2013/8/3-4 花いっぱいの朝日岳へ(2日目)
事前の天気予報では、結構いい天気かも?だった日曜日。
お天気良ければ、雪倉岳の山頂を踏んでから鉱山道か白馬大池経由で蓮華温泉へ下山♪とか思ってたのですが。
・・・3時に起きてみると、なんと、テントをうつ雨の音が・・・
ごろごろウトウトしながら待ってはみたものの、ちょっと止んではまたパラパラっと、そして時折強くなる雨。
う~む、こりゃ、五輪尾根を大人しく戻りますかね。
ガスガスの雪倉岳に行っても、しょうがないもんね。(´;ω;`)ウウ・・・
というわけで、テン場の皆さんが続々と出発していかれる中、まきchin隊はの~んびり撤収開始。
雨の止んだ隙にさっくりテントを片付けちゃおう、とテントを逆さにしてばさばさ振るってたら。。。
「バキン!」
となんだかイヤぁな音がして。
・・・なぁんと。テントのフレームが破壊!!
※帰ってから家で撮影
折りたたみ式のフレームのうちの一本の両端が、こんな感じで割れてました・・・(泣)
縦走してるときじゃなくてよかった、とも思いつつ。
壊れるほど負荷かけてたっけか?!とか、夏休み山行までにフレーム入手しなくちゃ!とか、一瞬パニック。
#まきchin隊のテントはだいぶ前のARAIテントですが、どうやらこの年式のフレームは、若干強度に問題アリというウワサも(後日調べ)。
#現在のものは改善されてるようです。
#そしてめでたく、夏休みに向けて、Newテントフレームは入手できました。。。
いやはや、そんな事件がありつつも。
小屋泊の方達もあらかた出発した5時半過ぎに、ようやく下山開始です。
辛うじて、ビリっけつは免れた(;´Д`A ```
ちなみに手前の大きな緑テントが、小屋に入りきらなかった人達のテント。
雪倉・白馬方面の稜線は、ご覧の通り雲の中。
う~む、こりゃ、秋晴れの時を狙ってまた来るしかないね。
振り返ると、黒部・魚津方面と日本海。
下界はまぁまぁの天気なのかな。
朝日岳へは300m弱、木段とガレの道を登ります。
昨日下ってるときは、登り返したくない道だなぁ~と思ってましたが。
登ってみれば、大きな段差もなく意外と登りやすい道で。
花はたくさん咲いてるけど、ガスの中にて展望は全くナシ。
というわけで黙々と歩いて登って
意外と速く、朝日岳山頂に到着。
・・・予想通り、ガスガスでな~んも見えません。。。
というわけで、早々に下山です。
山頂直下、雪倉岳への道を見送って。
いつか、青空の下、あっちへ向けて歩くぞ!
コバイケイソウやハクサンイチゲ、チングルマが咲き乱れる道をゆる~りと下っていくと、ザレた九十九折りの道へ。
濃いガスの中のザレ道は、うっかりしてると踏み跡から外れそうで。
ペンキ印を見失わないように気を付けながら、ざくざく下って吹上のコルに到着。
そしてコルからちょっと下ると、行きは斜めにトラバースしてきた雪渓が登場。
実はここ、雪渓上部にベンガラ印がついていて。
どうやらベンガラに沿ってほぼ水平に雪渓を横切る、というのが推奨ルートらしい。
ガスガスでなにも見えないし。
大人しく推奨ルートを辿りますかね。
所々氷が出てるところもあり、雪が途切れてかすかな踏み跡とピンクテープを辿って斜面をトラバースするところもあり。
踏み跡外して迷わないよう、前後の方達と声掛け合いながら、雪渓を抜けて登山道へ復帰。
延々と続く木道には滑り止めがバッチリついてるので、滑ることもなく安心安心。
道端には、登ってきたときと同様、たくさんの花が咲いてますが。
時折ざぁっと降る雨になんとなく急かされて、足を停めることなくさくさく下ります。
五輪ノ森に入ったあたりで、ちょっと雨が強くなりましたが。
青ザクの道へと出るころにはようやく雨も止み、雲底の下へ。
む~ん。。。晴れてれば、今頃あっちの山の稜線の上を歩いてたんだろうなぁ。。。
さて、青ザクの道を過ぎれば、またまた花いっぱいの五輪高原をゆる~り下ります。
花畑の中をゆるゆる下り、水場で一息ついたら、あとは一気に白高地沢まで下ります。
水場を過ぎたところの木段でまきchin、とうとう足を滑らせてすっ転びましたが、幸いケガはなし。
・・・一瞬、また尾てい骨折っちゃったらどうしようかと思ったけど。
何事もなくヨカッタ(でも結構痛かった)。
カモシカ坂の急坂は、木段で滑らないように慎重に。
ちらほらと登ってくる方とすれ違いつつ。
一気に下って白高地沢を渡り、尾根上のアップダウン道を下り気味に歩いて瀬戸川の橋を渡れば、あとは300m弱の登り返し。
これがもう、ほんとキツくて。(;´Д`A ```
結構急坂だし、段差の大きなところもあるし、標高下がって暑いし日も射してきたし。
あと300mなんてすぐすぐ、と思ってたんだけど、いやはやヤラレマシタ。。。
汗をぽたぽたたらしながら急坂を登っていくと、ようやく傾斜が緩やかになって木道の道へ。
そしてほどなく
この頃になると、ようやく天気回復してきて朝日岳もお目見え。
お天気回復、半日遅かったねぇ。
雪倉岳も見えてきましたが、山頂付近は雲の中かな。。。
GWはあの谷を登ってあの斜面を滑ったんだよね、と目で辿ります。
兵馬ノ平を過ぎれば、あとは木道の道をほぼ平行移動で歩くのみ。
ゆる~り歩いて
蓮華温泉へ戻ってきました~。
当初の予定(雪倉岳ぐるり)よりもだいぶ早く戻ってきちゃいましたね。
蓮華温泉でひとっ風呂、と思ったけど、結構混んでる様子だったので、糸魚川の日帰り温泉、ひすいの湯へ(一人1,000円)。
ちょっと高いけど、脱衣場も洗い場も浴槽も広くて快適。
香ばしくてちょっとしょっぱいお湯も、なかなかグーでした。
帰りがけに、いつもの道の駅あらいのきときとでお寿司をつまんだら、一路横浜へ。
関越道も中央道もかなり混んでたので東北道へ迂回して、大きな渋滞もなく21時頃に帰宅、です。
<今回の山行>
今が盛りの花をメイン、もし天気良くなったら雪倉岳をぐる~っと回ってガッツリ歩こう計画の今回の山行。
天気はやっぱり良くならず、ぐるり計画は頓挫しましたが。
五輪尾根の花々はもう想像以上、圧巻の道でありました。
蓮華温泉から白高地沢への道は、行きも帰りもアップダウンがきつくてなかなか辛い道ではありますが。
カモシカ坂を登り上げ、五輪高原へ出たところから先はもう天国。
長い道のりではありますが、それが全然苦にならないくらいの花畑でありました。
これまで歩いた山は、花がわさわさ咲いてる斜面がど~んと出てきて、あとは岩のガレ道、というところが多かった気がするのですが。
この山は違いますねぇ、道沿いにはもうず~っといろんな種類の花が咲いていて。
これで展望がきいてればもう言うことなし、ですね。
紅葉の時期も素晴らしいですが。
花の時期もほんとに素晴らしい、朝日岳への五輪尾根でありました。
・・・今度はまた秋の時期かな。
そしてGW、次こそは晴れた雪倉岳を滑りたいものですな。
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コメント
日曜は残念でしたね。飯豊北部は土日が正反対の天気で、驚きです。
たしかに五輪尾根の木道を下るのはちょっと怖い。私は2回とも天気良かったので問題なかったですが‥‥ 大事に至らなくて良かったです。
半分は自慢ですが(笑)、三国境から雪倉岳を経て白馬水平道の高山植物はもっと凄い。そのうちに是非。
今回はなかったようですが、昨年の海の日3連休には、テント泊の登山者に、小屋のスタッフが余った夕食のおかずを配っていました。朝日小屋は一番近くの山小屋から6~7時間もかかるので、悪天候などによるドタキャンが多いのが大変のようです。
投稿: ねも | 2013年8月 9日 (金) 09時41分
こんにちは。
うーん。
花は最高だったのに残念でしたね…
白馬より北は日本海や能登半島が見えるので好きです。
木道で転んで、白高地沢からの最後の登り…
僕も同じ経験が…
橋も流されてたし…
つらかったなぁ(^_^;)
投稿: katsu | 2013年8月 9日 (金) 12時46分
ねもさん>
日曜日、晴れるはずだったんですけどねぇ。
山の天気は、わからないですね(^^;
でもまぁ、花が素晴らしかったのでヨシとしますか。。。
水平道はもっとすごいことになってるんですね。
いつかきっと歩かねば!
朝日小屋、今年は天候不順が続いていたので、宿泊キャンセルも多かったみたいですね。
私らが行った週末は、ものすごく混んでて小屋の方も大変そうでした。
投稿: まきchin | 2013年8月 9日 (金) 19時50分
katsuさん>
お天気ばかりはどうしようもないですよね。
まぁ、花が見れたのでヨシとします(^^
katsuさんも木道で滑りましたか。。。水場から下、樹林帯に入る前のところ、滑りやすいですよね(汗)
そして最後の白高地沢からの登りもほんとキツくて。
しかもkatsuさんのときには橋まで流されてたんですね(><)
そりゃ辛い道だぁ。。。お疲れ様でした。。。
投稿: まきchin | 2013年8月 9日 (金) 20時00分
白高地沢に橋がなく渡渉してた頃、五輪尾根の登山道整備を花園三角点にテント宿泊しておこなっていた時期があります。
スタイルは、長靴で、のこぎり、鎌持参。
高山植物を刈ったと叱られた記憶もありますが自然の中でのできごとをまきchinのレポートで思い出して朝日岳・雪倉岳のよさをあらためて感じています。
私は、同日3日~4日。
レポートを参考にして餓鬼岳、唐沢岳出かけました。
予想とおりきつかった。
投稿: hiro | 2013年8月12日 (月) 06時16分
怪我がなくて良かったです。
僕も6月、尾瀬に向かう途中
三平峠を超えた下りの木道ですっ転びました。
テント背負って転ぶとダメージ大きいですよね。
そう、この日は1時に起きた時は星が綺麗に見えてたんですけどね。
僕たちも4時出発の予定で3時過ぎに起き、撤収を始めたんですが
その時から星は見えず、いざ出発してしばらくすると
ザーッと来て、風も強くて白馬登頂は断念しました。
結局、鉱山道へは行かず、ピストンで戻りました。
帰りは東北道周りですか?
距離は伸びると思いますが、その方が渋滞がひどい時は速いのかな?
投稿: だジィ♪ | 2013年8月14日 (水) 09時21分
だジィ♪さん>
ワタクシ、何年か前に凍った木道でコケて、尾てい骨を骨折したことがあるので。
今回も、コケた瞬間「ヤバっ」と冷や汗かきました(だったらもっと気を付けなさいって⇒自分)。
土曜日、鉱山道降ります!って言っちゃったけどなぁ。。。だジィ♪さんはどうされたかしらん。。とか思いながら、来た道を下ったまきchin隊でした。
だジィ♪さんも、結局ピストンで下られたんですね。
朝日小屋の方によると、今年は鉱山道の残雪もまだ多いので、避けたほうが賢明かも。。とのことでしたので。
結果オーライですかね。
そしてこの日は、関越道の渋滞がかなり長かったので、東北道へ迂回しました。
横浜の自宅は首都高から降りてすぐなので、関越&環八&第三京浜と、東北道&首都高を比べると、渋滞の具合によってはかえってそっちが速かったりして。。。
投稿: まきchin | 2013年8月17日 (土) 21時43分
hiroさん>
白高地沢に橋がなかった頃ですか・・・!
登山道整備、ほんとにお疲れ様&ありがとうございます。
こうやって整備してくださる方達のおかげで、我々登山者が安全に道を歩けてるんだなぁ・・・と。
(歩き方ヘタクソなおかげで、コケてますが(汗))
朝日岳・雪倉岳。
夏も秋も、そしてGWの時期にもまた行きたいエリアです。
そして餓鬼岳・唐沢岳。行かれたんですネ!
大展望はゲットできましたでしょうか。。
お疲れ様でした~(^^v
投稿: まきchin | 2013年8月17日 (土) 21時53分