2018/6/2-3 飯豊連峰・杁差岳(1日目)
山歩きシーズン幕開けの週末は、土日とも絶好の山日和。
ならば泊りで行くしかないでしょう、ガッツリ歩きたいし花も見たい、ということで、飯豊連峰へ。
FBの山トモさんから、奥胎内ヒュッテまでの道がこの週末に開通する、との情報をいただいたこともあり、杁差岳に行先決定。
この前週、杁差岳のハクサンイチゲは8分咲きだったとの情報もあり、満開は過ぎてるかな、と思いつつ。
それでも、大石山~杁差岳間のハクサンイチゲも見てみたかったし、頼母木方面のハクサンイチゲも咲き始めてるだろうし、結構楽しめそう。
前夜、道の駅胎内で仮眠してから、入山口の奥胎内ヒュッテへ。
皆さん、さすが情報早いですねぇ。
金曜日の15時に開通したばかりというのに、駐車スペースにはすでに20台ほど停まってました。ほとんどが新潟ナンバーだったけど。
#駐車スペース脇のトイレ(水洗)も利用可
ここから先は一般車通行禁止、それに登山バスもまだ動いてないので、登山口へは歩いて向かいます。
登山口までは約3.2㎞ほど、前半は舗装路で後半は砂利道。
まだ朝早いので涼しく快適に歩いて、50分ほどで足の松尾根登山口に到着。
ここからいよいよ山中へ。
取付きは穏やかなブナ林だけど、すぐに狭い尾根上の急坂へ。
木の根っこがごつごつと絡んでて階段みたい。
久しぶりの重荷が、急坂を登る足にずっしりのしかかります。
#この時期の杁差岳の水場はまだ雪の下なので、水はごろ太君6L、私4L担いでます(アルコール別)。結局おつりがきたけど。
気持ちははやるけど、朝イチ急登、しかも重荷かつシーズン初めなので急ぐべからず。
尾根上の急坂をゆっくり黙々と登り、岩場を過ぎると姫子ノ峰(標高780m)。
登山口から300m登ってきて、ここでようやく目の前に主稜線の眺めが広がります。
遥かに仰ぐ主稜線、まだまだ遠いな。
そんな姫子ノ峰の真下にはヒメサユリ♪
正面に回ると崖から落ちそうなので、横顔だけ拝見(o^-^o)
さて、まだまだ続く急坂の尾根。
ロープかかってたり、木の根をつかんで登ったりするところも多数。
でもこれがまた飯豊っぽくていいんだなぁ。
それに今日は空気が乾燥してるのか、それほど暑さを感じなくて快適、急坂もそれほど苦には感じなかったりして。
姫子ノ峰~滝見場の間は、急坂ありアップダウンあり、でなかなか変化ある道。
小さな岩場もちょいちょい越えつつ歩いていくと、最後に大きな岩が登場。
高度感たっぷりだけど、しっかりロープが張ってあるので安心して歩けます。
ありがたい。
そして岩場を過ぎてほどなく、姫子ノ峰から150mほど登って滝見場に到着。
眼下に見える沢にはまだ雪がタップリ残ってるけど、滝がちょっぴり顔を出してました。
沢の上流を眺めると、とんがった鉾立峰が。
目指す杁差岳はあの先、まだまだ先は長い!
そんな景色を眺めつつ、少し開けた滝見場で一息ついたら出発。
滝見場のすぐ上が英三ノ峰(標高940m)。
ここで再び主稜線を拝みつつ、先へと進みます。
明るい尾根には、オオカメノキやタムシバの白い花がちらほらと♪
青空と新緑をバックにした真っ白な花が、なんともキレイ。(o^-^o)
水場の手前で、東へと登る尾根は北に向きを変え、窪地の中へ。
この窪地にはまだ残雪が。
登山道を歩いたり雪の上を歩いたり。
つい先週までは滑ってたんだよなぁ、もうあっという間に夏山モードだなぁ、とか思うとなんだかおもしろい。
そして、ここらあたりの登山道は、カタクリロード、イワウチワロード!
濃い淡いピンク色で華やかな道、気分もなんだか浮き立ちますo(*^▽^*)o
そしてほどなく、水場分岐に到着。
左に行くと水場、右に行くと登山道。
・・・てなわけで、ここは迷わず登山道へ。
ここから大石山までの500m弱は、一気に登り上げる急坂。
ここまで予想以上に快調だったけど、さすがにペース落ちてきた。。。
そんなまきchin隊を励ましてくれるのは、新緑のブナ林。
水場分岐からの急坂は、しばらくはこんな涼し気なブナに囲まれて癒されまくり(o^-^o)
心なしか、吹き渡る風も涼しいし、何より新緑と白い幹の取り合わせが涼し気で。
ツクバネソウ、コイワカガミ、ツバメオモト、ヒメシャガ
足元に咲く花々にも励まされて。
水場分岐から200m弱登って、イチジ峰に到着。
ここで涼しいブナ林とはお別れ、灌木の中の暑い道が始まります。
背後には二王子岳。
眺めはいいんだけどね。。。日差しが照り付けて、暑い!汗だくだく。
大石山へと登り上げる道は、左側が切れ落ちてる箇所も何か所か。
でもしっかりロープ張ってあるし、足元はしっかりしてるので大丈夫。
最後の急坂は、黙々と一歩一歩登り上げて、ようやく大石山に到着。
はー、やれやれ。ここで一休み。
目の前には、頼母木、地神と続く飯豊主稜線。
ん~、折り重なる残雪の峰、なんとも素晴らしい♪
稜線にうっとり見とれながら一息ついてたら、日帰りの人たちがどんどん通過していきました。
杁差岳往復とか頼母木往復とか、皆さん凄すぎる!!
お花情報とかいろいろお聞きしつつ、しっかり一息ついたら杁差岳目指して出発です。
大石山から杁差岳方面へと歩き始めると、すぐにハクサンイチゲが登場!
まだ咲きたてのフレッシュな感じがなんともかわいらしいo(*^▽^*)o
左手の斜面は、ハクサンイチゲの花畑。
残雪の二王子岳をバックに咲き乱れてます。
一面のハクサンイチゲ。しかも咲きたて♪
大石山~杁差岳間のハクサンイチゲもキレイと聞いてたので、それが見たくて今回登ってきたわけですが。
出会えてよかった!
シラネアオイ、コイワカガミ、ミヤマキンバイ、ミツバオウレン
ハクサンイチゲ以外にもたくさんのお花たち。
いきなりこんなのが登場しちゃったもんで、全然前に進めなくなっちゃいました。
でもまだこの先にもお楽しみがいっぱい♪
大石山から杁差岳までは、140m下り⇒150m登り⇒80m下り⇒140m登り、となかなかシビレる道のりですが、お楽しみがあると思えば頑張れる。
鉾立峰へと続くかなりの急坂を登って
鉾立峰、到着。
着いたと同時に、えぶり差岳方面にはガスが(笑)
頼母木や地神方面は晴れてるんですけどね。
あ、本山は雲の中か。
まぁまた晴れるでしょ、とさくさく鉾立峰を後にします。
鉾立峰から下ったコルにも、ハクサンイチゲがいっぱい。
どこまで行ってもハクサンイチゲだな。
そして、ここまで来ればあと一息。
小屋の前のハクサンイチゲを見たい!ではなく、早く小屋に入って荷物広げてごろりとしたい!の一念で、えいやぁと登って
ようやくえぶり差小屋に到着!
小屋前のハクサンイチゲは、まだまだ満開♪
この景色は2年ぶり!
昨年は、ちょうど満開の時期と悪天が重なっちゃって来れなかったからなぁ。
まるで花壇なハクサンイチゲ達、飯豊主稜線をバックにわしわし咲いてます。
いやぁ、来てよかった!
そして小屋に荷物を置いてごろり、ではなく、風もなく暖かいので小屋の外で景色眺めながらビール&腹ごしらえ。
担いできたツマミをつまみつつ、ビール飲みつつ。
時々ぶらっとハクサンイチゲを眺めに出歩きつつ。
・・・なんて幸せなんだ(o^-^o)
早めの夕飯もいただいて。
ゆっくり時が流れる山の上で過ごす、至福のひと時であります♪
杁差岳山頂へもぶらりと。
こんな、ぶらりと行けちゃうくらい近くに山頂があるなんて、素晴らしいロケーション。
そしてもちろん、夕暮れ時も山頂で。
山頂直下のハクサンイチゲも、夕陽に照らされてほんのり染まってます。
もちろん主脈の山々もほんのりと。
昼間は雲がまとわりついてた本山も、スッキリ晴れてくれました♪
#この日の杁差小屋はほぼ満員。30人くらい泊まってました。
#外にもテント1張り、そして宴会してた団体さんは外でそのまま寝てたみたい。。(随分暖かな夜だったし)
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コメント
エブリサシ、予想してましたよ~
あの界隈のイチゲは本当に素晴らしいですからね~
私も大石ダムからのルートで頼母木に行こうと考えていましたが、先週飯豊に行ったので、今週は安直に朝日にしました
あのマイナーな小屋に30人とは本当に驚異的ですね
そのせいか、朝日はガラガラでした
投稿: 青空 | 2018年6月 6日 (水) 21時00分
青空さん>
やっぱり予想されてましたか!(^^;
梅雨入り前の貴重な好天、これはハクサンイチゲ見に行かないと!!と行ってきちゃいました。
青空さんはさすがの山歩きですね、先週の飯豊も今週の朝日もすごい!!
朝日もまた行きたいな~と思いつつも、そろそろこの週末からは梅雨空ですね。。。
天気の合間を見て、の山歩きになりそうですね(^^;
投稿: まきchin | 2018年6月 6日 (水) 21時31分