2017/8/5 鳥海山・湯ノ台から伏拝岳~鳥海湖周回
北アルプスでテン泊!と思ってたこの週末も、台風の影響で天候不安定。
ならば、比較的影響の少なそうな北東北日本海側へ、てことで鳥海山2daysな週末と相成りました。
歩くのは、かねてから狙っていた未踏の2コース。
展望良さそうな土曜日は、湯ノ台からの周回コースを歩きます。
登山口の湯ノ台駐車場には5時過ぎに到着。
すでに8割方埋まった駐車場にはビックリ、しかも後からあとから続々と登山者の車が上がってきて、あっという間に満車状態。
登山口の標高も高いし、この時期はやはり人気なんですねぇ。
しかも地元ナンバーの車がほとんどだったりして。
#トイレは、登山口と滝ノ小屋、河原宿小屋にあり。いずれもキレイな水洗トイレ。
というわけで、さくさく準備して出発。
登山口からしばらくは、石畳の緩やかな道。
ゆるゆるのんびりと15分ほど歩いていくと
ここから次のチェックポイント河原宿小屋までは、標高差300mの八丁坂を登ります。
小屋から歩き始めてすぐは、沢沿いの道。
増水時はじゃぶじゃぶだろうな(というか今もかなりじゃぶじゃぶ)、と思いながら歩いて
石を積み重ねた急坂の八丁坂へ。
一気に300m弱を登り上げます。
そしてこの道、草原の中の単調な登りかと思いきや、お花畑がすごい!
一番たくさん咲いてたのがコレ、ハクサンシャジン。
薄紫色の小さな鐘みたいな花が鈴なりで、可愛らしい♪
ウゴアザミ、クルマユリ、ミヤマハンショウヅル、ミヤマホツツジ
振り向けば、雲海の向こうには栗駒や神室かな。
月山や朝日連峰も見えてました。
そんな花々や景色を眺めつつ、涼しい風に吹かれつつ登っていたら、なんだかあっという間に河原宿小屋に到着。
小屋は閉鎖中だけど、ばっちりきれいな水洗トイレがあってありがたい。
早速ありがたくお借りして一息ついたら、先へと進みます。
目の前には心字雪の雪渓。
あれを登るのか~、と思いながら、しばし河原をゆる~りと。
小屋の先の千畳ヶ原への分岐を過ぎて歩いていくと、雪渓が融けたばかりのところにチングルマがたくさんo(*^▽^*)o
イワイチョウやミツバノバイカオウレンも♪
いろいろ楽しめちゃいますな。
そんな花々を眺めながら歩いていくと、大雪路の雪渓の端っこに到着。
雪が硬ければアイゼンつけようかと思ったけど、なんだかざくざくと歩けそうなのでとりあえずこのままで。
雪の表面がスプーンカットみたいになってて、まあまあ歩きやすい。
てかここ、まだ歩きだしでそれほど斜度もないのでまだ余裕あり。
ちなみに前方にいる方は、スキーで歩いておられました。(この後、この上の小雪路で滑ってました)
雪渓を歩いてる登山者は、アイゼンつけてる人が半分くらい。
そんな人たちはそのまま雪渓の上をざくざく歩いてたけど、ウチらは途中から雪渓の左の縁の踏み跡を辿ります。
だんだん斜度も出てきたし。
あわよくば、このまま踏み跡辿って大雪路はクリア?!なんて思いつつ。
斜面のはるか上にはニッコウキスゲの群落。
もうちょっと近くに咲いてたらよかったんだけどな、とか思いながら歩いていくと、最後にやっぱりもう一度大雪路の上へ。
斜度あるし、雪硬いところもあるし、割れてるところもあるし。
アイゼンつけりゃよかった、とだいぶビビりつつ、標高差200m強の大雪路をようようクリア。
大雪路を過ぎると、その上に小雪路。
100mほどの雪渓歩きだけど、ここはもう最初から軽アイゼンつけて直登しちゃいました。
いやー、アイゼンあると楽ですわ。さっきも出しとけばよかった(^^;
さて、雪渓を過ぎれば、あとは薊坂の急登を250m登って伏拝岳へ。
ここがまたなかなかシビレる急坂、気合入れて登ります。
ミヤマキンポウゲ、ミヤマカラマツ、ミヤマダイモンジソウ、ヨツバシオガマ
急坂でしんどい道だけど、こんなに花が咲いてると楽しく登れちゃう。
時折ガスが流れてきて涼しいせいもあるか?
振り返ると、歩いてきた大雪路と小雪路。
そして庄内平野と日本海も一望♪
あともう一息、とそんな急坂をぐい~っと登って
いや、ほんとの伏拝岳山頂は前方の小岩か?ということで、ごろ太君、踏み跡辿って岩の上へ。
たくさん人が行き交う外輪山の尾根上で一息ついたら、ここから鳥海湖~千畳ヶ原の周回へと向かいます。
ちょうど青空も広がってくれていい気持ち(o^-^o)
花いっぱいの尾根上から眺める景色も素晴らしい。
足元には、相変わらずわしわし咲いてるハクサンシャジンやヤマハハコ、ウラジロタデがもっさり。
オクキタアザミ、イワギキョウ、イワブクロ、ウメバチソウ
群落作って固まって咲いてます。
チョウカイフスマも、小さな星みたいな花をたくさん咲かせてました。
見れてよかった(o^-^o)
新山と千蛇谷雪渓もキレイにお目見え。
いやもう、この眺め、ケシカランですな。
花も景色も素晴らしすぎて、全然足が進まず。
でも、これをのんびり楽しみたくて、七高山も新山も寄らずにきたのでいいのだ!ということで。
続々と登ってくる人たちとすれ違いつつ、のんびりマッタリ下ります。
七五三掛まで下ると、そこから先もまたまた足止めスポットだらけなわけでして。
まさかのハクサンイチゲの群落!
二度咲きかな、ちょっと小さめだけど一面咲いてます。
ハクサンイチゲ、ヒナザクラ、アオノツガザクラ、チングルマ
1か月くらい季節を遡ったみたい。
御田ヶ原へと下る道には、頭を垂れたチョウカイアザミがいっぱい。
なんだかユーモラスなお姿(o^-^o)
他にもハクサンシャジンやニッコウキスゲ、ヨツバシオガマやらがいっぱい。
この時期は、ほんとにたくさんの種類の花が咲くんだなあ。
そんな道をのんびりと歩いていくと、前方に御田ヶ原の分岐が見えてきた。
いつもは真っすぐ御浜を目指して登っていくけど、この日は分岐から巻き道へ。
巻き道に入ると、一気に人が減って静かになりました。
ゆる~り歩く巻き道は、途中から木道に。
千畳ヶ原への分岐からちょこっと寄り道して、鳥海湖のほとりで大休止。
こっち側から鳥海湖を眺めるのって初めてかも。
ちょうど南側から日が射して、真っ青な空と斜面の緑が水面に反射して鮮やか♪
御浜にはたくさんの人がいるのが見えるけど、こちら側にはちらほらと数えるのみ。
景色眺めながらノンビリ腹ごしらえしたら、千畳ヶ原へ出発!
伏拝岳、文殊岳からの斜面を眺めつつ下ります。
いい斜面ですなぁ。
丸太の階段を下っていくと、雪渓登場。
ほんの少しの距離だけど、斜度があるのでちょいとおっかない。
が、軽アイゼンつけてざくざく下って無事クリア。
そしてこの雪渓を下って歩いていくと、いよいよ千畳ヶ原!
線香花火みたいなキンコウカもちょうど真っ盛り。
湿原がほんのり黄色に染まってました。
一面緑の湿原が開けていて、左手には外輪の斜面が広がっていて、とっても気持ちいいとこでした。
ちょっと雲が多めだったけど、それもアクセントになっててまぁよしってことで。
何本か沢を渡ったりして細かなアップダウンがある道は、整備された木道で歩きやすかった。
いいとこですね、千畳ヶ原。
こんなとこが鳥海山にあったんだ、とビックリです。
ノンビリと千畳ヶ原を歩いたら、最後は月山森へ向けて幸治郎沢を登ります。
大きな岩がごろごろと積み重なった幸治郎沢。
がっつり150mほどよじ登り。
月山森を巻いて河原宿小屋へと続く木道に入ると、ここがまた天国のような湿原で。
ああもう、天国過ぎてやばい。(≧∇≦)
さっきの千畳ヶ原もそうだったけど、こんなところが鳥海山にあったのか!と。
鳥海山ってほんといろんな顔を持ってるんだなぁ。
素晴らしすぎです。
そしてここから先、登山口までの下山がなかなか辛かった。
岩ごろの八丁坂の急坂が、疲れてきた足に堪える。。。
ひいこらいいながら滝ノ小屋まで下り、あとはゆるりと石畳の道を下って駐車場に戻ってきました。
最後の河原宿小屋からの下りでかなりヤラレたけど、そこまでは花も景色も素晴らしかったおかげか、楽しくさくさく歩けました。
湯ノ台からの道は最初から最後まで花いっぱいで、千畳ヶ原や月山森周辺の湿原も素晴らしく、ほんといい道でした♪
また来よう!!
下山後は、鳥海山荘の日帰り入浴へ。
そしてこの日は酒田に車中泊、街中の居酒屋「兵六玉」で海の幸と地元の方とのおしゃべりを楽しみました♪(詳細は速報へ)
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コメント
夏山、超満喫ですね。なんですか、土日で鳥海山を二度登降するって!?
山歩きを始めた30年以上前に一度登りました。湯ノ台から入山して鉾立に下りました。河原宿のニッコウキスゲがきれいで忘れられない山です。
久しぶりに行ってみようかなと思いますが、有名な百名山は人出が……
先週末アラ還の山友達と甲斐駒・仙丈に。7日(月)台風が近づくなか仙丈ケ岳に登りました。思ったより天気はもって無事登頂、皆さん喜んでくれました。
ところが甲府へのバスが…… 山中の天候読みはほぼ正しかったのですが、南アルプスの林道が雨に弱いことをうっかりしていました(苦笑)
投稿: ねも | 2017年8月11日 (金) 09時44分
ねもさん>
ほんとは泊り山行したいんですが、なかなかお天気的に。。。
でも代わりに、鳥海山を満喫できたのでヨシ!です。
週末は甲斐駒・仙丈でしたか!天気読みもバッチリだったんですね(^^
林道通行止め、やられちゃいましたか。。。
なかなかできない経験?!いや、あまりしたくない経験ではありますね(^^;
おつかれさまでした。。
投稿: まきchin | 2017年8月11日 (金) 13時11分
レスありがとうございます。
下山して北沢峠で待っているうちに雨が激しくなって「これはまずいかなぁ」と思い始めたころバスが来てラッキー! 広河原までは来られたのですが、その先がアウト。高校生のワンダーフォーゲル部の面々(30人弱+10人ほど)も同じ運命。
もっと早くダメと分かっていれば、遠回りですが反対方向の伊那経由で帰れたので、まさにbad timing!!(苦笑)
ところで3連休は山じゃないのですか? 私も出かけるつもりだったのですが、イマイチな予報と広河原足止めの影響で仕事が……
投稿: ねも | 2017年8月12日 (土) 07時54分
ねもさん>
何はともあれ、御無事でなによりでした!
この週は、夏休みで北海道に行っておりました。
アルプスガッツリの予定だったのですが、天気予報イマイチにて急遽予定変更です(^^;
投稿: まきchin | 2017年8月20日 (日) 19時32分