2017/11/4-5 晩秋の奥秩父2日目・和名倉山
> 1日目:飛龍山へ
2日目は、長丁場の和名倉山。
早めに出発しようと起きて朝食摂ったところまではよかったけど、あまりの寒さに再び寝袋かぶったらそれっきりもう出られず(笑)
まぁいっか、とのんびり二度寝して、結局すっかり明るくなった6時過ぎに出発。
テント張ったままで荷物デポして、荷を軽くして向かいます。
アップダウンはそれほどないけど、長い道のりの往復なので。
まずは将監小屋裏の草原を、将監峠目指してぐい~っと。
足元の土はカチコチに凍ってます!霜柱も多数。
草原を登り上げて将監峠に着くと、目の前には朝日を浴びて赤く輝く稜線。
今日はいい天気だ!
将監峠からゆる~り笹原の中の道を歩いていくと、山の神土に到着。
和名倉山へと続く道は、ここで奥秩父主脈の縦走路から北に分岐。
どんな道かな、とわくわくしながら出発すると
わお。足元にかぶさる笹がすごい。
踏み跡はしっかりしてるけど、足元見えないので石ころや木の枝につまづきそう。
それに、笹の葉っぱについた霜が、朝日に融けて足元を濡らしてズボンの裾がしっとり。
こんな笹原がずっと続いたら堪らんなぁ、とスパッツ装着。
なかなかな道ですな。
そんな木立の中の笹原の道を歩いていくと
なかなかこれだけ開けた笹の斜面はないんじゃないかな。
そんな斜面をトラバースでわしわし歩きます。
笹原の向こうには富士山♪
どかーんと開けて爽快な眺め(o^-^o)
前日の飛龍山への道とは違って、こちらの道はこんなに開けて気持ちいいとこがあるんだな。
秋晴れのこの日に歩くにはぴったり!
そんな爽快な眺めに何度も足を停めつつ笹原を進み、三角にとんがったリンノ峰を左側から巻いていくと
木立の隙間から東仙波が見えてきた。
眺めの良さそうなとこですな。
どんな眺めが見られるかな?と東仙波目指して歩く稜線は、シャクナゲがいっぱい。
奥秩父はほんとシャクナゲ多いなぁ。
そして北側へと延びる稜線は、西仙波でほぼ直角に東側に向きを変えて。
少し岩場っぽくなった稜線からは、なかなかの展望が♪
振り返ると、歩いてきた稜線。
稜線上はシャクナゲの道だったけど、その下の斜面は一面のカラマツだったんだな。
東仙波から先に続く稜線の先を見ると、目指す和名倉山が。
まだまだ遠いぞ。
そんな景色を眺めつつ、稜線をたどって
笹原とカラマツの黄葉のコラボ斜面、そしてその先には富士山。
何度眺めてもいい眺めですな。o(*^▽^*)o
さて、稜線はここで再び向きを変えて北側へ。
東仙波からダケカンバの急斜面を50mほど下ると、あとは川又分岐まで細かくアップダウン繰り返しながら稜線を辿ります。
東仙波から下った先には、カラマツとダケカンバの尾根。
気持ちいいところだなぁ。
右手には雲取山。
標高2,017mの雲取山には、今日もたくさん人が登ってるのかな。
左手には、国師ヶ岳や甲武信ヶ岳。
奥秩父の主峰が一望であります。
そんな開けた気持ちよい稜線上を歩いていくと、こんな露岩帯も。
尾根の西側はこんな岩が出てたり崩れてたりするところも多く、足元注意な箇所もあり。
岩場を過ぎると、あとはほぼずっと木立の中の道。
明るい林の中は落ち葉たっぷり、ざくざく踏みながら歩きます。
そんな道沿いには、謎のワイヤーが度々登場。
・・・昔、何かを運搬したりしてたのかな?
吹上ノ頭を西側から巻いた先では、木立が開けて南アルプスの展望が。
白峰三山かな。雪で真っ白。
木々を透かしてそんな景色を眺めつつ、踏み跡辿って歩きます。
落ち葉が積もってたり倒木あったりで踏み跡がわかりづらいところもあるけど。
緩やかにアップダウン繰り返してた道が登り傾向になり、木々もカラマツ主体になってきたころ
ここから二瀬分岐までは、カラマツ林の中を登ります。
明るくて気持ちいい!(o^-^o)
足元には、年季の入った標識も。
そう、和名倉山は、白石山ともいうんでした。
二瀬分岐を過ぎると、東に直角に向きを変えてカラマツ林の中をゆる~り歩きます。
黄葉でキラッキラな道、こりゃ山頂もキレイなんだろうな、と歩いていくと
あららら?山頂付近は針葉樹と苔。
ここまでの明るいカラマツ林はどこへ?!な感じ。
というわけで、和名倉山山頂、到着。
木立に囲まれて展望のない山頂、でもずっと来てみたかった山頂。
感慨ひとしお♪
展望あればここでノンビリするのだけど、その展望はなし。
それに風が吹き抜けて結構寒いので、あまり長居しなくていいね、と陽だまりで腹ごしらえしたら、さっくり下山開始。
明るいカラマツ林をさくさくと。
落ち葉の香りも香ばしくて、明るくて、気持ちいいなぁ。
奥秩父の山並みに目を奪われつつ。
今日は空気が澄んでて、クッキリ美しい。
東仙波の手前の笹尾根からは、飛龍山や雲取山が一望。
このあたりはほんといい展望。
そして東仙波まで登り返せば、あとは将監峠目指して下るのみ(アップダウンはあるけど)。
行きに眺めた、広大な笹原とカラマツ林の景色を再び眺めつつ。山の神土~将監峠と歩いて、将監小屋に戻ってきました。
テン場では、和名倉山への道中ですれ違った方たちがテント撤収中。
我らも撤収して荷造りしたら、三ノ瀬目指して下山開始。
三ノ瀬までは1時間強の道のりだけど、このゆるやか林道が最後に結構キツかった。。。
ともあれ、ゆるゆる下って終了、であります。
車を停めさせていただいた民宿みはらしさんに、2日分の料金も無事お支払いできました。
将監小屋泊での山歩き、なかなか良かった。小屋のロケーションも抜群だし。
連休ということもあってか思ったより人は多かったけど、それでも随分静かな奥秩父の山。
土日とも将監小屋から先は大きなアップダウンもなくゆるやかな道だったけど、その分距離はガッツリで歩きごたえもバッチリ。
晩秋の景色も明るくて素晴らしかった。
また来年歩こう!
というわけで、下山後の温泉は、道の駅たばやまののめこい湯へ(露天風呂工事中につき300円)。
併設の食堂で腹ごしらえしたら、渋滞の中央道を避けて下道で圏央道まで出て帰宅、であります。
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コメント
懐かしい画像ありがとうございます。この日は冬晴れという感じの山日和でしたね。
熱海の玄岳を歩いていました(楽チンでお得な山、お二人には散歩だね、笑)
和名倉山までの山道は静かで案外展望も良くて、楽しく歩けたように覚えています。山頂にいたパーティーがさらに北に縦走するというのには驚きましたが(今回はそんな人はいなかった!?)
将監小屋の情報ありがとうございます。新しい小屋番のもとで営業されているようで安心しました。
投稿: ねも | 2017年11月 8日 (水) 11時50分
ねもさん>
この日はすっきり晴れ渡って、ほんと冬晴れ!な山日和でしたよね(^^
この日は、二瀬分岐から先に行かれる方は何組かいらっしゃいましたが、山頂から北に縦走の方には私らは出会いませんでした。。。
将監小屋。
ちらりと覗いたテン泊の方によると、とってもアットホームな雰囲気だったそうです。前小屋番さんの雰囲気を受け継がれてるのでしょうね♪
投稿: まきchin | 2017年11月 8日 (水) 23時51分