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2017年6月 6日 (火)

2017/6/3-4 南アルプス深南部・大無間山~大根沢山周回(1日目)

南アルプス深南部をガッツリ周回!

201706030
唐松谷ノ頭からの大無間山。
雄々しいお姿♪

===大無間山・大根沢山(1日目)===
2017/6/3(土):田代第七トンネル手前P(5:10)~明神橋(5:25)~▲小無間山(10:30-10:50)~▲中無間山(11:35)~▲大無間山(12:55)
歩行距離:12.3km
累積登高:1,800m
======

※手元のエアリアにはルートの記載なし。
※踏み跡がほとんどない箇所や、マークが明瞭でない箇所も多数。標識もほとんどなし(地図に記載のないルートなので当然っちゃ当然ですが)。
※GPSやコンパス、地形図必携。マークや踏み跡、標識頼りだと確実に道迷いします。

先週と同じく、東北方面はお天気イマイチ、東海・甲信地方は土日とも好天予報。
ならば久しぶりにガッツリ歩いて鋭気注入!というわけで。
ず~っと気になっていた南アルプス深南部の山、大無間山にテント泊で出かけてきました。

エアリアにも載ってる田代からの道は、小無間山手前の道がかなり崩壊進んでいるとのこと(歩いている人は結構いるみたいですが)。
いろいろ調べていると、畑薙ダムからの道をごろ太君が発見。
ヒルが多いエリアでもあり、比較的涼しくて梅雨入り前のこの時期はちょうどいいかも?というわけで、畑薙ダム起点で、大根沢山も一緒にぐるっと周回するルートにチャレンジです。

前夜は、道の駅奥大井音戯の郷に車中泊。
明け方に、畑薙ダム手前の田代第七トンネル手前の駐車スペースに移動、です。

201706032
旧白樺荘入口の前にある駐車スペース。
以前は白樺荘の駐車場だったんだろうな。
道路沿いの空き地に4台ほど、その上の広いスペースに20台くらいは停められそう。⇒この翌年には建物が建てられていて、駐車スペースとして使えなくなっていました
#トイレ、水場はなし。
#明神橋の登り口に水場あり。大無間山までのルートには水場なし。(大無間山の山頂の先にあるみたいですが未確認)

道路沿いには2台ゆったりと停まってたので、我らは一段上の広いスペースに停めて、準備して出発。

201706033
入山口となる明神橋へは、道路を15分ほど下って到着。
畑薙ダムに行く時には何気なく通過してた橋が、本日の入山口であります。

201706034
橋のたもとのハシゴをよじ登って、スタート!
まずは、小無間山の北東尾根を目指して、450mほど急斜面を登ります。

201706035
登り始めて早速現れる崩壊地&ロープ。
このあたりの山、崩れやすいもんねぇ。

201706036
最初のチェックポイントの8号鉄塔までは、250mほど続く超急坂の九十九折りの道。
中電の巡視路でもあろうこの道は、段もきってあってそれなりに整備されてるけど、それでもかなりの急坂。

そして事前情報ではこのあたりにヒルが出るってことでしたが。。。やはりいました!
ごろ太君、首をもたげて獲物を探してるヒル発見。!!(゚ロ゚屮)屮
こんなとこに長居は無用なので、立ち止まらずにひたすら歩を進めます。

201706037
登っていくと、謎な構造物発見。
触ると髪の毛が逆立つ、静電気の玉みたい(笑)
それとも、宇宙との交信アンテナか?

201706038
なおも急坂を登っていくと、8号鉄塔の下に出てきました。
電力会社の人って、こんな急坂を250mも登って巡視してるんですねぇ。脱帽。

8号鉄塔から50mほど登ったところで、9号鉄塔への標識が。
そちらへの巡視路を辿っても小無間山の北東尾根へは上がれるみたいですが、我らはここから斜面を直登。

201706039
アキレス腱が痛くなるくらいの急坂直登。
9号鉄塔分岐までは巡視路なので踏み跡も割としっかりあったけど、分岐から先は踏み跡もわずか。
斜面広くていろんなところ歩けちゃうから、踏み跡も疎らになっちゃうんでしょうねぇ。
登りはいいけど、下りは迷いそう。

2017060310
で、登山口から450mほどそんな斜面を登り上げて、標高1,310m付近で小無間山の北東尾根上へ。
ここからは斜度も少し緩くなってやれやれ。

2017060311
尾根上を登っていくと、途中に再び怪しげな構造物。
ごろ太君、アンテナっぽいね!と興味津々(笑)

こういう構造物が出てくるってことは、昔から何かの道があったんだろうな。

2017060312
1,805mの外山沢ノ頭までは、尾根上をゆるゆると。
木立の中ながら風が吹き抜けていい気持ち。
踏み跡は疎らだけど登る分には全く問題なく、気持ちよくゆるゆる登ります。
#いろいろ尾根が入り組んでるので、下るときには注意しないと道迷いしそうです。

2017060313
外山沢ノ頭が近くなってくると、足元にはコバイケイソウやらシダやらがわしわしと。
頭上も緑、足元も緑の緑一色!
いろんな緑があって楽しい(o^-^o)

2017060314
木立の隙間からは、南ア南部の山並みがちらちらと見えてます。
上河内岳や赤石岳、荒川岳かな。
早く、展望開けたところからどかーんと眺めたい!

そして緩やかなピークの外山沢ノ頭から100m弱下れば、あとは小無間山へ向けて一気に400m登ります。

2017060315
結構な急坂。
しかも木の根や岩がごつごつ絡み合った道。
ここを登り切れば稜線だ!と気合入れてぐい~っと。

2017060316
左手の木立の隙間からは、田代から小無間山に登り上げる尾根が見えてます。
鋸歯のあたりかな。あっちもなかなかキツそうな道ですな。

2017060317
足下には、コイワカガミがわしわしと。
こんなにたくさん絨毯のように咲いてるのは見たことないぞ。

2017060318
ピンクはもちろん、白いのも結構咲いてました。
急坂の道だけど、そんな花達に癒されます♪

2017060319
木々の隙間からは、富士山もちらり。
だいぶ雪融けましたね~

2017060320
そして登っていくほどに道はどんどん急になり、木をひっつかんでよじ登るところも。
鬱蒼とした林の中、岩ごろだったり苔むしてたりする急坂をひたすら登っていくと、

2017060321
小無間山にひょっこり出てきました!
明神橋への下り口には標識や目印はないみたい。
ここから明神橋へ下る場合には要注意ですな。

2017060322
というわけで。小無間山に到着!
木立に囲まれて展望はなし。テント2~3張はいけそうな広さの山頂であります。

山頂で一息ついたら、大無間山へ向けて出発。
ここからは田代からの登山道を歩くので、踏み跡もしっかりしてるだろな、とちょっと安心しつつ。

2017060323
こんな感じでシラビソ林の中の道。
明神橋~小無間山の間に比べれば、相当はっきりした踏み跡!!

2017060324
そんな稜線上の道をゆる~り歩いていくと、唐松谷ノ頭に到着。
道は相変わらず展望ナシだけど、南側がガッツリ崩壊しているココからは、目指す大無間山が一望!

目指す山が見えてくると、ワクワクしてきますね。o(*^▽^*)o
それもあってか、入山口からここまで1,400mくらいは登ってきてるけど、あまり疲れは感じずさくさく進みます。

2017060325
ゆる~り尾根上を歩いた先には中無間山。
明瞭なピークではなく、標識でそれとわかるくらい。
迷い込みやすいという北側尾根にはトラロープが張ってあって、おまけに山頂標識もくっついてました。
・・・ちなみに、この「贈田中」さんの標識、小無間山~大無間山のあちこちで登場。

そして中無間山からはいったん少し下って、大無間山へ向けてラスト300m弱の登り。
これを登り切れば山頂だ!と、相変わらず樹林の中で展望のない道を、気合入れなおして歩きます。

2017060326
このシラビソ林の感じといい、コケむした眺めといい、いかにも南アルプス南部な感じ。
ほぼず~っとこんな道なので変化がないっちゃないけど、こういう雰囲気、好きだなぁ。

2017060327
倒木も結構多い。
乗り越えたりくぐったり、はたまた迂回したり。
アスレチックみたい。

そんな道を歩いてると、日帰りの方が山頂から戻ってこられるのとすれ違い。
8人とすれ違いましたが、みなさん単独の男性でした。
みんな健脚!!

山頂の手前まで行けば展望開けますよ、と声かけていただいたのに励まされつつ。

2017060328
しばらくは広い尾根上を歩いてたけど、山頂の手前で細い尾根道へ。
岩や木の根でごつごつの道をぐい~っと登ると

2017060329
じゃ~ん。いきなりどかーんと展望が開けました!o(*^▽^*)o
上河内岳、茶臼岳の稜線の向こうには、兎岳、聖岳、赤石岳、荒川岳、悪沢岳。

2017060330
山頂部が平になってる大根沢山の向こうには、イザルガ岳に光岳。
信濃俣や池口岳も、そして実は木曽駒も見えてます。

ここに来るまで木々の隙間からちらちら見えていて、早くどか~んと全体を見たい、とうずうずしていたのですが。
ここでようやく大展望を得られて感激ひとしお。o(*^▽^*)o

そして一つ目の展望台の先にも、もう一つ展望台が。

2017060331
こっちのほうが、一つ目の展望台よりもちょっと上にあるので、山々の展望は更にヨシ。
布引山や笊ヶ岳も見えてます。

この日はやや冬型だったせいか、昼過ぎなのに空気が澄んでて山々がクッキリ♪
ここまで登ってきた甲斐があって、よかった!(≧∇≦)
ず~っと展望じらされていたので、ほんと素晴らしい展望でありました。

で、タップリと展望を楽しんだら、10分ほどの登りで大無間山に到着であります。

2017060332
大無間山山頂!
一等三角点もアリ。

木々に囲まれた山頂は展望ナシ、でもかなり開けてて、テント張れるスペースがたくさん。
というわけで、早速テントを設営。

2017060333
かなり風は強いけど、木々のおかげでテントが煽られることもなく。
快適なお宿ができました♪

さて、あとはもう日が沈むまではのんびりタイム。
この後は山頂に来る人は全くなく、我らだけの静かな山頂でありました。

2017060334
担いできたビールで乾杯したり。

2017060335
夕食は、贅沢にウナギ!
ここまで登ってきたご褒美、そして翌日に向けてスタミナを。

2017060336
そうこうするうちに夕陽タイム。
展望台まで行けば夕焼けショーが見れるんだろうけど、戻ってくるのに10分登らなくてはならず、日が沈んだ後の10分の登りは嫌だなぁ、と怠け虫。
まぁ山頂の木々の隙間から眺めるでいいか、と。

それでも、キレイな夕陽が見られてよかった(o^-^o)

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コメント

いきなりガッツリ、南ア最深部か~
お疲れちゃんです

ヒルは嫌だねぇ。。。ヒル下がりのジョニー持ってった?

投稿: fwix | 2017年6月 6日 (火) 22時35分

fwixさん>
さすがに森深く、静かで、人跡まばらで。
南ア深南部、すごいです。

最近雨も降っておらず、梅雨入り前だったので、ヒルはまだそれほどいなくて助かりました。
ヒル下がりのジョニー持ってなかったので、気休めに虫よけスプレー振りかけてたけど、たぶん全然効かないだろな(笑)

投稿: まきchin | 2017年6月 7日 (水) 07時32分

こんばんは。
木漏れ日の大無間山頂なつかしいです(^O^)
いやー
さぞかしMラー満喫かなぁと♪♪♪
僕は田代へ下るときでさえウンザリだったのに、
それより距離は短い、一般コースでもない、水もしょってたでしょうし(^O^)
田代からの登山道崩落、寸又への林道は復旧予定なしで、ずいぶん遠い山になってしまいましたね(>_<)
幸か不幸か200名山の分人が入るようですけど…
日帰りピストンなんて個人的にはもったいないですけど(^_^;)

投稿: katsu | 2017年6月 7日 (水) 19時17分

どんな薮道かと思いながら読み始めたら、案外楽しそうじゃないですか?
南アルプスの大展望満喫も最高ですね。

先週末はほぼ半年ぶりにちゃんとした山(笑)を歩きました。
三国峠→十文字小屋→甲武信ヶ岳→西沢渓谷です。あちこちシャクナゲが満開(特に乙女の森)、北アルプスまでの展望も良かったです。

投稿: ねも | 2017年6月 8日 (木) 10時43分

katsuさん>
実は土曜日はそれほどでもなかったんですよねー(笑)
日曜日は結構Mの血がうずきました!
そしてこの週末は、土日とも涼しかったのでだいぶ楽でした(^^

この日すれ違った単独の方は、ほとんどみなさん田代からのピストンでした。
翌日も下山してきたら、田代の登山口付近には10台近く車が停まってましたよ。。。

投稿: まきchin | 2017年6月 8日 (木) 21時55分

ねもさん>
踏み跡は薄いけど藪はなかったですよ~
山頂手前の展望台まではず~っと樹林の中でしたが、それだけに、展望台からの眺めは素晴らしかったです♪

シャクナゲ、もう満開なんですね!
だんだんと花々咲き乱れる季節が近づいてますね♪

投稿: まきchin | 2017年6月 8日 (木) 21時58分

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