2019/3/3 森吉山BC
この週末は西からお天気下り坂、でも北東北は、土曜は風強めで曇りがちだけど、日曜は穏やかで気温も上がり、かなりの好天。
この時期のそんな日に行くなら森吉山でしょう。
ちょうど阿仁スキー場のゴンドラが壊れて雪上車のみの運行、てことなので、静かな山が楽しめるに違いない!と。
前日、前々日にうっすら降った雪がどう作用してるかな?とやや不安ではありましたが、この気温と天気ならきっといい雪なんじゃないか、と期待もしつつ。
アクセスは、敢えての旧スキー場から。
阿仁前田のコンビニで、Hatさんと合流して向かいます。
例年ならば、この時期はまだ雪が降るのでスキー場までの道が除雪されてない(除雪しても雪が降っちゃうので通れない)のだけど、今年は雪があまり降ってないことが幸いしたか、旧スキー場までの道は除雪バッチリ!
除雪最終地点のコテージラウルまで来れちゃいました。
除雪されてなかったら、テレマーク山荘から歩き1時間プラスだったので、これは嬉しい。
この日は我らが一番乗り。
いそいそと準備して出発。
杉林の中をつっきって旧スキー場へと歩いていくと
前日のトレースやシュプールがうっすら残るゲレンデ跡をゆる~り登ります。
コメツガ山荘の前を過ぎ、のんびりゆるゆる。
前日、前々日の雪がどうなってるか心配だったけど、水気も少なくて今のところはサラサラさくさく。
このまま残ってておくれよ!
登り上げていくにつれて、雪は少し硬くなってきたけど、クラストしてるところはほとんどなし。
それに、はるか向こうには岩木山や八甲田もうっすら見えてきていい気持ち。
風もあまりなく、穏やかに登ります。
ブナの中のゲレンデを登っていくと、前方にはアオモリトドマツが登場。
いよいよゲレンデはおしまい、ここからは一ノ腰へ向けて針葉樹の中を歩きます。
雨降ったり気温上がったりしてるので、今年はこのあたりの樹氷は落ちちゃってますね。
それでも木立の中はまだまだ雪タップリ、硬いところもなく気持ちよく歩けます。
一ノ腰の北面はどうかなぁ?なんてのぞき込みつつ。
(うねりが激しくてイマイチっぽかった)
ワクワクしながら尾根上を歩いて
一ノ腰、到着。スタート地点から550m登ってきました。
青空がめちゃくちゃキレイ、そしてそれにも増して森吉山の美しいことといったら!
森吉山。
樹氷が落ちてだいぶ黒っぽく見えるけど、それでもこの時期ならではの美しく端正なお姿。
青空に映える♪(o^-^o)
森吉神社や石森へと延びる尾根もこのとおり。
尾根の奥には太平山や鳥海山も見えてました。
旧スキー場からここまで登ってきて、一ノ腰山頂でようやく開けるこの展望が大のお気に入り。
これはこの時期、晴れた時にぜひ見たい、ということで、タイミング見計らって来た甲斐がありました。
どんぴしゃ、大当たりです。o(*^▽^*)o
この景色、いつまででもウットリ眺めていられちゃいそうですが。
まだまだ先は長くお楽しみはタップリ、一ノ腰を後にして森吉山へ。
森吉山を左手に眺めつつ、先へと進みます。
森吉神社まで尾根を登り上げて神社前の斜面を落とすか?とも思ったけど、この日は森吉山山頂からの斜面を優先したい!というわけで。
尾根をトラバース気味に下降して連瀬沢源頭を目指し、そこから森吉山山頂を目指します。
左手にはずっとこの景色。
何度も足が停まっちゃう。
そして何度もカメラのシャッターを押しちゃう(おかげで同じような写真がどっさり)。
こんな穏やかで静かな日に、こんな美しいところを歩けるなんて幸せ。
まだ全然滑ってないけど、かなり満たされた気分であります。
もう、顔が緩みっぱなし(o^-^o)
すごいねぇ~、キレイだねぇ~、とそればっかり。
・・・でもそれしかもう言葉が出てこないんだもの。
そんな樹林帯の中をゆる~りトラバースで下っていくと、神社下の斜面に到着。
いつもならギタギタの斜面ですが、この日はノートラック。
まぁ、ゴンドラ停まってるもんねぇ。。。
一本滑っておけばよかったか?!なんて思いつつ。
いやいや、ここはさっくり山頂を目指しましょう。
連瀬沢源頭からは250m登ります。
連瀬沢もまだまだしっかり埋まってて、どこでも渡れそう。
いつものポイントを渡って、森吉山の西斜面へと取り付きます。
こちらの斜面はさすがにクラストしてるかな?と思ってたけど、やや硬めながらも締まったいい雪でかなり登りやすい。
そしてこれは、滑る斜面もかなり期待できちゃうんじゃないか?とワクワク。
さっき越えてきた一ノ腰の向こうには岩木山。
白神山地も見えてるかな。
斜面の下部は、樹氷も落ちててなんだか寂し気な感じでしたが、少し登っていくと樹氷復活!
青空に真っ白な樹氷が映えますね(o^-^o)
これもまた、森吉山に来る楽しみの一つなわけで。
振り返れば、ずいぶん遠くなった森吉神社の尾根。
そしてこちらの斜面には、3人の登りのトレースがクッキリ。
登るほどに、どんどんもりもりと迫力を増していく樹氷たち。
今にも襲いかかってきそうなイモムシくんも。
そんな景色に見とれながら登っていくと、あっという間に山頂直下。
このあたりも雪はやや硬いながらも、凍ってるところはなく、シールで全く問題なく登れちゃう。
雪、かなりいいなぁ~とゆっくり登り上げて
森吉山山頂、到着!
山頂標識の樹氷はまだまだ健在、そして快晴無風の青空ピーカン大展望!
まさに春スキー日和♪(o^-^o)
八幡平や岩手山も靄の向こうにうっすらと。
秋田駒も見えてました。
山頂には、朝イチの雪上車で上がって歩いてきたと思われる人たちが何人か。
それでも、ゴンドラ動いてるときに比べたら人はかなり少ない。静かなもんですな。
景色を眺めつつ、滑る斜面を物色しつつ。
北斜面は風にたたかれてシュカブラになってるので硬そう、ならばやっぱり東斜面か、てことで。
ノートラックの東斜面へ。
モナカかな?硬いかな?と恐る恐る滑り込んだのですが、これがまたなんともいい雪!
凹凸はないし、クラストしてるところはないし、もちろんモナカもなし。
板が良く走って、クリーミィなパウダー?粒の細かいザラメ?な、両方のイイとこどりな雪。
何なんだ、この雪は!ステキすぎるぞ!!
取りあえず様子見で100m弱滑ったら、あまりの素晴らしさにこれはもうオカワリしかないでしょう!と一同意見一致。
いそいそと登り返します。
雪が悪かったら、ここでさっくり引き返す予定だったんですけどね。
景色ヨシ、雪ヨシ、斜面ヨシ、天気ヨシ!
滑りながら笑いが止まらない。
しかもこの斜面滑ってるのはうちら3人だけ。
刻んだシュプールも、うちらのものだけ!
どこでも自由にお絵かきできちゃう。
斜面が急に落ち込むところまで、120m一気に滑っちゃいました。
いやー、これは止まれない、止まりたくない斜面。素晴らしい。
というわけで。
もう一本登り返して3本目いっちゃいます。
この時点で、もう帰りは日付が変わることを覚悟してます。
・・・だって森吉山に来てこの天気、この雪、この斜面だったら、もう滑るしかないでしょう!
少しラインを変えて滑った3本目も、素晴らしい雪。
春スキー、ばんざい!
いやー、満喫。
次の日が休みだったらまだ滑るのに!と思いつつ。
それでも、素晴らしい斜面を3本滑って大満足です。
まだまだ滑りたいところではありますが、引き返すべく山頂へと登り返し。
余韻に浸りつつ登ります。
北東斜面を登ったら、ここはかなりのシュカブラで硬め斜面。
ちょっと向きが変わるだけで全然違うよね。
そして再び山頂に戻り、シールをはがして西斜面へ。
さすがにそろそろ雪質悪くなってるか、と思ったら。
いやいや、モナカもクラストもストップ雪も全くなし。
板が良く走る雪で、かなり気持ちいいじゃないですか!
樹氷をぬって滑る穏やかな斜面。
これぞ春スキー、なテレマーク向きの斜面が楽しい♪
森吉神社や石森の尾根を正面に、ゆったり滑ります。
木々が開けたところをひろいつつ、のんびり下ったらあっという間に連瀬沢源頭。
いやー、素晴らしかった、森吉山。
後ろ髪ひかれつつ、行きのトラバースルートを辿って一ノ腰方面へゆる~り登り返し。
いつもは阿仁スキー場方面へと帰るので、尾根上へとがっつり登り返すのですが。
今日は一ノ腰方面へと緩やかに30mほど登るだけなので楽ちん。
木立の中をゆっくり登ります。
森吉山の上には雲もちょっぴり湧いてきた。
これもまた、絵になる美しさ。
何度も立ち止まって眺めちゃう。
そうして到着した一ノ腰。
結構スノーシューやスキーの跡がついてますね、うちらと同じく旧スキー場から上がってきたのか、それとも阿仁スキー場からの人が往復したのか。
帰りは一ノ腰山頂には上がらず、西側斜面を巻いて旧スキー場へと戻ります。
ブナ林と針葉樹林帯のちょうど境目辺りを歩いていくと、旧スキー場のゲレンデトップへ。
ここでシールをはがして、最後の一滑り。
さすがにもう腐れ雪でしょう、と全く期待せずに滑り込んだゲレンデは
おおお?!
全然モナカじゃないし、ストップ雪でもないし。
というか、所々パウダーまで?!
いやぁ、最後までこんなに楽しめちゃうとは。
やっぱり、時期がいつもよりちょっと早めだから良かったのかな。
さすがにスキー場下部はストップだったりモナカだったりしたけど、それも一瞬。
ずっと楽しく滑ることができました。
そんなステキな一日は、Hatさん作成の動画でどうぞ♪
昨年は、この時期なかなか天気が合わずに来られなかったのですが、今年はベストなタイミングで来ることができました。
スキー場のゴンドラ故障のためもあり、人が少なく静かな森吉山を満喫。
最初から最後まで、雪も景色も天気も最高!
森吉山は、ほんとにいつ行っても楽しませてくれるお山であります。
感謝感謝。
下山後は、お風呂も入らず盛岡へ移動。
やまめさん邸に寄り道して、2月に来た時の忘れ物を受け取ってから帰京。
やっぱり日付を越えてからの帰宅となりましたが、それでも大満足で幸せ気分いっぱいの週末でありました。
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コメント
こんにちは。
晴れの日の山スキー良いですね。
景色がめちゃくちゃ良さそうですね。
投稿: Taym | 2019年3月 6日 (水) 10時15分
Taymさん>
まさに春スキーな一日でした。
スッキリ晴れ渡った青空と景色はもちろん、雪質にも恵まれて素晴らしかったです!
投稿: まきchin | 2019年3月 7日 (木) 00時16分
おはようございます。
いつも拝読してます。
同日に同じく跡地から石森付近まで
素晴らしい一日でしたね
東斜面行けばよかったかなと後悔気味です
遠路お疲れ様~
長距離運転と目一杯山で遊べる気力体力
ホントすごいです
次は八甲田界隈でニアミスですね
投稿: なんど | 2019年3月 7日 (木) 06時56分
なんどさん>
2005/5/1にラッコ隊の一員として鳥海山千蛇谷ご一緒させて頂いています。
その節は大変お世話になりました。
ホームページに飛べたので、過去ログで探してしまいました。
まきchin隊の影響?で東北行くこと増えたので、何処かでお会い出来ると嬉しいです。
投稿: Hat | 2019年3月 7日 (木) 20時58分
なんどさん>
初めまして、コメントありがとうございます!
ご覧いただいているとは恐縮です
この日はほんとうに素晴らしかったですね!
帰る時間を忘れて楽しんでしまいました。帰りたくなかったです~
同じルートで同じ景色を共有できたとは、なんとも嬉しいかぎりです。
今年はちょっと早めな春山スキーシーズンでしょうか、どこかでお会いできるのを楽しみにしております(^^
投稿: まきchin | 2019年3月 7日 (木) 21時37分
Hatさん>
おつかれさまでした&ありがとうございました!
なんと、なんどさんとお知り合いだったのですね。
山スキーの世界は狭いですね~(^^
ほんと、どこかでお会いできるのが楽しみですね♪
投稿: まきchin | 2019年3月 7日 (木) 21時41分
Hatさん>
ラッコ隊のメンバーだったんですね!!
皆さん滑りが格好良くて、、、
あの日もザラメザディでした~
つぎは東北のどこかで遭遇したいものですね
投稿: なんど | 2019年3月 8日 (金) 06時57分
まさにザ・DAYでしたね~
今シーズンの冬こそは是非・・・と思いつつ、森吉はまた秋以降になりそうな昨今ですが、またまた垂涎の写真(今までで一番枚数が多いのでは?)や動画を楽しませていただきました
投稿: 青空 | 2019年3月16日 (土) 15時06分
青空さん>
久々の山スキーでこんな素晴らしい天気と景色と雪で、ほんと楽しかったです。
写真もついつい撮りすぎてしまいました。。。(^^;
森吉山は、春夏秋冬いつ行ってもステキな山で、大好きな山です!
投稿: まきchin | 2019年3月18日 (月) 00時06分