2015/10/3-4 白山縦走・チブリ尾根~中宮道(2日目)
10/3:市ノ瀬~チブリ尾根~別山~室堂
10/4:室堂~中宮道~中宮温泉
この時期、外は氷点下まで冷え込む室堂ですが、小屋の中はぬくぬく。
しかも毛布の割り当ては一人3枚、ぐっすり眠って4時過ぎに起きてみると、外はガスガス&強風。。。
直前の天気予報では、8時頃までは雨も降る、と。
外れたらいいなぁ~と思ってたけど、やっぱり予報当たっちゃいましたか。
この日もロングルートのため、朝食をお弁当にしてもらって途中で食べる予定だったのですが。
先にさっくり食べてから出発しましょ、てことで。
雨具着込んで出発。
幸いにしてまだ雨は降ってないので、できるだけ先に進んでおきたいところであります。
こんな天気なので山頂には向かわず、山頂巻いて千蛇ヶ池へと向かう巻き道へ。
巻き道とはいえども、千蛇ヶ池までは150mほど登ります。
最初はハイマツの中で風も遮られてたけど、そのうち岩ごろの吹きさらしの道になり。
ガスガスの中、ちょいと不安になりつつ歩いていくと、千蛇ヶ池到着。
池には一面、氷が張ってました。
しかも結構分厚い。岸辺には霜柱もびっしり。
やっぱ山の上は冷え込むんだねぇ、なんて言いつつ、足を停めずにさくさく通過。
いくつもある分岐にはしっかり道標も整備、こんなガスガスでも迷うことはなし。
そうして歩いていくと、加賀禅定道・岩間道と、中宮道との分岐に到着。
ここから先はお初の道、こんな天気だけど気合いれて行きましょう~
晴れてれば展望素晴らしい紅葉の道なんでしょうけどねぇ。
ガスガスでなにも見えない道を、お花松原まで400m下ります。
・・・でもってなにも見えない上に、なんとなくパラついてた雨が本降りになってきたし。
山でこんなに雨に降られるのは久しぶり(^^;
登山道沿いには色づいたナナカマド。
すでに葉っぱが落ちてしまっているものもあり、これから紅葉するものもあり。
雨に濡れてしっとり鮮やかなナナカマドもいいですが。
やっぱり晴れた時に見たいよねぇ。。。
本降りの雨の中では、立ち止まって霧の中の紅葉を眺める余裕も全くなく。
黙々と歩を進めてお花松原の標識に到着、ここからはアップダウン繰り返しながら歩きます。
ハイマツの中や笹原の中の道なので、それほど風が強くないのが幸い。
雨降ってる上に風まで強いとなると、もうほんとシャレになってませんから!
何度か通過した湿原と思しき草原には、木道も。
雨に濡れた木道は滑るので、注意しながらそろりそろりと。
大きな岩に刻まれたステップを辿るところもあり。
晴れてたら何度も足が止まっちゃうところだろうけど、こんなガスガスなのでさくさく進みます。
ここは天気のいいときにまた来ないといけませんな。
雨降る中を歩いていると、登ってきた単独一人、二人連れ一組とすれ違い。
こんなとこで人に出くわすとは思ってなかったので、お互いビックリ。
二組ともゴマ平避難小屋から来られたようで。
雨、もうすぐやみそうですね、なんて挨拶交わして先へ進みます。
(これ以降、全く人には出会わず)
そんな感じで歩いていくと、北弥陀ヶ原の標識に到着。
この時点で7:40、室堂出発してから2時間ちょい。
ここでようやく雨があがりました。やれやれ。
まぁ予報通りっちゃあ予報通りだねぇ、なんて歩いていくと。
地獄覗の手前でなんだか周りが明るくなってきて。
おおおお!いきなり雲が切れて視界が開けた!!
なんかいい感じに紅葉してる尾根じゃないですか♪
でもって、左手の地獄尾根を見やると
お~、地獄尾根に日が当たってる!
その下の斜面はキレイに色づいてるし。
いやぁ、よかったよかった。(o^-^o)
この後も、雲が切れたり再び流れてきたり、とスカッと晴れることはなかったけど、時折日も射すお天気に。
雨ももう降りそうもないし、と少し先へ進んで、開けたうぐいす平でようやく一息。
お弁当の残りを食べてエネルギー補給。
そしてここからゴマ平避難小屋までは、アップダウン繰り返しながらの道。
ゆる~り歩いていくと、どか~んと聳える間名古の頭が登場。
迫力満点、そして紅葉もキレイ!
これを越えるのか?!とか思ったけど、これは越えずに巻き巻きであります。
良かった。
巻き道へ入るまでの間、ちょっとぬかるんで滑りやすい道を歩きながら眺める、間名古の頭の斜面の紅葉。
ガスの中でもこんなにキレイなんだから、晴れてたらすごいんだろうねぇ。
でも、こっちの巻き道も負けずに鮮やかな紅葉がいっぱい♪
ナナカマドやオオカメノキ、ドウダンツツジの紅葉の中を歩いていくと
三俣峠に到着。
道が三つに分かれてるわけでもないのに、ミツマタ。
・・・そしてここでようやく室堂から8km、中宮温泉まで12km。
まだ半分も来てない(^^;
まだまだ道のりは長いねぇ、なんて言いつつ。
避難小屋目指して歩きます。
三俣峠からは、しばらくこんな斜面を見下ろしながら笹原の中を下る道。
そうして歩いていくと、またまた目の前の雲が晴れて尾根道が顔を出します。
ゆる~りと登り返しですな。
この小山を越えれば、ぐい~っと下って避難小屋、頑張るぞ!
小山を二つほど越え、あとは木立の中、木の根や落ち葉で滑りやすい急坂を九十九折に下って
ゴマ平避難小屋に到着。
ここでちょうど今回の行程の半分、というわけで小屋の中で大休止。
道は、ここで中宮温泉に下る道と北縦走路に行く道とに分かれます。
北縦走路のほうへ数分下ると水場があり、この日は滝のようにじゃばじゃば流れてました。
そして小屋はといえば、なかなか明るくて広くてキレイな小屋。
トイレもあり、25人くらいは泊まれそうでした。
さてさて、30分ほども休んだら、あと半分の道のりを中宮温泉目指して歩くのみ。
カエデ坂の名前の由来は、たくさん生えてるカエデの木?
まばらに色づいた葉っぱが面白い。
そんな道をゆったりと下っていくと、明るいブナ林へ。
ブナの梢もちょっと色づき始めていて、なんともステキな色合い。
これからもっともっとキレイに色づくんでしょうねぇ~
カエデ坂を下り、滝ヶ岳を巻く道ではまたちょっと登り返して。
道はほぼ尾根上だけど、細いトラバースのところもあり、足元注意。
それでも急なところもなく、なんともキレイで雰囲気よくて、歩きやすくて。
しかも人いなくて静かだし(こんな天気だったからか!)。
中宮道、長いけどなかなかいい道です♪
滝ヶ岳のトラバースを過ぎ、イチイ坂を下っていくと、右手の木立が切れて展望が。
斜面につけられたジグザク道は、白山白川郷ホワイトロードですな。
その奥のとんがってるのは、笈ヶ岳かな。
そんな道を下っていくと、ほどなくシナノキ平避難小屋に到着。
ここはちょっと狭いかな。10人くらい?
水場も近くにはなし(道を30分ほど下ったところで小沢を横切っていたので、渇水してなければそこで水が取れる)。
そしてここまで来れば、ゴールまではあともう一歩き。
小屋で一息ついたら、一気に中宮温泉目指して下ります。
小屋を出てしばらく下って振り返ると、スカッと晴れた白山の稜線が。
あそこから下ってきたんだもんねぇ、いやぁ歩いた!
稜線ではガスっちゃったけど、こうやって仰ぎ見ることができて良かった♪
そんな景色を眺めながら、トラバース道をゆる~りのんびり。
こんな感じに幅広くて歩きやすいところもあれば、細くて切れ落ちて、ちょっと崩れてるようなところもあり。
左手の斜面でサルががさごそ音を立ててるのを聞きつつ。
湯谷頭を巻き、ちょっと岩がちなヤセ尾根を過ぎれば、あとはひたすら清浄坂の急坂を下ります。
少し崩れてるところもあるけど、しっかりロープがかけられていて問題なし。
ひたすらの下り坂だけど、これを下ればゴールが近い、と思えば足取りも軽い。
かなりの急坂を400mほどぐい~っと下っていくと、木立が切れて草原の中の道になり。
そしてほどなく、コンクリートの急な階段が登場し、それを下って橋を渡れば
ようやく登山口に到着!
いやぁ、長かった。
それでも景色がいろいろ変わって、飽きずに楽しめた道でした。
満足満足。
ここからは、工事用の道路を下って中宮温泉へ。
3件ほどの旅館が立ち並ぶ中宮温泉は、行きに乗ったタクシーの運転手さんによると石川県でも一、二を争う泉質だとか。
ここでお風呂に入りたいところだったけど、残念ながら日帰り入浴の時間は過ぎてるので断念。
そのまま道を下って、中宮温泉の駐車場に到着。
お疲れさまでした!
そして帰りは、白山白川郷ホワイトロードを通って岐阜に抜け、平湯で温泉&夕食(詳細は速報へ)。
長くて歩きごたえタップリだった中宮道。
紅葉もキレイだったし、連休の狭間、かつこんな天気だったためか全然人がいなくて静かだったし。
変化に富んで、なかなかいい道でありました。
・・・今度は展望のいい時に、また歩きに来なくちゃ。
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コメント
間名古の頭から平瀬に向かって滑る!
を計画した事がありましたが、
未だ計画中です。(w)
中宮の温泉に入れず、残念でしたね。
岩間道なら岩間休憩舎でドボン出来たんですけど、
この時期はやっぱり紅葉中宮道ですよねぇ~。
投稿: 雪舞幹事長 | 2015年10月 9日 (金) 09時42分
雪舞幹事長さん>
岩間道は、新岩間~元湯間崩落のため通行止めですよ~
中宮道、とてもキレイな道でした。
また行かなくちゃ。
投稿: まきchin | 2015年10月 9日 (金) 20時22分