2016/9/25 神室山ぐるりっぷ
> 1日目(月山)へ
紅葉の月山の翌日は、月山と同じく山岳信仰の山、神室山へ。
神室連峰の主峰であるこの山、以前虎毛山~高松岳を縦走したときに、地元の方にぜひ神室を歩いてみて!と言われたということもあり。
虎毛山から眺める神室山もとってもカッコよくて、いつかは歩かねば、と思っていた山であります。
(ちなみに200名山)
・・・と言いつつも、車中泊した道の駅おがちで空を眺めると、低く垂れこめる雲にテンションダウン。
せっかく神室山行くなら、稜線からの展望を楽しめないとねぇ。。。というわけで、行くかどうしようか結構悩みましたが。
とりあえず登山口行ってみますか、ということで、西ノ又登山口へ。
が、登山口に向かう道は、すれ違いもできない細い道で待避所もほとんどなし。
ここまで来ちゃったら今更戻れないし(戻る途中で車に出くわしそう)、こりゃ稜線晴れることを信じて行くしかないね、てことで。
#駐車スペースは10台分くらい。トイレはなし。
西ノ又コースは、そのさらに先まで伸びる林道を辿って歩いていきます。
しばらくは轍の跡がついてたけど、西ノ又コース往復の人が奥まで入ってるのかな。
大きな車だと心配そうなところもあり、車高低い車だとお腹こすりそうなところもあり。
西ノ又登山口Pに停めておくのが無難そう。
15分ほどそんな林道を歩いていくと、法面が崩れているところに出てきました。
そこで轍跡も終了。
崩れているところには踏み跡もバッチリ、ちょいと乗り越えてゆる~り10分ほど林道を歩いて
沢の右岸に移ってからは、細いトラバース道を歩きます。
斜面が崩れて道が埋まっているところはちょっと高巻いたりしながら歩いていくと、第二渡渉点のつり橋に。
横のワイヤーが切れてるせいか、なんだかたわんでておっかない。
そんなつり橋を渡れば、本格的な登りが始まる不動明王の祠までは、左岸をゆる~り歩きます。
明るいブナ林の穏やかな道だったり、細いトラバース道だったり。
ず~っと同じような道だと飽きちゃうけど、ここはそんな感じで様子がころころ変わるし、小さな枝沢を渡るところも何か所かあり、でなかなか楽しく歩けました。
謎の俳句も。
もっと他にもいろいろ出てくるのかと思ったら、これだけだった(^^;
そんな道をゆる~り歩いて、第三渡渉点の看板がかかるところでじゃぶじゃぶと沢を渡ります。
沢沿いに少し登って右岸に上がれば、不動明王の祠に到着。
ここから、一気に400mの急坂を登り上げる胸突き八丁坂が始まります。
急登にかかるまえにまずは一息、と一休みしてから、いざ!
歩きだしてちょっといったところに水場あり。
タップリの冷たい水で喉を潤します。
道はと言えば、なかなかの急坂。
木の根がごりごりと絡まった道であります。
一番急なところでは、斜面に鼻がつきそうで。
ほとんど壁じゃん、とか思いつつ。
でもブナ林の中の道なので、なかなかキレイなのが救いかな。
紅葉したらキレイだろうなぁ~、とか思いながら、ゆっくりゆっくり登ります。
途中、泊り装備の人が降りてきたので少し立ち話。
水場はちょっと怖い感じだけど、小屋はキレイで景色も素晴らしくて最高だった、とか。
ん~、今度は泊りで行きたい!
・・・それにしても、この急坂にはほんとにヤラレタ。
前後して登っていた金沢から来られた単独の方と、いやぁしんどいですねぇ、なんて話しながらぐい~っと登って
標高1,200m付近でようやく少し傾斜が緩くなり、少し開けて対岸のパノラマコースの稜線が。
稜線上の大きなポコは、前神室山かな。
そんな稜線を眺めながらゆる~り登って
御田の神、到着。
目指す神室山は、正面に眺める稜線の向こう側。
でもだいぶ近くなった!
キンコウカやイワイチョウが紅葉し始めていたり、オヤマリンドウが鮮やかな紫色の花を咲かせていたり。
夏はいろんな花が咲いてるんだろうな。
草原を抜け、少しぬかるんで滑りやすい急坂をぐいっと登れば稜線上へ。
稜線に上がれば、目指す神室山山頂がようやくお目見え。
ガスがかかったり晴れたりする中、すぱ~んと開けて気持ちのよい道を歩きます。
トラバースっぽいところも多く、細い道だけど、歩く人が多いのかしっかり踏まれていて歩きやすい。
稜線の紅葉はちょうど始まったところで、所々にちらほらと色づいた木々が。
そんな道を歩いていくと、西ノ又コースとパノラマコースが合わさる西ノ又分岐に到着。
ここまで来れば、山頂まではあと一息。
いったん少し下って、ゆる~り登ります。
ちょっとした大岩もあり、最後まで飽きさせない道ですわ、ほんと。(o^-^o)
そして到着した神室山山頂。
着いたときはガスがかかっていたけど、一休みしてる間にガスが上がってくれてかろうじて展望も♪
東側には、虎毛山に高松岳、山伏岳の縦走路。
あっち歩いたときにも神室連峰がキレイに見えてたっけね。
そしてその向こうには、栗駒山と焼石岳も(o^-^o)
こちらは、南側に伸びる神室連峰の縦走路。
一番奥は、連峰最高峰の小又山ですな。
なんともそそられる稜線であります。o(*^▽^*)o
山頂の先には、真新しい避難小屋。
2010年12月に建て替えられたようで。
そしてこの山頂は、ちょうど山形と秋田の県境。
どの辺が県境かな、とか思いながらうろちょろしてみたり。
ちょっとガス多めだったけど、山頂ついてガスが上がってくれたのでよかった!(o^-^o)
さて、ノンビリ過ごしたら下山開始。
西ノ又分岐までは来た道を戻り、分岐から先はパノラマコースへ。
その名の通り、展望良好な道♪
歩いてきた御田の草原の向こうには、虎毛山や栗駒山。
虎毛や高松の山頂にある小屋もぽっちりと見えてます。
そんな道を、前神室山目指してのんびり歩きます。
歩いて楽しい、展望のよい道!
ゆる~り下るほどに、だんだん近くなる前神室山。
登り返すの面倒だなぁ、とか思ってたけど、急なところもないしそれほど標高差もないし、で楽しく歩いてたらいつの間にか登ってた、という感じで。
難なく、前神室山に到着。
ここも、少し開けて明るくて気持ちよいとこです。
来た道を振り返ると、こんな感じ。
いい稜線だ♪o(*^▽^*)o
そして前神室山から先は展望もない道かと思いきや、まだしばらくは灌木の中の明るい道。
下っていくと、ちょっと藪っぽいところも何か所か。
標高1,200mを過ぎるといったん林の中の道になり、1,100m付近のザンゲ坂の急坂をスリップしながら下ると、少し登り返して第二ピークへ。
ここから先はさすがに林の中だろう、と思っていたら、右手が開けた明るい道。
下界がよく見えて、これはこれで楽しい。
とは言いつつも、どんどん下っていくとさすがに林の中へ。
大きなブナの木もいっぱい。
このあたりのブナ林は、ほんとキレイ。
そして最後の300mくらいは、これまた結構な急坂。
石ころや木の実がざくざく落ちてて滑りやすいし、しかもビミョウにななめってるし。
ブナ林から杉の植林になり、ぐいぐい下っていくと、西ノ又登山口の駐車場に戻ってきてこの日は終了。
そこそこ距離も標高差もある山歩きだったけど、変化に富んだ道で楽しかった!
稜線からの眺めもかなりよかったし、ぐるりっぷできたのも楽しかったし。
朝、諦めて撤収しなくてよかった~
神室山、かなり楽しかった。
また来よう♪
下山後は、秋ノ宮温泉の秋ノ宮山荘の日帰り湯へ(600円)。
ノンビリ浸かったら、高速近くまで移動して、古川のラーメンや「麺次郎」で腹ごしらえ、でありました。
(詳細は速報へ)。
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コメント
こちらでは、お初です。
神室山、お初でしたか?意外ですが。
この山はどこから登っても容赦ない急登で…(笑)
夏は花は見事なものの、それと同じくらい、ブヨの襲撃も見事で(苦笑)
しかしながら、里山らしさと、アルペンチックな雰囲気が同居している個性的な雰囲気、見事なブナ林、滝、1300Mちょいとは思えない快適稜線歩き等、東北の山の良さが凝縮されているような山域なので、当方東北在住時は毎年外せない山域となっておりました。
日帰りなら、最上側の根の崎口から小又山経由の周回も楽しいです。(そして、容赦なく急です)
泊まりなら、土内口~台山尾根~神室山~小又山~火打岳の大周回でしょうね。
こちらは、当方も未踏で、いつかは、と狙っているところです。
ここは、関東圏の方にもっと知られて良い名峰ですね。
(知られてほしくないですが…笑)
投稿: 空耳 | 2016年10月 1日 (土) 20時26分
空耳さん>
ようこそです(笑)
そう、神室山はお初でした。行きたいなぁ・・といつも思いつつ、なかなか行けてなかったのでした。
たしかに、行きも帰りもほんと容赦ない急登でした!
それだけに、稜線に出た時は格別ですね~(^^
前後してご一緒だった方とも、まさに空耳さんがおっしゃるような魅力がいっぱいの山ですね!とお話ししてました。
確かにここは通いたくなってしまうかも。。
今度は泊まり、もしくは小又山経由の周回で行きたいです!
思う存分急登&景色も楽しみつつ。。(^^
投稿: まきchin | 2016年10月 3日 (月) 00時12分