2015/5/23-24 飯豊本山(1日目)
1日目:大日杉~地蔵岳~切合小屋~本山小屋
2日目:本山小屋~飯豊本山~本山小屋~地蔵岳~大日杉
前週、二王子岳からどか~んと眺めた飯豊へ。
毎度おなじみのルートで変化ないですが、今回も大日杉から飯豊本山の往復、です。
(過去の山行:2012/5/26-27、2013/5/25-26)
今回はちょい早目、22時前に横浜を出発。
道の駅田沢で3時間ほど仮眠してから大日杉登山口へ移動です。
登山口には6時半頃到着しましたが、既に大日杉小屋前の駐車スペースはいっぱい。
少し手前の駐車スペースに車を停めました。
小屋の前で登山届を提出したら、いざ出発。
ヒノキ林の中の踏み跡を辿って歩いて行くと、ほどなく雑木林の九十九折りの道へ。
この急坂が、朝イチの体にこたえますわ~(;´Д`A ```
そんな急坂を、すいすい登っていくお猿さん達。
そういやここに来るまでの道にも、お猿さんいましたねぇ。
汗をかきかき九十九折りの道を登っていくと、ザンゲ坂の急坂に到着。
ここはいつも残雪に覆われていて、しかもなぜか雪が硬くて難儀するところ。
今年は半分くらいは道が出てたけど、それでも残った雪はやっぱりちょい硬め。。。
残雪の端っこに足をかけて一気に登ってクリアであります。
ザンゲ坂を登ったところで、後続の健脚ご夫婦連れとスライド。
本日は本山小屋までとのこと、ウチらはゆっくり行くのでまた後ほど!と見送ります。
さてさて、我らも地蔵岳目指して、ブナ林の尾根をぐい~っと750m登り上げますよ~。
ブナの新緑は涼しげ、時折吹き抜ける風にも癒されますが。。。なかなか長くてしんどい尾根歩きであります。
前方に、鍋越山から連なる新緑と残雪の尾根を仰ぎ見つつ。
気ははやるけど、初っ端急ぐと後々バテるので、一息つきながらゆ~っくり登りましょ。
足元には、コイワカガミやイワウチワといった春の花々。
癒されますねぇ~
水場の長之助清水を過ぎ、尾根道をゆる~りと登っていくと
標高1,000m、雪原広がる御田に到着。
大きな杉の木が一本立っているここも、いつも雪が残ってますねぇ
さて、地蔵岳まではまだあと500m強。
まだまだぐい~っと行きますよ~
ブナ林の中の明るい尾根道は、木の根がごつごつ出ていたり、所々すっぱりと片側が切れ落ちていたり。
よそ見してるとけつまづいて危ないので、足元に気をつけながら登ります。
高度を上げていくと、左手の木立の切れ目からは、川入から三国岳、種蒔山へと登り上げる尾根が一望。
いいねぇ~、残雪のシャチ模様。
こんな景色を間近に眺めていると、だんだんテンションもUp!(o^-^o)
標高1,300mを越えたあたりで、ようやく雪道登場(それまでもぼっつら残雪はありましたが)。
ゆるんだ雪をざくざく踏んで登り、1,409mのだまし地蔵を巻いたところで
ようやく地蔵岳手前のコルに到着であります♪
地蔵岳へと登り上げる目の前の斜面、黒々してますねぇ~
それでも、その向こうに聳える飯豊本山は白い!
さぁ、あともう一息。
雪が多い年は、ここから地蔵岳へはず~っと雪がつながっているのだけど、今年は半分くらいは夏道歩き。
こりゃ、地蔵から切合までの尾根も雪ないかもねぇ、なんて話しながらぐい~っと登って
標高1,538m、地蔵岳に到着~
山頂には全く雪がありませんねぇ、こんなに山頂標識が出ているのは初めて見たかも。
そろそろお腹も空いてきたので腹ごしらえ、と思ってたけど、雪のない山頂は暑いし展望はないし虫だらけだし。
ちょっと下ったところの雪の上で一休みしましょ、と、山頂を後にしてちょいと下ります。
目の前には、これから辿る尾根がどか~ん。
いい眺め!o(*^▽^*)o
こちらは、目指す飯豊本山。
いつもながらに存在感たっぷりのお姿。
地蔵岳から50mほど下ったところで腹ごしらえしたら、切合へ向けて延びる尾根歩きに出発。
アップダウン繰り返す長~い尾根へ、気合いを入れてGo!
夏道歩いたり、残雪の上をざくざく歩いたり。
尾根の東側に張り出した雪にはクラックもたくさん、これ今にも崩れるんじゃないの?とか思いつつ。
雪が崩れてるところはこんな感じ。
冬の間にタップリ積もった雪も、どんどん融けていってますねぇ。
いつもより、雪の上を歩く箇所も少ないし。
そして足元には、春の花々もたくさん♪
カタクリも一面に咲いてます(^^
ミヤマキンバイ、ノウゴウイチゴ、キクザキイチゲ。
他にも、シラネアオイやオオバキスミレ、ミツバオウレンも。
いやぁ、しびれます!(≧∇≦)
長くてしんどい尾根だけど、それでも何度でも歩きたくなってしまうステキな残雪の尾根。
またこの尾根を歩くことができる幸せをかみしめつつ。
何度か雪を踏みぬいたり、雪に埋まってた笹や灌木が跳ね上がるのにやられたりしつつ、アップダウン繰り返しながら尾根を辿っていくと
ここで一息ついたら、ちょいと下ったところにある、標識の立つ御沢分れから沢ルートへ。
これまではいつも尾根上の夏道を辿ってたけど、今回は沢沿いに行ってみますか。
目の前にはどか~んと沢ルート。上部は結構斜度ありますねぇ~
よくよく見ると、ザンゲ坂上で追い越されたご夫婦連れがちょうど登っているところ。
それを見ていると、やはりかなり斜度がありそうで。
・・・ウチらは前回下山に使った、谷の左岸尾根の北側を辿るルートで行ってみますかね。
こっちのほうが斜度も緩いし、谷も深くないし。
雪がつながってなければアウトだけど、幸いにしてまだ大丈夫。
登ってきた尾根を背後に、軽アイゼンつけてトラバース。
ざくざく雪なので怖くはないけど、やはりキンチョーしますな。
藪を避けつつ、斜面をトラバースでぐい~っと登っていくと、ほいっと切合小屋の直下に出てきました。
意外とさっくり来れましたね。
そしてまきchinが小屋の前で一息ついている間、ごろ太君は水汲みに。
地蔵岳からの夏道が稜線に合流するあたりに、今年も水がじゃばじゃば出てました(^^
#シーズン中は、この水が小屋の前まで引かれるのだと思われます。
・・・さて、水もめでたくゲットしたことだし。
本山小屋までは標高差で350mほど(アップダウンあるから450mくらい?)、もうひとふんばりいきますか!
まず目指すは、草履塚のピーク。
ピーク直下までは雪の斜面を登ります。
開けた稜線上の残雪の斜面をざくざくと。
斜度はそれなりにあるけど、軽アイゼンつけたままだし、雪はざくざくだし、夏道いくよりラクラク~(^^
それに風が吹き抜けて涼しいし、おかげで虫もいないし。
だんだん重くなってきた足にカツを入れつつ、残雪の斜面をざっくざっく。
ピーク直下で夏道に移り、えいっと登って
草履塚に到着~。
目の前には、本山小屋へと登り上げる最後の斜面、御前坂。
もうちょいだ!
そしてこちらは、大日岳♪
ここからはず~っと、この大日岳を左手に眺めながらの稜線歩きであります。
なんてゼイタク。
さてさて、行きますよ~
草履塚から先は雪もなく、ず~っと夏道を辿ります。
そんな花々を眺めつつ、草履塚の先の小ピークを越えて一旦下ると姥権現。
山行の安全をお祈りしましょ。
そしてこの姥権現から御秘所までの間には
久し振りに出会うハクサンイチゲ、やっぱりいいですねぇ~
花はちょっと小ぶりだけど存在感タップリ、真っ白な花びらも美しく、大好きなお花です♪
そんなお花達に目を奪われつつ。
鎖のかかる御秘所を通過。
シーズン最初のちょい岩場に、若干緊張しますな。
御秘所を過ぎれば、あとは本山小屋へ向けて御前坂を200m、ぐい~っと登るのみ。
大日岳を眺めながら、御前坂を登ります。
この御前坂、岩がごつごつ出ていて歩きづらいところもあるけど、緑ロープでしっかり道が示されているので迷うこともなし。
展望に励まされつつ、最後の斜面を一気に登り上げて
出発から9時間半、ようやく本山小屋に到着。
いやぁ、やっぱりここは遠かった!
でも辿りつけてよかった~
この日小屋に泊まったのは、我らのほかにはご夫婦連れと単独の方、そして川入から登ってこられた4人組の計9名。
やっぱりこの時期は空いてていいですね。
寝場所を確保したら、お腹も空いたし、早速お鍋であったまります。
いやはや、疲れましたねぇ~
そして18時半過ぎには、小屋の前から飯豊連峰に沈む夕日の鑑賞タイム。
お久しぶりのこの眺め。
飯豊本山とその向こうの山並みが夕日に染まってます。
あちらの稜線上でも、この夕日を眺めてる人達がいるんでしょうねぇ~
今日は長い一日でありました。
明日、またいい天気でありますように。
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コメント
飯豊本山お疲れさまでした。
同じ小屋のニ階に泊まっていたんですね。
今回も気づきませんでした。
早朝からゴソゴソとご迷惑おかけしました。
二日間天気に恵まれて最高でしたね。
またどこかでお会いしましょう!
投稿: かかし | 2015年5月27日 (水) 04時36分
かかしさん>
なんと、同じ小屋に泊っていたとは。びっくりです!!
かかしさんこそお疲れ様でした。
日曜日、ぜんぜんうるさくなんかなかったですよ(気付かなかったし)。
かえってこちらのイビキがうるさくて、ご迷惑おかけしてました。。(汗)
それにしても、ほんとうにお天気に恵まれて最高の稜線歩きでしたよねぇ~、こんなときに歩くことができて、ほんとに良かったですよね!
そしてこの分だとまたお会いしそうですね、そのときはぜひよろしくお願いします(^^
投稿: まきchin | 2015年5月28日 (木) 00時14分