2013/6/29-30 キタダケソウ咲く北岳へ(1日目)
今年の広河原行きバスの運行開始は、6月25日。
というわけでこの週末は、毎年機会を狙いつつもなかなか会えずにいた憧れのキタダケソウを見に北岳へ!と思っていたのですが。
・・・どうも天気予報がパッとしない。
土曜日の午後から日曜の朝まで、雨が降りそうな感じではあり。
しかも今年は稜線の雪融けが早かったらしく、キタダケソウはすでに満開を過ぎているそうで。
どうしよう?と金曜の夜まで悩みに悩み。
ええいままよ、今回は花が見れればいいや!と、芦安に向けて出発。
芦安の駐車場には2時頃に到着。
乗合タクシーの発着所がある第2駐車場は8割方埋まってましたが、首尾よく駐車できてしばし仮眠。
土曜日の始発は乗合タクシーが5:40、バスが6:30、ってことはもちろん先に出る乗合タクシー狙いなわけで。
4時半に起きれば間に合うかな。。と思っていたら。
4時半に起きると、なんとビックリ、乗合タクシーの乗り場には既に行列が!!
慌ててばたばた準備して、まきchin隊も行列へ。
そしてやってきたタクシーは5台のみ。
まきchin隊、5台目にギリギリセーフで乗ることができました。。。
#タクシー料金は、芦安~広河原間1,100円(バスと同料金)。
#時期によってタクシーとバスの時刻表は変わるので要注意ですが、始発が乗合タクシーの場合は行列必至(そして乗れない場合も)です。
広河原に到着後、広河原インフォメーションセンターでトイレ済ませたりして身支度整えたら、いざ、出発。
広河原までの道が開いてから、最初の土日ということもあり。
ゲートのところでは、遭対教や警察の方が登山指導中。お疲れ様です。
頭上には、青空を背に聳える北岳が。
いつまでこの青空が拝めるかな。
すっかりおなじみの吊り橋を渡り、広河原山荘の前を過ぎて登山道へ。
緑の林の中をゆる~りと。
頭上も足元も、一面緑色。夏山の色ですな。
小さな沢を渡ったり、岩ごろの道を登ったりしながら歩いて行くと、ほどなく白根御池小屋分岐に到着。
道はここで、大樺沢方面と白根御池小屋方面とに分かれます。
大樺沢はまだ残雪もかなり多いってことだったので、今回は、まきchin隊は往復とも御池小屋経由。
右手へと延びる道を辿ります。
さぁ、ここから550m弱、御池小屋手前のトラバース道に登り上げるまで急坂が続きますよ~
しばらく100mほど九十九折りに斜面を登っていくと、ほどなく尾根上の急坂へ。
尾根上には、木の根やら岩やらゴロゴロごつごつ出ていて、なかなか手ごわい。
久しぶりの重荷だし、今日はまぁ昼までに肩ノ小屋に着けばいいし、のんびり歩きますかね。
というわけで、息を整えつつゆ~っくりと、ちょっと細い尾根上の道を登り上げて
さて、お次の目印、第二ベンチはここから更に200m上。
一息ついたら、さっくり先へと進みます。
第二ベンチまでの道は、かなり急坂でハシゴも多い。
ハシゴはとってもありがたいのだけど、結構滑りやすかったりもするわけで。
足元注意しながら登ること20分強で
第二ベンチに到着。意外とあっさり着いたか。
まぁ、林の中で展望もないので、黙々と登るしかないしねぇ。
それでも、こうやって登りの目安があるのは、気分的にとっても助かります。
ここまでくれば、トラバース道まではあと100m強登るのみ。
ここから御池小屋までは、しばらくゆる~りアップダウンの続くトラバース道を歩きます。
トラバースだから楽々~とか思っていると、意外とあるアップダウンにやられるわけですが。
・・・わかっちゃいるけどね。
ツバメオモト、ミヤマカラマツ、ミヤマキンポウゲ。
登山道沿いにはちらほらと花も咲いていて。
トラバース道に入ってから20分ほど、まだかな~と思いながら歩いていると。
足元の道が石畳になり、小屋のモーター音が聞こえてきて
御池小屋、到着!
小屋の前では何組か一休み中。
まきchin隊もここでザック降ろして一休み。
広河原から急坂を登り上げて、なんとなく一段落ついた感はありつつも。
ここでようやく行程は半分、まだまだ急坂も待ちかまえているわけで。
一息ついたら、後半戦の急坂、草スベリへGo!
草スベリの下部には、まだ残雪が。
ざっくざっくの雪だし、先行の方のステップが切られてるので足元に不安はなし、ざっくざっくと登ります。
・・・ごろ太君は、帰りはここで靴スキーできる♪と嬉しそう。
取付きから250mほどは、直登気味に急斜面をぎゅ~っと登り上げます。
足元はザレてたり岩がごろごろしてたり、となかなか難儀な道ですな。
サンリンソウ、キバナノコマノツメ、ワチガイソウ、ミヤマハタザオ。
足元には小さな花々が咲き乱れておりまして。
なかなかニギヤカな道でもあります。
特にサンリンソウの群落がすごい!(o^-^o)
250m登り上げて直登気味の道を過ぎると、林の中、岩や木の根がごつごつ出た道を九十九折りに登ります。
・・・このあたり、もうすっかりガスガスだねぇ。
晴れてれば、北岳の山頂を仰ぎ見つつ登るこの道ですが。
今日は黙々と足元を見つめて登るのみ。
その足元には、ハクサンチドリ、シナノキンバイ。
いいねぇ、いろんな色に癒されますな。(o^-^o)
ただひたすら黙々と、足元の花を眺めながら300mほどぎゅ~っと登りつめていくと
木立が切れてハイマツの中の道へ。
そしてほどなく右俣コースと合流。
最後に残雪の脇を巻くようにして稜線に登り上げて、ようやく小太郎尾根分岐に到着であります。
は~、やれやれ、これで急坂はおしまい~~
稜線上は風が強いかと思ったけど、それほどでもなく。
でもさすがにちょっと寒いので、フリース一枚着込んでエネルギー補給したら、肩ノ小屋目指してGo!
稜線には残雪もなく、風もそれほど強くはなく、さくさくと歩きやすい。
ガスは濃くなったり薄くなったり、それでもさすがに山々の展望はナシ。
そうなると、目に入るのは足元の花々でありまして。
ウラシマツツジ、コメバツガザクラ、チシマアマナ、ミヤマタネツケバナ。
見落としそうなくらい小さな花々も、こんな天気だとたくさん目に入ってくるわけで。
ミヤマキンバイ、イワウメ、オヤマノエンドウ。
こちらは絨毯のように咲いていて、ガスの中でも鮮やかに、目に跳び込んできますな。
稜線上の道は、所々に岩場の登りがあるものの、あとはゆる~りと登り上げる歩きやすい道。
花々を眺めながらのんびり歩いていると、肩ノ小屋手前の斜面にハクサンイチゲのお花畑登場!
満開のハクサンイチゲ。
何度見てもいいねぇ。o(*^▽^*)o
しばし足を停めて、例のごとく写真を撮っていると。。。
おおお?!
さっきまでガスガスで何も見えなかった稜線の先に、青空と北岳が?!(≧∇≦)
花畑に到着したところで太陽が顔を出す、という、もうあり得ないくらいステキな状況に、思わず時間がたつのも忘れて足を停めてしまったまきchin隊。
写真を撮りまくって、ウットリ花畑を眺めていたら。
ブログ見てますよ~、と登ってきた方に声をかけていただきまして。
まきchin隊と同じく、肩ノ小屋でテン泊とのこと。
・・・おしゃべりしているうちに、そろそろまたガスってきたし。小屋へと向かいますかね。
というわけで、お花畑からほんの5分ほど歩いて行くと、肩ノ小屋に到着です。
小屋でテン場の受付を済ませたら、ちょっと戻ったところのテン場に早速幕営。
いつもなら、小屋の東側斜面がテントサイトなんだけど、この日はまだまだタップリの雪の下。
というわけで、小屋手前の広い尾根上が、本日のテン場であります。
まだ時間が早いこともあり、ハイマツのかげで風が避けられる適地をゲット♪
ちょっと贅沢にテント張っちゃったかな。。。と心配しつつ。
さきほど声をかけていただいたrobinさんと、カンパ~イ
夏山や山スキーの話に花が咲いちゃいます♪o(*^▽^*)o
ちょうど同じころにテン場に到着してたお二人組も加わって、時々晴れるガスの向こうに覗く山々を眺めつつ。
1時間ほどもの~んびりおしゃべりしていたら、15時過ぎ頃からバラバラっと雨が。。。
まぁちょうどいいか、とここでしばらくお昼寝タイム。
だんだん強くなる雨足に若干不安になりつつも、テントの中でごろごろ寝てたら、16時半頃には雨が上がってくれました♪
このままず~っと明日まで降ってるのかと思っちゃったよ。
あ~、よかった。
テントの外はやっぱりちょっと寒いので、中でノンビリ、鍋であったまったら。
いよいよ日の入り前の、展望タイム♪(o^-^o)
甲斐駒も雲の中から顔を出してくれました♪
仙丈は、ちょこっと顔をだしたものの、またすぐに雲がくれ。
明日はいよいよ、キタダケソウにご対面。
ドキドキわくわく、いい天気になぁ~れ
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コメント
はじめまして。
山梨県南アルプス市、北岳の麓にある『芦安キャンプサイトNo.2』で管理人をしております。
数年間の休止を経て今年6月にリニューアルオープンをしました。
まきchin様のサイトを拝見し、今後北岳への登山の際にはぜひ当キャンプ場をご利用頂ければと思い連絡させて頂きました。
登山者向けのソロプラン(1,200円~/人)も用意しています。
今回オープン記念として「登山 ✕ 写真」をテーマに優待企画も行っております。
内容
・キャンプ場の写真素材を提供いただける方(最低5枚~)
・写真用にレンタル品は無料でご利用頂けます
・平日土日に関わらず料金は1,080円で宿泊頂けます
【公式HP】
https://campsiteno2.com/
【なっぷ】
https://www.nap-camp.com/yamanashi/14213
今年は南アルプス最高峰の「北岳」への挑戦はいかがでしょうか?
スタッフ一同お待ちしております!
芦安キャンプサイトNo.2
投稿: 芦安キャンプサイトNo.2 | 2019年7月10日 (水) 14時30分