2018/11/25 身延山
> 11/24 七面山へ
信仰の山歩きシリーズの2日目は、日蓮宗総本山の久遠寺のある身延山へ。
ロープウェイで簡単に山頂の奥之院まで行けちゃう山ですが、やはり信仰の道を歩いて登りたいってことで、ハイキング東コースにもなっている表参道を登り、裏参道のハイキング西コースを下ります。
早朝のお勤めの読経と太鼓が響く中、甘露門下の駐車場に駐車。
例によって、明るくなってから出発。
階段を登って甘露門をくぐります。
なんだか神聖な雰囲気。
#甘露門をくぐった先にキレイなトイレあり。
境内の建物の先に、朝日を浴びる身延山山頂を仰ぎ見ます。
あれが山頂か~、結構近くに見えるような。
朝早い境内には、朝勤の太鼓の音や読経の声が満ち満ちて活気たっぷり。
信徒の方もたくさん参列されていて、なんだかザック担いでぷらぷら歩いてるのが申し訳ない感じ。
前日登った七面山のナナイタガレが朝日を浴びてクッキリ。
七面山でも朝勤の真っ最中かな。
遥拝所からはステキな日の出が拝めただろうな。
本堂の前を通り過ぎて左側に回り込んでいくと、ロープウェイ乗り場の手前に立派なトイレが登場。
グッドデザイン賞のトイレだそうで、さすがは日蓮宗総本山。
そんなステキなトイレを通り過ぎ、本堂の裏から表参道が始まります。
がっつり舗装路です。
杉林の中の道を登っていくと、木立のすき間から久遠寺が。
朝日を浴びる本堂や祖師堂、五重塔がいい感じ♪
こんな角度から眺めるのもなかなか面白い。
道沿いにはお墓がたくさん。
江戸時代のお坊さんや信徒のお墓だそうで。
かなり年季入ってます。
し~んと静かな道を歩いていくと、大イチョウの木の下に小さなお稲荷さん。
更に歩いていくと、15丁目の丈六堂に到着。
太鼓と読経の声が聞こえてくるお堂を外から眺めると、中には大きな金色のお釈迦さま。
一丈六尺だそうで、そこからこのお堂の名がつけられたんでしょうね、なかなか迫力あるお釈迦さまです。
丈六堂を過ぎると、九十九折りに杉林の中を登る道に。
途中、トレラン風の単独の方に追い越されたっきりで、他には誰にも出会わず静かな道。
歩きやすいし雰囲気いいし、心も清々しくなる気がして、いいなぁこの道。
こんな晩秋の日に、ノンビリ歩くにはいいですね。
25丁目、大光坊に到着。標高700m。
三光天子像が安置されている三光堂や、日蓮聖人作の大黒天が安置されている大黒堂があり、休憩所やトイレもある広いお坊。
看板犬がワンワンとお出迎えしてくれました(笑)
ちょうどここが表参道の中間地点。
休憩所で一休みしたら、三光堂に手を合わせて先へと進みます。
さて、杉林の中の道はまだまだ続きます。
ここまではずーっと舗装路だったけど、ここから先は砂利道、所々舗装。
しばらくは車が通れる道だったけど、標高900m付近で道幅が細くなって徒歩の九十九折りの尾根道に。
鬱蒼とした杉林から、紅葉の木々が混じった明るい林の中の道になり、気持ちよく歩きます。
高度を上げていくと、落葉した木立越しに毛無山や富士山を望みます。
そっか、御坂の山々がこんなに近く見えるのか、と改めて実感したりして。
山頂からはスッキリ大展望かな、とワクワクしながら登っていくと
40丁目、法明坊に到着。標高980m。
日蓮聖人の高弟、日朗上人が清水を汲んだという井戸がありました。
さて、ここまで来れば山頂の50丁目まではあと一息。
法明坊の裏にある東照宮を過ぎ、山頂目指しててくてくと。
最後は再び杉林の中の道。
41丁目、42丁目、とカウントダウンのように石碑を数えつつゆる~り登って
展望台から階段を登っていくと、日蓮聖人の像や御手植杉があり。
階段を登り切ったところで立派な仁王門をくぐると
奥之院思親閣。
思ったよりもシンプルなお堂でありました。
ここまで来ると、ロープウェイで登ってこられた人がたくさん。観光地ですな。
お詣りしたら、裏手の道をちょっと下って北側展望台へ。
山頂標識がありましたが、日陰でかなり寒い!!
でも、ここからは南アルプスの展望が広がってました。
笊ヶ岳と七面山。
この日もスッキリ大展望、素晴らしい眺めであります(o^-^o)
山並み眺めてノンビリしたいところだけど、なんせ日陰で寒すぎるので早々に退散。
ロープウェイ山頂駅の東側展望台へ移動します。
日向ぼっこしながら、山頂名物の串(苦死)切り団子をいただきます。
ちょっぴり甘目のお餅と甘しょっぱいくるみ味噌だれが美味しい♪
観光地っていいなぁ、コバラ減ったら美味しいものいただけるもんね(笑)
展望台からは富士川が一望。
スッキリ晴れてたら、この先に駿河湾も見えるらしい。
富士山も迫力たっぷり。
天子山塊の向こうに大きくそびえてました。
ロープウェイで上がってくる観光客でなかなか賑やかでしたが、眺めはよかった!
というわけで、しばらくのんびり過ごしたら下山開始。
裏参道のハイキングコースで下ります。
ロープウェイで上がってきて裏参道を下る人も結構いるようで、ここから先はちらほら人が歩いてました。
眼下に眺める斜面は紅葉真っ盛り。
赤や黄色、オレンジ色が鮮やか。
斜面から吹き上がってくる風がかなり冷たくて、尾根上の道はかなり寒い。
足早に緩やかな尾根道を下っていくと
道はここで、赤沢宿へと下る尾根道と、三門へと下る山腹の林道とに分かれます。
我らは三門へと続く道へ。
こちらの道も、車が通れそうな緩やかな砂利道。
赤く色づいた紅葉の木々も多く、鮮やかで明るい道。
そして尾根から山腹の道になったせいか、吹き上げる風もなくなってぽかぽか暖かい。
そんな明るい道を下っていくと、見上げんばかりの杉林の中へ。
すんごい立派で大きな杉の木がたくさん!と思ったら
身延山の千本杉でした。天然記念物ですって。
確かに、あまり見たことないくらい立派な杉林でありました。
杉の木のいい匂いもしてた(o^-^o)
緑から黄色、赤とグラデーションの紅葉。
青い空に映える!(o^-^o)
そんな明るい紅葉の林道を下っていくと、ショートカット登場。
ここからは、3回ほど林道をショートカットしつつ下ります。
下っていくと、松樹庵の手前に素敵な看板が登場。
お抹茶サービスですって!
うちらはいただかなかったけど、とっても感じの良い奥さんが応対されていてステキなとこでした。
道は、松樹庵の敷地を通り抜けて下ります。
日蓮聖人が奥之院登詣の途中、松の木に袈裟を掛けたと伝えられる場所だそうで。
天空の寺、と言うだけのことはあり、見晴らしの良い場所に建つ松樹庵からは、久遠寺を望むことができました。
いい場所だなぁ~(o^-^o)
松樹庵を過ぎて、再び杉林の中を下っていくと
妙石坊の裏手に到着。
鹿避けの柵をくぐって境内へ、そしてここで山道終了。
妙石坊の境内には、日蓮聖人が座ってお弟子に教えを説いたといわれる高座石がありました。
七面山に住む七面大明神が龍女の姿を顕したのもここだそうで。
注連縄もすごいぞ。パワースポットか!?
道路を下りつつ、日蓮聖人御墓にも寄り道。
なかなか神聖な気に満ち満ちた場所でありました。
御墓を後にして道を下っていくと、三門に到着。
身延山の入り口にふさわしい、堂々たる門。
この門をくぐると、目の前には287段の石段、菩提梯が登場。
見上げると壁みたい!
男坂や女坂で迂回できる菩提梯だけど、ここはやっぱり階段登って〆ないと、ってなわけで。
が、実際に登ってみると、一段一段の段差が大きくて結構シンドイ。
しかも結構急で、後ろを振り返るとおっかない。
踊り場で一息つきながら登り上げて、久遠寺の本堂の前に戻ってきて無事終了。
表参道から登って裏参道で下った身延山、歩きやすかったし、いろんなお坊を巡りながら歩く道も楽しかった!
神聖な雰囲気もあり、歴史も感じつつ。
ほとんど人もいなくて静かだし、この時期ならば紅葉もキレイで、のんびり歩くことができました。
ここは是非歩いて登ることをお勧めしたい!
下山後は、甲府南IC近くまで移動して十割亭の蕎麦で腹ごしらえ(詳細は速報)。
寺尾の湯で汗を流したら帰宅、であります。
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コメント
当たり前ですと言われそうですが、上り下りとも歩いてとはさすがです。
私は裏参道は一度、表参道は何回か登りましたが、山頂の景色を満喫すると、下りはまあ良いかとロープウェイに(笑) 裏参道は空いていたでしょう?
山頂からの南アルプスが私たちには最高ですね。ご紹介ありがとうございます。これがなかったら身延山には登らないかも!?
紅葉がきれいです。桜の季節も良いのですが、平日でもトンデモナイ人出で(苦笑)
今季はいつになったら滑れることか…… 熊の湯の混雑ぶり、皆さんお待ちかねなんですね!
投稿: ねも | 2018年12月 4日 (火) 08時54分
ねもさん>
表参道はしっとり、裏参道は紅葉の明るい道で、どちらもいい道でした!
表参道では誰にも出会いませんでしたが、裏参道はロープウェイで登ってきて歩いて下る人、のんびり登る人がちらほらいて何度かすれ違いました。
桜の季節は、どうやら登山口までたどり着くのが最難関だそうで(^^;
今シーズンはなかなか雪降らないですね。折角ついた雪がまた融けちゃってるようで(泣)
投稿: まきchin | 2018年12月 4日 (火) 22時54分