2017/10/15 東北紅葉山行・女神山
2日目も、ブナ林の美しい真昼山地の山歩き。
紅葉の時期にぜひ歩きたかった、女神山へと向かいます。
わりとよく整備されたダートの林道を走っていくと、女神山登山口に到着。
突き当りが、10台くらい停められそうな広場になってました。
#駐車場の手前にも、いくつか停められそうなスペースあり。
前週の連休は、朝早くに駐車場がいっぱいになってたとのことだったので早めに来てみたのだけど、この日は我らが一番乗り。
お天気イマイチだからかな? 昼前から回復する予報だったけどな。
そしてなんと、駐車場には真新しい仮設トイレあり!
歩く人多いんでしょうね、それにしてもありがたいことです。
というわけで、のんびり準備して。
駐車場の奥には案内図あり。
お目当ての滝の位置を確認してから出発。
女神山の登り口までは、少し下って緩やかに歩きます。
滝巡りハイクに来る方も多いんでしょうね、バッチリ整備された歩きやすい道。
10分ほど歩いていくと、白糸ノ滝へと下る道の分岐に到着。
ここは帰りに寄り道することにして、分岐は通り過ぎて先へ。
分岐のちょこっと先には、白糸ノ滝を上から見下ろすポイントが。
大きな岩の上を伝って落ちる滝は、確かに白糸ノ滝。
帰りに、下まで下って見上げるのが楽しみ♪
そしてほどなく、女神山へと登り上げる道の分岐に到着です。
今日は反時計回りに歩くので、ここから女神山へ。
いきなり始まる急坂!
ここまでマッタリ歩いていた道とは打って変わって、尾根に上がるまではかなりの急坂を登ります。
九十九折りにえいやぁと。
そして早速始まるブナ林、ここらあたりはほんのり梢が黄色くなり始めた感じ。
ぐいぐい登っていくと、ぐいぐい高度も上がって、ブナがどんどん色づいてきて。
なかなかいいじゃないですか!
そんな急坂を150mほど登っていくと、尾根上に。
ここから山頂直下までは、ブナ林の中を緩やかに登る道。
紅葉のお手本みたいなブナ林が続きます(o^-^o)
まず最初は、色づき始めのブナ。
黄緑色と黄色と、ちょこっとオレンジ色がアクセント。
ワクワクしながら歩いていくと、だんだんオレンジ色が増えてきた。
いいねいいね~、きましたね~o(*^▽^*)o
明るく暖かな色合いのブナ林。
心までほかほかと温かくなるような色に包まれて。
女神山のブナは、細くてすら~っとしてて背が高くて、美人さんですな。
広い斜面一面にブナが広がってるので、すごく濃いブナ林だし。
おかげで色も鮮やか♪
落ち葉をざくざく踏みながら登っていくと、どんどん色が濃くなってきて。
一足ごとに表情が変わっていくブナ林が素敵すぎて、何度も足が停まっちゃう♪
朝イチだったのでまだ歩いてる人もいなくて、静かな静かなブナ林。
この紅葉を二人占めだなんて、贅沢この上ない!(≧∇≦)
ゆるゆるノンビリ登っていくと、県境コース分岐に到着。
女神山山頂へは、ここから100m登ります。
すごい山だなぁ、ほんとに上から下までブナなんだなぁ、と圧倒されながら登っていくと
少し先に進むと、西側の展望も。
これから歩く県境尾根を見下ろします。
真っ赤っか! 期待高まる~(o^-^o)
晴れてたら鳥海山も見えるそうだけど、雲低くて見えず。
お隣の真昼岳にも雲がかかってました。
というわけで、山頂でのんびり腹ごしらえしたら下山開始。
まだまだこれからメインが待っている!
県境コース分岐まで下ると、そこから県境尾根まではしばらくトラバースに歩きます。
紅葉真っ盛りな斜面をトラバースする道。
見上げても見下ろしても鮮やかな色合い。
秋のブナ林は、格別ですな。大好き。
県境尾根に上がってからも、もうすごいのなんの。
濃いなぁ、色。
しかもちょっと日が射してきて、かなりいい感じ。
尾根はちょうど紅葉真っ盛り、そんな中をゆる~くアップダウン繰り返しながら下ります。
こりゃ急いで歩いちゃもったいない、というわけで、何度も立ち止まりながらゆっくりと歩きます。
これはこれで、かなり贅沢。
低く垂れこめてた雲も取れてきて、時折日が差し込んできて。
そうするとブナ林がキラキラ輝いて、ますます足が停まっちゃうわけでありますが。
今日はそれでいいのだ!
真昼山地のブナ林。
噂には聞いてましたが、ほんとすごかった。
前日登った和賀岳の高下口からのブナ林はちょっと男前な感じ、そしてこちらは女性的で優し気な感じ。
どちらも素晴らしい♪
確かにこれは女神さま住んでるだろうなぁ、と思いつつ。
下るにつれてだんだんと黄色みがかってきたブナを眺めつつ。
そして県境尾根から岩手側の斜面へと下る手前あたりで振り返ると
お、真昼岳。さっきまでかかってた雲が晴れた!
どっしりとしてなかなかかっこいいお山ですな。
今度はあっちを歩こう(o^-^o)
さて、真昼岳のお姿も眺めたら、広いブナ林の斜面の道へと下ります。
尾根上は紅葉真っ盛りだったけど、斜面に入ると一気に逆戻りしたような。
色づき始めのブナ林。
下っていると、あちこちから沢音が聞こえてきたりして。
水の豊富な山でありますね。
途中、ひときわ大きなブナがにょきにょきと生えてる広場が登場。
ここがブナ見平、ベンチもあって一休みするにはいい感じ。
新緑の時期も気持ちいいだろうなぁ。
そしてブナ見平を過ぎると、カエデやらナナカマドやらいろいろ入り混じってきて賑やかな林に。
ゆるゆる下っていくと美郷町へと下る道の分岐があり、そこからはやや急坂を一気に下ります。
下る途中、女神山のお姿が木々の隙間からチラリ。
真っ赤ですね~、あの斜面を歩いてたんだな。(o^-^o)
もりもり下っていくと、沢音がどんどん近くなってきて。
沢沿いの道に降りたら、お待ちかねの滝巡り♪
まずは沢の上流に続く道を辿ります。
キレイな小さな沢。
沢を横切るところには鉄板が渡してあって、整備もバッチリ。
そんな道を歩くこと5分足らずで
割と近くまで行けるのだけど、水しぶきがすごい!
こんなに近くで滝を見ることってあまりないけど、迫力満点でビックリ。
紅葉の時期、晴れた日にこの滝を見に来たかったのでした。
タイミングバッチリ♪
いやはや、すごかった。
そして来た道を戻って、女神山からの道に合流。
ここから先もいくつか滝を見ながら、沢沿いに下ります。
遊歩道みたいに整備された道を下っていくと、女神山登り口に到着。
これで、一回りぐるっと回ってきたわけであります。
登り口を過ぎて歩いていくと、枝沢沿いに姫滝への入り口が。
でも標識は朽ちてるし道もあまり踏み跡ないし、でパス。
白糸ノ滝への分岐まで歩いたら、そこから沢へ向けて50m下ります。
下り始めはコンクリで整備された階段だったけど、このあとロープは出てくるわ、滑りやすいハシゴはあるわ、そして最後は沢沿いを飛び石で、となかなかな道。
そんな道を下っていくと
白糸ノ滝、登場!
確かに岩の上を白糸のように流れ落ちてて美しいお姿。
でもその下の岩盤がすっぱり切れ落ちてて、なんだかおもしろい姿。
見たことないぞ、こんな滝。
すんごくキレイなんだけど、ちょっとクラゲみたいでユーモラス。
面白い滝だなぁ、と思いつつも、目がすいついて離れない。
岩の上を流れ落ちるさまも、そこからスダレのように落ちていく水も、見ていて飽きることはなし。
しばし見とれてしまいました。o(*^▽^*)o
さて、ではお次の姥滝へ。
白糸ノ滝手前の支流を左に少し登っていくと
出ました、姥滝。
二筋に分かれた段滝で、これまたかなりの迫力。
落差20mほどかな、どっしりとしていい姿の滝でありました。
いやはや、満足。
山ではほとんど人に出会わなかったけど滝巡りの人はいっぱいいるのかな、と思ってたら、ここでもほとんど出会わず。
早めに出発したのが幸いして、静かで美しい山と滝を大満喫、でありました。
紅葉の時期に歩きたくて、ず~っと機会を覗っていた女神山。
素晴らしいタイミングだったな。o(*^▽^*)o
どこをとっても美しく、まさに女神の山。
それほど長いコースでもないので、美しいブナ林や滝を見ながらゆっくり時間をかけて歩くのが吉、でありますね。
また来よう!
駐車場に戻ってみれば、満車で路駐もたくさん。
反時計回りで女神山に登ってから滝巡り、という人が多いんでしょうね。
そして下山後は、前日と同じく沢内バーデンへ(300円)。
水沢の回転寿司、清次郎で腹ごしらえしてから帰京、であります(詳細は速報)。
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コメント
女神山、存在を知りませんでした
まだまだ東北には良い山があることが分かりました
「ブナの回廊・夢のように美しい林」・・・これはもう行くしかないですね
ユニークな滝も沢山あって、面白そうだし
投稿: 青空 | 2017年10月26日 (木) 21時58分
青空さん>
和賀岳と同じ真昼山地の南端にあるのが女神山です!
健脚の青空さんなら、真昼岳まで稜線往復されるとよいかもですね~(^^
水が豊富で、林も滝もとっても美しい山でした♪
投稿: まきchin | 2017年10月26日 (木) 23時21分