2014/2/11 三岩岳BC
この前の週末に、裏磐梯へと出撃したまきchin隊。
福島方面は土日・月曜と雪が降り続き、祝日の火曜日は昼過ぎから晴れ予報。
こりゃ南会津まで足を延ばせば、絶対パウダーがいただけるはず!!(≧m≦)
というわけで、この週は福島Week。
春にしか行ったことなかった南会津(奥会津?)・三岩岳へ狙いを定めて、Go~
大戸沢岳という選択肢もあったのですが、オープンバーンの雪質が不安定だったらイヤだな。。と。
樹林帯の中を登り、それほど斜度もない(距離はある)三岩岳を選択です。
さて、横浜を22時過ぎに出発し、道の駅きらら289にて数時間仮眠。
ここから登山口までは30分強の道のり、小豆温泉スノーシェッドの手前には7時前に到着です。
ちょい広くなってる路肩スペースに車を停めさせていただきます。
もちろん先行者はなし。
もしかしたらず~っといないかも。
この日の登山口、気温は-9℃。
そして期待の雪はといえば、ふんわり新雪が20cm以上は積もっていそうな感じ。
雪の壁に、ごろ太君が階段を作ってくれまして。
ここからよじ登って、夏道のある尾根どおしに山頂を目指します!
標高差1,300m、久し振りのガッツリ山スキー。
よっしゃ~、ラッセルだ!!と鼻息荒く斜面に取付くも。
ふんわり積もった雪は膝上、激軽パウダーとはいえ結構キビシイ。。。
でもここ、春に来ると、雪が割れてたりガチガチアイスバーンだったりするので。
それに比べりゃ、底つきナシのパウダーラッセルのほうがまだ数倍楽でしょう。
初っ端のこの斜面が、一番の急斜面かも。
何度もジグ切りつつ、深雪ラッセルで100m登り上げて
さて、ここからはしばらく、細い尾根の上をゆる~りと歩きます。
春にはこのあたり、雪が消えて夏道出てるので、板を担いで歩くのよね。
今日は板で歩けるのでラクチン。。。ラッセルだけど。。。
木々の隙間からは、三岩岳の山頂稜線。
あの雲が取れなかったら、1,699mピークまで行って戻りますかね。
細かくアップダウン繰り返しつつ、980mのコルまでゆる~り歩いたら、ここから再び急斜面へ。
斜面が急になると、雪も深くなるねぇ。
でも、ノートレースの斜面にマイトレース刻んで歩くのって、しんどいけど楽しい~
ラッセル交代しながら急斜面を登っていると
お、カモシカ!
・・・すんごいガン見されてるんですけど。。。
そっちには行かないので、安心してくだされ。
あまりカモシカを心配させてもかわいそうなので、カモシカのほうには近寄らず、足を停めずにがしがし登ることしばし。
お~、木々の向こうに三岩岳。
山頂にかかってた雲も、スッキリ取れたみたいね。
急斜面を100m登りきったところで、どか~んと三岩岳の展望が開けます。
目指す山頂は、2つ付き出た岩の向こう、まだまだ遠いですな。
そういや昨年も、この場所で三岩岳見上げて「遠いな~」と思ってたんだっけね。
さて、1,300mのコルまではあと200m。
ブナ林の中の明るい斜面を、ぐい~っと登ります。
南東向きのこの斜面、日に照らされてちょっと雪が重くなってきていて、ラッセルも大変。
この斜面、帰りは修行かな。
どんどん大きくなってくる三岩岳の眺めにウットリしつつ。
重パウ踏み踏み、登りますよ~(o^-^o)
ブナ林の尾根上をぐい~っと登り、1,200mあたりで斜面を左にトラバース気味に登ります。
1,308mのピークを巻いて、そのまま1,300mコルを目指そう作戦。
所々うるさい灌木が顔を出してますが。
ブナ林はキレイだし、雪はタップリだし、空は青空だし。
素晴らしすぎますね。
もうラッセルなんて、全然苦になりません!(ウソ)
右手に1,308mピークを見つつ、正面に雲に覆われた窓明山を見つつ。
ちょいとビミョウなトラバースラインになっちゃいましたが、登山口から550m登り上げて、1,300mコルに到着です。
とりあえず、山を仰ぎ見ながら一休み。
当初の予報では、昼前後から青空が広がるってことだったのだけど、既にピーカンの青空が。
こんなに真っ青な空は、久し振り♪
三岩岳、アップ。
カッコいいですね~。(≧∇≦)
まだあと750mくらい登らなくちゃいけないけど、やっぱりあのてっぺんまでは行きたいですねぇ。
というわけで。
腹ごしらえも済ませたら、一枚着込んでGo!
ここから1,699mピークまで、一気に400m登ります。
斜面の右側は北斜面。
帰りには、パフパフパウダーが期待できそう。
振り返ると、登ってきた斜面に1,308mピークに。
高畑スキー場やたかつえスキー場、南会津の山並みも一望♪
右手には窓明山。
さっきまでガスがかかってたけど、登るうちにだんだん晴れてきましたねぇ。
所々雪が吹きだまっていたり、南斜面は雪が激重になっていたり、と疲れた足にキビシイところもありつつも。
こんな景色を眺めながらなので、足が進む進む
ぐい~っとブナ林の尾根を登り上げていくと、目の前に1,699mピークが近くなってきた!
さすがにここまで登ってくると、雪が飛ばされてアイスバーンが出ているところも何箇所か。
ガリガリになっていそうな尾根上を避けて、北斜面をトラバースしながら1,699mピーク直下の斜面へと登り上げていくと
おおお!
目の前に、三岩岳の稜線が!!(≧∇≦)
真っ青な空を背にして聳える真っ白な山、ちょっとこれはヤバいです。
こんな山を左手に眺めながらだなんて、もう足の疲れも忘れちゃう。
目の前の1,699mピーク目指して、がしがし登ります。
これがあるから、山はやめられない。
こんなことって、年に何回あるかどうかだよねぇ。。。
景色にウットリと見とれつつ、グイ~っと登って1,699mピークへ。
ここもまた樹氷が美しい♪
そしてようやくここで、後続の方とラッセル交代。
いやぁ、後続の方来られて助かりました。
ず~っとウチらだけだったら、この1,699mピークで下っちゃおうか、とか思ってたので。
さぁ、あとは稜線上を350m強登るのみ。
あの山頂目指して、行きますよ~!
(山頂はここからは見えてないけどね)
樹氷の中を、ゆる~りと。
風で雪が飛ばされてるかと思ったけど、結構パウダーゾーン多し。
こりゃいいぞ。(o^-^o)
やっぱり樹氷は、青空の下で見たいですよねぇ。o(*^▽^*)o
モンスターというわけではないけど、真っ白な樹氷達がにょきにょき立っていて、迫力満点。
斜度が緩いので、すぐそこに見えてる山頂には歩けど歩けど近づけず。
真っ白な窓明山を振り返りながら、ゆる~り高度を上げていきます。
山頂直下は、さすがに風が強いと見えてシュカブラがすごい!
降ったばかりの雪でできたシュカブラなので、全然硬くないけどね。
そうして有り難くトレースを辿らせていただいて。
ゆる~りと350mを登り上げて
三岩岳山頂(2,065m)、到着!
いやぁ、今日は、長かった。
標高差1,300m登ったのも久し振りだし、そのうち950mくらいはラッセルだったし。
でもこんな素晴らしい天気と展望、雪のおかげで頑張れました!
そんな我らにゴホウビの展望はコチラ。
そしてどか~んと、大戸沢岳と会津駒。
あっちもまた行きたいですねぇ。今度はザラメ時期かな。
ぐる~りと山頂から景色を見ている間も、冷たい風が吹き抜けてかなり寒い。
というわけで、この日は山頂でノンビリもせず。
そそくさとシールオフして、いざ!
おっ。
シュカブラだらけに見えた斜面、結構パウダーゾーンも多いし。
いいんでないかい?(≧m≦)
開けてるし、眺めもいいし。
おまけに雪もいいとくりゃ、もう最高でしょう。(≧∇≦)
まきchin:
そして一気に1,699mピークまで滑り降りたら、いよいよお楽しみの大斜面。
1,699mピーク直下へと滑り込み!
ごろ太君:
ぐふふふふ。
笑いが止まりません!!
この右手のボウルが、ほんとはもっと激パウなんですが。
どうなってるかわからず怖いので、上部は尾根の北側をかすめてみた。
そして斜面中ほどからは、ボウル下部へと滑り込み♪
いやもう、堪りませんな。
雪の軽いことといったら、もう。
またまた笑いが止まりません。(≧m≦)
開けた斜面からブナ林の尾根へ入っても、尾根の北斜面にはまだまだパウダーがタップリ♪
ごろ太君:
パウダー巻き上げまくり♪
まきchin:
ブナの木々をぬって滑るメローな斜面、最高♪
いやぁ、大満足!
これをThe Dayと呼ばずしてどうする、な最高の雪でした。
1,300mのコルまで一気に滑り降りて一息ついたら、あとは試練の尾根下り。
登りのトレースを辿って夏道の尾根へ、登ってきた斜面をそのまま下ります。
さっきまでのパウダー天国はどこへやら、一転してモナカ祭り。
斜度や林はイイ感じなんだけどねぇ。。。
お日様にタップリ照らされた斜面は、一面激重モナカ。
ちょっとしたアップダウンもあり、1か所でシールつけて登り返し。
両側が切れ落ちた細い尾根、しかもモナカ雪で緊張しつつ、電波塔の前までなんとか滑り降りて、最後の急斜面へ。
そして最後のココが、意外とパウダーがキープされててイイ斜面。
シメのデザートとして美味しくいただいて、終了!
車に戻って片づけてたら、まきchin隊の後ろに一台の車がすぅ~っときて停車。
なんだろう、山の様子でも聞きに来られたのかな?と見てみると
なんと、昨年のGW(2013/4/29)、鳥海山でご一緒させていただいたまっさんとフカさん!
この日は大戸沢岳に行かれてたそうで、ここもまた激パウだった、とのこと。
三岩岳の山頂から大戸沢岳眺めて、まっさんとかいないかな~、なぁんて言ってたのですがほんとにいらっしゃったとは!
大戸沢岳の激パウ写真見せていただきながら、しばしおしゃべりして。
また今度ご一緒しましょう、とお別れしました。
そしてまきchin隊は、桧枝岐の燧の湯での~んびり(一人500円)。
イオウの香りがほのかにするお湯が、大のお気に入り。
広いお風呂は貸し切り状態、あぁここもまた大満足。
厳冬期の三岩岳、なかなか天気とコンディションが良い時でないとアタックできないですが。
この日は最高のコンディション、静かな山をタップリのんびり歩いて滑って、いやはや大満喫でありました。
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コメント
高速真っ黒な週末は、絶好のレポアップ日和ですね
あとは心置きなく、下道跳ばして山へGO?
投稿: fwix | 2014年2月15日 (土) 17時18分
fwixさん>
はい、おかげで?3日分のレポup完了です(^^
さてさて、どうしますかね。
明日夕方には高速も回復するでしょうし、
下道頑張って山にいくかな?
投稿: まきchin | 2014年2月15日 (土) 19時04分
はじめまして、かかしと申します。
この界隈で滑っているBCスキーヤーです。
過去に三回挑みましたが空振り、厳冬期の三岩岳パウダー羨ましい限りです。
投稿: かかし | 2014年2月15日 (土) 20時04分
正にTheDayですね
背景の青空が合成写真みたいです
動画の映像もさることながら、漏れてくる音声の方がそれを物語っていますね
投稿: 青空 | 2014年2月16日 (日) 22時24分
かかしさん>
初めまして、コメントありがとうございます!
三岩岳は、私らも三回目でして。
1回目、2回目とも春のザラメ時期でしたので、厳冬期で条件のいい時があれば行きたいなぁ、と思っていたのでした。
今回は、状態悪そうだったら途中で帰ってこようと思っていたのですが。
好条件が重なってくれて、ほんとラッキーでした。
なかなか狙って行けるもんじゃないですものね。。。
最近は我ら、南会津・磐梯エリアの山に行く機会も増えてきましたので。
山中でお会いした時は、どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: まきchin | 2014年2月16日 (日) 22時34分
青空さん>
ありがとうございます!
じ、実は、青空は合成で。。。(*^m^)ナンチテ
雪山でこんなにいい天気だったのは久しぶりです。
しかも上部はいい雪がキープされてましたし。
山スキーシーズンに数度あるかどうかのThe Dayでありました。
動画、しょーもない声入っちゃってますね(^^;
臨場感?!ということでご容赦。。。
投稿: まきchin | 2014年2月16日 (日) 22時41分