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2018年8月21日 (火)

2018/8/13-15 南ア・荒川岳 単独テン泊山行(2日目)

2日目は、花と展望の稜線歩き。

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青空の下、気分爽快♪

===千枚小屋~千枚岳~荒川岳~荒川小屋===
2018/8/14(火):千枚小屋(5:00)~▲千枚岳(5:55-6:05)~▲荒川東岳(7:50-7:55)~中岳避難小屋(8:55-9:05)~荒川小屋(10:05)
歩行距離:8.7km
累積登高:720m
累積下降:710m
======

1日目(8/13):椹島~千枚小屋
2日目(8/14):千枚小屋~千枚岳~荒川岳~荒川小屋
3日目(8/15):荒川小屋~小赤石岳~大倉尾根~椹島

朝、暗いうちに起き出して、朝ごはん食べてびしょぬれのテントを撤収。

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荷造りして歩き出すと、小屋の前からは雲海に浮かぶ富士山が。
スッキリ晴れていてくれてうれしいな、こりゃ稜線からの景色も期待できそう♪

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小屋の前を通り過ぎて、千枚岳へと登る登山道へ。
ダケカンバの木立と花畑の中、急斜面を九十九折りに登ります。

登り始めて10分ほどで日が昇り、木立の隙間からちらちらと覗く朝日を眺めつつ200mほど登っていくと、森林限界に到着。

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開けた視界の先には、赤石岳に聖岳。
朝日に照らされてクッキリ聳えるお姿がカッコいい!(o^-^o)

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雲海に浮かぶ富士山も。
その手前には笊ヶ岳。

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安倍奥の山々や大無間山も見えてます。
風もなく穏やかな朝、素晴らしい朝!o(*^▽^*)o

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一息つきがてら、そんな景色を眺めたら、千枚岳へ向けて最後の登りに取り付きます。

ここから荒川小屋の手前まではず~っと展望の道。
ハイマツの中、岩ごろの道を一登りで

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千枚岳山頂、到着。
背後には荒川岳が聳えてます。

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富士山もまだまだキレイに見えてますね。
山頂付近にうっすら霞がかかってるのが、なんともいい感じ。

同じく単独の方とおしゃべりしながら景色を眺めたら、いよいよ展望の稜線歩きへ出発♪

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まずは、目の前に聳える荒川岳を目指します。
稜線歩きの始まりは、南側斜面の花畑のトラバースから♪

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鮮やかな紫色のタカネマツムシソウがいっぱい。
もう秋ですなぁ。

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真っ白な塊が、と思ったら、タカネビランジの群落があちこちに。
結構大きな花なので、存在感たっぷり。
思わず歓声上がっちゃう。

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淡いピンク色のタカネビランジも。
かわいらしい色!

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タカネナデシコ、タカネコウリンカ、タカネイブキボウフウ、キタダケヨモギ
他にもいろんなお花たちがいっぱい。

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斜面を見下ろすと、こんなお花たちが一面に広がって咲いてます。
夏場はミヤマキンポウゲやシナノキンバイの色鮮やかな花が咲き乱れてるけど、この時期は紫主体でしっとりした色合いの花畑。これもヨシ♪

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赤石岳と花畑。
うーん、なんていい景色なんだ!(o^-^o)

千枚岳~荒川東岳間は、こんな花畑が広がりつつも、アップダウンや岩場が多い道。
トラバース道を過ぎ、2か所ほど大きな岩場を下ると、東岳手前の丸山まではザレた九十九折りの道を200m弱登ります。

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立ち止まって息を整えつつ、一歩一歩。
ハイマツの中の九十九折りの道を黙々と登って

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東岳手前の丸山に到着。
標高3,032mの丸山、久しぶりの3,000m峰であります。

雲海の向こうに見える富士山はまだ健在、でもちょっと雲が上がってきたか?

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赤石岳山頂には、雲がまとわりついてきた。
まだ7時だってのに、早いなぁ。。。

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北側に目を向けると、塩見岳に仙丈ヶ岳、甲斐駒、間ノ岳、鳳凰三山といった南アルプス北部の山々がクッキリ。こちらには雲がかからず。
今回の山行はあっちから縦走してくるつもりだったのだけど、天気が不安定なので、いつでもエスケープできるように椹島起点の山歩きに変更したのでした。

まだまだぐるりと展望が開けてるので、ここでノンビリ?とも思ったけど。
赤石岳にもう雲がまとわりついてきてるということは、そんなにのんびりしていられる状況でもないような。
こちらの稜線にもいつ雲が湧いてくるかわからない、ならば晴れてるうちに、と先へと進みます。

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というわけで、荒川東岳へと続く岩の稜線へ、Go!

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大きな岩の間を通り抜けたり、岩ごろの道を歩いたり。
丸山~荒川東岳の間は、結構変化に富んだ道で退屈せずに歩けます。

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トウヤクリンドウ、タカネツメクサ、コバノコゴメグサ、シコタンハコベ
岩場の道ではあるけれど、足元にはお花たちもたくさん咲いてて和みますね。

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山頂の手前には、大きな岩がごろごろと積み重なった箇所もあり。
岩を伝ってえいやぁ、と登っていくと

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荒川東岳、到着!
青空の下、山頂を踏むことができました♪

荒川東岳といえば、南アルプス南部の最高峰。
山頂からはぐるり360°の大展望。

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当然、目の前には赤石岳がどかーん、ですが。
すっかり雲かかっちゃいましたねぇ。

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お隣の中岳にも、雲がかかったり晴れたり。
赤石岳にかかってる雲が、だんだんと押し寄せてきてる感じ。

東側の富士山や遠くの山々も、上がってきたガスの向こう側に。

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でも、稜線北側の塩見岳にはまだ雲かからず。
南側から流れてくる雲がちょっと不安だけど、北側の塩見岳の眺めには心ウキウキ。
北側の展望を楽しみつつ、東岳を後にして中岳へと向かいます。

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東岳からは、ザレた急坂を200m一気に下って140m登り返し。
さすが南アルプス南部、がっつりアップダウンですな。

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下りは結構な急坂だったけど、中岳へと登り返す道は細かく九十九折りを繰り返していて歩きやすい。
黙々と歩いていたら、いつの間にか高度を稼いで

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中岳避難小屋に到着。
小屋の前でちょっと一息ついたら、さくさく先へと進みます。

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避難小屋のすぐ先にある中岳を過ぎたら、あとは荒川小屋へ向けて下るのみ。
だんだんガスっぽくなってきた稜線を、前岳分岐目指してゆる~りと。

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皆さん、前岳分岐にザックデポして前岳に寄り道してましたが、晴れてるうちに荒川小屋に着きたい一心で、私は省略。
分岐を過ぎ、荒川小屋へ向けてザレた道を下ります。

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下り始めはトラバース、そしてほどなく九十九折りになると、斜面一面のお花畑が登場。
鹿の食害を防ぐ柵に囲まれたお花畑の中の道であります。

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柵に設けられた扉をくぐって入っていくと

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盛夏の華やかさはないものの、そこは一面の花畑♪

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カンチコウゾリナ、ミネウスユキソウ、ハクサンフウロ、ミヤママンネングサ

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ミヤマヒゴタイ、オヤマリンドウ、イワインチン、ウメバチソウ

秋の花々がいっぱい!o(*^▽^*)o

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いろんな花が入れ代わり立ち代わり咲き続けてるんですねぇ。
花畑にうっとり見とれて、何度も足を停めつつ歩きます。
極楽極楽。(o^-^o)

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柵に囲まれた花畑を過ぎて下っていくと、見下ろす斜面にタカネマツムシソウが登場。

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千枚岳からの下りにはたくさん咲いてたけど、そこから先にはあまり見かけなかったタカネマツムシソウ。
前岳分岐から荒川小屋間には、再びたくさん咲いてました。
この花、好きだなぁ。(o^-^o)

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目の前の赤石岳には雲がかかってるけど、赤い屋根の荒川小屋はしっかり見えてるし、こっちの道も晴れてるし。
今日は雨が降りだす前に小屋に着けそう、早く到着してテント干したい!と、知らず知らずのうちに足早になりつつ。

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ザレ気味の九十九折りの道を下り、最後は灌木の中のトラバース道を歩いて。
前岳分岐から450mほど下って、荒川小屋に到着。
今日は早めだけど、ここで行動終了!(o^-^o)

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早速小屋で受付してからテント場へ。
まだ早い時間なのでテントはどこでも張り放題。
30分ほどテントや銀マットを広げて乾かしてからテント設営、そしたら雨がばらばらっと。

今日は濡れずに済みました!

1時間ほどしたら雨は止んで、再び青空が覗いてくれました。
お腹もすいたので、ちょっと贅沢に山小屋ランチにしてみたり。

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荒川丼♪
ご飯の上に、チャーシュー、メンマ、目玉焼きが乗って、チャーシューのタレがかかったどんぶり。
美味しかった!

腹ごしらえした後は、夕方までテント場での~んびり。
時々雨がぱらっと降ってくる中、晴れ間に日向ぼっこしたり、昼寝したり、本読んだり。
こうやってノンビリ過ごすのも、贅沢でいいもんですねぇ。

ノンビリ過ごすうちに、空いてたテン場は足の踏み場もないほどの大混雑に。ちょうどトランスジャパンが開催されてるせいか、トレランの人が多い。
テント30張以上はあったかな、賑やかな荒川小屋でありました。
#荒川小屋:トイレは小屋脇(テン場からの近道あり)、水場はテン場の下。冷たくて美味しい湧き水がじゃんじゃん出てます。

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コメント

これだけは晴れたら充分でしょう♪
と、行けない側からしたら言いたいところです(^○^)
晴天の1日で千枚から荒川までなんて…
なんて贅沢な山行でしょう\(^_^)/
このルートだと荒川小屋は午前中に通過するはずですが(^_^;)
もうトウヤクリンドウやマツムシソウも季節ですか…
この夏オイラの最高到達地点は沖縄本島最高点の503mです(^_^)

投稿: katsu | 2018年8月22日 (水) 06時55分

katsuさん>
稜線歩きの日に青空広がってくれて良かったです!
毎日降られましたが、この青空があったので満足(^^
11時前には荒川小屋に到着しちゃいましたが、昼前から天気崩れる予報でもあったので、この日はここまで、と贅沢山行しちゃいました。

沖縄の山には、秋の気配は漂ってるんでしょうか?
本州の山の稜線は、かなり濃厚に漂ってきてました。

投稿: まきchin | 2018年8月22日 (水) 21時43分

ごろ太くん、大変でしたね。お見舞い申し上げます。
せっかく南アルプス南部に来てくださったのに、イマイチな天気でしたね。まあゆっくりできて良かったとも言えますが……

11日~13日、飯豊北部を歩いていました。こちらと同じように山はもう秋、マツムシソウだらけでした(わずかですがイイデリンドウを見つけられてうれしかった)
混みそうな南部は避けて、11日は頼母木小屋に泊まりました。きっと閑散だろうなと思ってたのですが、定員30人に20人弱くらいで驚き! 「山の日」をなめちゃいけない!? 地元の方が多かったです。

投稿: ねも | 2018年8月24日 (金) 07時39分

ねもさん>
ありがとうございます。
南アルプス南部でこんなにノンビリしたのは初めてでした。それに、2日目の稜線歩きはいい天気だったので良かったです。

ねもさんは飯豊でしたか。秋色近づく飯豊、いいですね♪
飯豊の小屋は、いつでもどこでも混んでる気がします。。。頼母木小屋も人気の小屋ですよね(^^

投稿: まきchin | 2018年8月24日 (金) 22時34分

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