2014/6/29 尾白川鞍掛沢・乗越沢
この週末は、たっちゃんとまぁ君プロデュースで山梨・南アの尾白川へ。
尾白川と言えば黄蓮谷、とても初心者には太刀打ちできない沢ですが、他のルートを選べば行けそうなところもありそう(長丁場だけど)、と連れて行っていただきました。
初心者の我らには、ちょいと背伸びの沢です。
#もともと土曜日に奥多摩の沢へ行く予定だったのが、天気予報に翻弄されて尾瀬の沢⇒山梨の沢へと二転三転。この時期は難しい。
天気イマイチだった土曜日は様子見で下界待機、日曜日の朝6時に道の駅白州に集合。
5時過ぎくらいまではバラバラと降ってた雨も、道の駅に到着した頃には上がって青空まで見えてきて。
天気予報通りな展開!(o^-^o)
道の駅で車1台に同乗して日向山登山口へと向かいます。
すれ違い不可能なくらい狭い道をぐねぐねと登って、日向山登山口に到着。
10台ほど駐車可能な駐車スペースに車を停めて準備したら、いざ、出発。
日向山を登る人の多くは、ここから登山道に入って山頂往復みたいですが。
我らは、林道終点まで1時間ほど歩きます。
歩き始めてすぐに登場する車両通行止めのゲートを抜けて歩いていくと。
道にはかなり大きな岩がごろごろ転がってるし、倒木も多数。
こりゃ、車はもう通れませんね。
てくてくと30分ほど歩いたところで、錦滝に到着。
さっきの日向山登山口から山頂を越えて、この錦滝に下る登山道もあるそうで。
そしてここまでは割と歩きやすい林道でしたが。
錦滝の先で再び通行止めのゲートを過ぎると、あとはもう、こりゃ林道か?!てな道歩き。
緑にコケむした、こんな気持ちのいい道もアリ。
テンや鹿、リスが時折道を横切ったりして、何とも野性味あふれる道ですな。
ま、こんなとこ通る人はめったにいないんでしょうしね。
こんな、入口が埋まりかけたトンネルも。
ただの林道歩きかと思ってたら、なかなかイベント感たっぷりな道。
トンネルを3つほどぬけて歩いて行くと、出発から1時間強で林道終点に到着です。
事前情報では、ここから左手の急坂を100mほど急降下、ってことだったのですが。。
いや~、すごい急坂。さすがにロープが張ってありましたけど。
足元崩れる難儀な道をぎゅ~っと下って
尾白川入渓点に到着~
真っ白な花崗岩の岩肌にエメラルドグリーンの水・・と思いきや、前日までの雨で黄色く濁った水
こんなとこ歩けるんかいな、しかも今日は結構長丁場だし、と若干不安に思いつつ、沢装備を整えて。
いざ、出発。
たっちゃんは、流れから顔を出している岩を伝ってぴょいぴょい歩いて行っちゃいますが、私はまだおっかなびっくり。
流れの下にある岩に足を置く時なんかは、足をすくわれそうでちょいと怖い。
流れの速いところでは、ロープで確保してもらって徒渉。
いやぁ~、このロープがあるとないとじゃ大違いですわ(気分的に)。
水圧で押し流されそうになりつつも、じゃぶじゃぶと。
ちょっと不安なところになると、目で助けを訴えてみたりして。
アドバイスもらったり、時にお助けひも出してもらったりしながら遡行します。
水流がもっと穏やかなら、こんなとこで泳げるんでしょうけど。
今日はどんぶらこと流されそうなので、こんなフチも眺めるのみ。
そんな感じで歩いて行くと、前方に大きな滝が登場。
いつもなら滝の右岸を登るようですが、この日は岩が濡れてて滑る滑る。
こんなとこで足を滑らせたらシャレにならないので、大人しく右岸を高巻いてクリア。
・・・こんなステキなナメは、じゃぶじゃぶと歩いて登っちゃいます。
いいねぇ~、癒される。
癒しのナメやざばざばな徒渉や滝が交互に登場する沢を遡行していくと、入渓から50分ほどで鞍掛沢出合に到着。
このまま左手の本流を遡っていくと、上級者向けの黄蓮谷。
我らは右手から合流する鞍掛沢へと向かいます。
支流に入れば、多少は水量も減るかと思いきや。
やっぱり梅雨の時期は水が多いんですねぇ、そんなに目覚ましく減ったという感じでもない。
雨上がりのこんな日は、岩魚が岩陰に潜んでるんじゃないかな、と休憩中に釣り竿を取りだしたまぁ君。
しばしフチで頑張ってましたが、どうやらなかなかかからないようで。
ワタクシ、もしかしたら新鮮なお刺身?!とかちょびっと期待しちゃってました(^^;
なぁんてのんびり休憩も挟みつつ、まだまだ遡行は続きます。
胸までつかるフチを越えて、滝の真横の岩をよじ登ったり。
こんな深い水に浸かったのはほんとに久し振りなので、ちょいと恐怖でしたわ。
(岩をよじ登るより、水に浸かって足がつかなくなりそうだったほうが怖かった)
どこに足を置けばいいか悩むごろ太君に、たっちゃんから指示が飛びます!
良く見ればあちこちにあるとっかかりも、慣れてないと目に入らないんですよねぇ。
・・・この他にも次々登場する滝には、手がかりもなく難しそうなところにはしっかり巻き道もあり。
安全第一で巻き道もフル活用しつつ登ります。
大きな一枚岩は、水しぶきやコケでぬるぬる滑りやすくておっかない。
かといって、おっかなびっくり前のめりで歩いてるとかえって滑るところはシール登行と似てるよね、と話しつつ。
大きなフチがあると、すかさず飛びこんで泳ぐまぁ君。
嬉しそう!!
(でもこの後、水流に押し流されてフチを泳ぎきるのは断念)
まだ泳ぐまでの勇気はないワタクシですが。
こんなじゃぶじゃぶ歩きが楽しい~♪
そしてこうして歩いているうちに、なんとなく沢靴の感覚もつかめてきたような?
太陽に照らされてキラキラ光る、南アルプスの天然水の沢。
ちょっと水が黄色に濁ってはいるけど、いやぁ、キレイで癒されます!
なにより沢が明るくて気持ちイイのがいいねぇ~o(*^▽^*)o
そんな鞍掛沢をぐい~っと登ること2時間。
乗越沢出合に到着~
入渓点から250mほど登ってきましたかね。
左岸から合流する乗越沢から流れ込む滝を仰ぎ見つつ、一息入れて。
さぁ、ここから先はあまりWeb上にも情報がない世界。
どうなってるやらドキドキしつつ、いざ、行きますよ~
とっつきの滝は、途中まで流れの中を登ったら右岸へエスケープ、高巻いてクリア。
そのあとは、水量がぐっと減り、おまけに斜度もぐっと増した沢を登ります。
頭上には、今にも落ちてきそうな巨岩がごろごろと。
落ちてきたらイチコロですな。
滝もまだまだいくつか出てきますが、だいぶ水量減りましたねぇ。
・・・でもそのせいか、岩がむちゃくちゃヌメって登りづらい!
そんな滑りやすいところでは、たっちゃんのお助け紐に助けてもらいながら登ります。
助かります。。。
どんどん細くなっていく水流を辿って登っていくと、いよいよ最後のツメへ。
ミヤマキンバイやキバナノコマノツメ、ノウゴウイチゴが咲き乱れる草原をぐい~っと。
・・・と言えば聞こえはいいですが。
これがまた、アキレス腱とふくらはぎが痛くなるほどの、どえらい急斜面。
こんなのを300mほど登り上げるときたもんだ。
人なのか鹿なのか、斜面にうっすらついた踏み跡を辿って登り上げます。
・・足元には鹿糞がてんこ盛りだったところを見ると、もしや鹿の踏み跡だったか?!
所々雪渓が残っていたり、南アルプスの天然水がぽたぽた染み出してたり、鹿の角が落ちてたり。
そして今年の豪雪のせいか、倒木がむちゃくちゃ多い!
そんな急斜面をぐい~っと登り、最後は膝丈くらいの笹原をかき分けて
鞍掛山鞍部、稜線の登山道に到着~
やれやれ、これで一安心、というわけで沢装備解除。
・・・とは言いつつも、これからまだまだ道のりは長い。
日向山まで一旦下って登って、そこからようやく下山、なのであります。
一息つくのもそこそこに、山頂目指してGoGo~
まずは駒岩まで少し登り返したら、400mほどガッツリ下り、最後に70m登り返して日向山へ。
途中、木立の切れ目からは
なんと富士山も見えました!(o^-^o)
だいぶ雪融けたねぇ、もう滑れないよね(当たり前だ!)なんて話が出てしまうあたり、だいぶ雪中毒な我ら(汗)
木立の中の道をぐい~っと下っていくと、少しアップダウンが続いて
いよいよ日向山に向けた最後の登り坂!
一面の白い砂がまぶしいぜ。
ここにきていきなり登場する真っ白な道は、なんだか甲斐駒みたいだよね!とちょっと嬉しくなりつつ。
いい加減ダルくなってきた足に喝を入れつつ、最後の一登りで
日向山山頂(1,669m)、到着~
山頂はさぞや賑やかでは、と思ってたのですが、時間がちょっと遅いこともあってか静かなもんです。
山頂直下ですれ違った二人組と、一休みしてる間に登ってきた3人組と我ら以外には誰にも会わず。
正面の八ヶ岳を眺めつつ、カップうどん食べながら一休み。
あ~、あったかいうどんが沁みますわ。
そして山々を眺めていると、その上には雲がもくもく湧いていてどうやら雨が降っている様子。
こっちも時間の問題かねってんで、早々に下山開始です。
下りはむちゃくちゃ歩きやすい登山道。
キチンと整備されてるし、急なところはないし。
サクサク下って、無事、下山~♪
下山後は、登山口や道の駅からほど近い尾白の湯へ(一人720円(北杜市民以外))。
ちょっと混んでたけど、濃い源泉のお湯にノンビリ浸かって、アキレス腱やふくらはぎ、二の腕をほぐしました。
お風呂から上がったら、コバラを満たすべくラーメン屋へ。
なかなか開いてるとこがなくてさまよった挙句、須玉IC近くの蘇州へ。
お腹がイッパイになったところで、次の沢や山への野望を語り合いつつ、ここで解散です。
たっちゃん、まぁ君、こんな初心者を連れて行ってくださって、ほんとありがとうございました。
ビビりで時間かかっちゃってゴメンナサイ。
でもキレイで明るい沢で、ガッツリ登って歩いて、ほんと楽しかった!
今度は水量が落ち着いた頃に、焚火沢企画お願いします~♪
#写真もいろいろ使わせていただいてます、感謝♪
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コメント
本レポアップご苦労さまです
水は多めでしたが、概ね平和な沢で
結構安心しながら遡ってました~
我ながら満面の笑みですね
いや、敗退を爆笑で誤魔化したんですよ
平泳ぎ下手になったかも?
掻いても掻いても前に進まなかった。。。。
次は焚き火宴会セットで!
投稿: fwix | 2014年7月 2日 (水) 12時24分
fwixさん>
いやはや、写真たくさん使わせていただきまして。
ありがとうございます!
もうちょい水量が落ち着いたころに、泳ぎにもチャレンジしてみたいですねぇ~
私の場合、平泳ぎヘタ以前に、そもそも平泳ぎができてないかも、ですが。。。
焚火宴会とのセット沢、楽しみです!!
またよろしくお願いします~♪
投稿: まきchin | 2014年7月 3日 (木) 01時01分
たいへんご無沙汰してしまいました。
なんとなんといつの間にやら沢のひとにもなったんですねぇ(゚д゚)!
機動力あるなぁ。うらやますぃ♪
こちらも地味に活動再開しようかと思っています。
そのうち遊んでくださいね(^O^)/
投稿: Toby | 2014年7月 3日 (木) 13時45分
Tobyさん>
お~、再建手術、受けられたんですね!
順調に回復されているようで&ヒメさまも順調に成長されているようで、良かったです~(^^
くれぐれも無理しないでくださいね~
こちら、テレマークやら沢やら、いろいろ手を出しておりますが(^^;
また遊びましょう♪
投稿: まきchin | 2014年7月 3日 (木) 22時54分
今年の夏は沢登ぼらーに転身ですね~、とすると夏休みは赤木沢あたりかな?
沢登りは山歩きと違って雨さえ降らなければ楽しめるから良いですね~、6月は飯豊や北東北に行きたかったのですが、梅雨入りしてからずっと天気が悪いので東北どころか山にあまり行けていません。(泣)
テレマークに沢登り、フリークライミングか?
投稿: IK | 2014年7月 4日 (金) 08時23分
IKさん>
ビビりなくせに、泳げないくせに、沢なんぞに手を出してみてます(^^;
赤木沢、いつかは行きたいですねぇ~
(フリークライミングには手を出しません!!)
今年の週末は、なんだかパッとしないですよねぇ。
なかなか泊り山行の計画が立てられてないですが、梅雨明けや夏の青空はちゃんとやってくるんでしょうか?!
投稿: まきchin | 2014年7月 4日 (金) 22時47分