてるんですね~(^^
穏やかなブナ林には、大きなブナあり、小さな細い幹のブナあり。
夏道は結構アップダウンあったり細い尾根があったりするけど、積雪期のルートは急な登りもなく、緩やかな尾根がほとんどアップダウンなく続いてて歩きやすい。
所々に顔を出している沢筋を眺めつつ、延々と続くブナ林を4㎞弱歩いたところで
前方に斜面が切り立った山が見えてきた。横岳かな。
あの山が近づいてきたってことは、銀明水の小屋もそろそろかな(ってこの時は思ってたけど、銀明水の小屋まではまだあと3㎞ほど。。)。
山並みが見えてきたのはいいけど、背景が曇り空だとパッとしないなぁ。
さて、ここまでは尾根や沢筋がやや入り組んでたけど、このあたりからばーんと広い斜面のブナ林になり、かなりいい感じの景色の中を歩きます。
どこまで行ってもブナブナブナ。美しい!
しかも頭上を覆っていた雲がどんどん晴れて、青空が広がってきたような。
テンション上がります♪
ブナ林越しに横岳と青空を眺めつつ。
やっぱりいいなぁ、青空の下のブナ林。めちゃくちゃ癒される。
カモシカ?やらクマやらの足跡もあったりして。
少し小高い丘に登り上げると、前日登った栗駒山がクッキリ。
真っ白に輝いて美しい。
今日は、あっちからも焼石岳が真っ白にキレイに見えてるかな。
小屋が近づくにつれてブナがまばらになって、視界が徐々に開けてくるのが気持ちいい。
おまけに雲もすっかり晴れて青空だし。
雪庇がごろんと落っこちている、この時期ならではなところも。
なんだかロールケーキみたいな雪の塊が美味しそう♪
そんな景色を眺めつつ、相変わらずゆる~り続くブナ林を歩いていくと、いよいよ横岳の斜面が目前に。
結構切り立っていて急な斜面。
そういえば秋に横岳から下った時、かなり急なところを下ったっけ。
ここ滑れるのかなぁ、なんてその時は思ってたけど、かなり急斜面だし、あちこちクラック入っててちょっと滑る気になれない斜面でした。
(帰りに見上げたら、歩きの人のつぼトレースがついてた)
横岳が目前に近づいてきたところで、ようやく銀明水の小屋に到着(銀明水はまだ雪の下) 。
ちょっと一息ついたらいよいよ最後の登りに取り掛かります。
ここからはほぼ夏道沿い。
夏道もここらあたりでぐい~っと登ってたっけね。
ぬかるんでたり沢沿いだったりと結構面倒な道だった記憶があるけど、雪に覆われてる今は楽ちんですな。
そんな斜面をトラバース気味に登ります。
締まり気味のザラメ雪なので、トラバースでも歩きやすい。
開けて少し風も通るようになって、気持ちいい。
が、久しぶりの長丁場で、足がだんだんだるくなってきた。。。
夏道の頃は、このあたりは沢の中の岩ごろの道だったような?
つるんと開けたこの斜面を登り切れば、目の前に東焼石岳や焼石岳が見えてくるはず!
期待に胸を高鳴らせつつ、斜面を登り切ると
左手には横岳、そして前方にはようやく見えてきた焼石岳(^^
待ちに待った景色であります。
周囲の山並みを眺めつつ、だんだん近くなってくる焼石岳を眺めつつ。
のんびりゆる~り歩いて、姥石平に到着。
あと1ヶ月半もすれば、ここもハクサンイチゲで真っ白になるんだなぁ、と思うとちょっと不思議な感じ。
どこもまだ雪で真っ白なのに。。と思ったら、姥石平の付近は雪が融け始めて石畳が見えてるところもありました。
姥石平の先には泉水沼。
いつもは逆さ焼石岳を楽しむところだけど、この時期はまだもちろん氷結中。
でもなんだか、心なしか沼部分はほんのり青いような?
そんな景色を眺めつつ、いよいよ最後の登りへ取り掛かります。
この時期は、夏道のある左側の稜線ではなく山頂直下の南東斜面を直登。
夏道はもう藪が出てるし、雪がほどよく緩んだこの時期ならば、確かにここ直登するのが一番楽。
一足先に登って行かれた焼石岳の主さんのトレースを追って、泉水沼から100mほど登り上げて
焼石岳山頂、到着!
真っ青な空の下、だーれもいない山頂をゲット(^^
山頂標識の向こうには、真っ白な鳥海山。
なんだかぽっかり浮かんでるみたい。
南本内岳と鳥海山。
南本内岳、素晴らしい斜面だなぁ。俊足の方ならあっちも滑っちゃったりするのかしら。
岩手山や八幡平、森吉山もずら~り一望♪
ほんと素晴らしい展望。
こんなにいい天気でこんなに素晴らしい展望に出会えるなんて、感激。
タイミング見計らってた甲斐がありました!
静かな山頂で、こんな景色を眺めつつ一休み。
風もなく穏やかで、もうずっといられそうな感じではありましたが。
歩きの人たちが何組か登ってこられたのを機に、下山開始。
山頂から南東斜面へと滑り込みます!
日射しもあり風もないので、もしかしたら滑りにくい雪になってるかも?とドキドキしてたら、なんとまぁ滑りやすいザラメ雪(^^
目の前に広がる景色もステキだし、雪もステキだし。
これは止まれない止まりたくない!
シュプールなし、縦溝なしのフラット斜面を一気に滑り降りちゃいました。
いやー、最高。
滑り降りた斜面を振り返って、自分たちのシュプールを眺めます。
至福のひとときですな。
短い斜面だけど、いい雪滑れてよかった。
登り返してもう一本滑っちゃう?なんて思ったりもしたけど、まぁここらでいいでしょう、とそのまま下山。
銀明水上の大斜面は結構縦溝あったりうねってたりするところもあるけど、ちょい水気多めなザラメで板が走って滑りやすい。
ここらあたりはストップ雪になってるかな、と思ってたので意外。
でもさすがに、銀明水のすぐ上の斜面だけはストップ雪でした(笑)
それでも、開けた斜面はほぼずっと気持ちよく滑ってくることができました!
あとは緩やかなブナ林をのんびり下ります。
ざくざく雪だけど、木立の中だからか緩みすぎず滑りやすい雪。
ごろ太君、ツボ足トレースの中を滑ると板が良く走って滑りやすい!と、わざわざぼこぼこのトレース跡を滑ってました(笑)
途中のミズバショウ群生地。
こんなところが山中あちこちにある焼石岳は、やっぱり花の山ですな。
登りで5時間かけた道を、帰りは1時間半強で下って終了。
入山口では人がたくさんいてどうなることかと思ったけど、歩きだしたら山頂までは焼石岳の主さん達と下山の単独の人以外には全く人に出会わず。
帰りは10組くらいとすれ違ったけど、ほんとに静かな山でありました。
穏やかに広がるブナ林、そして山頂付近のちょいアルペンチックな景色も素晴らしい。
北東北の山らしくゆったりと懐の深い山。
滑りというよりも歩きを楽しむ感じではありますが、それがまた似合ってて良かった!
またタイミング見計らって是非来よう。
下山して板を片づけたりしてたら、下山してこられた方々ほぼみんなに、横浜から来たの?!(なんでわざわざ焼石岳に?!てな感じで)とビックリされちゃいました。
確かに入山口に停まってる車はみんな地元ナンバー。
でもこの時期の焼石岳はずーっと来たかったんですよ~、とお話しすると皆さんとても嬉しそうに、また来てね!と言ってくださいました。
また来ます!
そして下山後は、焼石クアパークひめかゆの日帰り入浴へ(600円⇒JAF割で540円(本人のみ))。
とろっとしたお湯にのんびり浸かってから帰京、であります。
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コメント
遅くてゴメン。いつもながら素晴らしい山日記です。
これは横浜から遠征も全く不思議じゃありません。私も楽しかった昨年6月の焼石岳を思い出しました。
お互い10連休を楽しみましょう!
投稿: ねも | 2019年4月27日 (土) 06時43分
ねもさん>
GWはさんでしまってお返事遅くなりすみません。
雪の焼石岳は初めてで、なかなかタイミングが合わずに行けていなかったのですが、やはり素晴らしかったです。
滑りというよりは歩き向き、そして景色も素晴らしかったです。
GWも楽しまれたでしょうね!
投稿: まきchin | 2019年5月 7日 (火) 21時00分