2016/11/12 信越トレイルその1・斑尾山~希望湖
長野・新潟の県境の関田山脈の尾根上に延びる、全長80kmの信越トレイル。
いつかはつなげて歩きたいなぁ、と思っていたところ、たっちゃん&T世さんからお誘いが!
車2台で歩くにはちょうどいいってことで、ありがたくご一緒させていただきました。
ブナやカラマツの多いこのトレイルは、歩くならやっぱり晩秋でしょう!
トレイルを横切る峠(=入山・下山口)への道が冬期通行止になる直前の週末に決行、であります。
(この数日前に雪が降っちゃって、下山予定にしていた峠が早々に通行止めになってしまい、一部予定変更しましたが。。)
まずはこの日の下山口、希望湖の駐車場に車をデポして斑尾高原へ。
スキー場内のレストハウスチロル前の、その名もチロル前登山口に車を停めて出発。
斑尾山に登るにはいくつか道があるようですが、今回はここから登ります。
ゲレンデ内の踏み跡を辿ってぐい~っと。
斜面上方はガスガス、朝は晴れてたんだけどな。(´・ω・`)
高度を上げていくとガスガスに突入。
斜度もかなりキツくなった斜面をジグザグに登っていきます。
数日前に降った雪が残る道は、ぬかるんでいてかなり滑る!
そんなゲレンデ内の道をぐい~っと400mほど登っていくと、ようやく木立の中の道へ。
ここから先は斜度は緩くなるけど、やっぱり足元はずるずるのぬかるみ。
落ち葉に隠れた木の根やぬかるんだ地面に足を滑らせそうになりつつ。
ゆる~りと歩いて
斑尾山山頂、到着!
晴れてれば、展望抜群の大明神岳まで足を延ばそうかと思っていたけど、こんな天気なので省略。
天気のいい日に、また登りに来よう。
ちょっと空が明るくなってきたような気がするけど、晴れるのは昼過ぎって予報だったし。
待ってもまだまだ晴れないよね、ということで、一息ついたら先へと進みます。
しばらくは、ブナ林の中の穏やかな道。
ちょうどスキー場上部の稜線上のこの道、ガスの中にてなかなか幻想的ですな。
そして斑尾高原スキー場とタングラムの境目(リフト降り場)に出てきたら、まっすぐ北に延びるゲレンデ内を下る道へ。
上部はかなりの急坂にて。
もちろん道はジグザグにつけられてるけど、この道がまたぬかるみだらけで滑ること滑ること!
刈り払いされてる草地の急斜面を下ったほうがまだマシってわけで、ゲレンデ脇をまっすぐわしわし下ります。
わしわしワシワシ。
登山道はぬかるんだ土が露出していて、一度滑ると止まらないけど、刈り払いされた草地の斜面なら、草の株が足がかりになって下りやすい。
100mほどそんな急斜面を下って、ようやく緩やかな斜面へ。やれやれ。
足下にかなり気を遣う斜面で、結構時間かかっちゃいました。
ここから先は、緩斜面のゲレンデをゆる~り下ります。
ちょうど、斑尾高原スキー場とタングラムの境目でいろいろコースが分岐していて、どっちに行けばいいか迷うことも何度か。
(コースをひたすら北上!)
下界の黄葉を眺めつつ。
このあたりは、カラマツやカエデなどの黄葉が多い。
下るにつれて、コース沿いの木々も黄金色に。(o^-^o)
なんかいいねぇ、晩秋だね!とのんびり下って
万坂峠、到着。
ここで車道を横切って向かい側へ。
新潟県妙高市、の看板があるココは、ちょうど県境(ちなみにここまでの道も県境上)。
予想以上にキツかった斑尾山の登り下りを終えて、思わずここで一休み。
一息ついた後、カラマツ林の中を九十九折りに登っていくと
湿原登場。袴湿原、というそうで。
木道がジグザグに配置されていて面白い。
湿原の先で、登山道は袴岳方面と赤池方面とに分岐。
ぐる~りと回り道して歩く袴岳方面と、それをショートカットしちゃう赤池方面。
信越トレイルの道は袴岳経由にて、我らはそちらを辿ります。
始めは、穏やかな林の中をゆる~りと。
足下も頭上も、カエデの黄色がキラッキラo(*^▽^*)o
で、そんな道を歩いていくと、小ピークの袴東峰に到着。
さて、ここから先は袴岳へ向けてブナ林の中を登ります。
真っすぐにつけられたスノーモービル道を横切りながら、の九十九折りの道。
すっかり葉を落として明るいブナ林。
足下の落ち葉はざっくざく、そして白い幹が輝いてます♪
こんなキレイなブナ林が、こんなとこにあったとは!(≧∇≦)
東北のどっしりしたブナとはまた違って、すい~っとまっすぐ伸びたブナがなんとも言えずいい感じ。
いやほんとにキレイ、かなり癒されます。
青空も出てきて、気分も上々♪
足下はちょっと滑りやすかったけど、キレイなブナに見とれつつぐい~っと登って
西側の眺望が開けた山頂からは、晴れてたら妙高山を正面に眺めることができるみたいなのですが。
青空が出たとはいえ、山にはまだ雲が。。。
それでも、雲の上にちょこっと山頂が顔を出してくれてました。
展望があれば長居しちゃうところなんでしょうが、ちょっと残念な眺めなので、20分ほど休憩したら出発。
赤池目指して下りますが、ここがまたぬかるみでずるずる滑るしんどい道。
今日はこんなとこばっかりだね!とか言いつつ、足元注意で下ります。
柏ヶ峠の分岐を過ぎると、林道と合流するまでは、袴岳の北東斜面をトラバースする穏やかな道へ。
灌木やら繁みやらが多くて、ここは夏歩いたらちょっとうっとうしいだろなぁ。。なんて思ってみたり。
そんな道を歩いていくうちに沢音が聞こえてきて、小さな沢沿いに少し下ると林道に到着。
赤池まで1キロほど続く明るい林道沿いには、ミズナラやブナ、ススキがたくさん。
秋の道だねぇ、なんて言いながらゆる~りと歩きます。
景色変わらずちょっと飽きてきた。。。と思い始めたころ、なんだかいい感じの林が登場。
赤池が近づくにつれてどんどんいい感じに♪(o^-^o)
赤池の周りには、こんな景色の中を歩ける周遊トレイル道がいろいろと整備されているようで。
さもありなん。
何度もそんな周遊トレイル道が交差する林道を歩いていくと、赤池に到着。
りっぱな小屋(トイレあり)と駐車場がありました。
赤池はこんな感じ。
池には青空ですね、やっぱり(o^-^o)
池のほとりの木々も、すっかり落葉していい雰囲気でした。
さて、ここまで来れば、この日のゴールまではあと一息!
ここから先はどんなキレイな道が待ってるんだろう?とワクワクしながら出発。
このあたりはいろいろなトレイル道が交差していてわかりにくいけど。
信越トレイルの標識を追って進みます。
まずは赤池の南東側のブナトレイルへ。
袴岳のブナもキレイだったけど、ここのブナもかなりキレイ!
巨木もにょきにょきと。(o^-^o)
紅葉の時期もすごいんだろうなぁ。
新緑の時期もいいかな。
・・・いや、ブナ林ならオールシーズン、いい!!
ざくざく落ち葉を踏みつつ、ウットリとブナトレイルを歩いていくと、沼の原湿原へ向けて100mほど下る道へ。
歩きやすく木段が整備された道を下って、沼の原湿原に到着。
じゃぶじゃぶ流れる沢沿いのススキ原に延びる木道を歩きます。
逆光に輝くススキがステキ♪
この湿原、ぐる~りと歩く木道も整備されていて、1周すると1時間半くらいかかるみたい。
ミズバショウやリュウキンカ、ミツガシワ、カキツバタ、ニッコウキスゲ、シラヒゲソウも咲くみたいなので、その頃に来てみてもいいかも。
信越トレイルでは、この湿原のちょこっと端を歩くだけですが。
水も豊富だし、かなりいい感じの湿原でした。
さて、希望湖に向けて最後の山道。
木道歩いて駐車場(トイレあり)に出たら、道を渡って希望湖トレイルへ。
ゆる~り登っていくと、展望開けた伐採地に出てきました。
伐採跡にいろいろ植樹しているそうで。
でもそのおかげ?で展望開けていい感じ。
斑尾山。
結構歩いてきたのに全然離れてない。。(;´Д`A ```
袴岳経由でぐる~り回ってきてるから、直線距離は近いままなのよね。
妙高山!
この時間になって、ようやく姿を現してくれました。(o^-^o)
晴れて山も見えてくれてよかった、というわけで。
あとは希望湖へ下るのみ。
正面に、翌日登る毛無山を眺めながら下ります。
毛無っていうから禿山なのかと思ったら、カラマツで色鮮やかな山ですな。
こちらの道もカラマツが鮮やか♪
ブナからカラマツから、ほんと最後までいろいろと楽しませてくれる道であります。
希望湖に到着!
真っ青な湖面が出迎えてくれました。(o^-^o)
雰囲気満点の小屋は、水車小屋ではなくボート小屋(この時期は営業終了)。
この湖、ほんとの名前は沼ノ池というそうで、湧水と雪解け水だけで水が保たれているらしい。
雪の豊富なこのあたりならでは、ですね。
というわけで、この日のトレイルはここまで。
斑尾山は登りも下りも難儀、かつガスっちゃって残念な感じだったけど、そこから先はブナやカラマツが見事な道で、雰囲気もよかった!
続きがとっても楽しみ♪
この時期だからか、山道の途中で出会ったのも単独の方一人のみ、ととっても静かな道でありました。
希望湖にデポした車に乗って、斑尾に停めた車を回収した後に、戸狩温泉暁の湯へ。
そして飯山市内のレストランサージで夕食、でありました。
(詳細は速報へ)
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