2013/7/27-28 常念山脈の北端、餓鬼岳・唐沢岳へ(1日目)
なかなか天気が安定しない今日この頃。
この週末も、山の上はどうもお天気はイマイチで。
・・でも先週は山をお休みしてるし、夏休みに向けてガッツリ歩いておきたい気もするし。
高い山は天気がダメそうなので、ちょっとでもお天気もちそうで、かつあまり混んでなさそうなところ、ってんで、まきchin隊お初のエリア、常念山脈の北端の餓鬼岳に決定。
天気良さそうだったら、その先の唐沢岳にも足を延ばしたい。
横浜を1時半頃に出発し、餓鬼岳登山口の白沢には5時過ぎに到着。
細~い林道を走った先の登山口に、3か所くらい駐車スペースあり。
#駐車スペースには、全部で20台くらい駐車可?
#登山口の横に、簡易トイレあり。
比較的マイナーな山なので、登山口も空いてるんだろうな・・と思っていたら、既に15台くらい停まっててビックリ。(@Д@;
やはり最近の山ブームの影響か?!
まきchin隊が準備してる間も、登山者を乗せたタクシーが2台ほど到着。
もしかしたら小屋やテン場も混んでるのかも?!Σ(゚д゚;)
というわけで俄かに焦り出したまきchin隊、早々に準備して出発。
(といっても、速く歩けるわけじゃないけど。。)
登山届ポストのある登山口から、砂利道を10分ほど歩いて
林の中、ゆる~りアップダウン繰り返しながら、沢にかかった橋を何度か渡って高巻き道へ。
鎖がかけられた、岩肌の細い道や桟橋もあり。
なかなか足元に気を遣うところも多く、気が抜けない。
そんな高巻き道を歩いて行くと、紅葉ノ滝が登場。
その名のとおり、モミジの木の向こうに滝がちらほらと見え隠れ。
これ、紅葉の時期に来たらキレイなんだろうねぇ。
紅葉ノ滝を過ぎたあたりから、木の桟橋やらハシゴやらが増えてきて。
ついでに道も沢に近くなり、何度か沢を渡りながら白沢を登りつめます。
#沢を渡るところには橋あり。
落ちそうで落ちない桟橋とか。
しかも木が湿ってて、なんだか滑りそうで怖い。
岩に括りつけられたハシゴとか。
ハシゴ、すごいところについてますな。
白い花崗岩の上をキレイな水がざばざば流れていて、この中をざぶざぶ歩いたらさぞや気持ちよかろ、と思ってみたりしますが。
・・・まぁ、見た眼よりも流れは強いんでしょうね。
シロートが迂闊に入ると、どんぶらこ必至ですな。
と、涼しげな沢を足下に見ながら登っていくと
魚止ノ滝に到着。
・・・こんな大きな滝じゃ、お魚は登れませんねぇ。
が、人間サマは滝の右岸を高巻いて登り、さらに沢沿いにぐいぐいと登っていきます。
こんな沢沿いの道もあれば、大きな岩にかけられた梯子を越えてぐい~っと登るところもあり。
滑りそうで滑らない岩におっかなびっくり、しかもハシゴと大岩続きでちょっと疲れてきた頃、ようやく最終水場に到着です。
冷たくて美味しい水がじゃばじゃばと。
ココから上は水場がないので、ここでたっぷり水分補給&一休み。
さて、ここから大凪山まで600m弱、ガッツリ急坂が続きます。
気合を入れ直して、Go!
水場から200mほどは、木立の中の急坂をガッツリ登る道。
木の根がごつごつ出ていたり、所々にハシゴがかけられていたり。
結構な急坂なんだけど、なんだかさっきの沢沿いの道よりも登りやすいかも?
・・・どうせ登るなら、たら~り登るよりもこんなガッツリ登り道のほうが、気持ち的に楽なような気が。。。(あくまで私見)
登っている途中に雨がパラっときたので、念のためザックカバーかけて登りますが。
この日の行動中は、これ以降は降らず。ヨカッタ。
こんなガレガレの、落石注意の道もあり。
ちらほらと道沿いに咲く花々を眺めつつ、足元見つめてひたすら登ります。
タマガワホトトギス、ヤマブキショウマ、シナノオトギリ、ミヤマカラマツ。
ガレ場を過ぎると、再び木立の中の急坂へ。
木の根ごつごつの急坂を過ぎ、笹の中の九十九折りの道を登っていくと
大凪山の標識に到着。(実際の大凪山の山頂は、ここよりもうちょっと先)
ここで一旦急坂は終了、しばらくは緩やかな尾根上を、アップダウン繰り返しながら登ります。
それにしても静かな道。
ここに来るまで、まだ4組くらいしか出会ってないし。
のんびり歩く尾根上の道には、所々盛大なぬかるみが。
はまらないように気をつけながら、ゆる~り歩きます。
そうしてしばらく歩いて行くと、木立が切れて山肌を望めるところが何箇所か。
どれどれ、と覗いてみると
むむむ。かなり切り立った崖ですな。
登ってきた白沢と同じ、真っ白な花崗岩の山肌であります。
さらに足元を覗いてみると、なんとそこも切り立った崖でありまして。
こんな崩れやすそうな斜面の上の道なのね。おお、怖。
そんな箇所も過ぎてしばらく歩いて行くと、百曲りの急坂に突入。
稜線まで300mほど登り上げます。
百曲りの道は、急斜面の九十九折りの道をひたすら登る道。
道自体はそれほど急ではないので、割と歩きやすい。
お馴染の花達に混じって、今年は当たり年?!の声も多いコバイケイソウがたくさん。
こんな花を眺めてると、九十九折りもあっという間ですな。o(*^▽^*)o
笹の中の九十九折りの道を黙々と登り、「あと30分」の看板を過ぎ。
咲いてるねぇ、コバイケイソウ。
これからまだまだたくさん咲きそう。
ほどなく「あと10分」の看板を過ぎ、稜線下のトラバース道に入ると、咲いてる花がこれまた一変。
チングルマ、アオノツガザクラ、ゴゼンタチバナ、ツマトリソウ。
ほかにもハクサンチドリやハクサンボウフウなどなど、小さな花が咲き乱れる道をゆる~り一登りで
稜線上の餓鬼岳小屋に、到着!
昔はカモシカの密猟小屋だったのが、昭和3年カモシカの捕獲全面禁止により営業小屋に転進したそう。
小屋の前からは、ど~んと野口五郎岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳の展望が。
どうせこの日はガスガスだろう、と展望は全く期待してなかったのですが。。。
素晴らしい!!(≧∇≦)
時間がまだ早かったので小屋は静かでしたが、ご主人によると、この日はこれからかな~り混むとのこと。
テン場も混むから早く場所確保してね、とのことだったので、展望を楽しむのもそこそこに、早速受付してテント場へ。
幸い、テン場の先客はまだ2張りのみ。
6~7張り張ったらいっぱいになってしまうくらいの広さ、しかも傾斜地が多いテン場だけど、辛うじてやや平らな場所をゲット。
・・・さて、テントを張ったら、お天気がもっている間にさっくり餓鬼岳山頂に行ってきますかね。
小屋から餓鬼岳山頂までは、ガレ場の道を登って約5分。
さくさく登って
山頂からは、野口五郎から三ツ岳、烏帽子岳と裏銀座の山々がずら~り一望。
今日はもう展望は諦めてたので、まだまだこんなにキレイに見えるとは嬉しい誤算ナリ。
こちらは、燕岳へと連なる稜線ですな。
いつかはあっちへ歩いて、北アの稜線歩きをつなげなくては。
そしてこちらは、翌日歩く唐沢岳への稜線。
結構アップダウンあるよねぇ。
明日、行けるかな。天気次第かな。
山頂はそれほど風もなく、しばらく景色を眺めながらの~んびり。
こうやって稜線を眺めていると、今度はその眺めている稜線へ行きたくなってくるなぁ、なんて思いつつ。
しばらく景色を眺めたら、テントに戻ってカンパイタイム~♪
テン場はあまり展望もないので、テン場の先の展望好地で乾杯しようかと思ったけど。
ちょっと風が強くなってきたので、やっぱりテン場で乾杯、です。
山頂でのんびりしてる間にテントも増えてニギヤカになったけど、これはこれで好し、か。
今日は小屋が混むから、ビールや水を買うなら早目に、と。
確かに、小屋には団体さんもいて、かなり混雑してきた模様。
餓鬼岳といえば静かな山、というイメージだったのだけど、最近は違うのかしらん。。。
テン場からは安曇野の市街地が一望。
おかげで携帯(ドコモ)の電波もバリバリ、明日の天気予報をチェックしながらの~んびり。
穂高や後立山方面からは、ごろごろと雷の音が聞こえてくるけど、こちらの頭上に雷雲が来ることはなし。
15時過ぎから1時間ほど、ぱらぱらっと雨が降ったけど、それ以上本降りになることもなく一安心。
そして16時過ぎ、早目の夕食は、豚角煮丼。
先日の荒川丼を思い出して、真似てみた。。。これがまた美味し!
新たな定番となりそう。
テントの中で夕飯食べてたら、外ががさがさと賑やかに。
どうやらテン泊の団体さんが到着した模様。
5人用くらいの大きなテントを4張り張るそうで。。。
狭いテン場には当然無理なので、一段上がった稜線上に張っておられました。
いやぁ、結構混むんですねぇ。
そして夕食後は、久しぶりに夕暮れ時の空を眺めます。
表銀座、槍穂方面はまだ雲の中ですが。
明日は槍穂にお目にかかれるかな。
裏銀座にかかる雲の中に沈みゆく夕日に照らされて、まるで油絵の世界のようで。
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コメント
こんばんは。
katsu@妙高出撃断念です。
花見シーズンなんで、
北岳あたりも考えましたが、
結局はヒッキーしてました(^_^;)
北アの南の方で、
かつ標高の低い餓鬼岳を選ぶところはさすがですね♪
僕も北燕より先は未踏ですが、
結構花咲いてるんですね。
土曜日がこれだと日曜日は好天だったような気がしますが、
それは続編のお楽しみで。
投稿: katsu | 2013年7月30日 (火) 01時25分
お、餓鬼岳と唐沢岳。先週末意外と天気良かったんですね~。
そうそう昨年行った時に、「ここのテン場狭い!」って思いました。
そしてコンビニの豚角煮丼、これ僕も昨年から定番です。
ここは晩秋あたりに燕岳から唐沢岳へテン泊で行きたいと思っています。
投稿: IK | 2013年7月30日 (火) 07時39分
長い長いアップダウンのある餓鬼岳
お疲れ様でした。
ここは行きより帰りのほうが辛くなるかも?
意外にそちらは天気が良かったようで
やはり標高が少し低いのが良かったようですね。
こちらは2400mで断念して帰って来ました。
やはり軟弱派はすぐさま下山していました。
投稿: トッキー | 2013年7月30日 (火) 09時22分
どうも週末すっきりしない嫌な流れが続いているのに、順調に楽しんでみすねぇ。ん〜ジェラスィー(≧∇≦)
餓鬼岳から燕までつなげてみたいですね。すっごく楽しそうだ。裏銀座やら槍眺めながら歩けたら堪らんですよねぇ。
豚角煮丼、ヤバイですね。今度やってみよ♪
投稿: Toby | 2013年7月31日 (水) 12時56分
katsuさん>
こんばんは!
餓鬼岳から眺めた妙高方面は、土曜日はず~っと雲の中で。
katsuさん大丈夫かな~、と思っていたのですが、出撃は断念されてたんですね~。
今回、標高低めの山で良かったです。
高い山の稜線は、軒並み雲の中で。。
(もうちょっと天気いいと思ってたんですけどね(汗))
日曜日も好天期待して唐沢岳へ向かいましたが、結局はあまり良くならなかった。。。
・・ま、また紅葉のときにでも行ってみたいと思ってます!
投稿: まきchin | 2013年7月31日 (水) 23時53分
IKさん>
スッキリ大展望とはいかなかったですが、辛うじてお天気もってくれました♪
遠くまで景色を見渡せそうな晩秋の頃が、ちょうどいいのかもしれないですね。。。
ウチらもそのころ、また行ってみたい。
そして豚角煮丼。IKさんはすでに定番でしたか!
これ、ほんと美味いですよねぇ。
コンビニさまさまです。
投稿: まきchin | 2013年7月31日 (水) 23時55分
トッキーさん>
はい、行きより帰りのほうが辛かったです。気分的にも。
この週末は、標高が低いのが幸いしました。
私らも中央アルプス行こうかと思ってたんですが、やっぱりちょっとでも低いところのほうがいいかな?と。
・・・行ってたら、確実にお会いしてましたね!(追いつけないですが)
投稿: まきchin | 2013年7月31日 (水) 23時57分
Tobyさん>
梅雨時よりも、今の時期のほうが天気に恵まれてない気が。。。
今回も、なかなか難しいお天気でしたが、辛うじてセーフでした(帰りは降られたけど)。
ここ、また天気のいい時に行ってみたいです。
燕岳へ縦走で抜けるのもいいけど、燕岳の混雑っプリがなぁ。。。
豚角煮丼、ほんと美味しです。
是非!
投稿: まきchin | 2013年8月 1日 (木) 00時00分