2018/4/21 月山BC・北月山ツアー
2年前に計画しつつも、天候に阻まれて実行できなかった北月山ツアー。
この週末は待ちかねた好天、雪もまだ大丈夫とのことでようやく決行!
横浜から月山はさすがに遠い。
ほとんど仮眠できずに集合場所の北月山荘へと向かう道からは、朝空に浮かぶ月山が。
山頂からあの尾根を下ってくるのか~、長いな~、と眺めます。
北月山荘に集合したのは、たっちゃん&T世さん、まー君、Hatさんとまきchin隊の6名。
北月山荘の方にお声おかけしてから、砂利地に車2台をデポ。
そしてスタート地点となる月山スキー場へは、1時間半近くかかって到着。
月山スキー場、今年はリフト支柱が倒れて復旧作業中につき、ただいまリフト運休中。
歩いて登る人しか来てないので、例年に比べて駐車場もガラガラ、余裕で停められちゃいました。
というわけで、さくさく準備して出発。
駐車場の雪壁を上がったところから登行開始であります。
この日はかなり高温予報だけど風もそこそこあり、雲が湧きませんように、と祈りつつ。
圧雪道をてしてし歩いて、リフト乗り場に到着。
いつもならここからリフトに乗って楽しちゃうとこだけど、今回は運休中につき歩いて登ります。
標高差にして300m、1時間の歩きが追加されるわけですな。
真っ白な朝日連峰を背に、スキー場コースを登ります。
コース内は風が通らず、暑い!
緩やかなコース内をゆっくり上がっていくと、リフトトップに到着。
出迎えてくれたのは月山の標識と月山。
・・・なんだか雪少ないなぁ、標識の足がこんなに出てるの見たことないかも。
月山の稜線もなんだか黒々しているような?
どこまでシールで上がれるかねぇ、なんて眺めつつ一息ついたら、ここでいったんシールはがして東斜面へ50mほど滑り降り。
ナイスザラメかと思いきや、朝から気温高すぎてちょっと重め雪かも?
50m滑り降りたところでシールつけて、牛首目指してゆる~り登り上げます。
右手に月山を仰ぎ見つつ、広大な斜面をのんびりと。
このスケール感たるや!
強い日差しで斜面の雪はすっかりゆるんでザラメ状態、牛首までは急なところもなく、割とさくさく来れちゃいました。
雲が湧く気配はないし、雪もいい感じに緩んでるし。いい日だ!
牛首からは、山頂に向けて斜度を増した斜面を登ります。
ここもまた雪は緩んでるので、直登でガシガシと。
100mほど登ったところで、ハイマツ&笹藪登場。
これをかわしてシールで登り上げることもできたみたいだけど、どうせ稜線直下は担ぎだしってことで、板をはずしてツボ足に。
雪ざくざくなので、アイゼンつける必要はないのが救いですが。
ツボ足、シールで登るよりも疲れる。。。
ハイマツ&笹藪をぬけて上がっていくと、山頂直下には夏道が出てました。
かなり強い風に煽られつつ、石畳の夏道を登って
稜線に出てきました!
ここから山頂までは雪つながってたので、板はいて一登りで月山山頂に到着。
稜線上の月山頂上小屋あたりまではかなり強い風だったけど、なぜか山頂付近だけほぼ無風。
ならば、と山頂でしばしマッタリ。
山頂で休んでいる目の前には、緩やかな東斜面、その向こうには葉山。
この東斜面がなんとも気持ちよさそうで、ごろ太君、堪らず1本滑りに行っちゃいました。
100mくらい滑り降りたみたいだけど、かなりいいザラメだったらしい。
大ニコニコで登り返して戻ってきましたo(*^▽^*)o
湯殿山や北品倉尾根方面を眺めつつ、のんびり日向ぼっこしつつ。
腹ごしらえして一休みしたら、いざ北月山へ。
緩やかに広がる尾根を滑ります!
これはもうテレマーク向きだなぁ。
どこまでも広がるザラメ斜面。
間近に聳える葉山を眺めつつ。
ゆったり穏やかで気持ちいい!
尾根をトラバースしつつ、開けた斜面を滑りつつ。
ゆるゆる移動していくと、仏生池小屋に到着。
秋はこのあたりは一面真っ赤に紅葉してるけど、今はまだ真っ白。
このスケール感ときたら、もう(o^-^o)
緩く広い尾根は、ゆったりしてていかにも春ツアー。
そんな緩やかな尾根上を辿って下ることもできるけど、それだとただ移動してるだけになっちゃう。
それよりも、登り返しを前提にして、尾根の右手にどかーんと広がる斜面を滑りたい!と意見が一致して
仏生池小屋を過ぎて1,700m付近の尾根から、開けた北東斜面へとドロップ!
滑り出しはちょっとストップスノーだったけど、少し下ると超快適ザラメ斜面!
久々に来ました、楽しすぎて止まれない斜面(≧∇≦)
いや~、これ、もうどこまででも行けちゃうでしょう。
斜度もおあつらえ向きだし、広くてどこでも滑れちゃうし。
ちょっと一滑り、のつもりが三滑りくらいしちゃいまして。
みんな楽しすぎて止まれず、一気に300mほど滑り降りちゃいました。
いやはや、最高♪
いい斜面だったね!と大満足の一同。
のんびりゆるゆると、尾根上へ100m強登り返し。
ここでぐるぐる遊べたらいいのにねぇ、なんて言いつつ。
そして上がった尾根上1,500m付近には、ハイマツや笹がもっさもさ。
ぐるっと迂回を強いられたりして。
春だなぁ。
そんなハイマツを越えたところで一息。
仏生池小屋は過ぎたし、弥陀ヶ原小屋も見えてきたし、なんとなく終盤?とか思ってたけど、実はまだ距離も標高差も半分も来てなかったりして。
長いぞ、このルート。
というわけで、一息ついたらそそくさと出発。
弥陀ヶ原小屋を横目に、広大な雪原を横切って。
八合目に上がる道路脇を下って、1,250m付近から三角峰へと向けて伸びる尾根上へ。
ここで、滑ってきた尾根を振り返って見ていたT世さんが、熊を発見!
さっき滑り降りてきた斜面を、熊さんが急いで横切っていくのが見えました。
うちらが通り過ぎるのを見てたのかな。
ばったり出くわさなくてよかった・・・(;´Д`A ```
#ちなみにこの日、月山のふもとの西川町で猟友会の方が熊に襲われた、というニュースを下山後にききました。恐ろしや。
さて、思わぬドッキリもあった開けた尾根とは、1,100m付近でおさらば。
見納めにじっくり眺めたら、ここから先はブナ林の斜面。
だいぶ標高も下がってきたので雪はざくざくかと思いきや、林の中はちょっと締まり気味のいいザラメ!
樹間も斜面の広さもいい感じだし。
楽しいぞ。
そんな気持ちいい斜面がずっと続けばいいんだけど、所々に現れるゆるいアップダウンや平行移動にちと苦しみます。
ゆるい起伏が越えられず、アルペンのT世さんとごろ太君、テレマーク板のHatさんと私は何度か板を外してツボ足移動。
これが地味にキツイ。
ウロコ板のたっちゃんとまー君はすいすい行っちゃうんだけど。
その分、嫌な歩きの後のブナ林の滑りがかなり楽しかった。
三角峰699mまで、ずっといい雪いい斜面o(*^▽^*)o
さて、尾根を辿って三角峰までブナ林を滑ってくると、ここから北月山荘へは急斜面を下ります。
眼下には立谷沢川、そしてようやく北月山荘も見えてきた!
さすがに雪はざくざく。
藪が出てたり大きなツリーホールが開いてたり、斜面割れてたり、枝がいっぱい落ちていたり。
そんな感じで期限切れ間近ではあったけど、見た目よりは全然滑りやすい。
木の間をぬって滑り降りて、北月山キャンプ場に出てきてやれやれ、であります。
ここまでくれば、北月山荘は目と鼻の先。。。と思いきや、キャンプ場は滑って通過できず、最後にまさかのツボ足。
だいぶへろへろになってきた足に、このツボ足がボディブローのように効いてさらにへろへろ。
それでも、最後の北月山荘へと滑り込む斜面の上にたどり着くと、新緑と桜がお出迎え。
最後に桜が出迎えてくれるなんて、初めて!
スタートからゴールまで8時間。
出発前は、そんなにかかるのかな?と思ってたけど、下り長いし細かな登り返しもあるし、やっぱりそのくらいかかっちゃいました。
のんびりマッタリした尾根滑りは春スキーの雰囲気満点、しんどかったけど通り抜ける楽しさもあり。
北月山ツアー、実現できてよかった!ありがとうございました~(^^
ウロコ板向きですな、このルート。
滑って登り返して、アップダウンある尾根もウロコで抜けて、てのがよさそう。
汗だくへろへろの下山後は、北月山荘の日帰り入浴へ(350円)。
そして再び1時間半かけて月山スキー場に戻って車を回収して、この日は道の駅寒河江にて車中泊。
この日タップリ撮ったビデオを見ながら反省会、であります。
そんな大充実の北月山ツアーは、Hatさん作成の動画でどうぞ。
翌日の姥ヶ岳BCもオマケでついてます。
こちらはたっちゃん作成の動画。
> 4/22 月山・姥ヶ岳BCへ
| 固定リンク
「◇山スキー」カテゴリの記事
- 2024/4/14 岩木山BC(2024.04.18)
- 2024/4/13 南八甲田・櫛ヶ峯BC(2024.04.17)
- 2024/4/7 北八甲田・高田大岳BC(2024.04.11)
- 2024/4/6 森吉山BC(2024.04.09)
- 2024/2/18 田代岳BC(2024.02.24)
コメント