2016/11/20 奥秩父・笠取山~唐松尾山
この週末は土曜は雨、日曜は弱い冬型で太平洋側は好天予報。
ならば、久しく歩いていない(というかあまり歩けてない)奥秩父へ行ってみよう、ってことで。
しっかり歩けて展望も良い、笠取山~唐松尾山へ行ってきました。
土曜日は早めに出発して、道の駅たばやま併設の温泉、のめこい湯での~んびり(600円)。
つるっとしたお湯が気持ちよかった♪
そして日曜日、人気の笠取山は登山口駐車場も混むだろうってことで早めに向かってみると、20台くらい停められそうな駐車場は8割方埋まってました。さすが。
#このほかにも、駐車場の前後にいくつか駐車スペースあり。
#登山口の前にバイオトイレあり。
というわけで、出発。
登山口の標識、真新しくてかなり整備されてるんだなぁ、て感じ。
登山口から一休坂分岐までは、針葉樹林帯の中の整備された道を歩きます。
左手に沢を見ながら、ゆる~りと。
一休坂分岐で、ヤブ沢沿いに緩やかに登る道と、ぐいっと登る一休坂とに分岐。
どうやらヤブ沢沿いに登って一休坂を下る人が多いみたいだけど、我らは一休坂へ。
しばらくは、すっかり葉が落ちた明るい林の中を登ります。
ちょうど朝日も射してきて、明るくて温かくていい感じ!
晩秋の林って、落ち葉の香りがして温かい色合いで、なんとも言えず良い♪
落ち葉をさくさく踏んで歩いていくと、馬止からヤブ沢へのトラバース道と交差。
ここから本格的な登り坂へ突入。
・・・といっても、それほど急なところはなし。
ミズナラやブナ、ススタケに囲まれた明るい道を、落ち葉踏み踏み登ります。
これがまたなんとも、いい雰囲気(o^-^o)
しばらくこの辺りを歩いてなかったんで忘れてたけど、晩秋の奥秩父や奥多摩ってこんな雰囲気だったねぇ、とか言いつつ。
標高を上げていくと、木々の隙間から富士山が見えてきたりして。
早く展望開けたところから富士山眺めたい!とワクワク。
そして、笠取小屋の手前で道は沢筋に。
澄んだ水がタップリ流れる沢にかけられた橋を何度も渡ります。
それにしても水が豊富な山ですな。
さすが多摩川の源流。
石組みや木組みで完璧に整備された道。
・・・すごいなぁ、これ。
ず~っと前から、こんな感じに整備されてるのかな。
そんな道の前方からは、薪を燃やす香りがふうわり漂ってきたりして。
小屋は近いぞ、と登り上げて
林の奥には鹿の群れが。
小屋番さんが呼ぶと、そろりそろりと近づいてくるのが面白い。
そんな鹿たちを眺めながら一息ついたら、山頂へ向けて出発。
緩やかな木道を歩いていくと、雁峠分岐に到着であります。
いつかは縦走で雁峠方面へ歩いてみたいな、と思いつつ、今日の我らは笠取山方面へ。
前方の小山は分水嶺、霜で真っ白な木道はその巻き道にて。
ここはとりあえず分水嶺に寄り道しとくでしょ(というか、霜でつんつるてんの木道は歩きたくない。。)、とちょこっと登り上げると
出ました、富士山!
この先の道からは、林越しでもほぼず~っと拝むことができる富士山。
ここでようやく全貌がお目見えであります。
雁峠の先の、燕山や古礼山方面の山並み。
なんだかとっても気持ちよさそう。
そして目の前には、目指す笠取山。
山頂直下の道が急すぎるように見えるんですけど。。(^^;
この分水嶺は、東の多摩川、南の富士川、北の荒川の水を分けているそうで。
よくよく考えたらすごいとこだねぇ、なんて言いつつ、大展望眺めて満足満足。
寄り道(というほどの距離でもないけど)して良かった♪
さて、あとは山頂からの展望を楽しみに登ります!
ジグ切ってないのね。。
ずりずり滑りそうになりながら、ぐい~っと登り上げて
南アルプス、アップ。
まずは、北岳、間ノ岳、農鳥岳に塩見岳。
鳳凰三山のオベリスクもぽっちりと。
荒川岳に赤石岳、聖岳。上河内岳も見えてるかな。
夏に登った笊ヶ岳もばっちり♪
富士山の手前には、三ツ峠や釈迦ヶ岳に、大菩薩などなど。
・・・しかしこうして見ると、富士山は別格ですな。
国師岳に北奥千丈岳、黒金山に乾徳山。
奥秩父の山並みであります。
いやはや、素晴らしい!o(*^▽^*)o
そんなに広くはない山頂だけど、まだ時間が早めのせいかそれほど人はいなくて、ゆっくり景色を眺めちゃいました。
さて、のんびり景色を眺めたら出発。
シャクナゲの中、岩がちな稜線を歩いていくと
さっくり通過して細い稜線を過ぎ、50mほどの急斜面を一気に下ると、笠取山山頂を巻く道に合流。
ここで巻き道を300mほど歩いていくと
水神社が祀られた、水干(みずひ)に到着。
ここが多摩川の源流!
笠取山に来たらこれも見なくちゃ、ですな。
水神社の下の岩をじぃ~っと見ていると、伝ってきたわずかな水が集まって、ぽたりと一滴。
これが最初の一滴ですな。
海に出るまでは一体どれだけかかるんだろう。
そんな最初の数滴をじ~っと眺めたら、Uターンして唐松尾山へと向かう道へ。
水干までは割と人通りのある道だったけど、ここから先は全く人と出会わず静かな道であります。
黒槐山を巻いて黒槐尾根を越えるまでは、おだやかな笹原の中の道。
人の足跡よりも鹿の足跡のほうが多い道をノンビリ歩きます。
黒槐尾根から2,044ピークまでは、尾根上をゆるゆると。
いかにも奥秩父な道ですな。
木立の切れ間からは、こんな山々も。
・・・真っ黒になっちゃってるけど、浅間山であります!
ちょっと前までは、白く雪化粧してたのにね。。
少し雲が多くなってきたけど、富士山もまだまだキレイに見えてます。
光の具合か、なんだか雪がてかてか輝いてるのだけど。。。一面凍ってるのかな。
ノンビリとそんな尾根道を歩いていくと、2,044ピークに到着。
唐松尾山のさらに奥に見えてるのは、飛龍山かな。
いつかはあっちから縦走したい。
小ピークから先は、所々岩がちな道に。
ちょっとしたアップダウンを繰り返しつつ。
最後は木の根と岩の階段みたいな道を登って
唐松尾山山頂、到着。
山頂は木立の中で展望はなかったけど、北側に延びる踏み跡辿って行った岩場からは好展望。
秩父や東信方面の展望。
両神山や荒船山、浅間山などなど。
すか~んと開けていて気持ちよい。(o^-^o)
笠取山に甲武信岳、国師岳といった奥秩父の主脈。
歩きたくなる稜線ですな。
さて、のんびり景色を眺めて一休みしたら、あとは下るのみ。
下り始めは、明るい尾根上の緩やかな道でなかなか気持ちよい道だったのですが。
下っていくほどに斜面をトラバースする道になり、崩れた沢を横切ることも何度か。
途中で間違えて西御殿岩へ登る道に入っちゃって引き返したりしつつも下っていくと
山ノ神土に到着。
仙波・和名倉山方面への道、唐松尾山からの道、笠取山方面へのトラバース道、将監峠への道がここで合わさる四辻であります。
我らは将監峠方面の道へ。
鹿柵沿いに下っていくと、道はすぐに将監峠方面と三ノ瀬方面に分岐するので、ここは三ノ瀬方面を辿ります。
もうここから先は、ず~っと歩きやすく整備された道。
落葉したカラマツの中をさくさく下ります。
気持ちいい道だなぁ~(o^-^o)
広葉樹の林に入ると斜度が急になり、タップリと積み重なった落ち葉をざくざく踏みながら下ります。
フッカフカの落ち葉が楽しい!
わしわし下っていくと、将監峠からの道に合流。
広くて緩やかで、軽トラくらい走れそうな道をのんびりと。
ここから作場平までは、車道を歩いて戻ります。
行きに車で通った時は、こんなに長い距離を歩くのか?!とか思ってたのだけど。
歩いてみればそれほど苦でもなし。
ちょうどこのあたりの紅葉がキレイで、これはこれで楽しかった。
というわけで、無事に作場平の駐車場に到着。
いやはや、結構ガッツリ歩けたし、後半はとっても静かな道だったし。
いかにも奥秩父な道、しかも晩秋の景色がしっとりと似合っていてとってもいい雰囲気でした。
これから、奥秩父・奥多摩はいい時期ですもんねぇ。
いつかこの時期に縦走で歩いてみたいな、と思った奥秩父の山歩きでありました。
下山後は、道の駅こすげの隣の小菅の湯へ(620円)。
お風呂上りに、道の駅併設の「源流レストラン」で、石窯ピッツァとパスタに舌鼓、であります。
(詳細は速報へ)
| 固定リンク
「◇登山」カテゴリの記事
- 2024/10/14 東北紅葉山歩き・焼石岳(2024.10.18)
- 2024/10/13 東北紅葉山歩き・船形山(2024.10.16)
- 2024/10/6 東北紅葉山歩き・田代岳(2024.10.10)
- 2024/10/5 東北紅葉山歩き・秋田駒ヶ岳(2024.10.08)
- 2024/9/29 要害山で武田の城跡歩き(2024.10.02)
コメント
笠取山は人気がありますね、三ノ瀬の駐車場は車2台で、和名倉山は予想どおり静かでした
唐松尾山への縦走路は静かで良かったですね
山頂の露岩の存在があまり知られていないからでしょうか
午後の天気がもう少し良ければ、展望の良い西御殿岩にも登られたことでしょう
そうしたら、山の神土でバッタリでしたね
投稿: 青空 | 2016年11月23日 (水) 22時41分
青空さん>
笠取山、人気の山でした!それにひきかえ、唐松尾山への道はとっても静かで、それもまた良かったです(^^
唐松尾山北側の露岩、ちょっと崩れてましたが見晴らし良くてなかなかいいトコでしたし。
西御殿岩、ちょっと登りかけたのでそのまま行っておけばよかったですね。。。(^^;
投稿: まきchin | 2016年11月24日 (木) 22時45分