2017/5/20-21 新緑と残雪の朝日連峰・寒江山(1日目)
ここ最近、仕事が忙しすぎて平日はてんやわんや。
さすがの私も山に行く気力が失せかけましたが、この週末は土日とも間違いなくいい天気!
・・・こりゃ、山に行って鋭気を養わねば!ということで、昨年のこの時期も歩いた朝日連峰に行ってきました。
事前の情報によると、昨年は台風で崩壊してた日暮沢への道が補修されて、日暮沢小屋まで車で入ることができるようになったらしい。
あんなに崩れて荒れてたのに、車が通れるほどになったのか?!と驚きながらも向かってみると
先行の車は4台。
早速まとわりついてくるブヨをはらいながら準備して、出発。
登山口からちょろっと進むと、いきなり急登が始まります。
木の根がからみあった、細い尾根上の道。
時折ゆるくなりながらも、清太岩山まではほぼこんな感じの斜度の道を登ります。
朝イチの体には堪えますわ。。(^^;
足下には、ショウジョウバカマやイワウチワが咲いてます。
春ですな。
所々、イワウチワの大群落も!
淡い色合いがなんとも可愛らしいこの花、群落になるとこれはまた壮観。
そんな花咲く急坂は、ブナの新緑の道でもあり。
この時期ならではの、鮮やかで滴るような緑がほんとキレイ。
・・・このブナ林の中にいるだけで、ほんと癒される。o(*^▽^*)o
急坂でありつつも、そんなブナ林に癒されつつゆっくり登っていくと、いったん傾斜が緩やかになる800m付近で登山道上に雪が登場。
そしていったん緩やかになった道は、再び急坂へ。
ただひたすら登るだけでなく、所々で右手の展望が開けてくれるのがありがたい。
そんな感じでぐい~っと登っていくと、1,000m付近で尾根をトラバースする雪の斜面。
そしてここから先、清太岩山まではほぼず~っと雪の道。
雪が硬いとおっかないトラバースだけど、この日はざっくざく。
怖いところもなく、ざくざく歩いていくと
清太岩山の東尾根に登り上げる大斜面に到着。
この時期はいつも雪がついてるこの斜面ですが、今年は雪がたっぷりガッツリ。
昨年は所々切れてたり薄くなってたりして歩きづらかったよなぁ、なんて思いつつ。
雪が硬いとちょっとおっかない斜度だけど、この日はざくざくにてアイゼン不要。
さくさく登れちゃいました。
尾根上に上がれば、古寺山や小朝日岳、大朝日岳の稜線が一望!
ここから先はゆる~りと、展望の尾根歩きであります。
雪を踏んでざくざくと。
気持ちいい!楽しい!!o(*^▽^*)o
所々雪が途切れてるところには、春のお花たち。
カタクリも大群落。
ポンポンみたいなショウジョウバカマも。
この花、終わりかけてるのを見ることが多かったけど、この日は咲きたてのフレッシュなのがどっさり。
花びらもピンとして、こんなに華やかで可愛らしい花だったんだなぁ、と改めて思ってみたり。
そんな穏やかな雪の尾根をゆる~り登っていくと、清太岩山に到着。
目の前に、これから歩く稜線を眺めながら一休み。
それにしても、風がかなり強い。
でも全然寒くないのは、日差しがかなり強くて暑いからなんでしょうね。。。
これ、風がなかったら、暑くてバテバテだったかも。
さて、一息ついたら先へと進みます。
次のチェックポイント、ユーフン山へは、いったん急坂を下って150mほど登ります。
だんだん間近に見えてきた、寒江山への稜線を眺めつつ。
竜門小屋も見えてきた(o^-^o)
ユーフン山の手前まで急坂を登り上げれば、またまた大展望。
天狗角力取山の向こうには月山が見えてます。
ちょっと開けたユーフン山は、さっくり通過。
足下には、イワナシやヒメイチゲ。
早春の花がわしわし咲いてる一方で、ミネザクラは全然咲いてなくて蕾も硬くて小さいまま。
2週間くらいは遅れてるかも?
目の前の竜門山目指して、ゆる~くアップダウン繰り返しながらの尾根歩き。
尾根道はほとんど夏道だけど、所々左手の雪の上を歩くところもあり。
・・・で、気持ちよ~く歩いてたら、道の真ん中にてんこもりの熊糞発見。割と新しめ。
ユーフン(熊糞)山で熊糞発見!なーんて。
姿は見えずとも、やはりいるんですねぇ。
御本体には出くわしたくないもんです。
さて、そんな尾根道を歩いていくと、竜門山手前の雪の斜面に到着。
50mほどまっすぐ登り上げれば竜門山だ、と早速取り付いて登っていくと
ちょうどいいトコに刷毛ではいたような雲があって、鮮やかな七色に染まってました。
こういう自然現象を見ると、テンション上がりますね!
だいぶ登ってきたね~、と雪の斜面をザクザク登って、竜門山(の分岐)に到着。
さて、ここからは朝日の稜線歩き!
竜門山から竜門小屋に100mほど下る道沿いには、いつもならこの時期ハクサンイチゲがちらほら咲いてるのですが、今年はまだやっと芽が出始めたばかり。
これからもさもさ伸びてくるかな、と下っていくと、竜門小屋に到着。
小屋の前の水場からは水がじゃぶじゃぶ出ていたので、ここでちょいと水分補給。
かなり風強いので、風をよけて小屋の中で一息ついたら、狐穴小屋目指して出発。
ここから南寒江山までは、ゆる~くアップダウン繰り返しながら所々雪が残る稜線を歩きます。
昨年は、所々で雪が崩れていて歩きづらいところもあったけど、今年はまだしっかりついてて歩きやすい。
夏道が出たところには、キクザキイチゲが。
存在感ありますね~(o^-^o)
あとは、ヒメイチゲやショウジョウバカマがわしわしと。
穏やかな稜線歩き・・・ではなく、強風にあおられつつの稜線歩きではありますが。
これぞ朝日連峰の稜線、景色も最高♪
南寒江山まで、ちょっとガレ気味な道を登り上げれば、その先の寒江山までは緩やかな道。
背後に伸びる、大朝日への稜線を振り返って眺めながら歩いて
う~ん、絶景♪
ここからの眺めが大のお気に入り。見られてよかった(o^-^o)
のんびり一息つきたいとこだけど、相変わらずの強風にてあまりノンビリできる雰囲気でもなく。
早く小屋で一息つきたい、ってことで、さくさく進みます。
100mのアップダウンを越えて北寒江山を過ぎれば、あとは狐穴小屋へと下るのみ。
三方境を過ぎれば、狐穴小屋の赤い屋根を眺めながら、ザレ気味の道を下ります。
最後は、稜線から外れて雪の斜面を下って、狐穴小屋に到着!
ここまで誰にも出会わなかったので、小屋にも誰もいないかと思ったら、5人分の荷物が。
どうやら早く到着して、以東岳や相模山まで足を延ばされている様子。
みんな健脚だなぁ~
ウチラは、荷物広げたら早々にビールで乾杯、でありました。
#水場は、狐穴小屋の裏手にあり。
そしてこの日は、夕方までず~っといい天気。
そして以東岳に日が沈み、この日は終了。
いい一日だった!
明日も大期待♪
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コメント
まぬけなコメントごめんなさい。
イワウチワはじめ初夏の花たちがきれいです。お二人くらい山をフルに楽しんでいる方はなかなかいませんよ!
先週末はこちらのレアな山にレアなルートで登られたんですね。詳報も楽しみです。
投稿: ねも | 2017年6月 5日 (月) 23時21分
ねもさん>
ありがとうございます。
この時期ならではのお花たち、キレイですよね♪
毎年のことながらも、出会えるとやっぱり嬉しくてウキウキしちゃいますo(*^▽^*)o
週末は、お近くの山にお邪魔しておりました。
詳報、がんばりますね!
投稿: まきchin | 2017年6月 5日 (月) 23時37分