« 【速報】2015/8/1-2 針ノ木古道を登ってきました~ | トップページ | 2015/8/1-2 針ノ木古道から針ノ木峠、針ノ木雪渓へ(2日目) »

2015年8月 5日 (水)

2015/8/1-2 針ノ木古道から針ノ木峠、針ノ木雪渓へ(1日目)

憧れの道、針ノ木古道。

201508010
しんどくてキツくて、それでもウットリするほど美しい道!

===黒部ダム~平ノ渡~針ノ木古道===
2015/8/1(土):黒部ダム(7:50)~平ノ渡(11:50-12:15)~南沢出合(13:20)~船窪谷分岐(16:25)
歩行距離:16.6km
累積登高:700m
======

#針ノ木谷沿いの道は、通常はお盆のころまでは水量多く、要注意と。
 時期問わず、沢靴のほうがよろしいかと。
#7月末頃に整備が入る前は、道も不明瞭である可能性があります。

さぁ、久し振りの山歩き。
雷の心配が比較的なさそうで、人が少なくて、景色も良くて、そしてちょっぴりたくさん歩けて・・・といろいろ欲張って考えて決めた行き先は、針ノ木古道。
ここ、ず~っと歩きたくてなかなか歩けなかった道。
病み上がりで果たして歩けるのか不安だけど、ダメそうなら引き返しますか、ということで。

入山口の黒部ダムへは、扇沢からトロリーバスで上がります。
この日のトロリー始発は7時半、そして好天の週末とあって、5時くらいから切符売り場には既に行列。。
我らも負けじと、6時前に並びます。
#切符販売開始は6時50分。

交代で並びつつうろちょろしてたら、なんと、まるさん&のんすけさんにバッタリ!
この日は針ノ木雪渓から針ノ木岳へ、だそうで。
夏も冬もよくお会いするお二人にこのタイミングでお会いして、とっても嬉しかったワタクシであります。

201508012
のんすけ隊を見送って、さらに並ぶことしばし。
切符販売開始直前には、この行列っぷりでありました。

そして無事に始発切符をゲットして、始発バスで黒部ダムへ。

201508013
早速迎えてくれたのは、赤牛岳の眺望!
今日もまた一段とカッコいいお姿。(o^-^o)

201508014
ダムの観光放水も、絶賛放水中!

春スキー・初冬スキーの時期にはダムダッシュで駆け抜けるダムも、この時期は景色を眺めながらノンビリ。
次のケーブルに乗る必要もないし、最初から飛ばすとバテるし、というわけで。
ゆっくり歩いて、ケーブル乗り場の手前で左に折れ、平ノ渡方面へ。

201508015
最初はこんな道。
当然ながら、こっち方面に来る人はナシ(快足組が何組か、先行されてたようです)。

ロッジくろよんまではコンクリートの道ですが、ロッジを過ぎればあとは山道。
微妙にアップダウン繰り返しつつ、ひたすら平ノ渡へ。
目指すは、12時の渡し船。

201508016
何回か横切る沢には、橋がしっかりかかってます。
いくつかこんな橋を渡りつつ。

201508017
長い梯子もいくつか。
これがなかなかキツイ。

201508018
黒部ダムを左手に眺めながら歩く道は、風が吹きわたって涼しいかと思いきや、この日はほぼ無風。。。暑い!(;´Д`A ```
それに、足元の道は細いところも多く、微妙に斜めっていたりして。
踏み外したらダムに落っこちそう、気を遣いながら歩きます。

201508019
湖面に浮かぶ観光船ガルベを眺めつつ。
あぁ、あれで平ノ渡に運んでくれたらなぁ。

2015080110
道の途中には、こんなオトシモノも。
・・・なぜ片方だけ?

そしてわかっていたことだけど、この黒部湖沿いの道、やっぱりかなりしんどかった。
長いし、微妙にアップダウン続きだし、景色変わらないし、しかも暑いし。
しかも12時の船に乗らなくちゃ!と気持ちは焦るし。

2015080111
いい加減ヘロヘロになってきたところで、タイミングを見計らったかのように登場する長い梯子。
これで更にヨレヨレになったりして。

そして小屋手前の渡船場には、10分前に到着。ギリセーフ。
いやもう、12時の渡し船には乗れずに撤退か?!とちょっと覚悟しちゃいましたよ。。。

2015080112
12時の渡し船には、まきchin隊のほかには単独の方がお二人。
お二人とも、この日は奥黒部ヒュッテに行かれる、と。
#渡し船に乗るときは、平ノ小屋に声をかけておけばよいみたい。
#対岸から乗るときは、小屋から見えるように渡船場に降りていてね、だそう。

2015080113
というわけで、無事に船上の人に。
無料で乗せていただけるのは、ほんとにありがたいことです。

風に吹かれてのんびりと、10分ほどで対岸へ。
ここで単独のお二人とは別れて、我らは針ノ木谷へと向かう道に入ります。
そしてここから先は人もぐっと少なくなるので、大音量の熊鈴を追加。

長い梯子をいくつか登り、湖畔の道を歩いて行くと、避難小屋が登場。

2015080114
筒状の小さな小屋で、中には2人分ほどの板の間が。
急に雨に降られた時なんかは、ありがたいですねぇ。

小屋の中を通り抜け、ガレ場のトラバースを過ぎると、いよいよ道は針ノ木谷へ。

2015080115
こんな感じ。
最初は左岸のちょっと開けた道を歩きます。
テントが一張り張ってあったけど、作業の人のかな?

2015080116
その開けた左岸の道は、こんな感じ。
そこかしこにテント適地がありますが、なんせ暑い。沢もちと遠い。

あっちいのでさっくり通過して歩いて行くと、沢を渡る橋が登場。

2015080117
これが、針ノ木谷にかかる唯一の橋であります。
ここから先は徒渉天国。

2015080118
振り返ると、澄んだ美しい沢の向こうには立山から連なる山並み。
龍王かな。

水はキレイだし、沢沿いの道は涼しいし、歩く人は誰もいないし。
沢沿いの木立の中の道をゆる~りウキウキ歩きます。

2015080119
こんな看板も登場。
憧れの古道でありますね!

ちょうどこの1週間前に道の整備に入ったらしく、下草も刈られて歩きやすい道。
ペンキ印や目印テープもそのおかげでバッチリ、そんな右岸の道を歩いて行くと、南沢出合に到着。

2015080120
木の幹に「南沢出合」と。
その南沢は、左岸側から流れ込んでました。

この南沢出合で、第二の徒渉。

2015080121
ロープがかかるこの徒渉、まだ登山靴でいけるかな?とじゃぶじゃぶと。
ここ最近雨が降ってなかったこともあり、水量はこの時期にしては少なめだったのか、辛うじて渡ることができました。

すぐに現れた第三の徒渉も、ぎりぎり登山靴で渡れそうではありましたが。
ええいめんどくさい、と沢靴に履き替えてじゃぶじゃぶと。

2015080122
これが、冷たくて気持ちイイ!
手をずっと浸していられないくらい冷たい水だけど、じゃぶじゃぶと渡っていると、足がイイ感じにクールダウンされていい気持。

少し深いところに(わざと)ハマってもせいぜい膝丈くらいだし、この日は水量も水の勢いもそれほどなかったし。
ん~、楽しい♪
(事前の天候等によって、水量や水勢はかなり違うと思われます)

第四の徒渉を過ぎ、右岸に渡ったところで、いよいよ高巻き道へ。
数年前に船窪小屋のご主人が中心となり、復活させた道だそう。

2015080123
いったいどんな道なのかと思ったら。
木の根ごつごつ、岩ごろごろで、ぐい~っと100m以上登り上げる急坂の道。
沢なのにこんなに登り上げちゃっていいの?とか、このまま尾根上まで登っちゃうんじゃないの?とか、不安になりつつ。

2015080124
ほぼず~っと、涼しい沢沿いの道をじゃぶじゃぶと登るのかと思いきや。
思いもかけずキビシイ高巻き道で、これまたコッテリ絞られて。

高巻き道はほとんど登り一方で、なかなか効率のよい道ではありましたが、いやぁ、キツカッタ。
そんな道を1時間ほど、一息つきつつ登っていくと

2015080125
おぉ、下調べしてたときによく見かけた、高巻き道の看板登場。
ここでようやく高巻き終了!やれやれ。

2015080126
こんな岩壁を見上げるところで、ようやく再び沢へ。
この岩壁を高巻けと言われたら、泣いちゃうとこでしたよ。。。

ガッツリ沢装備だったら、高巻かずに遡行しちゃったほうが早いのかな。
それでもこの高巻き区間、沢はガケに囲まれて細くなってるっぽいし、傾斜もちょっとあるので、遡行するには大変なのかな。
(ま、いずれにしろウチらだけでは無理~)

2015080127
そんなことを考えつつ、こんなキレイな沢をじゃぶじゃぶと。
対岸には、雪が残っている箇所もあり。
途中に大きな滝もあり、そこは右岸をちょい高巻き。

2015080128 2015080129
2015080130 2015080131
ヤマホタルブクロ、シナノナデシコ、タテヤマウツボグサ、ミヤマシャジン。
あともう一息と思うと、岸辺の花を眺める余裕も出てきたりして。

2015080132
明るい沢の中をの~んびり。
沢を渡ったり、岸辺を歩いたり、ゆる~りと50分ほど歩いて

2015080133
ようやく船窪岳分岐に到着!
左岸の尾根に登り上げる道は船窪乗越へ。
その手前には船窪沢が合流してました。

2015080134
こんな道。
しっかり見てれば、見逃すことはないでしょう。

そして我らは、この道の対岸の少し高台になったところにテント張ることにして、この日は行動終了~
いやぁ、疲れた。。。めちゃしんどかった。

早々にテント張って流木集めたら、早速焚火宴会開始であります。

2015080135
いいねぇ~、流木もたくさんあったし、よく乾燥してたし。
火の付け方も先日の沢で教わったのでバッチリ。

2015080136
2週間ぶりのビールが、沁み渡るぜ!!

2015080137
沢水で冷やした素麺も、美味!
下界で食べるのとは、やっぱり一味違う気がするのであります。

そうそう、幕営準備してるときに、上流から釣り竿持って下ってきた方がいて。
お話伺うと、この日針ノ木雪渓登って針ノ木谷を下ってきた、と。
少し上で幕営されてるらしく、なんだか心強かったりして(kurokiさん御一行でした!)。
焚火眺めながら、明日はみんなどのルート歩かれるのかな、とか想像してみたり。

2015080138
いいねぇ、焚火。
燃える火を眺めてるだけでも飽きませんね。(@Д@;

2015080139
足元にはこんな珍客も。
火に当たりにきたんかね?

そんな感じで夜も更けつつ、の一日目でありました。。。

> 2日目へ

 ← ブログランキング参加中♪クリックよろしくです

|

« 【速報】2015/8/1-2 針ノ木古道を登ってきました~ | トップページ | 2015/8/1-2 針ノ木古道から針ノ木峠、針ノ木雪渓へ(2日目) »

◇登山」カテゴリの記事

コメント

あの板まだあるんですね。
確か春に滑落して板の片方無くしてえらい目に遭った人が居て、
夏のレッドブル3人衆もこの板見てます。
そん時はBINが付いてましたが、とうとうもげましたか。

沢素麺。
イイナァーーー!!

投稿: 雪舞幹事長 | 2015年8月 5日 (水) 16時25分

スキー板、2年前にこばさんと行った時もあった気がする。。。。

大門素麺、残しといてね

投稿: fwix | 2015年8月 5日 (水) 20時50分

土曜日はどーも。
いやぁ、よく会いますねぇ。
針ノ木谷古道、なかなか楽しそう!!
焚火もいいですね。
チアキ家は、土曜日は針ノ木小屋のテント場でのんびり&ビール飲みまくり。
日曜日は針ノ木岳ピストンして下山する気楽な予定でしたが、何となく、針ノ木から種池経由で下山しちゃいました。
え・ら・く・疲れました。。。

投稿: 〇 | 2015年8月 5日 (水) 22時47分

雪舞幹事長さん>
あ~、雪舞ちゃんなら喰いつくと思ったんだよね、あの板
2011年に歩いた時にはなかったので、それ以降からってことですな。
ディアミールのモゲたビンディングが傍らに添えてありました。。。

沢で食べる大門素麺。
もう格別の味です、ありがとう!!

投稿: まきchin | 2015年8月 5日 (水) 23時59分

fwixさん>
あ、雪舞ちゃんにもらった素麺、全部食べちゃった!(ウソ(笑))

大門素麺、沢で食べると美味しさ倍増ですよね♪

投稿: まきchin | 2015年8月 6日 (木) 00時02分

○さん>
いやほんと、お会いできて嬉しかったです。
久しぶりのガッツリ山歩きだったけど、ちあき家がそこにいると思ったらめちゃ心強かったです!

そして翌日は、やっぱりガッツリコースだったんですね。
てか、針ノ木から冷池経由で下るって、すごすぎますよ~~
天気もよかったし、キツそうだけど最高の稜線歩きでしたでしょうねぇ(^^

また次回のバッタリを楽しみにしております♪

投稿: まきchin | 2015年8月 6日 (木) 00時04分

はじめまして♪
今年の夏休みに針ノ木岳から船窪小屋経由で烏帽子岳まで歩きまして…
針ノ木古道に興味ありありで〜検索中にお邪魔させて頂きました(*^^*)

今年の秋か来年の夏に黒部ダム側から歩いてみたいなぁ〜と!

沢で焚き火と素麺って最高ですね☆ヽ(▽⌒*)

二日目も読んで参考にさせて頂きます☆彡

投稿: 山登なでしこ | 2015年8月24日 (月) 17時17分

山登なでしこさん>
コメントありがとうございます。
針ノ木古道、私らも裏銀座縦走したときに興味を持ったのでした。
「古道」という響きもなんかいいですよね。

7月中は、黒部ダム沿いの道も古道も整備中なので、歩くなら8月に入ってからのほうがよさそうです。
またお盆前までは水量もあるので、状況はその時によって変わると思いますが。
沢靴持って、ぜひ行ってみてください~(^^

投稿: まきchin | 2015年8月24日 (月) 22時03分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2015/8/1-2 針ノ木古道から針ノ木峠、針ノ木雪渓へ(1日目):

« 【速報】2015/8/1-2 針ノ木古道を登ってきました~ | トップページ | 2015/8/1-2 針ノ木古道から針ノ木峠、針ノ木雪渓へ(2日目) »