2014/9/6-7 名取川大行沢・樋ノ沢、大東岳(2日目)
> 1日目へ
夜中に目が覚めたら、雨がパラパラと降っていて。
事前の天気予報だと、7時くらいまで降ってる予報だったよなぁ~、と思いながらひと眠りして起きてみると、やっぱりまだそんな感じ。
なんだかエンジンかからず、のんびり準備してたら、7時過ぎに雨が上がった様子。
そんなら行きますかね、と泊まり荷物を小屋にデポして荷を軽くして、8時前にのんびりスタートです。
小屋の前を通って延びている登山道をたどり、小屋のすぐ裏手で小東岳への分岐を左に分けたら入渓。
本日は樋ノ沢を遡行します。
(小屋手前で登った8mの滝のところで、大行沢は樋ノ沢とハダカゾウキ沢に分岐)
樋ノ沢も、ま~なんともキレイなナメ沢。
前日に歩いた大行沢みたいに開けたナメではないけど、樋状になってたり段々になってたり、これまた変化があって楽しい。
段々になっているところでは、大きな釜もあり。
ナメだから浅い沢かと思いきや、所々に大きな深い溝もあったりするので要注意。
そして遡行途中、昨日沢にテント泊されてたご夫婦連れとすれ違い。
なんと旦那さんは釣り師、この日も岩魚をゲットとか。
・・・まぁ君、ちょっと悔しそう。
ちょいと後ろ髪引かれつつ(引かれてるのはまぁ君か)。
我らはどんどん遡行しますよ~
釜に踏みこまない限り、浸かってもせいぜい膝下くらいの沢をじゃぶじゃぶ歩きます。
(釜はかなり深いので、踏みこんだらドボンかも)
コケとブナの緑に包まれた、しっとり美しい沢。
そのコケの上に黄葉しかけた葉がちらほら散ってて、これまたイイ感じ♪
そんな景色を眺めながらじゃぶじゃぶ歩いて行くと、どんどん沢が細くなり。
右から左から、枝沢が入ってくるのを見ながら遡行して
ちょいと深い釜のある5mの滝へ。
まぁ君、昨年は左を巻いたけど今年は荷が軽いので登っちゃおう~、とするするいっちゃいました。
そんなら私も、れっつトライ。
まぁ、釜におっこちても全身ずぶぬれになるだけだし。
・・・とか言いつつ、滝の上部ではビビって足が止まっちゃいましたが。
まぁなんとかクリア。意外とグリップ効くのね。
そしてごろ太君も難なくクリアです。(o^-^o)
そして5mの滝の上でちっこい滝を乗り越えたら、いよいよ稜線上の登山道に向けて、右岸によじ登って藪こぎ開始~
笹を掻き分けて、さらによじ登ります~
笹にひっかけて手や顔が切れたような気がするけど、お構いなしにがしがし藪をかきわけて
ひ~、やれやれ。
登山道に出てきました。
南面白山と権現様峠の間の975m地点。
さて、ここで行き先をしばし協議。
南面白山と小東岳を越えて避難小屋に戻るか、はたまた大東岳の山頂を踏んで戻るか。
・・・どっちも累積標高差的には同じみたい。
標高差が同じなら、東北百名山の一座でもある大東岳に登りたい!とごろ太君。
そんなら、大東岳ぐるりっぷ、しましょかね。
権現様峠からの道は一部沢っぽいらしいので、沢装備はそのままで出発です。
一面のブナ林の中を50mほど緩やかに登ったら、ガッツリ100m強下ります。
・・・権現様峠から、またガッツリ登らなくちゃいけないんだけどね。
この100mの下りがモッタイナイ。巻き道ついてればなぁ。。。
なぁんてぼやきつつ、ガッツリ下って権現様峠に到着。
標高約900m。
面白山高原から登ってくる道と、今歩いてきた南面白山へと続く道、そしてこれから登る大東岳への道と、奥新川峠への道が交差する十字路。
大東岳への道は地図上では破線ルート、気合入れ直して出発。
ここまではちゃんと刈り払いもされてて歩きやすい道だったけど、ここから先はいきなりの藪藪。
灌木かき分けて歩いて行くと
噂の沢沿い道に到着。
事前に調べたところ、沢「沿い」じゃなくてほぼ沢「中」の道、とあったのですが。
むむむ。噂通り、結構じゃぶじゃぶ。
これ、普通の登山靴でいけなくもないけど、かなり辛いかも。
我らは沢装備のままなので、じゃぶじゃぶお構いなしに歩きますが、所々脛くらいまで浸かるところもあり。
岩を伝って行けばなんとかなるかもしれないけど、かなり岩も滑りやすいので、登山靴の場合は要注意ですな。
こんな、ちょいナメっぽいところもあり。
この山全体が、こんな岩質なんですかねぇ。
あまり人に歩かれてない道だけあって、岩はコケむしてて滑りやすいし、不安定でぐらつくし。
急坂で段差も大きくて、妙に気を使って疲れる。。。
一息いれつつ、そんな沢を標高1,050m強まで登ってきたところで、ようやく沢が涸沢に。
ここから先は沢装備も不要でしょ、と足回りをチェンジ。
荷は重くなったけど、足回りはアプローチシューズになって軽くなった。。と思いきや。
ぐっと斜度がキツくなったし、しかも石は相変わらずかなり滑るし(というか、沢靴だと滑らなかったのにアプローチシューズだとえらく滑る!)、土が出てるところはどろどろだし。
藪は覆いかぶさってるし倒木も多いし。
いい加減だるくなってきた足にはコタエますねぇ~
最後は藪をひっつかみ、一歩上げるごとに「よいしょっ!」と気合を入れながら。
山頂はまだか~、と唸りつつ登ることしばし。
ようやく頭上が開けて、傾斜が緩くなり。
そんな道を登っていくとようやく
大東岳山頂(1,365m)、到着~
休み休み登ってたので、結構時間かかっちゃいました。
そんでも、やっぱり山頂踏めると嬉しいもんですね♪(o^-^o)
山頂にはなんと、一等三角点。ビックリ。
・・・てことは、晴れてればいい眺めなんでしょうねぇ~
頭上に青空は覗いてるんですけどね。
ちょうどこの山頂の高さに雲が湧いてて、展望的には残念な感じ。
まぁ、致し方なしですな。
というわけで、疲れ果てて座りこむひとびと(笑)。
表コースを登ってくる人でさぞや賑わってるだろうと思ってた山頂には、意外にもだ~れもいない。
・・・朝、雨降ってたから? それとももう昼過ぎだから?
そんなことをしゃべりつつ、しばらく休んだら、避難小屋目指して早々に下山開始です。
今日はこれから小屋まで下って、また荷物担いで帰らなくちゃいけないし。
まだまだ道のり長いのだ。(;´Д`A ```
山頂からしばらくは緩やかな道が続きますが、結構足元ぬかるんでます。
靴が泥んこですがな。
南面白山方面は、晴れてるみたい。
その向こうに見えるのは、天童市街かな。それとも東根?
足元どろどろにしつつ、そんな眺めを眺めつつ下っていくと、ほどなく弥吉ころばしの急坂に突入。
ここがまた、すんごい急坂。
しかも足元の石が滑る滑る。
弥吉じゃなくても転んじゃうよ、こりゃ。
下りの道なのでさくさく下れるかと思いきや、足元滑りまくるのでゆっくり下らないとおっかない。
道脇の灌木をつかみつつ、慎重に一歩一歩下ります。
あ~、ストック必要だったなぁ。
所々で九十九折りになりつつも、ほぼこんな感じの急坂。
登山道の周りは一面のブナ林なので、その美しい眺めには癒されるけどね。
山頂から450mほど下ったところで、沢沿いの道になり。
沢を何度か渡りながらガシガシ下って
ようやく避難小屋に戻ってきました~
あ~、ここでビール飲んで昼寝して、もう一泊したい!!
・・・と思いつつも、明日は会社だし(泣)
小屋にデポした荷物をザックに詰めて、ずっしり重くなったザックを担いで下山開始。
ここからは、大行沢沿いの裏コースを辿って下ります。
登山道の下に、前日歩いたナメ沢が見える~♪なんて喜んでたのは最初のうちだけで。
そのうち登山道は、沢を離れて高巻いて。
以前の登山道が崩れたのか、ここにきてぐい~っと登る道に誘導されます。
と思いきや、鎖やロープで急降下の岩場あり。
・・・しっかり足場は切られてるけど、コケむしてて滑りやすい岩なので気を遣う。
こんな細い道もあるし。
この裏コース、気を遣うところが多くてなかなかの曲者ですな。
もういい加減ヘロヘロになってきたまぁ君&まきchin隊、下山したらお風呂入って牛タンだ~、と気分を盛り上げます。
頭の中で、牛タン、牛タン~♪と唱えつつ、頑張ります!
そして京渕沢を渡り、梯子滝の上を巻くようにして歩いて行くと
ここまでくれば、難儀な道はほぼ終了。
あとは緩やかに下るのみ。
そういやさっきから、道端にはキノコがたくさん生えてたっけね。
食べられそうなキノコはほとんどないけど。。。
そんな道をひたすら下っていくと、入渓点の白滝に到着。
あとは行きに歩いた道をてくてく歩いて、ようやく登山口に戻ってきました。
登山口にあった磐司山荘は今年の春に閉館してしまったとのことで、下山後のお風呂は秋保温泉の華乃湯へ(一人900円)。
ん~、大きなホテルなんだけど、お風呂は正直イマイチでしたねぇ。。。
ま、汗が流せたのでよしってことで。
今日は贅沢に、極み牛タン定食、いっちゃいますよ~(^^v
足も既に筋肉痛だし、こりゃ良質のたんぱく質をいただかないとダメだよね!と言い訳がましく言いながら、3人でガッツリ頂いて満足満足。
大行沢だけだったらなんてことないんでしょうが、2日目に大東岳ぐるりっぷまでして、たくさん歩いて大充実の週末。
初めてのお泊まり沢泊、と~っても楽しかったです♪
感謝感謝。
また行きましょうね~(^^
| 固定リンク
「◇登山」カテゴリの記事
- 2024/12/1 山梨初冬山歩き・三ツ峠山~本社ヶ丸周回(2024.12.05)
- 2024/11/30 山梨初冬山歩き・赤鞍ヶ岳~菜畑山周回(2024.12.03)
- 2024/11/17 山形山城歩き・長谷堂城(2024.11.22)
- 2024/11/16 山形晩秋山歩き・徳網山(2024.11.20)
- 2024/11/10 山形晩秋山歩き・湯ノ沢岳(2024.11.15)
「◇沢登り」カテゴリの記事
- 2016/8/20-21 御山谷から一ノ越へ(2日目)(2016.08.26)
- 2016/8/20-21 御山谷から一ノ越へ(1日目)(2016.08.24)
- 2016/6/4 高瀬川大白沢(2016.06.06)
- 2015/8/22-23 小仙丈沢(2015.08.28)
- 2015/6/13 高瀬川大白沢(2015.06.15)
コメント