2014/7/12-13 白峰南嶺・笹山(1日目)
山スキーシーズンが終わってからこっち、沢登りや軽い山歩きばかりでテン泊山行はまだできておらず。
台風一過の好天が期待されたこの週末、ようやくそのチャンス到来!
久し振りの重荷での山歩き、まずは軽めのところに行く?なぁんて話もありましたが。
どうせ行くならガッツリ行っちゃえ、と、笹山ダイレクトからの白峰南嶺に行き先決定。
日曜日の天気がよければ、稜線歩いてこれまたガッツリ大門沢へ下ろうか、と。
一昨年(2013/8/4-5)に歩いた道を、再び辿ります。
そしてこの週末、芦安~広河原間は土砂崩れのため通行止め。
広河原へのアクセスは奈良田のみってんで駐車場の混雑が予想されたため、早目(と言っても22時過ぎ)に出発して1時半過ぎに奈良田着。
既にバス停付近の駐車場は満車のため、ちょっと離れた道路脇のスペースに駐車です。
#バス停の先にも大きな駐車場あり(仮設トイレあり)。
#バス停に水洗トイレあり。
しばらく仮眠して、5時過ぎに出発。
(おNewデリカがまだ車中泊仕様になっておらず、寝苦しかった。。)
この頃には広河原行きのバスも続々到着、あとで聞いたらこの日の朝イチバスは5台出たらしい。
我らはバス停とは反対側、奈良田湖にかかる吊り橋を渡って笹山登山口を目指します。
この日、ごろ太君は水+アルコールを8L、まきchinは5L担いでますが、なぜかそれほど重荷には感じず。
スキー板&ブーツ担いでるよりもラクちんかも?
吊り橋を渡り、湖を左手に見ながら歩いて徒渉ポイントへ。
一昨年来た時にはなかった堤が完備。でもって、一昨年よりも川の幅が広くなったような?
ま、ちょいと水が増えても、石を伝って渡れそう。
(ってこの日も、石を伝って渡りましたが。。)
さぁ、ここから、ひたすら急登の笹山尾根に突入です。
行くぜぃ!
尾根上へと150mほど登り上げる杉林の九十九折りの道には、鉄パイプの手すりが完備。
発電所の作業員の方も使われるんでしょうかねぇ。。
ぐい~っと登り上げて発電所の建物の横を過ぎると、鉄パイプの道は終了。
まだまだ続く急坂を登っていくと
標高1,065m、ちょいと尾根が開けて、小さな祠のある山ノ神に到着。
いまにも潰れそうな祠ですが、まだしっかりと建ってました。
ここで登山の安全を祈願して、長~い急坂へと突入。
緩急繰り返しながら尾根上を登ります。
落ち葉踏み踏み、明るい道をぐい~っと。
見上げる梢の緑がまぶしい!
そして尾根の下からさぁ~っと涼しい風が吹き上がってくるのもいい気持。
・・・が、この週、寝不足続きだったまきchin、どうにも調子が上がらない。
時折立ち止まって一息つきつつ、山ノ神から550m登り上げて
標高1,603m、このルート上で唯一の水場への入口に到着。
水場へは、ここから往復20~30分だそうで。
ウチらは水担いで来てるんで、水汲みには行きませんけど。。
ここでちょいと大休止、ということで、寝不足気味の私は10分ほど昼寝。
ほんの10分の睡眠だけど、これで元気回復です。( ^ω^ )
・・・さて、行きますか!
ここから先も、まだまだ続く急斜面。
急なのにほぼまっすぐ登る道なもんだから、アキレス腱とふくらはぎが張りまくり。
木が密集してるところでは、幹をつかみながら登ります。
いやぁ、しびれるねぇ、この急坂。
アキレス腱、がんばれ~~
そして標高2,200mを越えたあたりで、登山道は大崩落地の上へ。
右手の展望が開けて、ここで目指す白峰南嶺を仰ぎ見る・・・予定だったのですが。
稜線は雲の中? ここから拝むことはかなわず。(;´Д`A ```
ごろ太君によると天気図的には、稜線の東側に雲が湧いてて、西側は晴れてるってパターンじゃないか?稜線上は晴れてるんじゃないの?とのことですが。
そう願いたいもんだよねぇ、こんなにキビシイ尾根を登り上げた先がガスガスの稜線だったら、がっかりだもんねぇ。。なんて思いながら登っていると、下山してきた単独の方とすれ違い。
静岡から来られたこの方、今日は桃を買いに来たついでに笹山日帰りしに来たよ~、と。
・・・このハードルートを、桃のついでに日帰りですか!!(@Д@;
すごい方もいるもんです。
稜線に出れば展望開けてるよ~、と励ましていただいて、我らは再び急坂へ。
ごろ太君の予想は当たってるらしい、よっしゃ、頑張るか。
足元にちらほら咲くマイヅルソウにも励まされつつ。
ほかにもゴゼンタチバナも咲いてたかな。
そんな道をぐい~っと登り上げて、標高2,330m、幕営適地の窪地に到着。
焚火の跡もあり。結構泊まってる人いるのかな。
我らもここで大休止したら、いよいよ最後の急坂へ向けてGo~
しばらくゆる~りと歩いて行くと、ほどなく一気に300m強登り上げる急坂へ。
いやぁ、ここにきてまだこんな急坂ですか。
しかもここから上、かなり倒木が多く、くぐったり跨いだり迂回したりと忙しい。
いいかげん疲れてきた足に、そんなイレギュラーな動きがキクんだな、これが。
これで青空でも覗いてたら、元気も出るってもんですが。
木立の切れめから見えるのは、こんなガスガスの尾根。(;´Д`A ```
稜線に上がったら真っ白け、なんて事態だけは避けたい。
そんな状況になかなかテンション上がらず、だら~っと登っていると、上から笹山日帰りのご夫婦が。
このご夫婦もさっきのおじさんと同じく、稜線上に上がると荒川岳や塩見岳方面がスカッと見えてますよ~と。
おかげ様で元気復活、ありがたし。
お互い気を付けて~、とお別れして、再び稜線目指して登る登る。
すると、ちょいとばかし緩やかになり、しかも頭上には青空が覗いてきたような?!
期待に胸を膨らませながらぐい~っと登って
笹山南峰(2,717m)、到着~
いやぁ~、やっぱり笹山ダイレクトは長かった!キツかった!!
そしてなんと、頭上には青空。
しかも前方には、目指す白河内岳も見えてるし。
よし、いいぞ!と元気モリモリ、一気に笹山北峰を目指します。
DAIMONZAWA、と書かれた小さな標識が掛けられた道へ。
下って登って10分ほど歩いて行くと
笹山北峰(2,733m)、到着!
2,000m登り上げて拝む景色は、これまた格別~(≧∇≦)
こちらは目指す白河内岳。
その右奥には、北岳と間ノ岳、農鳥岳かな。
塩見岳に蝙蝠岳。
昨年夏の大縦走で、あの稜線を歩いたときのことを思い出します。
あの稜線から眺めた南嶺に今立っている、この嬉しさ♪
蝙蝠岳の向こうには、悪沢岳と荒川岳。
今年もまた行きたい、何度行ってもいい山たち。
稜線の東側は雲がもっくもくでしたが、西側はこんなにいい展望で。
仙塩尾根の向こうには、中央アルプスや乗鞍岳もうっすら見えてました。
あぁ、登ってきてよかった!!
これがあるから、やめられませんね~o(*^▽^*)o
景色眺めつつ山頂で一息ついたら、いよいよ本日の幕営地、白河内岳目指して出発。
初っ端、ザレザレの急坂をぐい~っと下って、あとは林の中をトラバース気味にゆる~りと。
キバナノコマノツメ、コイワカガミ。
花もちらほら咲いてますね~
林の中をゆる~り歩いて行くと、明るい灌木帯へ。
そんなナナカマドに見とれてると、足元に絡みつくハイマツの枝に足をひっかけそうになりますが。
道に覆いかぶさるように生えているハイマツをかき分け踏み分け歩きます。
ごろごろと積み重なった大きな岩を越えると、数張り可能な眺めの好い広場あり。
我らはその更に先へ、林を抜けて、灌木をかき分けて。
ようやく白河内岳直下に到着~♪
本日はここまで!
お疲れさんでした~(o^-^o)
さぁ、お腹も空いたし喉も乾いたし。
さっさとテント張って宴会宴会~♪、というわけで。
はい、さっくり設営完了♪
背後には塩見岳に蝙蝠岳、悪沢・赤石を望む、なんともステキなロケーション。
そうなれば、もうやることは一つ。
山々を眺めながらの宴会ヶ岳のために、まきchin頑張って食料を担ぎあげましたよ~
十和田バラ焼きも~
(ほんとは玉ねぎと炒めるんだけど、キャベツ&ピーマンで野菜たっぷり仕上げ)
そして〆は、ひつまぶし!!
一人うなぎ一パック、ゼイタクにガッツリいっちゃいます~
そうこうするうちに東側の雲も晴れてきて、富士山もお目見え。
すっかり雪が消えて、もう夏富士ですな。
美味しいツマミに素晴らしい展望、おまけに静かだし涼しいし、いやはや最高。
担ぎあげたお酒も、ビールにワイン、ウイスキーと進んでイイ気分。
お腹もイッパイになったら、あとは日が沈むまでノンビリと、足元の小さな花や頭上の空を眺めて過ごします。
今はほぼ無風なのに、周りの木々のこのなびきっぷりときたら。
厳冬期はものすごい風なんでしょうねぇ。
そしてなんとなく、頭上に広がる雲はアヤシゲな気がしなくもないですが。
まぁ、翌朝天気悪かったら、来た道戻りますかね。
この日は、お日様が雲に隠れて日の入りは見えなかったけど、日が沈んでからの雲の染まりっぷりがすごかった。
悪沢・荒川岳と蝙蝠岳の上空も茜色。
なんだか油絵の世界みたい。
塩見岳の上空も、真っ赤っか。
相変わらずアヤシゲな雲ではありますが、この色合いにはウットリ。
(見方によっては、この色合いもアヤシイ?)
そんな夕空も堪能したら、この日はもうバタンキューでありました。
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コメント
こんな道、あるんですね。
地図見たけど載ってない^^;
地図、古いかな^^;
投稿: ごえどん | 2014年7月16日 (水) 06時13分
てっきり大門沢から登ったと思ってました!
そんなところに登山道ありましたっけ?
投稿: mt.racco | 2014年7月16日 (水) 06時23分
笹山もこの道がついてから
難しい100高山では、なくなり...
少し淋しい気もするけど、有り難い事でー 0^^0
ココを重荷担いでー稜線でテント泊なんて
馬力あるー ^^v
頑張ったご褒美ーゲットー!!の
テント泊でしたねー ^^
うらやまーうらやまー (* ̄ー ̄*)
投稿: みい | 2014年7月16日 (水) 10時52分
ごえどんさん>
そうなんです。
昭文社の山地図にも、2012年から点線で載ったんですよ。
それまでも、結構歩いてる人はいたみたいですけどね~(^^
広河内岳から南側は、ず~っと点線ですよね。
キビシイ道ですが、M的山ノボラーには魅力的な道です♪
投稿: まきchin | 2014年7月16日 (水) 22時48分
mt.raccoさん>
大門沢からだと、稜線に登り上げたところで力尽きそう・・(汗)
割と以前から歩かれていたようですが、地図に載ったのはごく最近で。
しかも点線ルートですから。。。
それでも、笹山日帰りの健脚さんが結構いてビックリです。
投稿: まきchin | 2014年7月16日 (水) 22時50分
みいさん>
ほんと、ありがたいことですよね~(^^
それでもやっぱり、キビシイ道であることには変わりなく。
テントと水と食料とお酒を担いで登り上げた稜線からの眺めは、ほんとゴホウビです♪
このまま静かな道であってほしい、M的ルートですわ(笑)
投稿: まきchin | 2014年7月16日 (水) 22時51分
こんにちは。
M系登山の季節ですね(^O^)(^O^)(^O^)
キツい登りの後の展望、
そしてルービー♪
これさえなければ山なんか行かなくてすむんですけど(^_^;)
3連休少し天気心配ですね(>_<)
投稿: katsu | 2014年7月18日 (金) 12時12分
katsuさん〉
そう、キツい登りに展望とビール!
登りあげてこその楽しみですよね♪
人が少なくて静かとくればなおよし(*^_^*)
三連休はどちらに?
こちらは縦走はあきらめ、下界で楽しんできます♪
投稿: まきchin | 2014年7月18日 (金) 19時37分