2016/7/23-24 足の松尾根から飯豊連峰へ(1日目)
久しぶりに両日ともに晴れマークの週末。
アルプス行っちゃう?!なんて思ってたけど、どうも直前まで天気予報が定まらず。
ならば確実に晴れそうな東北へ、イイデリンドウを見に足の松尾根から飯豊連峰へ登ります。
お天気もっと確実そうな北東北へ日帰り山行?とも思ったけど、そろそろテン泊がしたかったってのもあり。
登山口の奥胎内ヒュッテの駐車場には深夜入り。
ヒュッテ手前の駐車スペースは、既に8割方埋まっていてビックリ。
#トイレは奥胎内ヒュッテ手前にあり
仮眠して、5時過ぎに足の松登山口行きの乗合タクシー待ちの行列へ。
#奥胎内ヒュッテ前から足の松登山口まで、10分500円。歩けば1時間弱?
#今年は、平日は7月2日~8月31日、土日祝日は7月2日~10月10日運行だそう。
この日並んだのは30人超、始発の5時半よりもちょい早めにやってきたタクシーの運転手さんが「今日は多いね~」とビックリしてました。
日帰り4割、泊り6割って感じだったかな。
タクシーは一台のみ、1回に9人しか乗れないってことで、この日はぐるぐるピストン。
我らは2回転目に乗って登山口へ。
林の中を緩やかに歩くのもつかの間、すぐに細い尾根上の急坂へ。
木の根っこが複雑に絡み合った道を登ります。
いかにも飯豊!な道は、所々に、これは崖か?!な勢いの急坂も。
こんな岩場もありますが。
危なそうなところにはロープが張ってあるので安心。
岩場を過ぎて登っていくと、少し開けた姫子の峰に到着。
まだまだ先に伸びる尾根を目で辿っていくと、その先にはとんがった大石山(の西峰?)。
先は長いぞ!
姫子の峰から先は、小さなアップダウン繰り返しながら登ります。
暑いかと思ったこの道、日陰はひんやりしていて意外と涼しい。
ちょうど天気がやませっぽくなっていたからかな?
涼しくて助かりますわ~(o^-^o)
尾根の左手に滝を眺める滝見場を過ぎれば、そこから水場分岐まではちょっと緩やかに。
大石山もだいぶ近づいてきた!
こんな感じで、所々で視界が開けます。
尾根上の道は、ちょっと崩れているところもあり。
そんなところには迂回路がつけられていて、整備もばっちりであります。
ありがたいですな。(o^-^o)
そして水場分岐を過ぎれば、大石山まで450mぐい~っと登り上げる道へ。
#水場へは、分岐から往復15分だそう。涸れてることも多いらしい。。
尾根上の木々は、ここまでは松の木が主流だったけど、ここから先はブナが主流。
そして足元は相変わらず木の根ごつごつ(^^;
タマガワホトトギス、ツルアリドオシ
木の根ごつごつの道に咲く花はあまりなく、ひっそりとこんな花たちが咲いてました。
そんな道を150mほど登っていくと、木立が開けたイチジ峰に到着。
ここからは、背丈の低い灌木の中を登ります。
大石山まで、あと300m!
ぐい~っとね。
3か所ほど、左手が大きく崩れた斜面の上を通るけど、しっかりロープも張ってあって安心。
オヤマリンドウ、ミヤマクルマバナ、ヤマハハコ、イワオトギリ
花もいよいよ咲いてきた♪
飯豊主稜線も見えてきて、テンション上がります!o(*^▽^*)o
既に雲が湧きあがってきているのが気になるけど、まぁ夏山は仕方ないか。。。
そんな感じで最後の急坂を登り上げていくと、大石山手前の西の峰に到着。
ここからはちょいと一歩きで
大石山に到着であります。
登ってる途中に追い越していった方や前後になりつつ歩いていた方が一休み中。
お疲れさまです~、なんて声かけあいながら一息ついたら、さっくり頼母木へ向けて稜線歩きに出発。
そして、この大石山から頼母木小屋への稜線の花畑がなかなかすごかった。
イブキトラノオ祭り♪
ぽやぽやの穂がたくさん風に揺れていて、なんだかかわいらしい。
マツムシソウもたくさん(o^-^o)
鮮やかな紫色が、緑の草原に映えますな。
驚いたことにハクサンイチゲも咲いてました。
二度咲きのハクサンイチゲかな。ちょっと花は小さめ。
・・・ちなみに翌日に行ったえぶり差付近には、二度咲きのハクサンイチゲはありませんでした。
また飯豊のハクサンイチゲが見られてよかったo(*^▽^*)o
そんな稜線を歩きながら振り返れば、鉾立峰~えぶり差と連なる飯豊北端の稜線。
明日行くからね!とご挨拶。
前方には、頼母木山、地神山と連なる稜線。
これから行くよ!とこれまたご挨拶するも、どんどん湧き上がってくる雲。。。
それでも足元には色とりどりの花がたくさん!
足が止まりまくりで、なかなか前に進めません。
タカネナデシコ、ハクサンフウロ、イブキジャコウソウ、ノアザミ
カンチコウゾリナ、ハクサンオミナエシ、ミヤマトウキ、シラネニンジン
いやはや、花の数も種類もすごい。
さすが飯豊、花の山ですね♪o(*^▽^*)o
そんな花畑の中なので、稜線を包みつつあるガスも気にならず。
ゆる~りと歩いて、頼母木小屋に到着であります。
小屋の前では何組かが休憩中。
テントもすでに3張張られてたので、我らも早速テントを設営。
幸いにして、端っこの平らな草地の上に張ることができました。
#テントは一人500円。
#水は、この時期は小屋の前にひかれてきてます。
さてさて、場所も確保したし一安心、てなわけで。
本日のお楽しみ、イイデリンドウを見に地神山までお散歩してきますかね。
身軽になって出発。
頼母木山を越えて地神山までは、標高差にして250mほど。
ゆるやか~に稜線を辿ります。
晴れてれば気持ちの良い稜線の道だけど、あいにくガスの中にて。
それでも風はそよそよと気持ちいいし、花でも眺めながら歩きますか、ってことで。
小屋のちょっと先には、つい最近まで雪が残っていたと思しきトラバースの道。
そんな道沿いには、湿ったところに咲く花たちが。
で、ゆる~り登っていくと、ほどなく頼母木山に到着。
開けた中にぽつんと標識が立つ山頂には
出ました、イイデリンドウ!
ミヤマリンドウより大きいし、青が鮮やか。
花びらも、5枚が主流だけど6枚とか4枚のもあって、なかなか個性豊かな感じ。
それに、小さいながらも色が鮮やかなので、ガスってる中でもキラキラ光ってとってもキレイ。
ん~、すばらしい!!o(*^▽^*)o
頼母木山から地神山への道も、緩やかで気持ちのよい道。
ガレ気味の道だけど、急なところもなく歩きやすい。
なによりこの、穏やかな稜線がいい雰囲気。
飯豊の南側とはまた違った感じ。
ミヤマウスユキソウ、チシマギキョウ、ミヤマダイモンジソウ、ニッコウキスゲ
所々に花畑が広がる稜線をゆる~りと歩きます。
ガスの向こう側に見えるのは、丸森尾根と合流する地神北峰、そして右側が地神山。
こんな感じの緩やかな稜線であります。
で、の~んびり歩いていくと、地神北峰に到着。
ここから地神山の間のコルが、これまたイイデリンドウ咲きまくりでありました♪
あまりにもキレイで、もう言葉もなし。
まさに、飯豊の青い宝石であります。
眼福眼福。o(*^▽^*)o
さて、そして到着した地神山山頂。
ここで晴れたら、門内岳や北股岳、飯豊本山が見えるんだけどねぇ~。
ガスが晴れるのに期待して、山頂からちょこっと先の草原で大休止。
一本だけ持ってきたビール飲みながら、昼寝したりして。
でも2時間近く粘ったけど、この日はこれが限界でした。。。
ま、2時間ノンビリしてる間、通ったのは1組のみ、という静かな稜線でお昼寝できたのでよしとしますかね。
イイデリンドウもたくさん見れたし。
というわけで、地神山を後にして頼母木小屋へ。
小屋に戻ってきてみれば、小屋もそこそこいっぱいだし、テントも8張くらい張られていて、なかなかの盛況でありました。
小屋の前のベンチで、ビール飲みながら夕飯食べながら。
地神山へ往復してる間にお話ししたおじさんもいて、一緒にしゃべりながら過ごしていると
おっ、ガス、晴れた!
日の入り前に、いい感じに稜線が出てきてくれましたo(*^▽^*)o
えぶり差もスッキリと♪
それにしても、稜線東側のこの雲海がすごい。
沈む夕日に照らされる山並み。
やっぱり山の夕陽はいいね!(≧∇≦)
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コメント
足の松尾根、懐かしいねぇ
夏山満喫で羨ましい~
投稿: fwix | 2016年7月27日 (水) 02時01分
こんにちは。
いいですね(^O^)
飯豊花図鑑。
イイデリンドウも気品のある色で♪
先週の礼文もトラノオ祭りでした。
ただ海抜100メートルぐらいでしたが…
礼文島は高山気候なんですね(^O^)
投稿: katsu | 2016年7月27日 (水) 16時33分
fwixさん>
足の松尾根は、私らも結構久しぶりでした!
天気もまさに夏山だったし、花もたくさん咲いてて景色も楽しめて、満喫です(^^
投稿: まきchin | 2016年7月28日 (木) 20時58分
katsuさん>
イイデリンドウが見たくて行ったようなもんなので、たくさん咲いてるのを見た時は感激でした(^^
礼文もトラノオ祭りだったんですね!
海抜100mでそんな景色が見られるなんて、面白いですねぇ~(^^
投稿: まきchin | 2016年7月28日 (木) 21時00分
飯豊の青い宝石
優美で気品が感じられますね~
投稿: 青空 | 2016年7月28日 (木) 23時21分
青空さん>
ほんとに優美で気品ある花でした。
色もなんとも言えず美しくて、草原の中に青くキラキラと輝くように咲いていたのが印象的でした!
また見に行きたい。。。(^^
投稿: まきchin | 2016年7月28日 (木) 23時28分