2015/4/25-26 鳥海山・中島台BC(2日目)
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2日目も朝から好天予報、なれど目が覚めてみるとテントを揺さぶる強風が。。。
気温はまぁ高いので寒くはないけど、こんなに強風じゃぁテンション上がらないねぇ、と言いつつも。
ラーメン食べて、出発です。
寝袋やら炊事道具やらの重い荷物は、テントにデポ。
帰ってくるまで、このテント、風に飛ばされないといいのだけど。
まずは目の前の斜面へ取りつきます。
朝イチでカッチカチかと思いきや、ちょい硬めながらも表面は緩んでいて歩きやすい。
シールがよく効きますね。
斜面をぐいっと登り上げると、あとはゆる~り広がる大斜面を歩きます。
どか~んと開けた背後には日本海♪
目の前には、これまたどか~んと鳥海山♪(≧∇≦)
これで風さえなければねぇ。
雪がきれてるところはないけど、藪が出ているところは何箇所か。
まぁ、藪を漕ぐほどではないけど。
だだっ広い斜面は、歩いても歩いても景色が変わらない!(≧m≦)
そんな景色を仰ぎ見つつ、緩やかな斜面をつないで歩いていると。
熊の足跡!!
手を広げたくらいの大きさはありましたねぇ、もう冬眠から目覚めちゃったみたい。
・・・てか、こんなとこ歩いてるのね(lll゚Д゚)
藪に潜んでる可能性大なので、なるべく藪には近寄らないようにしましょ、ってことで。
きょろきょろしながらそそくさと通過。
広大な斜面だけど、ひたすら歩いているうちにいつの間にか幕営地から700m近く登り上げて。
千蛇谷への入口が近くなってきた!
テントからは遥か頭上に見上げていた稲倉岳も、だいぶ目線の高さになってきましたねぇ。
そして間近に迫る鳥海山の北斜面。
雪・・・ないねぇ・・・
縞々が、なんだかアメショーの模様みたい。
標高1,600m付近で、千蛇谷へと登り上げる大斜面へ。
太陽に照らされてキラッキラ、フィルムクラストのステキな斜面ではないですか~♪
こりゃ帰りが楽しみ。(≧m≦)
右手には七五三掛。
・・・昨年はここから千蛇谷へと滑り込んだけど、今年はちょっとビミョウ?
雪、崩れてるし、何箇所か雪切れてるし。
背後には、登ってきた斜面と日本海。
いやぁ~、登ってきたねぇ。
この斜面をこれから滑り降りると思うと、ワクワクですな。
そんな大斜面を登り上げ、いよいよ千蛇谷へと歩を進めます。
当然ながら先客はなし。
右手の外輪の上を歩く人や千蛇谷を覗きこむ人もちらほら、そんな中をぐい~っと歩きますよ~
それにしても、この雪の少なさ。衝撃的。
昨年(2014/4/26)は真っ白だったのに。
ぐい~っと登って、まぁ君と私は1,930m付近で風を避けて一休み。
このへんまででいいか~、と思っていたら、100mほど先に進んで偵察してきたごろ太君、この先にはもっとステキな斜面があるよ!と。
あと1時間だけ登ろうよ~、と粘るごろ太君に根負けしたまきchin(まぁ君も?)、しゃぁないなぁ~、とあともうひと歩き。
雪が細くなったところには、落石も多数。
右側の外輪から岩が落ちてきてるんでしょうね、なるべく左側の斜面をトラバースしながら登ります。
細いのど状の斜面を抜けると、目の前にはどか~んと大物忌神社直下の大斜面。
ひとまずここを登りますかね。
ぐい~っと150mほど斜面を登っていくと、あら、いつの間にか神社が眼下に。
そのままぐいぐい登っていくと、新山と荒神ヶ岳の間の鞍部、2,180m地点に到着。
ここ、意外にも結構開けていていい感じ、そして大展望!
見下ろすと、登ってきた斜面と稲倉岳が。
これから滑りこみますよ!
こちらは笙ヶ岳ですな。
人がた~くさんいるのが見えますねぇ、そして斜面は遠目にもぎったんぎったん。
外輪の行者岳の向こうに聳えているのは月山。
あっちからも鳥海山がよく見えてるかな。
「忍耐」の碑が建つ荒神ヶ岳からは、こんな大展望であります。
・・・ってこの二人、忍耐ポーズじゃなくて反省ポーズですかね(笑)
鳥海の山頂はすぐ目と鼻の先だけど。
我らにとっての山頂は、今日はココってわけで(^^
静かなピークから大展望を堪能して大満足であります。
さて、一通り眺めて満足したら、いよいよお楽しみの大滑降。
シールオフしたら一気に滑り降ります!
所々クラックが入っていて、かつ硬めの斜面でありますが。
しゃぁ~っと一気に150m、滑っちゃいますよ~
ごろ太君も絶好調。
そしてもちろん、ゆる~り広がる千蛇谷も滑りごたえ満点。
海を見ながらしゃぁ~っと。
所々で縦溝が激しくて、板をひっかけそうになりつつも。
斜面を選べば快適ザラメ雪♪
ゆったりマッタリ、気持ちいいねぇ~
一気に谷を滑り降りたら、いよいよお楽しみの千蛇谷下の大斜面へと滑り込みます!
ザラメ巻き上げてしゃぁ~っとね。
ちょうど雪もいい感じに緩んで、まろやかなザラメが超気持ちイイ!!
標高差で200mくらいはありそうなこの斜面、途中で止まるのがもったいなくて。
一気に滑り降りちゃいました。
そしてまだまだ続く大斜面。
登ってきたルートをGPSでチェックしつつ、雪を見つつ下ります。
一気に滑る距離が長すぎて、足が棒ですが。
それでももったいなくて止まれない~~(o^-^o)
いやはや、滑っても滑っても尽きないザラメ斜面。
美味しくいただきました♪(o^-^o)
結構な時間かけて登ったのに、滑りはあっという間ですな。
荒神ヶ岳から1,200m、一気に滑って大満足。
そして心配していたテントはといえば。
いくつかアンカーが飛ばされてたけど、なんとか無事に残ってました。
前日は、こんなに風が強くなるとは思わなかったんだけど、もっとしっかり防風対策しとくべきでしたね。
というわけで、荷物を撤収してザックに詰め込んで、再び重くなったザックを担いで下山開始。
中島台からの日帰りの人が2組、祓川から抜けてきた人が1組いて先行していったので、ありがたく跡を辿らせていただいて。
湿原の上にうす~く残った雪を何度か踏みぬきつつも、30分ほど歩いてようやく中島台の木道に出てきました。やれやれ。
出てきたのは、この燭台のブナの木のところ。
時間あればあがりこ大王も見たいところだったけど、重荷担いでるし早く下山したいし、でそのまま木道辿って東北電力の取水口を目指します。
なんとも平和で明るいブナ林の中、板を担いで黙々と。
う~、春スキーですな。
出つぼへの分岐を過ぎ、コケ群生地を通り過ぎて水路の脇を抜け、ヤマザクラの花が咲く作業道を歩いて
さすがに疲れたけど、自分の足で登って滑ったこの達成感はハンパなし。
満足であります。
下山後は、鶴泉荘の立ち寄り湯(300円)へ。
そんなに広くないけど、安いし空いてるしキレイだし、のんびり浸かって疲れをほぐします。
お風呂から上がれば、夕日にほんのり染まる鳥海山。
楽しませていただいて、ありがとうございました(^^
そしてお腹も空いたので、酒田へ移動して焼肉翠苑にて
まぁ君とはここで解散、帰宅したのはさすがに日付を越えて1時過ぎ。
やはり鳥海山土日遠征は大変でしたわ。。
でも大満喫、大満足!
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コメント
最近、非常に充実して動画もある「青い山、白いヤマ」さんのブログを見つけました。
毎週すばらしいバックカントリーを見せていただき感動しました。
皆さんはどのようなスキー板(センター幅、重量など)を使っていらっしゃるのでしょうか?
もし、よろしければブログで教えていただければ幸いです。
投稿: ライザ | 2015年4月30日 (木) 16時20分
ライザさん>
コメントありがとうございます。
毎週充実できているのは山トモのおかげでもあり、感謝感謝です。
スキーですが、最近は太め志向なので、パウダー期はセンター105mm~、ザラメ期はセンター80~90mm、という感じでしょうか?
(ただ、板の太さは好みもありますので。。)
脚力ある人なら多少重さのある板のほうが滑れますが、私は登りで疲れちゃうので片足1,400gほどの軽い板をはいています。
が、軽いと、特に春は荒れたバーンで板が暴れるので、多少の重さがあったほうがいいかもしれません。。
板は、相性もあるのでなかなか難しいですよね。
道具に左右されないくらい上手に滑れればいいんですけど、ナカナカ(^^;
投稿: まきchin | 2015年5月 8日 (金) 02時10分