2018/7/21-22 立山・大日連山縦走(1日目)
猛暑続きの毎日。
山に行こうにも、登山口近くはきっと暑くて大変に違いない。
ならばさくっと山上に上がって、イイとこどりで楽しもう!てことで、アルペンルートでさっくり上がれる立山へ。
初日は雷鳥沢にテント張って別山へ、そして2日目は大日連山を縦走して称名滝へと下る予定。
夜中に立山駅の駐車場に到着すると、意外にも割と余裕あり。
秋や春の山スキーシーズンだと、この駐車場は夜中にはいっぱいになっちゃってるけど、この時期は皆さん出足ゆっくりなんですかね。
土曜日のケーブルカー始発は6時、切符発売は5時20分から、てことだったので、気合入れて1時間前に並びに行ってみたら、なんとまだ誰もいない。
4時半過ぎからぽつぽつ並び始めたので、交代で準備しながら並びます。
そしてめでたく第一便の切符をゲットして、改札まではベンチでのんびり待機。
それにしても、この時期はなんだかのんびりムードなんだなぁ。
山スキーシーズンのときみたいに、我先にというか殺伐としたというか、そういうとこは全くナシ。
(それなりに混んでるけど)
そんな感じでのんびりと、ケーブルカーと高原バスを乗り継いで室堂へ。
ターミナルから外に出てみると、ぎらぎら照り付ける日射しが痛い&眩しい!
平地よりも太陽に近い分、日射しが強いのか?!
玉殿の湧水を汲んで、お久しぶりの立山三山を拝んだら、スタート。
まずは雷鳥沢キャンプ場を目指します。
道沿いには、一面の花畑。(o^-^o)
チングルマやコイワカガミがたくさん咲いてます。
ここらあたりは、ちょうどこの時期が満開なんですねぇ。
みくりが池まで歩いて来たら、池にはまだ残雪がタップリ。さすが標高2,400m。
湖面に映る逆さ立山と、湖に浮かぶ残雪とがコラボしちゃってます(o^-^o)
なかなかいい眺め、そして見た目にも涼しい!
みくりが池を過ぎると、シューシューと硫黄のガスを噴き出してる地獄谷を左手に歩きます。
この周辺の残雪は硫黄で黄色くなってるし、付近のハイマツは火山ガスの影響か枯れちゃってるし、いろんな影響があちこちに出ている感じではありました。
活動活発になってるのかな。
細い尾根上のアップダウンある道を歩いていくと、目の前には立山三山に山崎カール、大走りがどかーんと。
こんな大迫力の山並みを眺めつつ歩けるなんて、室堂はやっぱりすごい!
さくさく歩いて通過しちゃうのがもったいないくらい。
そんな道を歩いて雷鳥荘の前を通過したら、あとは雷鳥沢キャンプ場へ向けて下るのみ。
雷鳥沢を正面に眺めつつ、石段の道を下ります。
沢筋には結構雪が残ってますね。
山々だけでなく、足元に広がる花畑の眺めにも癒されつつ。
のんびり歩いて、雷鳥沢キャンプ場に到着。
広いキャンプ場はまだまだかなり余裕あり。
早速受付してテント設営(一人一泊500円、2泊以上1,000円)。
地面は平らだし水平だし、こりゃ快適に過ごせそう♪
さて、テントを張ったら、あとはのんびりお散歩モード。
今回は、雷鳥坂を上って別山乗越を目指します。
キャンプ場下の残雪を下り、称名川にかかる橋を渡って雷鳥沢へ。
沢筋に残る残雪に沿って、ガレた道を登ります。
こんな感じで雪に近いところは涼しいけど、そうでないところは暑い!
特に登り始めは灌木の中で風も通らず、汗だくだくで登ります。
道沿いにはコバイケイソウがもっさり。
今年はコバイケイソウが当たり年って聞くけどほんとうなのね。
先週南アルプスに行ったときは、花穂がみんな鹿に食べられちゃってて残念な感じだったけど、さすがに立山には鹿も出てこないのか、もっさり咲いててくれました(o^-^o)
ガレ道を登って高度を上げて、灌木の中の道から抜け出すと、室堂山や国見岳の眺めが広がります。
残雪タップリの眺めが涼し気♪
真砂岳や大走りも目の前に。
高度上がってくると、風もいい感じに吹き抜けて気持ちいい!
一つ一つの花が大きくて、花びらがしっかりしてて、存在感タップリ。
みんなフレッシュでかわいらしい。(o^-^o)
奥大日岳を眺めながら、花畑の登ります。
・・・が、やっぱり雲が湧いてきたか。
気温高いからか、雲が湧いてくるのが早いような。
それでも、見上げる稜線の上にはまだ青空が。
稜線に登り上げるまで待っててね、と一歩一歩登ります。
登っていくほどに斜度がきつくなり、山頂直下ではザレ気味の急坂に。
沢筋を吹き上がってくる風に吹かれつつ、ぐい~っと高度を上げていきます。
室堂山方面には、ずいぶん雲が湧いてきちゃいました。
薬師岳もちらっと見えてたけど、すでに雲の中。。。
そうして最後、えいやぁと登り上げて、別山乗越に到着。
剱御前小屋の前をぬけて剱沢方面へと歩いていくと
目の前には剱岳!
まだ雲もかからずキレイに聳えていてくれました。
その後ろの後立山も辛うじて見えてますね、よかった!
やっぱりココから見る剱岳や後立山って、ちょっと感動しますねぇ。
さて、ここから剱御前へ行くか別山に行くかちょっと悩んだけど、当初の予定通り別山へ。
しばらく行ってないし、剱御前はなんだかもうすぐ雲がかかりそうだし。
別山へは、剱御前小屋の裏からゆる~りと登ります。
穏やかで気持ちよい稜線歩き♪
足元には、イワツメクサの大群落。
とっても可愛らしいお花たち。
左手には、ず~っと剱沢と剱岳が。
剱岳の肩にかかりつつある雲、それ以上上がってくるなよ~~~と念じつつ。
小ピークを2つほど越えて歩いていくと、いよいよ別山が目の前に。
最後、ザレた道を登って
別山山頂の祠にご挨拶。
前に別山に来たのは10年前(2018/9/14-15)、早月尾根から剱岳を越えて立山縦走したときだったので、ほんとに久しぶり。
広い別山山頂ではたくさんの人が一休み中。
我らは、ここから10分ほど歩いたところにある北峰へと向かいます。
緩やかな道からは、やっぱりず~っと剱岳が見えてます。
なんとも贅沢な道ですな。
北峰からの剱岳はコチラ。
別山乗越から眺めた時には見えなかった、長次郎谷や平蔵谷がよく見えていて面白い。
「剱岳点の記」を思い出しつつ、剱岳を眺めながら腹ごしらえしたりウトウトしたりしながらのんびり一休み。至福のひと時!
のんびり休んでいると、向かい側の剱御前には雲が湧いてきた。
そろそろ戻り時かな、と北峰を後にして下山開始、来た道を戻ります。
向かい側の室堂山や国見岳は相変わらず雲雲。
でも、頭上は晴れてて、これ以上は雲は増えない感じ。
剱岳にはさすがに雲が増えてきた。
それでも、よくここまで晴れていてくれました!
剱御前小屋まで下ってきたら、雷鳥坂を一気に下ります。
オンタデ、イワイチョウ、ハクサンボウフウ、アカモノ
道沿いに咲く花々を眺めつつ。
下りながら見上げる斜面。
今は一面緑と花の斜面、雪が降ったらまたここを滑りに来たいなぁ、とも思いつつ。
そして帰りもやっぱり花畑に足が止まっちゃいます。
一面のチングルマに
ハクサンイチゲ!
東北の山々で6月にたくさん見たお花たちに、ここでまた出会えてうれしい(o^-^o)
のんびり下っていくと、雄山や龍王岳にかかっていた雲も晴れてきた。
夏山ですなぁ。
風に吹かれつつ、気持ちよく下ります。
見上げる斜面も、やっぱり気持ちよさそうで。
称名川まで下って、この日は終了!
川沿いでのんびり涼みつつ遊ぶ、てのも楽しいかもね、なんて思いつつ。
雷鳥沢キャンプ場に戻り、ロッジ立山連峰へビール買い出しに行って戻ってきたところで、なんとまるさん&のんすけさんにバッタリ!
この日は昼過ぎに立山入り、ちょうど雷鳥沢キャンプ場に到着したところだそう。
・・・このお二人とは、ほぼ毎年どこかの山でバッタリ(事前にやり取りしてないのに)。
そして今回、まさかこのタイミングで、この広いキャンプ場で出会うとは!!と大いに盛り上がっちゃいました。
というわけで。
山の話やスキーの話に花を咲かせつつ。
至福のひと時であります!
そして、この日の夕食は、うな丼!
土曜の丑の日には一日遅れたけど、年に一回の贅沢ってことで。
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