2017/7/15 北八甲田・高田大岳 東西縦走!
直前まで天気予報がころころ変わって、行き先悩ましい週末。
泊りで歩くという気分でもなく、日帰りで天気のいいとこを歩こう、というわけで、3週連続の北東北。
えいやぁと青森まで足を延ばします。
目指すは、高田大岳。
最近、北八甲田の登山道もかなり整備が進んだということで、谷地温泉から登って大岳を越え、ワタスゲが咲く毛無岱を通って城ヶ倉温泉に下る、という東西縦走ルート。
城ヶ倉温泉からは、バスで戻ってくる予定。
というわけで、酸ヶ湯の大駐車場でトイレ済ませたりいろいろ準備したりしてから、登山口の谷地温泉へ移動、であります。
砂利の駐車スペースに駐車。
登山者のものと思われる車が、既に数台停まってました。
ちなみに、奥にぽっちり見えてるのが高田大岳ですな。
谷地温泉の前から登山道は始まります。
最初は遊歩道と同じ入口だけど、ここから歩いていった先に登山口の標識がありました。
最初はブナ林の道。
洗掘された道の脇には、しっかりとした踏み跡が。
200mほどブナの道を登っていくと、斜面はいったん緩やかに。
足元がぬかるんだところも多く、迂回しながら歩いていくと
木立の切れ間から、どかーんと高田大岳。
うーん、でかい。
ここからあと600m、まっすぐこの山を登ります!
標高1,000m付近から、笹薮の中の急斜面に。
暑い上に急坂、これは初っ端からかなりキツイぞ。
何度も立ち止まって一息いれつつ、どんどん斜度を増していく道を登ります。
それでも、高度を上げていくとだんだん木立が低くなり、視界も藪も開けてくるわけで。
振り返れば、南八甲田の山並みが!
赤倉岳に乗鞍岳、猿倉岳、駒ヶ峰、櫛ヶ峰とずら~り。
横岳や逆川岳も見えていて、春に滑った時のことを思い出しながらしばしウットリ
それに、視界が開けてくると、風が吹き抜けるようになってくるのもありがたい。
そのおかげでかなりクールダウンできて元気回復。
ハイマツや灌木をかき分けるようなところもあるけど、木につかまりながらももりもり登ります。
刈り払いされていてコレだから、刈り払いされてなかったら藪が激しすぎて歩けないだろうな。
そんな直登の道をぐい~っと登っていくと、標高1,380付近で天狗の踊場なるちょっとした岩場の展望台に到着。
南八甲田はもちろん、谷地温泉や猿倉温泉、睡蓮沼も眺めることができました。
さて、山頂へはあと一息。
そしてここから、傾斜も多少緩んで普通の急坂に。
ハイマツやマルバシモツケ、シャクナゲやダケカンバの中の道をゆる~りと。
北八甲田の山並みも見えてきた!(o^-^o)
早く山頂からの景色を眺めたくて、わくわくしながら歩いていって
高田大岳山頂、到着!
山頂は、東峰とそのすぐ隣の西峰から成るのですが、最初に到着したのは祠の立つ東峰。
登りながら何度も眺めた南八甲田を、改めてじっくり眺めます。
高いところから眺めるのは爽快♪
こちらは東側の眺め。
キレイな円錐形は雛岳ですな。
あっちから眺めた高田大岳を思い浮かべつつ、今日はこっちから雛岳を眺めます。
そしてすぐお隣の西峰からは
どかーんと北八甲田の山々!
小岳に大岳、井戸岳と赤倉岳。
・・・春に滑った斜面はどこかな、と考えながら見るのもまた楽し♪(o^-^o)
高田大岳、素晴らしい眺望ではないですか。
キレイな円錐形をしていて、登るの大変そうだなぁ、といつも眺めていた高田大岳は、確かに急坂がキツイけど頑張って登る甲斐ありまくりの素晴らしい山でありました。o(*^▽^*)o
そんな大展望の山頂で一休み、と思ったけど、強い西風が吹き付けていてあまりノンビリできそうもなかったので、ちょっと下ったところでハイマツのかげに入って一休み。
一息ついたら、小岳に向かって出発。
これがまた結構な急坂で、ハイマツの中のガレた道を一気に下ります。
登りが急だったので、下りもまた然り。
石ころごろごろで滑りやすい。
100mほど下ったところで、笹と灌木の中の洗掘された道へ。
これまでのガレ道とは違うけど、滑りやすくて段差の大きな道を100m強下っていくと
箒場岱からのコースが合流する、小岳とのコルに到着。
そしてここがなんと、ワタスゲ天国!(≧∇≦)
ワタスゲって、これまでなぜか雨に濡れそぼって寂しげな感じになってるのとか、終わりかけのとかしか見たことなかったのですが。
こんなに丸くてはちきれんばかりにポンポンになってるのは初めて!
さわってみると、ふわふわで気持ちいいことこの上ない。。。
今回の目的の一つは、このワタスゲでもあり。
毛無岱までいかないと見られないかな、と思ってたので、ここでかなりいい状態のワタスゲを見ることができて感激♪(≧m≦)
ミヤマリンドウ、オトギリソウ
彩りのお花たちもたくさん(o^-^o)
このコルは、静かで穏やかで花いっぱいで、ほんといいトコでした。
というわけで、小岳へ向けて出発!
200mほど、笹や灌木の中の道をゆる~りと登ります。
背後には高田大岳。
斜度が急なところはないけど、西風が遮られて暑い。
汗だくだくで登っていくと
南側には硫黄岳。その向こうは、南八甲田の櫛ヶ峰や横岳。
こうして眺める緑の山並みもいいですね♪
そして、ここに来るまで出会ったのは3人のみ、とっても静かな道。
が、仙人岱まで降りれば、そこから先はメジャールートにて賑やかな道。
静かな小岳山頂で、風に吹かれながらしばらくノンビリしてから先へと進みます。
眼下に仙人岱を見ながら下ります。
木道をたくさん人が歩いてるのが見える!
アオモリトドマツや笹の中の道は、階段などで整備されてて歩きやすい。
さすがに小岳から先は歩く人も多いのかな。
仙人岱が近くなってくると、池塘とワタスゲがちらほら。
そろそろかな?と思いながら歩いていくと、お花畑のある仙人岱に到着です。
秋田駒みたいなチングルマの絨毯、というわけにはいかないけど、さらさらと水が流れるあたりにはいろんなお花が咲いてます(o^-^o)
早速足が停まっちゃう。
花畑ですな♪
お花畑から見上げると、残雪の斜面の先には大岳。
雪が融けたところから、またいろんなお花が咲いていくんだろうな。
こんな景色に何度も足を止めつつ、大岳目指して250mほど登ります。
花畑を過ぎると灌木の中の急坂になり、ほどなく森林限界を過ぎて岩ごろの道へ。
さすがに整備されてて、岩ごろの急坂九十九折りだけど歩きやすい。
風も吹き抜けて涼しいし。
マルバシモツケ、ハクサンボウフウ、ミヤマオダマキ、ウサギギク
そんな岩の道に咲いてるお花たちを眺めながら、たくさんの人とすれ違いながらぐい~っと登って
大岳山頂、到着!
人の波が切れるのを待ってパチリ(^^
・・その時は気づかなかったけど、こうして写真を見るとだいぶ標識傾いてるような?
なんだかんだと、ここ最近毎年登ってる大岳山頂でのんびり一息。
風は強いけど、涼しくていい気持ち。
雪の残る大岳火口の向こうには、小岳、高田大岳、雛岳。
みんないい形してますね(o^-^o)
ぐるりと広がる景色を眺めながら腹ごしらえ休憩したら、下山開始。
ここから城ヶ倉温泉までは、ず~っと下り!
残雪の上を歩くところも一瞬あったりして。
まだ登山道上に雪が残ってるところがあるとは、ビックリ。
そんな道をさくさくと大岳避難小屋まで下ったら、毛無岱へ向けて下ります。
灌木の中の道を下っていくと
高田大岳と小岳のコルのワタスゲに比べると、やや終盤?
でも広がりっぷりはすごい。
写真を撮る手が止まらないごろ太君。
お邪魔さまでスミマセン。。。
いやはや、参りました。
というか、八甲田のワタスゲ祭りを見たくて来たので、湿原いっぱいに広がるワタスゲを見られて本望達成o(*^▽^*)o
大満足で上毛無岱の休憩所で一息ついたら、長い階段を下って下毛無岱へ。
眼下に広がる下毛無岱の景色にも期待しながら木段を下っていくと
こんな景色♪
下毛無岱のほうが、広がりっぷりはすごかったかな。
これからキンコウカが咲きそうで、ほんのり黄色に染まった湿原もいい感じ。
いやはや、いい景色みせてもらいました(o^-^o)
そして下毛無岱から先は、林の中をゆる~りと。
ほぼ平行移動な感じの道を歩いていくと、城ヶ倉温泉分岐に到着。
分岐から城ヶ倉温泉までは、藪っぽいところ多数。
刈り払いが入ったのはだいぶ前かな、でも踏み跡はしっかり(でも藪)。
藪をかき分けつつ下っていくと、キレイなブナ林へ。
気持ちいいとこじゃないの~、とゆる~り下って
バスが来るまで城ヶ倉温泉の日帰り入浴でのんびりしてから、バスで谷地温泉に移動してこの日は終了。
前半は静かな道、後半は賑やかな道で、かなり楽しかった♪
谷地温泉で車を回収したら、この日は道の駅十和田で車中泊。
翌日は雨にて北東北観光、翌々日は三陸の山歩きであります(詳細は速報へ)。
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