2015/11/22 会津朝日岳
ちょっと冬型が緩んでお天気もちそうなこの日は、会津朝日岳へ。
ず~っと歩きたかったんだけど、2011年の豪雨災害で登山口に通じる林道が崩れてしまって通行止め、ようやく今年復旧・開通したということで。
普段の年ならこの時期はもう雪が積もってるだろうけど今年はまだ雪もないだろうし、人も少なくて静かな山歩きになるだろうな、と。
289号から白沢集落を抜け、白沢沿いの林道を走っていくと、林道最終地点の駐車場に到着。
ここまでの道は車一台分の幅しかないけどとてもキレイに整備されてて走りやすい。
そして10数台は停められそうな駐車場には、先行者の車が2台停まっているのみ。
・・・やっぱり予想通り、この時期にここに来る人はあまりいないみたい。
ならば、今日も静かな山歩きを楽しみましょう♪
谷筋の沢沿いに、ゆる~りと進みます。
谷にはガスが溜まってるけど、その上はどうやら晴れているような?
何度か沢を横切りながら高度をゆっくりと上げていくと、ようやくガスの上へ。
このあたりで、南西側へと向かっていた道は南に向きを変え、沢を離れて支尾根をぐい~っとまっすぐ登り上げる道に。
・・・でもって周りの木々を見ると、下方に向けて曲がっていたり折れていたりする木が多数。
これって、冬の雪崩でやられちゃったんですかねぇ~
さすが豪雪地。
そしてこの道、なかなかに急な道。
後ろを振り返れば、歩いてきた谷にはまだふわふわとガスが漂ってるのが見えたりして。
そんな急坂を150mほども登っていくと
そしてここからは、稜線へ向けてひたすら450m弱、ブナ林の急坂を九十九折りに登ります。
ブナの葉っぱは全て落葉して、明るくて見通しのいい道。
ざっくざくと落ち葉を踏みしめつつ。
明るい道は気持ちいいし、落ち葉踏みしめながら歩いてウキウキ~・・・なんてのも最初のうちだけで。
なんせ景色が全く変わらず、こんな中をず~っと歩いてるもんで、途中で飽きてきた。。。
時折立ち止まって息を整えつつ、景色変わらないねぇ、飽きたねぇ、なんて話しつつ。
ひたすらジグザグと黙々と登り、沢音が遠くなってすっかり聞こえなくなってきた頃に
ようやく標高1,300mの人見ノ松に到着。
稜線に登り上げました~
スカッと開けた稜線はいい気持ち(^^
そしてここからは、なかなかステキな眺めが♪
雲海に浮かぶ浅草岳。
手前の斜面のブナの白い幹がアクセントとなり、晩秋のステキな一コマであります。
さて、人見ノ松から叶ノ高手までは、ちょっと岩がちな稜線を辿ります。
稜線の南側につけられた道は明るいし、この日は風もないし。
ちょっと薄日も射していたりしてなかなか気持ちイイ。
これでスカッと晴れて展望が開けていればもっと楽しいんだろうけど、まぁ贅沢は言えませんな。
それにしても稜線に登り上げたってのに山頂が見えないなぁ、なんて思いながら歩いていくと。
むむむ、進む先に、なんだか壁のように聳え立つ恐ろしげな稜線。Σ(゚д゚;)
あれが山頂に違いないのだけど、いったいどこをどうやって登るのか?!
若干心配になりつつ歩いていくと、叶ノ高手に到着。
ここがこの稜線の最高点で、道はいったん熊ノ平へ向けて90mほど下ります。
あぁ、せっかく登ったのに。
叶ノ高手のちょい先には、こんなクロベの大木が。
枯れて倒れた幹と立ってる木の狭い隙間を抜けていくのだけど、みんなここを抜けていくためか、倒れた木が磨かれてツルツルになってました。
まるで何かのオブジェみたい。(^^
叶ノ高手からの下り道は、こんな感じのブナ林。
ここもまた、落ち葉フカフカな気持ちいい道であります。
前方には、どか~んと会津朝日岳の岩壁が。
近づくにつれて、どんどん迫ってきて迫力満点に!
ブナ林の中を90mゆるやかに下ると、しばらくはトラバース道。
所々ぬかるんだ箇所もあり、どろんこにはまりつつもゆる~りと。
そしてトラバース道から階段を少し登れば、熊ノ平避難小屋。
ここからいよいよ山頂へ向けて250m、急斜面を登ります。
ブナ林の中の道は、結構な急坂。
しかも木の根がごつごつと出た、ちょっと滑りやすい道。
そんな道をえいやぁ、と一気に登り上げ、いったん少し緩やかになった道を歩いていくと
出ました、最後の急斜面、というか岩壁。
ちろちろと水が沁み出している小幽沢源頭を左手に見ながら、細い踏み跡を辿って取り付きます。
草原の中の細い道を登っていくと、ほどなくスラブの岩壁に。
あ~、ストックたためばよかったなぁ、なんて思いながらもそのままよじ登っちゃう。
岩が前日の雨で湿って滑りやすいし、土や草も濡れててずぶずぶだし。
ただでさえこんなとこ苦手なのに、足元不安な上にロープも心もとなくておっかない。
こんなトラバースも。
おっかないんで、灌木を保険替わりにつかみながら通過。
後ろを見ると、登ってきた尾根が眼下に広がります。
結構高度感があるんだな、これが。
帰りもこの岩壁を下らなくちゃいけないんだけど、降りられるのか?なんて不安になりつつ。
100mほどの壁をなんとかよじ登って山頂稜線へ。
登り上げたところが最高点っぽかったけど、山頂標識や三角点は稜線を辿った先にあり。
足元注意で、これまた岩場の稜線を進んでいくと
会津朝日岳山頂、到着~(o^-^o)
割と開けた山頂には、大きな方位盤と三等三角点。
そして山頂からは360°の大展望!
北側を見下ろせば、楢戸沢源頭の大岩壁。
こりゃ大迫力。足がすくみますわ。
北西側には、田子倉湖と浅草岳、守門岳、毛猛山など。
今シーズンも滑りに行けるかな?
南西側には越後三山も見えてたけど、中腹より上は雲の中。
そして南東側には、会津や日光の山々もうっすらと見えてました。
あれが三岩岳かな~、なんて言いながら眺めるのもこれまた楽し♪
晴れてれば、飯豊も見えるそうで。
大展望のお山でありますね。o(*^▽^*)o
そんな山並みを眺めつつ、しばらく山頂での~んびり。
30分ほども過ごしたら、いよいよ下山開始です。
下りは、来た道をそのまま戻ります。
ってことは、まずは山頂直下の岩壁を下らなくちゃいけないわけで。
下がよく見えちゃっておっかないので、へっぴり腰で慎重に。
・・・最近思うんだけど、私ったら高所恐怖症かも。今更ですが。
心もとないロープを頼りに。
でもまぁ、意外とするすると降りてこれちゃいました。
案ずるより産むがやすし、か。
さて、おっかない岩壁をクリアすれば、あとは黙々と歩くのみ。
落ち葉踏み踏み歩きます。
叶ノ高手への登り返しも、歩いてみれば大したことはなし。
叶ノ高手手前の大クロベでは、隙間にひっかかってもがく人が約一名(笑)
そうそう、ごろ太君、実は行きにタオルを落っことしてたのですが、誰かが拾ってわかりやすく木に結び付けておいてくれてました。
感謝感謝。
そんな感じでノンビリと来た道を下って、登山口に無事到着。
いやぁ、歩きごたえあり、穏やかなブナ林から荒々しい岩壁までいろんな眺めあり。
山中で出会ったのは三組のみ、と静かな山歩きでもあり、晩秋の山を存分に楽しむことができました。
会津の山と只見の山の特徴がてんこ盛りの会津朝日岳。
久しぶりのガッツリ山歩きでもあり、楽しかった!!
下山後の温泉&お味は速報へ。
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