2016/8/11-14 南アルプス・笊ヶ岳~白河内岳縦走(4日目)
1日目(8/11):椹島~笊ヶ岳
2日目(8/12):笊ヶ岳~伝付峠
3日目(8/13):伝付峠~奈良田越~笹山~白河内岳
4日目(8/14):白河内岳~笹山~奈良田越~伝付峠~二軒小屋~椹島
4日目の朝、テントから顔を出してみればあたりはガスガス。それに風もちょっと強い。
天気予報をチェックしてみると、どうやらこれから下り坂予報。
今日はなんとか行動中は天気もつとしても、明日は昼くらいには確実に降りそうだし。
予定していた稜線は、ガスガスの中歩いても楽しくないし、雨降るかも?とドキドキしながら歩くのもなぁ、ということで。
またあの道を戻るのか、と思うとかなり憂鬱だったけど、それでもここでUターンすることに。
残念だけど予定変更、ここで戻ります。
そうと決まれば、さくさく準備して撤収。
ハイマツとシャクナゲの激藪漕ぎで全身ずぶ濡れ必至なので、上下レインウェアを着込んで出発。
ガスってるけど上空は明るいので、なんだか晴れそうな気もしつつ。
後ろ髪ひかれまくり。
笹山まで戻れば、しばらくは稜線上のハイマツ漕ぎ漕ぎ道。
藪漕ぎ道は、登りよりも下りのほうが楽ですな。
前日に通った道ということもあるかもしれないけど。
笹山を名残惜しく振り返りつつ下ります。
まぁ、笹山以北はまた来るだろうからいいんですけどね。
森林限界まではハイマツの稜線が続き、そこから下はしばらく林の中を下ればシャクナゲの藪に突入。
昨日はこのへんで帽子なくしたんだよねぇ、なんて言いながら下っていくと
お、ごろ太君の帽子、発見!
シャクナゲの枝にキレイにひっかかってました。
よかったよかった。
シャクナゲ藪区間を過ぎれば、あとは苔やシダの林の中の道をぐい~っと下ります。
途中、登ってくる単独のお兄さんとすれ違ったら、初めて人に出会った!!とビックリしてました。
・・・いや、ウチらも、ここまでの4日間で人とすれ違ったのは数えるほどでしたし。。
白剥山を越えると、あとは奈良田越まで下ります。
所々に、こんな感じの透明な一升瓶が目印代わりに置かれているのが面白い。
そしてこの道、湿気も多く、木の根や石がかなり滑りやすい。
疲れてきて踏ん張り効かなくなってきたごろ太君、何度か足を滑らせて尻もちついてました。
がんば~!
足下には、いろんなキノコがたくさん生えてます。
花も咲いてないので、キノコでも写真に撮っとくか。。という感じ。
名前は全然わからないけど。
そんな道をぐいぐい下っていくと、ようやく奈良田越に到着。
は~、戻ってきた。
ちょうど24時間前くらいにここにいたんだよな、と思うと、なんだか面白い。
登山道が終わったここで一息ついたら、延々と続く林道へと出発。
木立の隙間からは・・・蝙蝠岳!
稜線は晴れてるのかな。。早まったか?!なんて逡巡しつつ。
穏やかな林道を延々と歩いて
伝付峠の二軒小屋分岐に到着。
ここまでで、前日歩いた道を戻ってきたわけですが、今日目指すのはまだまだ先の椹島。
道のりは長いぞ。
というわけで、まずは二軒小屋まで700m下る道へ。
一気に500m強下るので、いったいどんな厳しい道なんだろう、と思ったら、キレイに緩くジグが切ってあってかなり歩きやすい道。
標高差50mおきに標識も出てきてるし、いやほんと歩きやすかった。
下るほどに明るく乾いた林の中へ。
どんどん気温も上がってくるので、暑くて汗だくになりつつ。
残りあと100mくらいのところで二軒小屋自然探索路と合流し、ゆる~り下っていくと
ここに泊まってゆっくりしたいところだけど、まだ時間もあるし、もうひと頑張りで椹島を目指します。
(一応聞いてみたら、部屋は空いてるけど食事が用意できない、とのこと。。)
もうひと頑張りって言っても、二軒小屋から椹島までは12キロ近くもあるわけで。
ここまで15キロ近く歩いてきてるのに、更に12キロとは(^^;
大井川沿いにず~っと歩くこの道、風が通り抜けて涼しかったのが幸い。
もうひたすら黙々と歩いて歩いて、最後は足の裏が痛くてヨレヨレになりつつ。
そしてこの日は、椹島ロッジ泊(ここまでずっとテン泊だったので、ロッジか登山小屋に泊まっておかないと、翌日のバスに乗れない)。
素泊まりにして、贅沢に個室にしちゃいました。
TV付きの畳敷の部屋で、荷物広げて足をのばしての~んびり。あぁ、極楽。
夕食は、レストハウス椹島で涼しい風に吹かれながら生ビール&おつまみ&カレー!
あぁ、至福。
お腹いっぱいになったところで、ロッジのお風呂で汗を流してすっきりサッパリ。
下山後の生ビールと温泉が楽しみで、椹島起点にしたといっても過言ではないくらいだったので、もう大満足であります。
林道歩いてるときは、一歩ごとに「ビール、お風呂、ビール、お風呂」って唱えてたし。
で、ぐっすり眠って翌日の朝イチ便バスで畑薙へ。
道の駅川根温泉(510円)で再び汗を流してから、早めの帰宅でありました。
当初の予定の5泊6日を短縮して3泊4日での縦走だったけど、未踏区間をしっかり歩くことができたので満足です。
展望のない稜線歩き、そしてガスがちな毎日だったけど、本命の笊ヶ岳山頂で朝日を拝むことができてよかった!!
今年もがっつり歩くことができてよかった!!
静かな山を満喫できてよかった♪
というわけで、なんだかんだあったけど、今年も無事に夏休み縦走を楽しむことができました。
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コメント
お疲れちゃん♪
ロング山行、最後はやっぱり
『ビール、お風呂』の連呼ですよね~
私も竹村新道下りながら、500ml一気飲みを
夢みてましたよ
投稿: fwix | 2016年8月19日 (金) 19時46分
fwixさん>
ありがとございます♪
もうほんと、林道歩きの最後の4㎞ほどは、ず~っと「ビール、お風呂♪」を連呼してました。
竹村新道も長くてキッツイですもんねぇ。。。
でも下り切れば、ビール&温泉!!
やっぱりご褒美ないとね(^^
投稿: まきchin | 2016年8月19日 (金) 19時58分
ごろ太さんのトレードマークの帽子が見つかって本当に良かったですね~

今回は帽子にも呼ばれたのかも・・・・
お盆の喧噪のない山歩き、南嶺核心部の往復はなかなか出来ないものです


朝夕の笊の山頂、たまりませんね~
投稿: 青空 | 2016年8月19日 (金) 23時10分
おつかれさまでした。
残念ではありましたが、
きっと正解だったんだったと思います。
白河内から先はガスるとやっぱり…ですし(^_^;)
勇気ある撤退バンザイです(^O^)
それにしても…
下って来たときのビールとシャバの食いもんはなんであんなにおいしいんでしょうか(^_^;)
大体腹ペコで降りてくるので、
大盛りカレーにビールになってしまいます(^O^)
投稿: katsu | 2016年8月22日 (月) 00時21分
青空さん>
たしかに、帽子にも呼ばれたのかもしれないですね!
キレイに枝にひっかかってくれてましたし。。。(^^
ほんとに、静かな南嶺核心部を満喫することができたのは幸いでした。
笊山頂から眺めた日の出も最高でした!!
投稿: まきchin | 2016年8月22日 (月) 00時24分
katsuさん>
ありがとうございます♪
そういっていただけると、そうだ正解だったのだ!と気持ちが軽くなります~(^^
また今度、展望いい時に来ればいいね、と言いながら戻ってました。
そして椹島の生ビールとツマミの数々は、もう美味しすぎました。
ほんとに、下山後に食べる下界の食べ物って、なんであんなに美味しいんでしょうねぇ~(^^
投稿: まきchin | 2016年8月22日 (月) 00時31分