2017/10/28 甑山
先週に引き続き、台風接近の週末。
東北ならば土曜日はなんとかなりそう、というわけで、この週末も北東北へ。
紅葉の時期を狙っていた甑山へと向かいます。
新庄から国道13号を北上して、及位から前森山林道へ。
かなりぼこぼこの林道を6㎞ほど走っていくと、林道終点に到着。
(途中、いくつか分岐あり)
20台くらいは停められそうな広場には、先行車が1台。
のんびり準備して出発。
この登山口、ちょうど紅葉真っ盛り!(o^-^o)
歩き出しからウキウキしちゃう色合いの道。
そんなブナの道を5分ほどゆる~り歩いていくと、緑の三角屋根の悠森舎に到着。
#小屋の裏にトイレあり。
こんな感じの、屋根付き板の間な小屋。
初めて見た、こういう小屋。
そしてこの小屋の前が、なんともステキな広いブナ林!
落ち葉に覆われた地面も木々の梢も、濃い秋の色♪
あたり一面、濃いオレンジ色o(*^▽^*)o
さて、道はここで甑峠方面と大カツラ経由男女のコル方面が分岐。
我らは男女のコル方面へと向かいます。
しばらくは、こんな穏やかなブナ林の中の道。
甑山って岩壁と急登の山とばかり思ってたので、まさか山裾にこんな穏やかで美しいブナ林が広がっていたとは、とビックリ。
しかも紅葉真っ盛り、とってもキレイな林♪
そんなブナ林は割と細目のすらっとしたブナが多い中、時々こんな巨木が登場。
これが大カツラか?と思ってはスカされつつ。
ブナ林が少し途切れたあたりに、ひときわ大きな古木が登場。
これが女甑の大カツラ、森の巨人たち100選にも選ばれている大木であります。
木の周りは、根が踏まれて弱らないようにロープで囲ってありました。
この大カツラの付近からは、ブナ林が少し途切れてることもあって、頭上に聳える男甑山や女甑山が木々の隙間からちらり。
どっちも盛り上がりっぷりがすごい!
これからあれに登るのか~、とか思いながら歩いていくと、再びブナ林の中へ。
林の中がぱあっと明るくなるほどの紅葉。
もうなんというか、すごいの一言。
何本か小さな沢を横切りつつゆる~り登っていくと、男女のコルへと続く尾根上へ。
ここから少し傾斜が増した道を登ります。
ふっかふかの落ち葉をざくざく踏みつつ。
足元から頭上まで暖かな色合いに包まれて、しかも香ばしい落ち葉の香りに包まれて、なんだかとってもいい気持ち♪
そんな道なので全然苦にならず、のんびり登っていくと
最初は緩やかにアップダウンする道だけど、すぐにかなりの急坂に突入。
尾根上を、山頂目指してまっすぐに登る道。
しかもどえらく急坂!
木の根がごつごつ出た道を、両手も使ってよじ登ります。
そんな急坂をコルから100m強、ぐい~っと登り上げれば
女甑山山頂に到着!
山頂手前で、切れ落ちた岩壁の上を歩くところがあっておっかなかった。。
というわけで、山頂で一息つきつつ景色を眺めます。
と言いつつも、まだ雲が多くてぱっとしない眺めではありますが。
下界の紅葉。
ちょうど600~800mあたりの紅葉が盛りということもあり、眼下に重なる山並みはみんなキレイに色づいてます♪
その山並みの向こうには鳥海山。
・・・が、まだ雲かかってますね。そのうち晴れるかな。
そんな感じで10分ほどぐるりと景色を眺めたら、山頂を後にして男女のコルへ戻ります。
木立の向こうに男甑山を眺めつつ。
急すぎて尻もちつきそうになるので、笹や木の幹をつかみながら一気に下ります。
・・・そんでも、登ってるときは、こんなとこ滑らずに下れるのかしらんと思ってたけど、意外とさくさく下れるもんで。
男女のコルの手前から、名勝沼に下る道へ。
ここ、入口には色あせたテープがついてたけど、結構藪っぽくてわかりづらかった。
ここから名勝沼までは、200m弱の下り。
笹薮の中の急坂を下っていくと、沢沿いの道に出てきました。
足元ぐずぐず~(^^;
幸いにして下草は枯れてたので、藪はうるさくはなかったけど。
そんな沢沿いの道は、いつしか沢を離れてトラバースに。
踏み跡細いし倒木多いし、この道で合ってるのか?!と不安になってきたころ、前方から人が。
ここで人に合うとは思わなかったのでビックリしたけど、ホッとした!
先方も同様だったようで、すれ違いのときにちょっとおしゃべり。
甑峠からぐるっと回ってこられたそう。
・・・そうか、そっちのほうがアップダウンなく歩けたか。。ま、いっか。
さて、そんなトラバース道を過ぎれば、いよいよ名勝沼に到着。
湖畔の紅葉は終わりかけ。
でも、鏡のような湖面に映る青空と木々がなんともステキ♪
甑山に来るときは、この沼にもぜひ来たくて。
静かで美しい眺めに出会えて、よかった~o(*^▽^*)o
そしてこの沼沿いに少し歩いたところにあるのが、大きなカツラのウィルソン株。
大きい!
しかも中が空洞になってて、屋久島のウィルソン株みたいに中に入れる。
入れるとなりゃ、せっかくなので入っとくでしょ、というわけで。
株の中に入って見上げてみると
お♪
ハート型に見えなくもない(笑)
屋久島のウィルソン株みたい!
さて、ウィルソン株を過ぎたら、お次は男甑山目指して県境尾根へ。
女甑山を見上げながら、県境尾根まではゆるゆるのんびり歩きます。
こっち側から眺めると、あの岩山がウソみたいに穏やかな山でありますね。
紅葉の林の中の道は、藪っぽいところもあるけど踏み跡はしっかり。
甑山の北側の甑林道はここ数年通行止めなので、北側の登山道もあまり踏まれてなくて荒れてるのかな、と思ってたけど、前森山口からぐるっと歩いてる人も結構いるんでしょうね。
ゆる~り歩いていくと、県境峠で尾根に登り上げて、そこから男甑山へは急坂な尾根上を登ります。
男甑山まで、300m弱の急坂。
かなりの急坂だけど、なぜだか割と登りやすい。
眼下に広がるブナ林を眺めつつ、だんだんと近づいてくる稜線を仰ぎ見つつ。
急坂を一歩一歩ゆっくりと登っていくと、稜線の道に合流。
そこから少し横移動すると
山頂を囲む木立はほぼ落葉してて、明るい山頂。
開けた東側を眺めてみると
西側の木立を透かして見ると、すっかり雲がとれた鳥海山。
反対の東側には神室山地が見えてたけど、そっちには雲かかってました。
そんな景色を眺めつつ、最後に目が落ち着くのは下界の紅葉。
ジオラマを上から眺めてるみたい。
甑山、面白い山だなぁ。
さっきまでブナ林の中を歩いてると思ってたら、一気に急坂登り上げてそれを見下ろす山頂に立っていたりして。
岩の眺めも面白いし、真上から下部のブナ林を眺めるというロケーションも面白い。
ちょうどブナ林がキレイに色づいてるということもあり、なんだか楽しくてのんびり過ごしちゃいました。
さて、では男甑山山頂を後にして下山開始。
まずは男女のコルへ下ります。
下り始めは、アップダウンある緩やかな尾根歩き。
稜線の先には、にょっきり聳える女甑山。
すごい聳えっぷりだなぁ、と歩いていくと、さらにすごい景色が。
急坂下りに入るところから、女甑山を眺めます。
にょっきり突き出たような岩のかたまり。いろいろすごいし謎すぎる!
あんなににょっきり突き出た山、よく登れるなぁ~なんて思いながら眺めちゃいました。
#甑峠方面から女甑山に登る道は、ほぼ垂直なところもあるらしいけど。。。
そして、男甑山からの下りもかなりの急坂。
ちょこっと岩場っぽいところもあり、足元注意で下ります。
男甑山から下る途中、笛の音や叫び声が聞こえてて、何かな?クライミングの人かな?とか思ってたのですが。
どうやら道迷いじゃないか、と通報があったらしく、警察の出動があった模様。
何事もなかったのであればよいですけどね。
さて、そんなこんなで男女のコルまで下ってきたら、あとは登山口目指して下るのみ。
行きと同じく、紅葉真っ盛りのブナ林を下ります。
朝よりもさらに日が射して、紅葉が一段とキラキラ輝く道。
ウットリしちゃいますねぇ。
男女のコルから続く尾根から下れば、あとは平坦な林の中をゆるゆると。
大カツラを過ぎて、黄金色のブナ林を歩きます。
行きもたまげたこのブナ林、帰りもやっぱりすごかった(^^
日が射してキラキラ輝くブナ林をゆる~り歩いて、下山完了であります。
ここもまた紅葉の時期にぐる~りと歩きたかった甑山。
紅葉は終わってるかな?と思ってたのですが、中腹まではまさに紅葉真っ盛り、そして女甑山・男甑山の山頂からの眺めもスッキリ晴れてたし、紅葉を真上から見下ろすロケーションもなかなか面白かったし。
思ったよりも歩いてる人は多かった(と言っても、途中出会ったのは5組くらい)けど、それでもとっても静かな山。
いやー、面白かった!
楽しかった~o(*^▽^*)o
そして帰りの林道は、所々で林業の方が仕事されてる横を通り過ぎつつ。
早めの下山だったので、ちょっと足を延ばして秋ノ宮温泉の秋ノ宮山荘の日帰り入浴(600円)へ。
ノンビリ浸かったら、十文字の名代三角そばやで腹ごしらえ、でありました(詳細は速報)。
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