2015/10/18 祝瓶山
日曜日は、朝日連峰の南西に位置する祝瓶山へ。
ここ、ず~っと行きたくてなかなか行けてなかった山で。
紅葉も素晴らしいってことなので、今が好機!
前夜車中泊した道の駅白鷹ヤナ公園を5時半に出発。
長井ダムを過ぎてしばらくいくと一車線の狭い道へ、そして木地山ダムを過ぎれば、未舗装かつ片側が沢に向かって切れ落ちた道になり。
どきどきヒヤヒヤしながら進んでいくと
野川林道入り口に到着。
ここから先は一般車両通行禁止、とあるけど、祝瓶山の登山口へ行くにはここを入っていきます。
四駆じゃないと無理でしょ、てな感じの林道をひた走って
祝瓶山荘に到着~
祝瓶山荘のほかにも2棟ほど建っていて、その前には10台ほど駐車可能な駐車場が。
こんな大変なとこ、来る人いないんじゃないの?とか思ってたら、駐車場にはすでに6台ほど停まっててビックリ。
さすが朝日!
#山荘前にトイレあり
さて、さくさく準備したら出発。
小屋から5分ほど歩くと、沢を渡るつり橋に。
なんか右に傾いでるし、敷板は濡れてて滑りそうだし。
しかも結構揺れておっかない。(;´Д`A ```
#敷板は、今年は11月7日に取り外す、とのこと。
そんなつり橋を通過してからはしばらく、沢沿いの道を歩きます。
平坦なところもあればちょっとしたアップダウンもあり、ザレたトラバースの道もあり。
そして木立の隙間からは
祝瓶山!
山肌の鮮やかな紅葉が、ここからでもよく見えてます♪
・・・それにしても、結構な聳えっぷり。
さすが、東北のマッターホルンと言われるだけのことはありますねぇ~(o^-^o)
道は所々ぬかるんでたりするけど、歩きやすい。
小さな沢を何度か渡りつつ、ゆる~りと歩いて
沢を2本ほど渡っていくと、テント張れそうな広場が登場。
そしてここから、山頂までぐい~っと800mほど登り上げる急坂が始まります!
紅葉がキラキラ輝くブナ林の中へ。
ん~、前日の村山葉山に引き続き、こちらも紅葉が素晴らしい。
しかもブナの立ち姿がなんとも美しい。(o^-^o)
柔らかいブナの黄葉に癒されます。
何度も立ち止まっちゃう。o(*^▽^*)o
そんなブナ林の中、九十九折りに斜面を登り上げて、山頂へと登り上げる細い尾根上の道へ。
この尾根上も、もう紅葉がすごいことに!
さっきまでの柔らかな黄色から一転、こちらは赤やオレンジの華やかな道。
いやはや、もう、なんとも。(≧∇≦)
そんな紅葉の中、ぐい~っと登り上げる急な尾根の両側はかなり切れ落ちており。
おまけにこんなザレてるところもあり、灌木つかみながら足元注意で通過。
そして登るほどに視界が開けてくるこの尾根、さぞや涼しかろ、と思っていたら。
この日は風がほとんどなく、しかもお日様キラキラ照り付けて、かなり暑い。。。
もうこんな季節なのに、汗だくだく。
はい、それでもひたすら急登の道を登ります。
夏の暑い時期や虫の多い時期には歩きたくない道だよねぇ。。。
そんでも、この景色ですから!
ちょうど東側の尾根ってこともあり、順光の尾根がめちゃ鮮やかであります。
右手を見やれば、大朝日へと連なる縦走路。遠目にも紅葉してるのがわかりますな。
手前が大玉山、奥が北大玉山かな。
その先の朝日主脈には雲がかかってますけど。
左手の斜面も、なんだかすごいことになっていて。
コカクナラ沢の源頭部ですな。
だんだんそんな感じで展望が開けてくる尾根をぐい~っと登っていくと、標高1,100mあたりでちょっと開けた休憩スポットに到着。
一面紅葉の道はだいたいこのへんまで。
ここから先は落葉が始まってます。
ここで一息ついてたおじさんに、いやぁしんどいっすねぇ、と話しかけたら、祝瓶のほんとに大変なのはここからだよ!ですって(^^;
・・・たしかに等高線も急激に狭くなってるし、見上げる斜面もなんだか岩場っぽい。。。
さすが朝日連峰、なかなか簡単には登らせてくれませんな。
というわけで、一息ついたら出発。
山頂方面を見上げる首の角度がハンパない(^^;
登っていくと、とうとうこんな岩がちな箇所も登場。
角度的にはまだいいんだけど、ビミョウにザレてるし、浮石多数だし。
足場確かめながら慎重に登ります。
こういう道は慣れていないので緊張しますね。
でもその緊張をほぐしてくれるのは、やはり展望でしょう♪
大玉山、北大玉山の向こうの朝日主稜線の雲が晴れて、大朝日岳が顔を出してます!
久々に間近に拝む大朝日岳、カッコイイですねぇ~(o^-^o)
(手前の祝瓶山の岩壁が恐ろしいくらいに切り立ってるけど、気にしない。。)
振り返れば、吾妻連峰に磐梯山♪
モヤってる上にちょっと雲がかかっちゃって残念な眺めだけど。
さぁ、頑張れ自分、と山頂を見上げると。
この岩壁の眺めにヤラレル。。なんでも、雪崩に磨かれた岩場だそうで。
・・・あ、道はこの左側の尾根上についてますが、割とガッツリよじ登り系。
こんなとことか。
ロープも鎖もなく、下りに使うと難儀しそうであります。
・・・道理で降りてくる人いないわけですな。
そして標高1,300mまで登れば、山頂までの100mはひたすらの岩場。
これがおっかなかった!
眼下には、登ってきた尾根筋が。
だいぶ登ってきたんだなぁ、なんてのんきなことを考える余裕は全くなく。
高度感、ハンパないっす(泣)
慣れてる人ならするする登っちゃうんでしょうけど。
相変わらずザレ気味で浮石も多いし、いらんトラバースはあるし。
わたくし、完全にへっぴり腰。
(だからよけい怖いって話もありますが)
ごろ太君は全く問題なく、するする~っと登って行っちゃいました。
・・・沢の時とは全く逆ですな。この違いは何なんだ?!
それでも時間かけてゆっくり登っていくと、山頂直下でようやくロープ登場。
が、このロープも古くてなんだか頼りなし。
そんな岩場をようやくクリアして、ちょいと草原の中を登り上げれば
山頂からは、どか~んと朝日連峰が一望!のはずだったけど、あいにく雲がかかっていて一望はならず。
それでも、かろうじて大朝日岳が顔を出していてくれました♪
そしてほどなく、祝瓶山の山頂も雲の中へ。
まぁちょいと晴れ待ちしますか、と腹ごしらえしながら一息ついていると。
時折、雲が切れてこんな景色が♪
紅葉の斜面を見下ろして、ちょこんと顔を出す大朝日を拝んで。
・・・ま、ガスガスでなかったのでよしとしますかね。
山頂には、鈴振尾根から登ってきた人が多数。
道もそんなに激しいところもなさそうなので、そっちから登ってくる人のほうが多いのかな。
祝瓶山荘からの道は、出会う人もほとんどなくて静かなもんでしたけどねぇ~
さてさて、山頂でノンビリ晴れ待ちしちゃったので、我らはそろそろ下ります。
鈴振尾根方面へと下っていくと、ほどなく赤鼻方面への道との分岐に到着(標識あったけど、倒れててわかりづらい)。
稜線から分岐してる赤鼻方面への道へと下ります。
こっちも岩場の道だったらどうしよう、と思ってましたが。
笹原の中の急坂にて一安心。
しかもキレイに刈り払われていて歩きやすい。
岩場がなければこっちのもんじゃい、と一気に下りつつも振り返り仰ぎ見る祝瓶山には、ガスがかかったり晴れたり。
今日は雲は出ないと思ってたんだけどねぇ、山の天気は難しいですね。
赤鼻分岐までの尾根道は、上部は笹原、中間部は灌木の中。
分岐から先は、この尾根の右側へと下る赤鼻尾根を下るわけでありますが、見たところ、降りられそうな斜度の尾根がない。。
分岐から先はかなりの急坂になりそうな予感。
そんな尾根をぐい~っと下って少し登り返すと、赤鼻分岐に到着。標高1,000mくらい。
ここからは、赤鼻尾根で一気に400m下って桑住平を目指します。
予想通りの急坂っぷり。
鎖やロープのかかる岩場が複数登場!
ここにきて岩場の下りがまだ出てくるとは、ヤラレましたわ。。。
(行きに登った尾根とは違って、鎖やロープ完備でしたが)
ふっかふかの落ち葉を踏みしめつつ。
あぁ、ようやくこんな穏やかなブナ林まで下ってきましたねぇ~
祝瓶山の下部のブナ林は、ほんと穏やかで美しい♪
ブナ林の中の道を下り切れば、いくつか沢を渡りつつゆるやか~に歩いて、桑住平に到着。
やれやれ、無事に下ってこれました。
そしてここからは来た道を戻って、祝瓶山荘に到着、であります。
いやぁ、登りごたえありまくりの祝瓶山でありました。
山頂直下の岩場ではかなりビビったけど、この日も紅葉満喫できて、ガッツリ登って大充実!
大満足のままに車を喜多方へと走らせて。
山行のシメはやっぱり、喜多方ラーメンですな。
というわけで、下山後のお味&温泉は速報へ。
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コメント
こちらも素晴らしいですね、葉山と同じく鮮やかな紅葉!
祝瓶山は東北のマッターホルン(で合ってます?)と言われるだけに山としても登り応えありそう。
大朝日岳山頂から見た祝瓶山への縦走路はとっても魅力的でした。いつかは、と思っています(理想を追うか現実的選択をすべきか?、笑)
投稿: ねも | 2015年10月24日 (土) 09時31分
ねもさん>
はい、東北のマッターホルンと言われるだけのことはあり、登りごたえもバッチリ、展望も素晴らしい!
これを登って大朝日岳に行ける気はしないですが(大変そうすぎて)、縦走路はとっても魅力的ですよねぇ。。
さすが朝日連峰、素晴らしい山でした♪
投稿: まきchin | 2015年10月25日 (日) 17時43分