2015/9/21-23 裏岩手縦走(2日目)
9/20-21:陵雲荘、畚岳登山口~大深岳~八瀬森山荘
9/22:八瀬森山荘~曲崎山~大白森~田代岱山荘
9/23:田代岱山荘~乳頭山~千沼ヶ原~笊森山~秋田駒八合目
寝てる間、夜中にざあっと雨が降ってきて、翌日のお天気は大丈夫か?!と心配になったりもしましたが。
起きてみれば、雲が低く垂れこめているものの雨が降りそうな気配はなし。
その雲も、お昼前には取れそうな感じ。
前日の鍋の残りでうどん作って食べたら、いざ、出発。
前日の教訓生かして、今日はスパッツつけて歩きます。
これ以上ズボンの裾がどろどろになったらタマラン。
小屋を出るとすぐに、ブナ林の中をぐい~っと登ります。
ブナもちょっと紅葉始まりつつあるかな。
そして八瀬森の小ピークを過ぎれば、アップダウン繰り返しながら曲崎山へ。
キレイなブナ林の中、所々に登場する藪をかき分けつつ、倒木乗り越えつつ進みます。
昨晩の雨に濡れた藪をかき分けて、全身ぐっしょり。
そんでも、今日もキレイな紅葉に癒されます♪
ウルシの赤が鮮やか。
オオカメノキとカエデの饗宴!
こちらもはっと目を引く鮮やかさ。
そんな林の中を歩いていくと、曲崎山手前の急坂に突入。
これがまた、足元滑るし半端ない急坂で。
昨年歩いた高松岳手前の急坂を思い出すよねぇ、なんて言いながら登ります。
急坂区間は100mほどかな?灌木の中の道なので視界が開けてますが、あいにくまだ雲が低いので展望はなし。
そしてこれまで樹林帯だったので気づかなかったけど、結構風が強い。
動いてないと寒い、けど急坂なので立ち止まって一息つかずにはいられない。(^^;
なんとか急坂を登り切り、ちょいと横移動したら
曲崎山に到着。ここも木に囲まれて展望はなし。
そして標識は、熊にかじられたかボロボロで。
・・・ここに来るまでの間、山頂に立ってる標識はどれもこんな感じだったねぇ、そういえば。
なぜ熊は、立ち木ではなく標識をかじるんだろう?という話でちょっと盛り上がったりして。
(結論:きっと、角材の角っこがキモチイイに違いない)
ま、そんな話はともかく。
まだまだ先は長い、一息ついたら出発です。
そしてこの道、下りも結構な急坂。
出たな、藪藪。
昨日同様激しい藪で足元見えず、しかも急坂で滑りやすい下りに参った。。
150mほどの急坂を下りきったあとも、まだ続く藪道。
どこまで続くんだろう、この藪は・・・
キノコもたくさん。
まぁ君、食べれそうなキノコに出くわすたびに、ちぎってにおい嗅いでます。
・・・ま、採りませんけどね。怖いから。
大沢森の小ピーク越えながら、林の中をアップダウン繰り返しながらぐいぐい歩きます。
こんな藪道を歩くの飽きたねぇ、いったいどこまで藪が続くんだろ?と歩いていくと
玉川ダム方面への分岐に到着。
この手前にも分岐があったけど、途中で合流してるのかな。
そしてここから大白森山荘までが、意外と登るし長かった。
分岐からすぐでしょ、なんてナメてたもんだから余計に。
30分ほど、藪道をぐい~っと登ってようやく大白森山荘に到着。
この小屋、登山道からちょこっと入ったところに建ってました。結構キレイ。
#1階は土間のみで、2階が4畳半くらいの宿泊スペース。
#トイレもあり。
で、ここで懸案の水補給。
事前の情報では、曲崎山を下りきったところの藪の中に水場あり、ってことだったんだけど見つからず。
本日宿泊の田代岱山荘の水場はあまりあてにならないみたいなので、ここで水ゲットしておく必要が。
水場への入り口は、曲崎山から歩いてきて山荘への分岐の数歩手前左手にあり。
踏み跡を辿っていくと、すぐに水場が登場。
ちょろちょろとしか出てないけど、冷たくていい水でした(まぁ君談)。
さて、山荘前のテラスで一息ついたら、いよいよ大白森へ向けて最後の登り。
大白森まで行けば、藪とはおさらばにちがいない!!
そう思えば、藪も急坂もぬかるみも気にならず。
えいっと25分ほど登り上げていくと、とうとう木道が登場して。。
大白森。到着!!
昨日歩いてる時も、遠くに見えてた黄金色の大湿原。
ようやく到着であります!
しかも、めちゃ開けててキモチイイ~o(*^▽^*)o
青空も広がってるし、風もそれほど強くないし。
黄金色に輝く湿原は、なんだか柴犬の背中みたいでキラキラしてて。
最高じゃないですか♪
そんな高層湿原をウキウキ歩いて振り返れば。
昨日歩いてきた山並みが一望(o^-^o)
ぽちっととんがっているのが畚岳。
こうして見ると直線距離だとそうたいしたことなさそうだけど、稜線が激しく蛇行しててどえらい距離になってるのがよくわかりますわ。。
池塘の先には岩手山と三ツ石山。
三ツ石の稜線の紅葉、今日はよく見えてます。
湿原の中ほどまでノンビリ歩き、池塘の脇の木道で一休み。
大白森まで来れば人がいるかと思いきや、やっぱりここにも全然人がいなくて静かそのもの。
高層湿原を吹き渡る風の音しかしない!
目の前には、これから歩く秋田駒や笹森・笊森、乳頭山。
そして歩いてきた山並みも一望だし。
いやはや、最高ですわ。
もうだいぶ満足したから、ここで乳頭温泉に下山しちゃう?なぁんてごろ太君に提案するも、ここからが楽しいのに!!と速攻却下。
・・・ならば、ゆる~りと田代岱目指して歩きますかね。
まだまだ先は長いけど、湿原歩きが楽しすぎて思わず顔がにやけちゃう。
こんなに広くて開けた湿原って、そうそうないですよねぇ。
昨年来たときは曇ってたけど、今回は晴れて展望もあって、いやはや満喫でした。
そしてここから小白森までは、滑りやすい急坂を下って、ぬかるみの道を歩いて。
あぁ、藪もほとんどなく、道幅も広くて、普通の登山道。
なんて歩きやすい!
足元のぬかるみなんて、全く気にならないですわぁ(^^;
そしてちょいと登り返せば、小白森。
ここにも小さな湿原が。
せっかくなので寄り道、と湿原に行ってみると
黄金色の湿原の先には、だいぶ近くなった秋田駒♪
よぉ~し、頑張るぞ~
ぽつぽつ登ってくる人とすれ違いつつ、ぐいっと下れば
すぐに鶴の湯分岐に到着。
ここでこのまま下っていけば鶴の湯だけど、我らはまだまだ歩きます。
ちょびっと温泉に後ろ髪ひかれつつ、乳頭山方面へと続く山道へ。
ここから田代岱までは150mちょっと登るだけだし、と思っていたら、なかなかそうでもなく。
アップダウンを細かく繰り返して、意外とキツイ(^^;
トラバース道かと思っていたのだけど。
こんなブナ林の中のキレイな道なんだけどねぇ~
だんだん疲れてきた足には、アップダウンが効くのよねぇ~
しかもここまで結構な距離を歩いてきてるし、もう歩くの飽きてきた。。
そんな道を歩いていくと、ほどなく孫六分岐に到着。
さぁ、あと一頑張り。
ゆる~りと登り、最後に階段混じりの急坂を100mほどぐい~っと登り切れば
ようやく田代岱に到着!
開けた湿原の先には、紅葉した乳頭山。
いや、ここもまたいい眺めではないですか♪o(*^▽^*)o
こじんまりしてるけど、紅葉した木々が点在する湿原はこれまた美しくて。
池塘に映る紅葉の乳頭山もステキ♪
田代岱って、こんなキレイなところだったのか!
こんな眺めに何度も足を停めながらノンビリと木道を辿って、ようやく小屋に到着、であります。
先客は、単独の方3名とお二人連れが一組。
それに我らが加わって、結局この日はこの5組のみ。
#1階は土間、2階に宿泊スペースあり。トイレは1階。
#水場は、小屋裏の踏み跡を辿って20分くらい下ったところ。ちょろちょろと出ていた、との情報あり(涸れてることも多いらしい)。
早速寝場所を確保したら、小屋の外で景色を眺めながらビール飲みましょってことで。
今日一日を振り返りながら眺めるのはこんな景色。
朝はガスガスで、いったいお天気どうなることかと思ったけど、好転してくれてよかった~
そして小屋に戻って、お待ちかねの夕食タイム。
この日はキムチトマト鍋。
ほっこりあったまって、おしゃべりもはずんで。
さぁ、翌日も楽しみですねぇ♪
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コメント
あちこち失礼します。計画は、初日は大白森山荘まで、次の日が大深山荘泊でした。
お二人はあっさり書いていますが、乳頭山周辺を外れた蟹場分岐と鶴の湯分岐の間がひどい藪道じゃなかったですか? その先は藪はさほどじゃないけど今度は泥道。
何とか大白森山荘にたどり着きました。そこに雑記帳があり、読むと全員一致でこの先はもっと大変と(ここの記述も同様ですよね)
私は基本的に安逸な人間なので、潔く撤退を決めました(翌日は鶴の湯に下山)。このロング縦走を成し遂げた人は心底尊敬します。よく歩き通しましたね(拍手)
もうひとつ感じたのが、ふだん歩いている登山道はかなりの人手とお金がかかっているんだということ。どんなに急でもどんなに険しくても文句を言っちゃいけないと自戒しましたよ。
何だか暗い話になってきましたが、明るい話題を。まず、山荘のチョロチョロ水場の水は最高に美味しかった。これだけでも苦闘は報われた気がしました。
それから大白森湿原の気持ち良さ。本当に広くて誰もいなくて、岩手山や乳頭山に秋田駒、そして歩くはずだった縦走路もよく見えて、来て良かったと思いました。
3分の1で挫折したので負け惜しみに近いですが、トータルとしてはまあまあの山旅でした。
長々失礼しました。あちらの温かなレスありがとうございます。
投稿: ねも | 2016年9月19日 (月) 23時59分
ねもさん>
縦走お疲れさまでした!
大白森湿原は、ほんと開けて静かで展望も素晴らしく、いいところですよね♪私も、秋の晴れた日にまた行きたいです。
今回は、蟹場分岐~鶴の湯分岐が藪藪だったんですね。刈り払いがいつ頃入るかによって、藪の具合も違ってくるのでしょうね。。
私らが歩いた一年前は、それほど藪ではなかった記憶があります(八瀬森分岐~大白森の藪が激しすぎたからか?)。
投稿: まきchin | 2016年9月20日 (火) 23時50分