2017/11/24 神奈川県最高峰、丹沢・蛭ヶ岳
まだ車を持っていなかった10数年前、電車とバスを乗り継いで、日帰りでよく歩いていた丹沢。
蛭ヶ岳はなかなか日帰りでは行きづらく、歩き損ねてました(泊りでの山歩きは、当時はしてなかったので)。
10年前からは車での山歩きとなり、山中泊や遠出で車中泊での山歩きが中心になって丹沢からは足が遠のいていましたが。
晩秋のこの時期は丹沢日和、久しぶりに丹沢行ってみようか、ならば未踏の蛭ヶ岳に登ってみよう!というわけで、10数年越しの宿題を片づけに行ってきました。
前日は道の駅どうしで車中泊して、早朝に登山口の青根へ。
舗装された林道を走って、一つ目のゲートの先の釜立沢ルート入口手前に駐車です。
沢沿いの杉林の中の道は整備バッチリ。
こんな立派な橋もあったりして。
しばらく歩いていくと、林業作業用のモノレールが。
このレール、丹沢主脈の姫次の手前まで延びてきてました。すごい!
そして道は、モノレールを過ぎて堰堤を越えたあたりから急坂に。
落ち葉ざくざくの急坂!
焼山からの主脈に合流するまで、500m強を一気に登ります。
始めは広葉樹の林、登るほどにアカマツやカラマツ主体の林の中の道は、丸太の段が所々整備されてて歩きやすい。
治山整備する中で登山道も整備されてるんでしょうね。
さすがは丹沢。
そんなわけで、かなりの急坂ではあるけど整備されて歩きやすい道だったので、それほど苦に感じることもなく。
斜面を九十九折りに登る道を淡々と登っていくと、尾根上に登り上げたあたりで傾斜が緩やかになり
青根分岐に到着。
ここで、焼山から続く丹沢主脈の道に合流です。
#青根分岐から少し黍殻山方面へ歩いたところに、黍殻避難小屋あり。
さて、ここからは緩やかな主脈の道を歩きます。
ここまでは日が当たらず寒々した道だったけど、主脈上は日が射して暖かい♪
明るくて穏やかな道であります。(o^-^o)
木々の向こうには、目指す蛭ヶ岳山頂が。
蛭ヶ岳山荘も見えてます。意外と近い?!
宮ヶ瀬湖に向けて伸びる尾根は、丹沢三峰かな。
随分前に歩いたなぁ、と懐かしく眺めます。
そんな尾根道をゆるゆる登っていくと、八丁坂ノ頭分岐に到着。
そこから姫次までは、木道が整備された道が続きます。
もう至れり尽くせりな感じ。
さすが主脈、というか、この区間は東海自然歩道でもあるからか?!
そんな道をゆる~り歩いていくと、姫次手前にベンチが登場。
ここ、東海自然歩道の最高地点だそう。
東海自然歩道をつなげて歩いてる人もいるんだろうねぇ、かなり大変そうだねぇ、なんて話しながら歩いていくと
開けた姫次に到着。
カラマツ林に囲まれた広場にベンチが設置されている休憩適地、しかも正面には富士山♪
そんな真っ白な富士山を眺めながら一息ついたら、蛭ヶ岳へ向けて出発。
カラマツやアカマツの林の中を100mほど下って、開けた草原の原小屋平を過ぎると、アップダウン繰り返しながらゆる~く登る道に。
ブナ主体の広葉樹の林は、すっかり葉を落として明るくて気持ちいい!
落ち葉ざくざく踏みながら、気持ちよく歩きます。
鹿避けの網があちこちに張り巡らされてましたが、鹿さんは見かけず。
それでも、こんなに張り巡らされてるってことは鹿も相当多いんでしょうな。
確かに足跡は結構見かけました。
そんな道をのんびり歩いて、姫次と蛭ヶ岳の中間地点を過ぎると、蛭ヶ岳へ向けて急坂の登り道。
ひたすら続く階段道であります。
すごいんです、もう。
何がすごいって、ず~っと延々と続くのもすごいし、丁寧に平行に均等に作られててすこぶる歩きやすいのもすごい!
・・・所々日陰で霜が下りてて滑るけど。
階段を登っていくと展望が開けて、お隣の檜洞丸が間近に。
その向こうの富士山には、もう雲がかかっちゃってるかな。
それでも、山頂からの眺めも楽しみだな~、とワクワク。
木立の中から出たり入ったりしながら階段道を登り、最後に草原の中の木道を登って
蛭ヶ岳山頂、到着!
丹沢最高峰にして神奈川県の最高峰、ようやく到達ですo(*^▽^*)o
なんだか10数年越しの宿題達成、と思うとちょっと感慨深い(その割には今までほったらかしだったわけですが(笑))。
広い山頂からは、360°の大展望。
ベンチで一息つきながら、のんびりと景色を楽しみます。
まずはお隣、檜洞丸。その後ろには富士山。
雲がどんどん流れてくる隙間から顔を出したところをパチリ。
ひいて見るとこんな感じ。
檜洞丸に大室山、加入道山と続く西丹沢の山並み。
宮ヶ瀬湖の向こうには関東平野が広がります。
当たり前だけど、先日登った武甲山から見た時よりも間近にビル群が見える(o^-^o)
ランドマークタワーもクッキリ見えて、家はどのへんかな?と探しちゃいました。
他にも、キラキラ光る相模湾や、煙が上がる箱根の山々、富士山を取り巻く山々も一望。
そして遠くの南アルプスや奥秩父の山並みには、ガッツリ雪雲がかかってました。
広い山頂でのんびり一休みしてると、檜洞丸や丹沢山方面から日帰り装備の人がぽつぽつと到着。
今度はうちらも丹沢山方面から歩きたい!と夢は広がります。
そうそう、山頂に建つ蛭ヶ岳山荘もとってもいい感じ。
ここに泊まって歩くのもいいなぁ、なんて思ってみたり。
・・・その蛭ヶ岳山荘、軒先に、祈・安全登山のてるてる坊主が下がってました。
この日は風が弱かったこともあり、のんびり日向ぼっこしながら景色を眺めるには最適な感じ。
開けて気持ちいい山頂でのんびりと、1時間ほども過ごしちゃいましたが。
そろそろ人も増えてきたし、さすがに寒くなってきたので下山開始。
またこの景色を眺めに来よう!
今度もまた、空気が澄んだ晩秋がいいな。
展望いいし、落葉した林の中の道は明るくて気持ちいいし、眼下の紅葉も眺められるし。
晩秋なら、ヒルの心配もしなくていいしね。
というわけで、来た道をそのまま戻って下山であります。
途中、泊り装備の方と何組もすれ違い。
やっぱり泊りで歩く人、たくさんいるんだな。
道がとっても歩きやすく整備されていたおかげで、標高差も距離もそこそこある割にはさっくり歩けちゃいました。
それにこの時期の丹沢は、落葉した林の中の明るい道が楽しくて。
山頂から眺める丹沢の山並みも良かった!
この時期ならヒルの心配もないし。
今回は最短ルートでさっくり登っちゃったけど、今度はガッツリ、丹沢山からの稜線を歩いて蛭ヶ岳に登ろう!
久しぶりの丹沢でしたが、いい山塊だなぁ、と改めて思った山行でありました。
下山後は、登山口近くのいやしの湯へ(700円)。
そして道の駅富士吉田に移動して、ふじさんビールで乾杯、であります(詳細は速報)。
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コメント
こんちは。
蛭が未登頂とは意外でしたね(^O^)
たしかに…
いつでも行ける山はどうしても後回しになりますしねぇ(^_^;)
比較的静かで好きな山です(^O^)
次はぜひ泊まりで♪
5月末のしゃくなげの時期は小屋激混みになりますが(^_^;)
投稿: katsu | 2017年11月29日 (水) 12時33分
katsuさん>
蛭ヶ岳、かなり良かったです!
今回は最短ルートでしたが、今度は別の道で歩こう、と思った次第です。
泊りで縦走もいいですね~、歩くならちょうどこのくらいの時期がいいな、と思ったりしてます(^^
投稿: まきchin | 2017年11月29日 (水) 23時17分
とても気持ち良さそうです。
蛭ヶ岳は日帰り無理と思っていましたが、この登山口がありましたね。大昔、初めて蛭ヶ岳に登ったときこちら方面に下山しました。表尾根→塔ノ岳→蛭ヶ岳→姫次です。
katsuさん お久しぶりです。
丹沢にシャクナゲとはどのあたり? 失礼ですがシロヤシオの間違い!?
投稿: ねも | 2017年11月30日 (木) 19時14分
ねもさん
ご指摘ありがとうございます(^O^)
もちろんシロヤシオでございます(^_^;)
投稿: katsu | 2017年11月30日 (木) 21時26分
katsuさん 分かりきったこと失礼しました。
2~3年前の5月20日ころ、宮ヶ瀬→丹沢山(泊)→蛭ヶ岳→檜洞丸→西丹沢を歩きました。あちこちシロヤシオがきれいで良い山旅でした。特に丹沢三峰のシロヤシオが満開で(^o^)
塔ノ岳の混雑を避けられ、お薦めコースと思います。蛭⇔檜間のアップダウン繰り返しも私たち向き!(笑)
投稿: ねも | 2017年11月30日 (木) 23時12分
ねもさん、katsuさん>
宮ヶ瀬~丹沢山間もナカナカですよね♪
丹沢~蛭~檜~西丹沢も楽しそう!
車でのアクセスでは歩けない、逆に贅沢なルートかも(^^
投稿: まきchin | 2017年12月 1日 (金) 00時38分
ねもさん
宮ヶ瀬から登ったんですか(^_^;)
長いし、アップダウン多いし…
でも…
大倉やヤビツから入るよりおもしろそうですね(^O^)
投稿: katsu | 2017年12月 2日 (土) 09時51分
katsuさん コメントありがとうございます。
お天気にも恵まれて、たしかにしっかり歩いた感ある山旅でした。あとバスがちゃんとあるのもうれしい。
大倉尾根は却下です(笑)。なんで多くの人はあそこを登るんでしょうね!?
表尾根や塔ノ岳は楽しいですが、人が多すぎるのが難です。
今年も終わりですね。私は、人生は短し、山は多しを実感しています。
投稿: ねも | 2017年12月 3日 (日) 08時30分