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2016年9月22日 (木)

2016/9/17 八幡平・焼山ぐるりっぷ

歩みの遅い秋を確かめに、八幡平・焼山へ。

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ブナ林から火口湖、硫黄泉の沢に湿原と盛りだくさんの山を楽しく歩きました。

===後生掛温泉~毛せん峠~焼山~湯ノ沢~後生掛温泉===
2016/9/17(土):後生掛P(6:15)~毛せん峠(7:50-8:00)~焼山避難小屋(8:25)~名残峠(8:50)~▲焼山(8:55)~名残峠(9:00)~焼山避難小屋(9:20)~湯ノ沢~ベコ谷地(10:40-10:50)~後生掛P(11:10)
歩行距離:12.1km
累積登高:500m
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9月の三連休は北秋田へ。
お天気よさそうならどこかで縦走、と思っていたのだけど、台風と秋雨前線のおかげで不安定な天気。
そんなわけで、比較的安定していそうな北東北に遠征、です。

まず初日に向かったのは、秋田八幡平の焼山。
冬に一度、国見台までスキーで登ったことがあったけど、山頂までは歩いたことなかったし。
火山活動中の火口も見てみたい、と思ってたのでした。

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明け方の空に浮かぶ岩手山のシルエットを眺めながら、アスピーテラインで後生掛温泉へ。

いつもは宿泊者や日帰り入浴の人の車が溢れている後生掛温泉の駐車場は、連休初日の朝ということもあってかガラ空き。
ここに車を停めてもよかったのだけど、手前の大きな駐車場に駐車。

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この駐車場には大きなトイレがあるけど、9:00~16:30以外は施錠されてて使えず。
その間は、八幡平ビジターセンターか蒸ノ湯分岐、もしくは後生掛温泉の先の自然研究路入口のトイレを使うことになるかと。

さて、まだ他には車が停まっていない静かな駐車場で準備したら、出発です。

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後生掛温泉の旅館部の入り口の横を抜け、大浴場入口へと下ります。

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大浴場入口の前には、登山コース入口の標識が。
これに従って建物の中へ。

廊下を左に折れてちょっと歩いて、注連縄のかかるガラス戸から建物の裏手に出ると、そこからようやく登山道へ。

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橋を渡ってスタート、であります。
建物の中を抜けていくのって、ちょっとドキドキしますね。
一度泊まってたから様子はわかってたけど、それでもやっぱりドキドキした(笑)

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橋を渡ると、急斜面をぐいっと登り上げて旅館を見下ろします。
この週末はこれから賑わうんでしょうね~、この時間はまだ静かなもんでした。

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そしていったん登り上げれば、あとはゆる~りとブナ林の中を歩きます。
所々に木道が出てくるけど、湿っててかなり滑りやすい。

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こんな感じ。
苔むしてて、いかにも滑りそうな(^^;

緩やか~に歩いて毛せん峠中間点の標識を過ぎると、ちょっと傾斜が増した道を歩きます。

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道を囲む木々も、ブナからカエデやオオカメノキに。
ほんのり色づき始めてるかな?

ごろごろと石が積み重なる道を登っていくと、緩やかになって国見台を巻く道へ。
笹や灌木の中の明るいトラバース道から、秋田八幡平スキー場や八幡平、畚岳を眺めながら歩きます。

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見上げる空には、こんなにょろけた彩雲?も。
なんだこれ??

そんな道をゆる~り歩いて、最後に丸太の階段をぐいっと登れば

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開けた毛せん峠に到着。
後生掛温泉に入ると「毛せん峠の冷たい湧き水」てのがあるから、てっきりここの近くに水場があるのかと思ってたらそんなものはなかった。

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それでも、秋田駒に岩手山、和賀山塊までず~っと見渡せて、開けた気持ちの良い峠であります。

毛せん峠から栂森(の手前?)までちょいと往復したら、焼山目指して出発。
稜線上はちょっと風が強いので、一枚着込んでGo。

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ぽっちりと見えている避難小屋までは、ゆるいアップダウンの道を歩きます。
その向こうには、穏やかな焼山と、荒々しい火口壁。
この対比がなんとも面白い景色ですな。

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ほんのり色づいている木々もあり。
山の斜面も、なんとなく秋色っぽくなっているような。

そんな道をのんびり歩いていくと、避難小屋に到着。

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見た目はしっかりした小屋だけど、窓や壁が破れているところもあり。
倒壊の恐れがあるから小屋は使用禁止だけど、トイレは使用OK、だそう。

小屋のところには、見返峠へ向かう道とベコ谷地へ下る道の分岐が。
毛せん峠から眺めた時もベコ谷地方面の道はしっかりついているようだったし、帰りはそっちに下りましょ、ということで。

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まずは見返峠経由で焼山へ。
ここから先は火山の雰囲気満点ってことで、楽しみ楽しみ。

小屋の裏をちょっと登って下ると、岩場の鬼ヶ城。
標識のとこで道が分岐してて、左に行くと岩場を下る道だったみたい。
私らは右に行ったので、普通に下る道でした。

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道はすぐに合流。
小さな池の上に張り出した大きな岩は、これも鬼ヶ城の一部かな?

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鬼ヶ城を過ぎ、ごつごつの岩の下をゆる~りトラバースで歩いていくと、何やら前方が開けてきたような?

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むむむ?!
何やら青白く濁った湖が。。。

そしてどんどん歩いて高度を上げていくと

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おお、火口湖!
しかも対岸ではシューシューと湯気を噴き出していて、お湯がぼこぼこと泡立っているところも!

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ちょっと拡大。こんな感じ。
シューシューという音も聞こえてくるし、硫黄の臭いも結構キツイ。
火山なんだなぁ、と実感して俄かにおっかなくなってきたりして。

活きてる火山をこんなに間近に感じて、結構ドキドキであります。

そんな景色を眺めながら、岩壁をトラバースで登っていくと、名残峠に到着。

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ここで、玉川温泉方面の展望が開けます。
こちらも斜面のあちこちからガスが噴き出しているようで、吹き上げる風に乗ってツンと鼻をつく硫黄の臭いが・・・

まずは焼山山頂へ、ということで、玉川温泉方面へと伸びる道を登り、途中で分岐して100mほどで

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焼山山頂、到着。
キレイに刈り払われてはいるけど、笹に囲まれた山頂は展望なし。
三角点と、焼山と書かれたプレートがぽつんとあるのみ。
噂には聞いてたけど、ちと寂しい山頂であります。

折しもガスが湧いてきたし、これはさっくり下山しますか、てことで。

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まずは小屋まで、来た道をさくさく下ります。

小屋の前まで戻ってきたら、来た道とは離れてベコ谷地へと下る道へ。

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まずは、草も生えずザレザレの荒涼とした道を歩きます。

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歩き初めてすぐ、左手には空沼。
19年前の1997年前には、ここで水蒸気噴火があったそうな。
今は穏やかな沼であります。

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ザレザレの道を下っていくと、向こう岸には古い石垣や小屋の跡が。
昔は、ここで硫黄を精製したりしてたんですかねぇ。。。

そんな荒涼とした景色の中を下っていくと、湯ノ沢へ向けて少し紅葉した灌木の中の道へと入ります。
眼下に湯ノ沢を見下ろしながら、やや急なザレ道をぐいっと下って

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硫黄泉がタップリ流れる湯ノ沢沿いへ。
沢底には湯の花がたっぷりと積もり、そしてその上をタップリ流れる適温のお湯。。

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手を入れてかき混ぜると、積もった湯の花がぶわぁ~と巻き上がって崩れてエライことに。
湯の花の雪崩!!

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天然の浴槽があちこちに。
結構じゃぶじゃぶと水(お湯)が流れてるんだけど、かな~りいい感じの湯温であります。

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いやぁ、ごろ太君にはぜひ浸かってもらいたかったなぁ。
登山道沿いとはいえ、点線ルートのせいか早めの時間のせいか、全然人はいないし。
・・・入ったら、硫黄まみれになって大変なことになりそうだけど(^^;

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下るにつれて乳白色が薄くなっていったけど、湯温はいい感じのまま。
なかなか楽しい湯ノ沢下りでありました。

沢沿いに下る道の途中で、右岸をトラバースで下る道へ。
笹原を切り開いた細いトラバース道をしばらく歩いていくと、ナナカマドやシャクナゲなどの灌木の中の道に変わります。

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ぬかるみあり、岩ごろあり。
所々で獣道もいくつか、登山道を横切ってました。

そんな灌木の中の道が延々と続き、飽きてきたなぁ。。。と思い始めた頃。

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澄川発電所PR館の裏に到着。
なんだかず~っと音が聞こえてきてるなぁ、と思ってたら、この発電所の音だったんですね。

湯ノ沢からこっち、標識もなく結構不安だったので、これでちょっと安心。
そしてこの発電所裏を過ぎるとすぐに標識があって

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開けたベコ谷地に出てきました!
それほど大きくはないけど、ほんのり黄金色に開けた湿原はいい感じ♪

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湿原にはオヤマリンドウがたくさん咲いてました。
秋の湿原ですな。

そんなベコ谷地で一息ついたら、あとは一気に下山。
ブナ林の中、少し広く歩きやすくなった道を下って

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沢にかかる木の橋を渡って、戻ってきました!
湯ノ沢過ぎてからの道が、意外と長かった。

ここまで来れば、あとは道沿いに下ればすぐに駐車場、と思いきや。

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あれま。。。
最後の最後、アスピーテラインに出る手前で橋が落ちてた。。。

沢の水量も少なかったので、この日はじゃぶじゃぶと向こう岸にわたってクリア。
そうでないときは、先ほどの木橋を渡って右に行けば、後生掛温泉に戻れるみたい。

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まぁ、ともかくも、無事に後生掛Pに戻ってきました。
道の雰囲気も景色もころころと変わって、変化に富んでとっても楽しい道でありました。
感謝感謝♪

そして下山後は、銭川温泉の立ち寄り湯&ランチ⇒大館できりたんぽ。
詳細は速報へ。

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コメント

なんと!
毛せん峠に水は流れていないのか!!
JAROに言わないと。。。

冬場に国見台までしか行ったことないから
ウロコ板で春にグルリップしたいと思いつつ
秋の草紅葉の頃も良さげですなぁ

投稿: fwix | 2016年9月22日 (木) 07時34分

こんにちは!
二度目の訪問となりますトシです。
八幡平の焼山ですか?
不安定な天気の中、晴れたようで良かったですね。
湯の沢の湯花…あんなに積もっているんですね。僕の所の蔵王にもあるけど、あれだけ沢山見るのは初めてです。

投稿: Toshiya Oki | 2016年9月22日 (木) 08時48分

fwixさん>
やっぱりビックリですよね!
そりゃ地図にも水場マークとかなかったけど、てっきり冷たい水がこんこんと湧き出ているところがあるもんかと。。
イメージって怖い(^^;

ここはやっぱり歩いてこそ、な気もしました。
ザラメ期もいいかもしれないけど、今の時期はほんとキレイで楽しい道でした♪

投稿: まきchin | 2016年9月22日 (木) 20時33分

トシさん>
はい、八幡平の焼山です。
晴れ間も覗いてくれて、楽しく歩けました!
湯ノ沢の湯の花、すごかったです。
浸かったらきっと全身湯の花まみれなんだろうなぁ。。。という感じで(笑)

そして大鳥池のイワナ釣り、行かれたんですね!ステキな山行、お疲れさまです(^^

投稿: まきchin | 2016年9月22日 (木) 20時36分

こんばんは。
やっぱりブナブナな森は癒やされますね(^O^)
そして楽しそうな山ですし、ぐるりっぷ可なんで行ってみたいです。
やっぱり山は午前中かぁ…
その時間に後生掛にいるのは結構大変だとは思いますが(^_^;)
僕は土曜朝東京発だったので、挨拶代わりに八幡平散歩と思ってたら、
昼過ぎのアスピーテライン上部はガスガスの雨(>_<)
さっそく妖怪「オンセーン」が取り憑いて蒸ノ湯に連れて行かれました(^O^)

投稿: katsu | 2016年9月22日 (木) 22時15分

katsuさん>
こんばんは。
ブナブナな林に癒された、この連休でした(^^
それにしても、かなりお近くだったんですね~
私らも、下山後に蒸ノ湯行こうかな、とか思いつつ、北上していたのでした。
ステキなオンセーンですね!!

投稿: まきchin | 2016年9月22日 (木) 23時08分

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