2013/8/10-17 南ア南部ぐるり縦走(1日目・畑薙~茶臼小屋)
1日目(8/10):畑薙~横窪沢小屋~茶臼小屋(テン泊)
2日目(8/11):茶臼小屋~茶臼岳~上河内岳~聖平小屋(テン泊)
3日目(8/12):聖平小屋~聖岳~兎岳~中盛丸山~百間洞(テン泊)
4日目(8/13):百間洞~赤石岳~中岳~中岳避難小屋(小屋泊)
5日目(8/14):中岳避難小屋~中岳・前岳~小河内岳~烏帽子岳~三伏小屋(テン泊)
6日目(8/15):三伏小屋~塩見岳~蝙蝠岳(テン泊)
7日目(8/16):蝙蝠岳~徳右衛門岳~二軒小屋~椹島(テン泊)
8日目(8/17):椹島~畑薙
いよいよやってきました、夏休み!
今年は早めに梅雨が明けたのに、なかなか週末の山の天気が安定せず。
お盆も近付いた頃になってようやく、好天が続くとの予報に、久しぶりにテンション上がりまくりのまきchin隊。
(ここまでほぼず~っと降られてるし。。)
今回の行き先は、ず~っと温めていた、南アルプス南部のぐるり大縦走♪
上河内岳や小河内岳、烏帽子岳、蝙蝠岳といった未踏の百高山を辿り、大展望もゲットしちゃおう計画。
お盆の週の前ということもあり、高速道路の渋滞が予想されたので、横浜を22時過ぎと早目の出発。
東名・新東名とひた走り、島田金谷ICから国道362号と県道60号を2時間近く走って、畑薙第一ダムの駐車場に到着。
#今回は、いつもの畑薙臨時駐車場ではなく、その先のダム堰堤の駐車場に駐車。
#20台くらい駐車可、トイレあり。
このルート、関西方面からのアクセスルートとして推奨されているようなので、関東方面からはちょいと遠回りかもですが。
先日の、新静岡ICで降りてからの道(口坂本経由)よりも走りやすい、とごろ太君。
(確かに今回は、まきchinも車酔いしなかった)
・・・ま、どっちのICで降りても、下道が長くて大変なことには変わりないですけどね。。。
1時間ほど仮眠して、うす明るくなった頃に準備して出発、です。
さすがにこっちの駐車場に停めてる人は少ないですな。
さて、頑張って行きますかね!
駐車場から見るダムはこんな感じ。
ダムってほんと、巨大建造物の極みですな。
そんなダムを横目で眺めながら、重荷担いで舗装路を歩いて行くと、20分ほどで沼平ゲートに到着。
一般車両はここまで。そして実は、ここにも駐車場があったりする(60台くらい可)。
・・・ただこっちはトイレがないみたいだし、帰りに東海フォレストの送迎バスに乗るとすると、沼平ゲートでは停まらないみたいだし。
諸事情考慮して、今回はダム駐車場に駐車したのでした。
(ダム駐車場はトイレもあるし、帰りの送迎バスも停まる)
さて、鍵のかかったゲートを歩行者用通路で回り込んで、いよいよ林道に突入。
ここから先は未舗装路。
右手の斜面からは岩が崩れてきてるところあり、水がざばざば流れているところあり。
なかなかワイルドですな。
いつもは東海フォレストの送迎バスで通過しちゃう道を、この日はてくてく歩きます。
そしてご多聞に漏れず、かな~り寝不足のまきchin隊。
歩きながらも寝ちゃいそうになりつつ、よれよれと砂利道を歩いていると。。
むむ。
前方に、ダムにかかる一本の吊り橋が登場。
あれなるが、スリル満点と有名な畑薙大吊橋ですな。
眠すぎて死にそうな顔のまきchin。
そのままの勢いで一気に渡っちゃえ、と長さ181.7mの吊り橋へとGo!
・・・と、歩き始めは調子良かったものの。
高所恐怖症ではないので、足元の高度は平気なのですが。
上下や横にゆさゆさ揺れるだけならともかく、足元がぐらぐらと不安定に揺れるのがカナリ怖い!!
当然、眠くてぼんやりしてた頭もシャキ~ンと覚めまして。
なるべく揺らさないように、そろりそろりと吊り橋を通過したのでありました。
あ~、怖かった。(;´Д`A ```
聞くところによると、今は幅40cmの金属板が敷き詰めてある足元は、5年前までは幅20cmの木の板だったそうで。
・・・もっと怖かったんですかい!!∑(゚∇゚|||)
吊り橋を渡り終えて一仕事終えた感満載のまきchin隊ですが、まだまだ道は始まったばかり。
岩がごつごつした急坂を九十九折りに登って送電鉄塔の下を過ぎ、ヤレヤレ峠へと続くトラバース道へ。
このトラバース道、かなり細い。
そして細かくアップダウンを繰り返す道を辿って
ベンチのあるヤレヤレ峠に到着。
せっかくここまで100mほど登ってきたのに、ここからまた沢へ向けて100m下ります。
ヤレヤレ。
この下る道も、急斜面に付けられた細いトラバース道を辿るわけでありますが。
左側の急斜面の上からは、時折カラカラ・・っと乾いた音を立てて落石が!
油断大敵な道であります。
というわけで、あまり立ち止まらず、さくさく下って沢に到着。
沢沿いの岩ごろ道や高巻き道を歩いたり、いくつか吊り橋を渡ったり。
時折、下ってくる方とすれ違いつつ。
吊り橋を3つ渡ると、あとは沢を高巻いて登る道。所々に鉄製の階段もあり。
大きな岩の下からちょろちょろと流れる水場を過ぎ、4つ目の吊り橋を渡ってほどなく
ウソッコ沢小屋に到着。
往年の山小屋の雰囲気タップリのこの小屋は、現在は無人。
軒下には、なぜか鍋やら鍋敷きやら焼き網やらがぶら下がってます。
#小屋裏に、沢からひいた水場あり。
さて、ここからはいよいよ本格的な急坂の始まり始まり~。
小屋の裏手をざばざば豪快な音を立てて流れる沢を、吊り橋で渡って
あとはひたすら、急坂の九十九折りを登り続けます。
・・・風は通らなくて暑いし、九十九折りの道もかなり急でアキレス腱が痛くなってくるし。
ああ、しんど。(;´Д`A ```
不定期に、こんな標識も出てくるんですが。
まだ全然標高かせげてないじゃないか!とか思いつつ。
ここで焦って登って膝でも壊したら、これからの行程が台無しになるので。
ゆっくりと一歩ずつ、汗をかきかき登ります。
ウソッコ沢小屋から300mほど登り上げると、中ノ段に到着。
ようやく尾根上に上がり、風が通って涼しいこの場所で、しばし一息。
まだあと1,000m近く登らなくちゃいけないわけで、道程遠し、ですな。
というわけで、一息ついたら横窪沢小屋目指して再び歩き始めます。
相変わらずの急坂を100mほど登り、尾根上の緩やかな道になってほどなく、横窪峠に到着。
頭上の木立の隙間からは
おっ。上河内岳か?!
青空に聳えるこのお姿、テンション上がりますねぇ~(o^-^o)
明日登るからね。待ってなさい!!
ここからいったん横窪沢に30mほど下り、沢を渡ってすぐに
横窪沢小屋に到着~
#小屋のすぐ前に水場、テン場、トイレあり。
早速小屋の前のベンチに腰掛けて一息ついてたら、なんと小屋の方がお茶を出してくださいました。
・・・通過者の我々にもお茶を出していただけるなんて。
なんと素晴らしい。
小屋の前の看板には、「静岡地酒 1マス500円」なんてメニューもあり。
料理も美味しそうだし、ノンビリここに泊まるってもの悪くなさそう。
・・・が、本日我らが目指すのは茶臼小屋。
まだ800m登らなくちゃいけないし。
ノンビリここで過ごすのは、またの機会、ということで。
横窪沢小屋から先もまだまだ急坂が続きますが、ウソッコ沢~横窪峠間よりはちょっと歩きやすくなったような?
急坂の九十九折りの中にも所々緩やかな道が挟まるようになったからか、それとも尾根上の道になり、風が通って涼しくなったからか。
まぁ、ともかく我らは、ゆっくり一歩一歩登るのみ。
そんな感じで小屋から1時間ほども登っていくと、ベンチのある展望台に到着。
はい、こんな感じです。
いつかあの辺りを歩く日は来るんだろうか。。。とか思いながら眺めたりして。
この展望台から100mほど急坂を登った先にも、倒木ベンチがあり。
#倒木ベンチのすぐそばの水場は、ぽたぽた程度でイマイチ出が悪い。
何度も立ち止まって一息つきつつ、まだまだ続く急坂をひたすら登っていくと
は~、ようやく樺段に到着。
ここまでくれば、あとはゆるりと200mほど登るのみ!
もうちょい、ですな。
そしてここから先、なかなか面白い標識が続きます。
ん?小屋まで27分?いやに細かいな。。。
それに、ヘンなおじさんってなんだ?!(*^m^)
小屋直前のトラバース道入口には、こちらの標識。
あ~、そうね、トラバースって水平じゃないよねぇ・・( ´艸`)プププ
それでもこの水平道、ゆるやか~に登る道なのでとっても歩きやすい。
樹林帯から出て、マルバダケブキの花畑の中、ゆる~り歩きます。
花畑には、キオン、イブキトラノオ、オヤマリンドウなどなど。
いいねぇ、稜線が近くなってきた!o(*^▽^*)o
ようやく茶臼小屋に到着!
あ~、急坂、長かった~。。。(;´Д`A ```
それでも、歩く人は少なくて、静かで雰囲気ある道でした。
やっぱり静かな道は、いいね。(あれだけの急坂が、もう喉元過ぎてます)
小屋の直下の水場からは、冷たくて美味しい水がじゃばじゃばと。
カンパイのビールの前に、タップリいただいちゃいました。(o^-^o)
#水場は小屋の横にもありますが、今回はそっちはあまり出ておらず。
#小屋の方も、この水場で水を汲むようにとおっしゃってました。
早速小屋で受付して、小屋横のテン場に本日の宿を設営。
平らで眺めも良くて小屋も近くて、なかなかいいテン場ですな。
#テントは40張くらい可。
#この日のテントは、最終的には16張。結構空いてました。
光岳ピストンから戻ってこられる方、聖平方面からの方、そして畑薙から登ってこられる方がぽつぽつと到着される中、挨拶交わしながら景色眺めながら、初日のカンパ~イ
テン場の正面には青薙山、そしてその向こうには富士山が見えるはずですが、夏雲に隠れて富士の展望はナシ。
17時過ぎにはガスが湧いて、あたりは真っ白になっちゃいましたが、心配してた夕立はなし。
明日の好天を祈りつつ、オヤスミナサイ。。。
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コメント
お待ちしてました、大縦走の始まりですね。
畑薙大吊橋は落ちようとしても落ちられないでしょう(笑)。でもたしかに怖い。前はもっと怖かった!? 私が初めて渡ったのは2010年でした、ラッキー。
お二人とは逆に、私は横窪沢小屋に泊まり、茶臼小屋で休憩しました。どっちも本当に登山者思い(横窪沢小屋の木村さんがまた素敵な小屋番で)。茶臼小屋の無料のお茶菓子には涙が出そうでした!
あの結構な登りを、重荷、寝不足、暑さでは、さすがのお二人も大変だったのでは?
翌日以降も期待しています。
投稿: ねも | 2013年8月20日 (火) 19時37分
こんばんは。
夏休みを満喫されたようでね。
お腹一杯すぎる行程を見て少しめまいが(^_^;)
僕は週末で火打、妙高にリベンジして来ました。
火打では遅めのワタスゲやハクサンコザクラと
なぜかオヤマノエンドウが満開で♪
大河ドラマ続編楽しみにしてます。
それにしても茶臼から百間洞って…
またまた南アらしいガッツリなコースですね♪♪♪
投稿: katsu | 2013年8月20日 (火) 20時10分
ねもさん>
大縦走、写真の数ももう大変なことになってますが。
ぼっつら、アップしていきますね~
畑薙大吊橋、あれは是非一度は渡ってみるべきですね。
いやはやほんと、すごい吊り橋でした。。。
畑薙からの急坂もキツかったですし。
なかなかシビレル道ですね。
そしてそんなシビレル道にある横窪沢小屋も茶臼小屋も、ほんといい小屋ですね!
小屋番さんといい、立地といい、お茶やお茶菓子のサービスといい、心がほんわかあったかくなりました♪
今度は横窪沢小屋に、是非泊ってみたいです。
投稿: まきchin | 2013年8月20日 (火) 23時43分
katsuさん>
こんばんは♪
今年の夏休みは、ほんとお腹イッパイで贅沢過ぎる山行でした。
南アのこのあたり、あの鬼のようなアップダウンも含めて、なんともいい雰囲気ですよねぇ。
ガッツリ歩いたぜ!と、充実感タップリな毎日でした。
・・・あのガッツリ感。病みつきになりそうです(M的?!)
週末は妙高・火打に行かれてたんですね。
ハクサンコザクラ、まだ満開とは・・・!色とりどりでステキな道だったんでしょうねぇ。
まだまだ楽しい山は、いっぱいですね!
投稿: まきchin | 2013年8月20日 (火) 23時47分