2013/7/13-15 南ア、荒川三山・赤石岳周遊(2日目)
1日目(7/13):椹島~千枚小屋
2日目(7/14):千枚小屋~荒川岳~赤石岳~赤石岳避難小屋
3日目(7/15):赤石岳避難小屋~大倉尾根~椹島
さて、2日目の朝。
目が覚めてガスガスだったら、このまま下山しちゃうかも?と思いながら外を見てみると。
こりゃ~、稜線歩きに行くしかないでしょう~o(*^▽^*)o
百枚小屋に泊まってた人達も、ばたばたと慌ただしく準備してどんどん出発していって。
まきchin隊はのんびり準備して、あらかたみなさん出ていった後に出発、です。
千枚小屋に泊まってた人達も続々と出発していく中、まきchin隊もいざ!
小屋の裏からいきなり始まる、急斜面の九十九折りの道。
朝イチの急坂はキツイですね~、灌木の中の道を黙々と登ります。
年によっては、ここもシナノキンバイやらハクサンフウロやらが咲き乱れる花畑なのですが。
今年はぽつぽつと、クロユリやらミヤマカラマツやらが咲くのみ。
花はこれからが盛り、かな。
小屋から100mほど登って二軒小屋への分岐を過ぎると、林から出て、開けたガレ道へ。
朝日にほんのり染まる赤石岳と聖岳を横目で眺めつつ。
ガレた道を九十九折りに登っていくと
千枚岳山頂(2,879m)、到着。
・・・こんなに賑やかな千枚岳山頂は、初めて見ましたデス。
さあ、今日はここからたくさんの山の頂を踏んで歩くわけで。
いよいよ稜線歩きへGo!
まず最初に目指すのは、奥にひときわ高く聳えるギザギザの山、荒川東岳(悪沢岳)。
目で辿る登山道には、登山者がいっぱい。
千枚岳を後にしてほどなく、こんな岩場も登場。
まぁ、慎重に下れば危ないところはないでしょう。
渋滞ポイントではありますけどね。
岩場を過ぎて振り返ると、富士山をバックに千枚岳を登る人、岩場を下る人。
なかなかニギヤカですな。(o^-^o)
岩場を過ぎると、しばらく細いトラバース道を歩きます。
このあたり、足元には小さな花々がたくさん♪
ミヤマオダマキ、ミネウスユキソウ、イワベンケイ、ミヤマムラサキ。
花盛り!
トラバース道を過ぎると、背丈の低いハイマツの中の道へ。
悪沢岳手前の丸山へ向けて標高差100mほど、九十九折りにゆる~り登ります。
足元には、色どり鮮やかな小さな花々。
北側斜面の向こうには、塩見岳や白峰三山、鳳凰三山が一望♪
生憎、白峰三山には雲がかかっちゃってますけど。。。
そんな山並みや花々を眺めつつ、ゆる~り九十九折りの道を登って丸山に到着。
なんだか雲底が低くなってきた気もするので。
丸山はさっくり通過して、目の前に聳える悪沢岳を目指しましょ。
悪沢岳へは、大きな岩がごろごろした道を150m弱登ります。
天気が良けりゃ、ここで何度も足を止めながら展望を楽しんじゃうところなんだけど。
この日は専ら、足元の花々に足を止めちゃいますね。
ミネズオウ、コメバツガザクラ、タカネヤハズハハコ、アオノツガザクラ。
岩の隙間やハイマツの切れ間に、密集して咲いているお花達。
ハクサンイチゲやシナノキンバイの花畑のような華やかさはないけど、これはこれでかなり圧巻。
足元の小さな花々は、久しぶりに出会うものばかり。
アナタのお名前、ナンでしたっけ・・・?と脳みそフル回転で記憶を掘り起こしつつ、岩場の道を辿りつつ。
山頂直下は大きな岩を伝って登って
生憎、山頂にはちょうど雲がかかってしまって展望はナシ。
まぁ、山頂には人もたくさんいるし、これから益々花盛りの稜線歩きだし。
一息ついたら、さっくり出発しますかね。
悪沢岳から先は、一旦200mほど下ってから、中岳へ200m弱登り返す道。
目の前に、こんな登り返しの道を見ると萎えちゃうんですが。。。
ミヤマシオガマ、チョウノスケソウ、イワヒゲ、ミヤマダイコンソウ。
こんなお花達を目の前にすると、次なる花に出会いたくて元気が出てきちゃうわけで。
しかも悪沢岳北側の斜面は
いやぁ・・・今年はハクサンイチゲにたくさん逢ってるねぇ。。。
いつも一面の花畑になってる悪沢岳南斜面には、今年は花はなし。
開花が遅れてるのか、はたまたシカ害で花が減ってしまったのか。
まぁ、今回は北斜面の花畑が見れたからいいか。
花を眺めつつ、悪沢岳山頂から一気に200m下ったら、あとはゆる~りと中岳へ登り返し。
そして背後の富士山はといえば
まるで噴火してるみたいな雲が山頂に(笑)
ほんとに噴火してたらエライこっちゃ。
悪沢岳から見おろしていたときは、こんなに登り返すのか?!と思っていた道ですが。
花を眺めつつ、景色を眺めつつ、おしゃべりしながらだと意外とあっという間で。
避難小屋の前では、たくさんの人が一休み中。
まきchin隊もここで一息ついたら、さっくり先へと進みます。
風も強いしね。
避難小屋のすぐ裏手にある中岳(3,083m)を過ぎると、目の前には前岳と赤石岳。
折角だから荒川三山の頂を踏みましょうか、と前岳にも寄り道。
稜線から荒川小屋へと下る道の分岐まで下り、そこにザックをデポして5分ほど歩けば、前岳(3,068m)の山頂に到着です。
3年前に来た時は、ハクサンイチゲやミヤマキンポウゲなど色とりどりの花に囲まれていた山頂ですが、この日はちらほらミヤマダイコンソウやイワツメクサ、ミヤマキンバイが咲くのみ。
今年の花のピークは、7月下旬くらいですかね。
というわけで、風も強くて寒いので、山頂踏んだらさっくりザックデポ地点へと戻ります。
分岐からは、荒川小屋へ向けて400m程ガッツリ下り道。
トラバース気味にザレ道を下り、斜面を九十九折りに下る道に入ると、ここがもう一面の花畑♪
ハクサンイチゲやシナノキンバイ、コイワカガミが咲き乱れ♪(≧∇≦)
ハクサンフウロ、ヨツバシオガマ、オオカサモチ。
他にもクロユリやらミヤマキンポウゲやら、いろいろ咲きまくりで。
いやもう、すごいすごい。
この斜面、シカの食害から花畑を守るための柵をちょうど設置している最中で。
被害はかなり深刻みたいですな。
花畑の斜面をどんどん下り、沢を2本ほど渡るとトラバース道へ。
前方に見える荒川小屋目指してひたすら下って、ようやく荒川小屋に到着です。
ここもキレイな小屋だよね。
テン場は広めで平らだし、水場はじゃばじゃば水が出てるし、トイレも近いし。
一度はノンビリ泊まってみたいところではあります。
まきchin隊、ここで水補給&腹ごしらえがてら、一休み。
せっかくなので昨日に引き続き、小屋で昼食をいただいちゃいます。
そしてSさんとごろ太君は、荒川丼。
ご飯の上に、超分厚いチャーシューが2枚と、揚げた目玉焼きが乗って、チャーシューのタレがかかってて。
・・・これがまた激ウマ!
こんなのが山の上で頂けちゃうなんてね~(*≧m≦*)
周りで一休みしてる人達も荒川丼には興味津々、みんなに覗きこまれつつ。
美味しくいただきました~♪
さて、一息ついたら、いよいよ赤石岳へ向けて最後の登り。
ここから500mほど登り上げます。がんばりましょ~o(*^▽^*)o
どこかから風で飛ばされてきているのか、時折雨粒がパラパラっと散る中、出発。
小屋から100mほど、木立の中の九十九折りの急坂を登り、大聖寺平へと向かうトラバース道へ。
#途中に1か所雪渓があったけど、踏み跡多数にてそれほど問題ナシ。
この道、ちょうど風の通り道になっているらしく、どえらく風が強い&寒い。
稜線もこんなに風が強かったらどうしよう?と思いながら、風に向かって黙々と。
大聖寺平を過ぎ、小赤石岳へ向けて九十九折りのガレ道に入ると、風は若干弱まったものの。
やっぱりガスがかかってきた。。。
ココから先は、もうひたすらガスの中を九十九折りに登るのみ。
大聖寺平から100m登り、少し開けたダマシ平を過ぎれは、200mほど登り上げるガレ道へ。
・・ま、ガスで先が見えないというのはいいことでもあり(視覚的にヤラレルことはないので)。
ひたすら黙々と登っていくと、小赤石の肩に到着。
ここからは、ゆる~りと稜線上のアップダウンの道であります。
稜線の西側斜面には、所々花畑が広がっていて癒されますが。
なんせ風が強いしガスは濃いし、足を止めずに先へ先へ。
小赤石岳の山頂を過ぎれば、あとは大倉尾根分岐までちょこっと下り、赤石岳へ登り返すのみ。
これもまたガスで先が見えないので、淡々と稜線を辿ります。
そして大倉尾根分岐を過ぎて少し登ったところで、雷鳥発見!
ヒナを6羽も連れて、登山道を横切ってお食事中。
だいぶ近寄ってもなかなか逃げず。これにはさすがに一同、足を止めて写真撮りまくり♪
というわけで、雷鳥さんに元気をもらったところで。
最後の一登り、岩ごろの稜線をゆる~り登って
赤石岳(3,120m)、到着~
いやぁ、今日はよく歩いた!
・・・でも、小赤石岳からここまで、もっとアップダウンあってキツイ道だったと思ったんだけど。
今日はガスがかかってたせいか、意外とあっという間でした。
さて、天気がよければここでぐるりと大展望を楽しむところでありますが。
なんだか空が明るくなってきた気はするけど、しばらくはガスが晴れる気配はなし。
一息ついたら、山頂直下の赤石岳避難小屋へとさっくり移動。
この日の赤石岳避難小屋は、一番の混雑だそうで。
小屋の管理人さん、「今日はお祭りだ~」となんだか楽しそう。
我らの割り当ては、2階の隅っこ。
今日は混んでるから、隣の人と互い違いで寝てね、と。
(この時点ではまだ全然人はいないけど、最終的には1階までギッチリ人が入ってました)
さぁ、荷物を置いて場所も確保したら、あとはもうビール飲んで宴会~
避難小屋なのに、ビールもしっかり売っていて有り難い。
しかも差しいれのワインやら日本酒やら、あとからあとから出てくる出てくる(ゴチソウサマでした!)。
夕方、ざあっと夕立が降る中、到着する人はどんどん増えていつの間にか小屋は超満員。
そんな方達もどんどん加わって宴会の輪が広がるのも、また楽し♪(o^-^o)
夕立が上がると、ガスが一瞬晴れて展望が広がって。
いやぁ~、ここからの展望が見れて、良かった!(≧∇≦)
諦めずに来た甲斐がありましたよ~
(このままず~っとガスガスだったら、UさんSさんにもなんだか申し訳なかったし)
大展望ショーのあとは、また小屋に戻ってみんなで山談義。
管理人さんのハーモニカに合わせて歌を歌ったり、それぞれの今回の行程やいろんな山について語り合ったり。
山好きがイッパイでほんとに楽しいひと時、消灯の20時があっという間でありました。。。
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コメント
楽しい稜線漫歩だったようですね。翌日、逆コースを歩いた私も良かったです。
荒川小屋のランチはこんなに美味しそうなのですか? ちょっと悔しい(笑、と言っても朝8時の通過じゃどうしようもない)
花の写真が丁寧で、この花は前に見たはずなのに何だっけ‥‥という山道での疑問が全部解決してうれしいです。
それにしても驚きの広い足跡です。これからは、どこかややレアな山に行こうと思ったら、まずここの記録を見ます。
お話を伺った、白峰南嶺の笹山付近のレポートを拝見しました。とても良さそうです。体力尽きぬうちに行ってみたいと思います。
昨夏の北海道・非百名山の山旅も素晴らしい。じっくり読ませていただきます。
天塩岳は懐かしい(高校まで北見に住んでいました)。30年以上前に、南の浮島峠側から登りましたが、人はいないが熊がいそうな北の孤峰という感じで特に印象に残っています。
長々と失礼しました。
投稿: ねも | 2013年7月19日 (金) 08時56分
ブログを見て面白かったのでコメントさせて頂きました(^ω^)
もしよかったら自分のブログも見てくださったら嬉しいです★
http://blog.livedoor.jp/daisukedkc/
http://daisuke0927.blog.fc2.com/
ちなみに料理レシピのブログです!!
これからちょくちょく拝見させて頂きます★
よろしくお願いします(^ω^)
投稿: | 2013年7月19日 (金) 15時55分
まきchinさん、またまたコメントさせていただきます♪
私たちは荒川小屋でカレーとラーメンを注文したのですが
注文したあとにメニューの中に荒川丼を目にして
実は興味津々だったのですが・・・
誰も頼んでいる人がいなかった(^_^;)
みんなカレーだったし(笑)
次回来る機会があったら是非注文したいと思います
お蕎麦も美味しそうですね☆
それにしてもお花もとっても綺麗に撮れてますね
記憶がよみがえります☆
まきchinさんブログUP早くて尊敬!
私も頑張ってブログを仕上げたいと思います(*^_^*)
投稿: ゆう | 2013年7月20日 (土) 17時45分
ねもさん>
翌日の逆コース・・・さぞや素晴らしい展望だったでしょうね!
それにたくさんの花々も、お日様に照らされてキラキラしてただろうなぁ。。と。
ねもさんの素晴らしい稜線漫歩、素晴らしい~~(^^
へなちょこな足跡ですが、ちょっとでも参考になればとっても嬉しいです。
白峰南嶺は、人は少なく山は近く、展望開けて素晴らしい稜線でした。いつか、是非!
そして天塩岳はなんと、想い出の山だったんですねぇ。
人よりも熊のほうが多そうな、静かで山深い、とっても魅力的な山でありました。
投稿: まきchin | 2013年7月21日 (日) 19時13分
ゆうさん>
荒川丼、私らもどんなものか見てみたくて、興味半分で注文してみたのですが。
想像以上の見た目にビックリ、そして想像以上のお味に再びビックリ、でした。
山の上でこんな丼がいただけるなんて、もうほんと驚きですよね。
水が豊富な荒川小屋だけあって、お蕎麦も美味しかった~♪
ココ、ひそかに、ランチが楽しみな小屋なのです(^^v
(以前はたしか、スイカも売ってた)
今回は、展望はイマイチでしたがお花はたくさんでしたよね!
私たちも、何度もお花に足を止めてしまいました(^^
ブログUp・・・3日目が遅れてますが、頑張ります!
投稿: まきchin | 2013年7月21日 (日) 19時16分