2015/9/21-23 裏岩手縦走(1日目)
9/20-21:陵雲荘、畚岳登山口~大深岳~八瀬森山荘
9/22:八瀬森山荘~曲崎山~大白森~田代岱山荘
9/23:田代岱山荘~乳頭山~千沼ヶ原~笊森山~秋田駒八合目
5連休のシルバーウィークは、好天に紅葉、そして人の少なさを狙って北東北・裏岩手縦走路へ。
まぁ君とまきchin隊の3名で、車2台をフルに使っての縦走であります。
9/19は移動日、そして9/20から2泊3日で縦走予定だったけど、お天気イマイチのため予定変更。
9/20に八幡平山頂直下の陵雲荘に前泊して9/21から縦走、の3泊3日という変則日程でGo~
19日と20日は味三昧、温泉三昧(詳細は速報へ)。(o^-^o)
ノンビリ過ごしてから20日の夕方、一晩分のお酒と食料を担いで陵雲荘へ出発。
ばっちり整備された石畳の道を、ゆる~りと30分。
まぁ気楽なもんですわ。
石段を登っていくと、八幡沼を望む展望台に到着。
沼のほとりには陵雲荘、絵になりますねぇ~(o^-^o)
ここから山頂は目と鼻の先だけど、今回の我らは山頂スルー、さくさく小屋へと向かいます。
この陵雲荘、とってもキレイな小屋。
1階と2階に同じくらいの広さの宿泊スペースあり、トイレもキレイ。
そして小屋にはすでに先客が数組。
1階はほぼいっぱいだったので、2階のスペースに入れていただいて宴会開始♪
(最終的には2階もいっぱいに)
今日は贅沢に、ツマミは下界のお惣菜。ワインも瓶ごと担いできてるし。
って、いつもの車中泊宴会を場所移してやってるだけ、ってことか(^^;
そしてこの時期のお泊り山行といえば、鍋!
この日は味噌仕立ての豚と里芋鍋。
しっかりあったまって、翌日に備えます。
~~~
そして翌日。
ゆっくり朝ごはん食べて外に出てみれば
広がる青空に、黄金色の草原!
いい天気じゃないですか、出発一日遅らせてよかった~o(*^▽^*)o
さぁ、そうなればいそいそと。
気分も上々に小屋を出発して、見返峠へと戻ります。
朝日が八幡沼に反射して、キラッキラ。
風もなくおだやかで、いい朝です。
そんな景色を眺めつつ、前日に歩いた道を戻って見返峠へ。
無料駐車場に停めてた車で畚岳登山口近くの駐車スペースに移動したら、改めて3日分の荷造りをし直して出発です。
#登山口に2~3台、付近に数台分の駐車スペースがいくつか。
籐七温泉の源泉を左手に眺めつつ、道路をちょっと歩いて登山口へ。
裏岩手縦走コースの看板で、今回歩くルートの長さを確かめてから、出発!
前方に見えるとんがった山は、畚岳。
山頂からの展望素晴らしく、八幡平三大展望地の一つだとか。
#残り2つは、源太森と茶臼岳だそうで。
登山口からゆる~り歩いて、畚岳山頂への分岐までは15分ほど。
大展望をゲットしに山頂へ寄り道・・・はせずに、そのまま稜線上の道を辿ります。
ここから大深岳までは、100m程度のアップダウンを繰り返しながらの道のりであります。
稜線の先には岩手山、そして右手の秋田側からは雲が押し寄せてきてますが。。。
ガスガスになったらいやだねぇ、なんて話しながら笹原の中の道を下っていくと
青空映して青く輝く池塘登場。
ここから先、こんな池塘が所々に登場します。
振り返れば畚岳。
そしてどうやら、雲は稜線でせき止められているようで、これ以上は襲来せず。
よかったよかった。
ぬかるんで滑りやすい道を登っていくと、諸桧岳に到着。
ここから先は、だんだん紅葉に見とれる箇所も増えてきます。
ハイマツや笹が多い稜線だけど、ところどころに紅葉したカエデやナナカマドが彩りを添えて。
お日様の光にキラキラ輝いて、なんともキレイ♪
そんな道をゆる~りと下っていくと、石沼に到着。
沼の中に石が点在してるから石沼なのかな?
石沼から50mほど登り上げれば前諸桧のピーク、そしてここから嶮岨森のピークまでは気持ちよく開けた道!
目の前には、これから辿る稜線がぐい~っと広がって。
げんなり?・・いやいや、ワクワクでしょう!
穏やかな山容がどこまでも続く、これぞ北東北の山でありますね。
前諸桧からの下り道は、紅葉もすごい。
錦色の斜面を下るごろ太君。
その錦色の斜面から松川温泉方面を見下ろすとこんな感じ。
稜線は紅葉してるけど、その下はまだまだ緑色。
前諸桧から嶮岨森までは100mほど下って急坂を登り返す道ですが、こんな紅葉眺めてたら全然キツくない!
嶮岨森のピークで景色を眺めながら一休み。
最終目的地の乳頭山、そして秋田駒を眺めつつ。
秋田駒には、もう雲がまとわりついてますな。
こちらは歩いてきた道。
いいねぇ、このゆ~ったりと伸びる稜線。
地味にアップダウンあるけど、歩いて楽しい稜線であります。
どか~んとひらけた眺めに満足満足。
歩いてきた道、これから歩く道を眺めながら、そよそよ風に吹かれながらのんびり一息ついたら出発。
紅葉の稜線を歩きます!
決して華やかではないけど色とりどりで、ゆる~りとどこまでも連なる裏岩手の稜線。
なかなか渋くていいですねぇ~
そんな稜線上の道を歩く人は、少ないながらもちらほらと。
松川温泉へと下る人、三ツ石山へと縦走する人が大半かな。
みなさんノンビリと、紅葉眺めながらニコニコと歩いておられます。
我らも紅葉眺めながらノンビリ下って、ほどなく大深山荘に到着。
この小屋、すごくキレイ。
中は1階と2階に板の間あり宿泊可、キャパは陵雲荘と同じくらいかな。
トイレもめちゃキレイ。
そしてこの小屋の特徴は、涸れることのない水場。
ここでタップリと美味しい水を汲みましょうってことで、プラティパス持ってGoGo~
小屋のちょい先に「水場まで3分」の標識あり。
近くていいねぇ。
ちょうど水場から戻ってきたお兄さんによると、じゃんじゃん出ていてびっくりした、と。
水場の標識に従って小屋からちょっと下っていくと
なんだかめちゃくちゃ雰囲気のいい湿原に。
ここにそんなじゃんじゃん水が出ている水場があるのか?!と木道を歩いていくと
おお、ほんとにじゃんじゃん出ている!すごい!!
しかも水はすごく冷たくておいしくて、ちょっと汲むつもりが思わずたくさん汲んじゃいました。
そうそう、焼石岳の銀明水のとこにあるKOIWAIの柄杓が、ここにもありました。
さて、美味しい水でしっかりと喉を潤したら、後半戦に向けて出発。
目指す八瀬森山荘までは、まだまだ長いのであります。
足元はぬかるんでいたり、滑りやすい石がごろごろしていたり。
そんな道をゆる~っと登っていくと、源太ヶ岳・松川温泉への道の分岐に到着。
そこからは数分で、大深岳に到着であります。
山頂はちょっと広くて一休みするにはよさそうだけど、笹や灌木に囲まれて展望はなし。
ならばちょっと先へ進みますか、と歩いていくと
おお、ここもまた紅葉!
紅葉の斜面の向こうには、秋田駒と乳頭山、笊森山が。
あっちも色づいてますなぁ~
そしてこちらは、お隣の紅葉のメッカ、三ツ石山。
ここから見ても、山頂には人がた~くさん。
・・・なんか逆光だしちょっと陰っちゃって写真にうまく撮れないけど(腕のせいか)、それでも鮮やかに色づいてる様子がよくわかります。
こっちも相当紅葉してるけど、あっちは紅葉する木が稜線上に密集してるんでしょうね。
それで山全体が燃えるような紅葉になってるんですねぇ。
このままあっちに歩いて三ツ石山荘に泊まっちゃう?なんて冗談も出ますが。
いやいや、我らは敢えて王道外して?静かな道を満喫しましょう~
そんなビューポイントから、紅葉に彩られた道をちょいと一下りで
八瀬森への分岐に到着。
これまでほぼ南下していた道が、ここで向きを変えて西へと向かいます。
・・・それにしてもこっちの道、全然刈り払いされてなくて藪藪なんですけど。
こんな道行くんですかい。
てか、こっち方面に行く人ってどんだけ少ないんだ?!
かなりひるみつつも、3人で歩けば怖くない。
がんばるぞ!と気合を入れて、大きな鈴をつけて、いざ!
って、足元、見えませんがな。
最初はひざ丈くらいだったけど、胸、顔くらいのところも多し。
かな~り濃密な笹藪で、これぞ藪漕ぎ!な道。泳ぐように歩きます。
しかも足元には倒木やら岩やら段差やらが潜んでるし、結構ぬかるんでるし。
ズボンの裾がどろどろであります。
スパッツつけとくべきでしたね。
所々でこんな湿原が登場して癒されるのですが。
この湿原も踏み跡薄いし、足元ぐちゃぐちゃだし。
林の中に入ると藪はちょっとマシになるけど、今度はこんな倒木がそこかしこに。
いやぁ~、難儀ですわ。
ドロドロの道に先行の方の足跡がついているのにちょっと救われた気持ちになりつつ。
こりゃ修行だね、と下り勾配の道(藪)を進みます。
これ、登りだったら心折れてるかも。
あ、でも登りのほうが、足元見やすかったりするのかな。
湿原の先に見えてるのは、明日歩く稜線かな。
あっちも藪藪なんだろうねぇ~・・・
一休みしようにも、どこもかしこも藪かぬかるみなのでザックおろせる場所もほとんどなし。
まぁ、修行ですから(笑)
そんな我らを癒してくれるのは、鮮やかな紅葉。
これは漆かな?ひときわ鮮やかな赤が、藪の中で輝いてます。
そんな道の終盤にあるのが、関東森のピーク。
ここの標識、すっかり朽ちてしまってますけど。
関東森まで来れば、小屋まではほんの一息。
早く小屋についてビール飲みたい!と足取りも早くなり。
少し登り返しながら歩いていくと、大場谷地の湿原に到着。
は~、ようやくゴールですわ。
湿原を横切って林の手前に小川あり。
ここが八瀬森山荘の水場であります。
冷たくて美味しい水がたくさん♪
ここで、本日と明日前半の水を補給して。
小屋の中には先行の単独の方お二人のみ。
我らは2階の角っこに陣取ります。
#1階と2階に宿泊スペースあり。ここも陵雲荘と同じくらいのキャパかな。
#トイレは、2階の冬季入り口の横。
このまま人来なかったりしてね、なんて話してたけど、そんなはずはなく。
沢登りグループも含めてぽつぽつと到着されて、最終的には15人くらい泊。
我らはノンビリと、ビール開けてワイン飲んで、キノコ鍋つついて。
明日も藪だねぇ~なんて話しつつ、薄暗くなってきたころおやすみなさいであります。
| 固定リンク
「◇登山」カテゴリの記事
- 2024年の山歩き(2024.12.25)
- 2024/12/1 山梨初冬山歩き・三ツ峠山~本社ヶ丸周回(2024.12.05)
- 2024/11/30 山梨初冬山歩き・赤鞍ヶ岳~菜畑山周回(2024.12.03)
- 2024/11/17 山形山城歩き・長谷堂城(2024.11.22)
- 2024/11/16 山形晩秋山歩き・徳網山(2024.11.20)
コメント
「生意気」などとは思っていませんよ。山は空いているのが一番です。
この日のレポート拝見して、ますます歩いてみたいと思いました。静かな縦走路、要所に山小屋や水場もあって。
唯一「激藪」が気になります(笑)。山と高原地図には特に記載がないようですが、「修行」とは結構大変そうですね。
飯豊はこの21日が一番天気良かったです。朝の北股岳からは、朝日連峰の向こうに月山や鳥海山まで見えました。
投稿: ねも | 2015年9月27日 (日) 09時23分
こんちは。
初日からなかなか盛りだくさんで何よりです(`∇´ゞ
藪さん以外は本当に最高の山歩きですね♪
テントもいいですけど、避難小屋系泊まりも大好きです(^O^)
もう紅葉か~
少しさびしいですね。
僕はこの日熊ノ平から白河内まで、
やっぱり南嶺に入るととたんに無人の野を行く山行に♪
投稿: katsu | 2015年9月27日 (日) 09時39分
ねもさん>
ぜひ裏岩手縦走路、歩いてみてくださいませ。
静かで景色も堪能できること、請け合います。
藪は・・・まぁこれも北東北の山ならでは?(^^
飯豊も大展望だったんですねぇ~
鳥海山まで見えたとは、素晴らしいですね♪
投稿: まきchin | 2015年9月27日 (日) 13時20分
katsuさん>
はい、もう最初から最後まで盛りだくさんでした(^^
やっぱり静かな山はよいですね、もう混んでるハイシーズンの北アとか怖くて行けません。
南アも最近は混んでるようなのですが、南嶺が最後の砦でしょうか。。
山はもう紅葉ですね。
そろそろ山腹の紅葉が始まるかな、とワクワクしています(^^
投稿: まきchin | 2015年9月27日 (日) 13時22分