2014/8/13 花と緑の鳥海山
今回の東北遠征の中で一番天気が良いと思われるこの日は、がっつりロングコースの鳥海山へ。
それでも、道の駅象潟を出発し、鳥海ブルーラインで鉾立まで上がっていくと
あ~・・・やはりガスの中・・・。(;´Д`A ```
弱くなると思ってた風が相変わらず強く、やっぱりこの日もガスガス。
まぁ、天気予報では昼から回復傾向ってことなので、ちょうど山頂に着く頃に晴れるかな?
#鉾立山荘は改装工事中。駐車場の公衆トイレは利用可です。
#登山者は登山者用駐車場に停めることになってるようで、あとで気づきました。。スイマセン
稲倉山荘の後へぐるりと回りこんだところが登山口。
ここから登山道へと入ります。
展望台まではコンクリで整備された道、そこから先は石畳の道。
時折ガスが晴れて、左手に切り立った奈曽渓谷が見えますが、まぁ概ねこんな感じ。
そんな道をゆる~りと歩いて行くと、開けた湿原に。
この辺一帯、賽ノ河原の湿原ですかね。
ちょいと残雪もあるなぁ、と思いながら歩いていると
お、チングルマ!
今年はもう会えないと思ってたから、思いがけず会えてうれしい~(o^-^o)
イワイチョウ、シロバナトウウチソウ、ニッコウキスゲ、ベニバナイチゴ
さすがに雪が残ってるだけあり、この辺りは少し季節が遅れてる気が。
おかげでいろんなお花達が見れますな。( ^ω^ )
そんな花々を眺めつつ、ちょっと急になった石段をぐい~っと登っていくと
御浜小屋に到着。
さぁ、ここでまた花ががらっと変わります♪
#御浜小屋の下に公衆トイレあり
ウメバチソウ、ホソバイワベンケイ、ハクサンシャジン、イワショウブ
うん、秋に近くなった!
結構色とりどりにいろんな種類が咲いてるもんですな。
そんな花々を眺めつつ、小屋の前で風を避けつつ一息ついてると、時折ガスがばぁっと晴れて。
こんな感じで、青空が覗いたりガスったり。
まぁ、天候回復に向かってるってことかな、と気を取り直して歩き始めます。
ちょいガレ気味の道をゆる~りと登り、扇子森の小ピークを越えると、御田ヶ原分岐までちょい下り。
スキーだと、ここでシールオフするかどうするか迷うところだよねぇ、なんて思いつつ。
石畳の道を下ります。
分岐まで下りきると、今度は七五三掛へ向けて斜面をトラバース気味に登る道。
そしてこの辺りから上でたくさん咲いていたのが
ウゴアザミ、ナンブタカネアザミ。
いろんな種類のアザミがわんさか。
このほかにもオクキタアザミももりもり咲いていて、いやはやもう薊ロード。
ナンブタカネアザミは触るととげが刺さって痛いし、チョウカイアザミはなんだか不気味だし。
八丁坂と名のつくこの薊ロードを100mほどゆる~りと登っていくと、
ミヤマキンポウゲと一緒に、咲き乱れてますわぁ~♪
この花には、癒されますね(≧∇≦)
いやぁ、いいね。
いろんな地形があるからか、ちょっとずつ時期がずれた花が咲いてるってのがまたイイ(^^
ハクサンイチゲに元気をもらい、ちょい岩がちの道をぐい~っと登っていくと、七五三掛への道の登り口へ。
千蛇谷への道と、外輪の道とが分岐する七五三掛は、ここから稜線上の細い道をちょっと登ったところにありますが。
GWにスキーで来た時(2014/4/26)は、この崖にトラバースで滑りこんで、千蛇谷へ下ったんだよねぇ。。。
こんなとこ、よく行ったもんだ。
そんなこと思いながら登っていくと、ハシゴのある七五三掛に到着。
まだ風も強いし展望もないしってんで、行きは千蛇谷への道を辿ります。
帰る頃にはちょっと天気もマシになってるだろうから、そしたら外輪の道を歩こうかな、と。
七五三掛から谷までは、ガレた急斜面を40mほど一気に下ります。
ミヤマシシウド、ミヤマセンキュウ、ハクサンボウフウ、ヨツバシオガマ
ここもまた、これまでとはちょっと違った花々が咲いてます。
・・・いったいもう、何種類の花が咲いてるんでしょうねぇ。
写真を撮るのに忙しくて困る!(;´Д`A ```
色付きかけたナナカマドの実もアリ♪
なんだかちょっとポップな色合いが可愛らしい。(o^-^o)
そしてそんな道をぐい~っと下っていくと、前方には千蛇谷の雪渓が。
結構雪が残ってるのね。
雪渓にはロープが張ってあり、それに沿って右岸へと移動。
なんだか岩がごろごろ転がっててちと不気味、上から岩が落ちてきたらタマランので、そそくさと通過。
そして右岸の斜面に移ってからは、もうひたすらトラバースで登り上げます。
この道が、先は見えないしゆる~っとどこまでも続くし、まぁキツかったですわ。。。
頂上直下の御室小屋は、まだかのぅ。。。
2年前の夏(2012/7/8)に登った時は、千蛇谷の雪渓をつめて御室まで登っちゃったのでラクちんだったのだけど。
ゆる~っと続く登山道は、やっぱ疲れますねぇ。人も多いし。
・・が、一歩一歩歩いていれば辿りつくもんで。
1時間ほど黙々と登り、草原の中の道がガレガレの岩場になってくればあともう一登り。
頭上には青空も広がって、テンションアップ!
ん~、天気予報どおり♪
ほどなく御室小屋(大物忌神社)に到着しましたが、天気も回復傾向だしこのまま一気に登っちゃえ、ということで。
ここからは急な岩場をよじ登るので、ストックしまって両手を空けて登ります。
・・・それにしても結構急だし、かなりの岩登りだし。
でもそんな道も臆せずみんなぐいぐい登っていきますねぇ。
鳥海山(新山)山頂(2,236m)、到着!
うまい具合に、晴れた!
これは千蛇谷の下部、中島台へとつながる斜面。
一度は登って滑ってみたいけど、なかなか長い斜面ですな。
いやはや、素晴らしい!(≧∇≦)
すっきりピーカンとはいかないけど、青空見えてこれだけの展望があれば、もう十分でしょう。
せっかく晴れてきたのでのんびりしましょ、ということで。
岩陰で風を避けつつ、ノンビリ1時間ほど大休憩。
ごろ太君は写真撮りまくり、私はちょいとお昼寝しつつノンビリすごしたら、いよいよ下山。
山頂をぐる~っと回りこんで下る道へと進みます。
こっちの道、初めて来ましたが。
来た道を戻るより、全然下りやすい。
イワブクロ、イワギキョウ、チョウカイフスマ、コメバツガザクラ
そんな花々が咲く岩ごろの道を下り、雪渓の下を歩いて外輪へと登り上げる道に取付きます。
天気も回復してきたし、帰りは外輪の道を辿りましょ。
かなりの急坂ですな。ザレザレだし。
背後に千蛇谷や御室小屋を見降ろしつつ、ぐい~っと登り上げたらもう外輪の上。
到着~♪
昨日に引き続き、ここにも一等三角点。
山頂では、祓川から登ってきた人達が一休みしてました。
やっぱり我ら山スキーヤー&テレマーカーは、祓川へ向けてゆったりと広がる、東側のこの斜面を眺めちゃいますねぇ。
滑るラインを、思わず目で辿っちゃいます。(もはやビョーキ)
さて、ここからず~っと外輪を歩いて、滑った斜面、滑りたい斜面を観察しながらノンビリ下りますかね。
百宅口への分岐を過ぎ、行者岳の手前の稜線の南側には、ま~、気持ち良さそうな斜面。
あ~~、滑りたい~~~(≧m≦)
ハシゴのかかった行者岳を過ぎ、さらにゆる~りと下っていくと、小さな祠の建つ伏拝岳に到着。
ここからの斜面は
こんな感じ。
湯ノ台コースの滝ノ小屋がはるか下に見えてます。
・・・来年はここを滑り下りられるかしらん。
ちょっと上部が急だけど、雪が緩んでたらいけるかな。
伏拝岳からは、文殊岳へと連なる稜線が一望。
スキーで登ってくるには、ちょっと雪が緩んだくらいの時がよさそうね。
伏拝岳までは緩やかな稜線上の道だったけど、ここから先はちょっと急なところもあり。
右手を振り返れば新山、左手には滑りたくなるステキな斜面、となかなか贅沢な道を下ります。
稜線上には、ハクサンシャジンがたくさん。
あとはチョウカイアザミやミヤマホツツジ、ミヤマシオガマ、ミヤマリンドウなどなど。
そんな道を下って文殊岳から眺める斜面は
あ~、これこれ。
ここから鳥海湖の下までどか~んと滑って、御浜小屋に登り返して。
思い出すだけで、足がうずうずしちゃう。(≧m≦)
いやはや、すっかり楽しんじゃいましたねぇ。
たまにはこうやって、いつも滑ってる山を歩くってのも、いろいろ発見があって面白いかも。
そしてこの外輪の道、今日はこんな天気だからかあまり歩く人もなし。
(メインは千蛇谷経由の道か)
静かで眺め良く、なかなかステキな道でありました。
振り向けば、千蛇谷がどか~ん、だし。
なんともアルペン的な眺めにウットリ。
鳥海湖も見えてるしね。
帰りにこっちの道を歩くことにして、正解♪
さぁ、滑りたい斜面もタップリ眺めたし。
あとはもう一気に下るのみ。
・・・スキーだったら、一気にしゃぁ~っと滑っちゃうんだけど。。
御浜小屋の前からは、すっかりガスの取れた鳥海湖を拝みます。
てか、鳥海湖に島があったなんて、知らなかったなぁ~
御浜小屋から先は、スキーならもうほぼ消化試合的な斜面。
でも歩くと意外と距離あるし、石畳なので膝にクル。
だいぶ重たくなってきた足をひたすら運んで下って
そして下山後は、象潟近くのにかほ市温泉保養センターはまなす(一人300円)で汗を流します。
こんなに安いのに、割と広いしお湯もいいし。
サッパリしたら、翌日の山に備えて道の駅なかせんに移動です。
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コメント
こんばんは。
花・花・花ですね♪
さすがは花の名山。
こんだけ見れたら癒やされますねぇ。
やっぱり鳥海山=ハクサンイチゲでしょうか?
今週末も天気微妙ですね…
山行きたいぞ(-_-#)
投稿: katsu | 2014年8月20日 (水) 19時01分
お疲れ様!
このルートは美味しいとこ取りでほんと楽しめますね。
スキールート辿り旅たまには良いかも?
今度は何処を狙っているのかな?
私も鳥海は5度ほど訪ねていますが
天気にはほんと2回ほどしか恵まれません。
こんな天気に花花ロードは最高でしょうね。
こちらは雨が降りし過ぎて遭難者が出て
残念でした。私も人のことは言えませんが
若い時は濁流の滝谷を一か八かで渡渉していました。
ほんと運が良かっただけです。
投稿: トッキー | 2014年8月20日 (水) 22時28分
今回のレポ・・・。
真夏のスキーヤーには!毒だぁぁぁぁ~~~っ!
投稿: 雪舞幹事長 | 2014年8月21日 (木) 15時20分
katsuさん>
そう、さすが東北、さすが鳥海山。
秋の花々がたくさんで、色とりどりの道でした♪
ハクサンイチゲも見れたし、こんなにたくさんの種類の花々も見れて、癒されました~♪
週末のお天気。アヤシゲですよねぇ。。
山に行くにはなぁ。。。
投稿: まきchin | 2014年8月22日 (金) 00時28分
トッキーさん>
ありがとうございます♪
トッキーさん達が滑った伏拝岳からの斜面、しっかり見てきました!
こんな感じでスキールートを見ながら歩くってのも、なかなか楽しいもんですね。
湯ノ台への道は、来年滑ってみたいなぁ。。。
それにしても今年のお盆は、大変な天気でしたよね。
お天気読みつつも運も味方につけていかないと。。
投稿: まきchin | 2014年8月22日 (金) 00時31分
雪舞幹事長さん>
いやはやもう、鼻血ブーでしたよ、この北東北の山旅。
滑りたい斜面をたくさん見過ぎて、この翌日はとうとう山を滑ってる夢見ちゃいました(^^;
華麗なテレマークターンをキメてる私に、夢の中で思わずウットリ!!
・・・いやはや、だいぶ重症です(^^;
投稿: まきchin | 2014年8月22日 (金) 00時32分