2013/5/25-26 残雪の飯豊本山へ(2日目)
1日目:大日杉~地蔵岳~切合小屋~本山小屋
2日目:本山小屋~飯豊本山~本山小屋~切合小屋~地蔵岳~大日杉
小屋に8人泊まってたおかげか、はたまた満月の光が射しこんで小屋の中が薄明るかったおかげか。
今年はうなされることもなく、ぐっすり眠って5時起床。
#小屋に泊まってたのがまきchin隊だけだった昨年は、超うなされたんですよねぇ。。
#2階の4人組さんが4時頃起きて準備されてたのですが、まきchin隊は5時頃までうだうだごろごろしてました
朝ごはん食べて荷物をまとめたら、まずは本山往復。
空は生憎の薄曇り、そしてかなり風も強いが、幸いにしてあまり寒くはない(下界はどんだけ暑いんだ?!)。
山頂直下にちょこっと雪が残ってたけど、ほかはず~っと夏道をゆる~り歩いて
山頂からは、北股岳、門内岳、えぶり差岳と連なる飯豊の主稜線が一望♪
いつかはつないで歩きたいですね。
そしてこちらは、未だに行けてない飯豊の最高峰、大日岳。
ちょっと雲がかかっちゃったかな。
いつかのんびり歩きたいねぇ。
これで天気が良ければ、しばし山頂でノンビリしちゃうところですが。
こんなぼんやりした天気なので、ぐるりと周囲を眺めたら本山小屋へとさっくりUターン。
小屋の中をざっと掃除してトイレを済ませ、飯豊山神社にもお参りしたら、いざ、下山であります。
そうそう、信仰の山・飯豊山には、一王子から五王子までの5神の王子が祀られているそうで。
昔は5つの社が設置されていたらしい。
飯豊本山が五王子、本山小屋があるのが四王子。てことは。。。
三王子を回り込んでいったところの先のこんもりが、二王子ではないかと(ごろ太説)。
そしてテン場のある広場の石垣が一王子。
御前坂の上にど~んと聳えて見えてたよね。
・・・ごろ太君、理系のくせに、こういう社跡とか城跡の類が大好きなんだよねぇ。
なんだか興奮気味に、由来について語ってました。
(すまん、まきchinは右から左だった。。。)
はい、そしてあっという間に一王子を過ぎ、御前坂の急坂に突入。
大日岳を横目で眺めつつ。
ガレた九十九折りの道をひたすら下ります。
目の前には、切合小屋へと延びる稜線がど~ん。
あの一番高いところが草履塚、あれを越えないと帰れない。。。
久しぶりの歩きでの下り坂、結構膝にきますねぇ。
ここで焦って下ったら、膝を痛めてシーズンを棒に振るなんてことにもなりかねないので、慎重にゆっくり下ります。
御前坂を下りきり、御秘所の岩場を越えて、姥権現を過ぎて。
そろそろ膝が痛くなってきたごろ太君、ちょっとテンション下がり気味。
姥権現の先の登り道は、こんな岩ごろの箇所もあり。
息を整えつつ、ゆっくり登って
ここまで来れば、切合小屋を過ぎて御坪の手前まで、ず~っと350mくらいの下り道。
一気に行くぞ!と雪の斜面を下ります。
まずは切合小屋目指して下ります。
朝イチで雪が硬いかな、と思ったけどさすがにもうこの時期だし、結構気温高いし、で雪はざっくざく。
ごろ太君は、靴スキーが滑らない!と不満そうだけど、靴で滑るのが怖いまきchin的には歩きやすい。
さて、昨日は、この先の種蒔山分岐に合流する、沢の右岸の夏道を辿ってきたわけでありますが。
今日は、小屋の前から御沢を下りますかね。
・・・と言っても、小屋の真下の雪は割れてるし、谷の左岸斜面にも亀裂が走ってるし。
谷底歩いてて雪が崩れてきたら怖いので、昨日3人組さんが登りに使っていた左岸尾根を下りましょ。
60mほど下ってちょこっと緩やかになったところで、藪を越えて尾根北側に回り込んで、左岸尾根南斜面の亀裂を回避。
北斜面は亀裂もなく、歩きやすい。
そのままトラバース気味に下って、正面の木立と藪を突っ切って
再び尾根の南側に戻ってきました~。
この正面の赤矢印のところが御沢分れなので、あとはまっすぐ下って最後ちょこっと登るだけ。
うん、うまくルート取りできた!o(*^▽^*)o
というわけで、御沢を背に一登りで、御沢分れにめでたく戻ってきました。
さ~、ここから地蔵岳まで、恐怖のアップダウン尾根が始まりますよ~。
虫もぼちぼち増えてきたので、蚊取り線香焚いてGo!
目指すはこの地蔵岳。
あそこまで行けば、あとはもうほんとに下るだけ。
・・・しっかし遠いよね。昨日、ここから見た飯豊本山よりも遠い気がする。(;´Д`A ```
これがその飯豊本山。
・・・やっぱ遠いか、こっちのほうが。(´・ω・`)
地蔵岳手前の最低鞍部までは、雪庇や開けた斜面が交互に出てくる道を、アップダウン繰り返しながら下ります。
そしてこの尾根、さすがに距離が長いだけのことはあり、ず~っと眺められる飯豊本山がちょっとずつ形を変えていくのを楽しめるわけで。
まぁ、そんなゴホウビでもなくっちゃねぇ。
地蔵岳手前の最低鞍部で一息ついてる間も、ず~っと眺めちゃうわけで。
眺める本山からは、雪がどど~んと崩れる音がひっきりなしに響いてきたりして。怖えぇ。
さぁ、山の眺めに元気をもらったら、地蔵岳目指して最後の登りに取付きます。
ひいぃ・・・やっぱキツイ・・・。
いい加減、もう足が進まなくなってきた。
この、最後の登りがほんっとにキツクって。(;´Д`A ```
雪庇を越え、山頂直下の斜面を登る頃にはもう足ダルダル。
辿りついた地蔵岳の山頂で、歩いてきた山並みを眺めつつ一休み、と行きたいところですが。
虫がぶんぶんまとわりつきまくりで一息なんてついてる場合じゃない、さっくり逃げるように下ります。
ごろ太君は、しゃぁ~っと靴スキー。
・・・でもやっぱり雪がざくざくで、あまり滑らないようで不満そう。
下りつつも、名残惜しく飯豊の山並みを振り返ると。。。
んん?虹?!環水平アークか?!
普通見えてる虹とは弧の感じが逆なので、なんだか新鮮。
というわけで。
さらば飯豊本山。また来るよ!o(*^▽^*)o
だまし地蔵のピークを巻いて尾根道に入ると、あとは新緑の中をざくざくひたすら下るのみ。
標高1,200mを過ぎれば、所々に残雪はありつつも、鮮やかな新緑の中の道。
木の根や岩がゴツゴツした道を下ります。
残雪と新緑のこの時期は、ほんといいよねぇ。
疲れた心が洗われるよねぇ。(≧∇≦)
御田の杉を過ぎ、ザンゲ坂もクリアして、ヘロヘロになってようやく大日杉に戻ってきました。
あ~、疲れた。でも楽しかった!!
下山後は、ちょっと車で走って喜多方へ。
道の駅喜多の郷の立ち寄り湯(一人500円。ただしこの日は、源泉汲み上げ装置修理中のため沸かし湯ということで、入湯税を引いた350円で入れました)でのんびり体をほぐしてから向かったのはもちろん、、
喜多方でラーメン!
まきchin隊、大のお気に入りの食堂いとうにて、ラーメンでございます。
(具だくさんの「蔵ラーメン」よりも、シンプルなラーメンのほうが好き)
あっさりしたしょうゆ味、それでもダシがしっかり効いて味わい深いスープが美味しい~♪
ラーメンスープは残す派のまきchinでも、このスープは飲み干しちゃいたい感じ。
そしてチャーシューは、程よく厚みと噛みごたえあり、美味し!
ごろ太君は、炒めそば定食。
ラーメンの麺を特製ソースとラーメンスープで炒めた、焼きそばともなんとも言い難いこの料理が、超美味し!
付け合わせの自家製漬物も、これまたさっぱりと美味でありまして。
そしてご飯は、ラーメンで残ったスープの中にどぼん!と投入してさらさら~っとかっこんで・・・あぁ、至福・・・。
飯豊で大展望をゲットして、喜多方でお気に入りのラーメンもいただいて。
これを完璧と言わずしてなんと言おうか。
今年の初山歩き、幸先のよいスタートでありました。
<今回の山行>
今年は、里の雪融けは早いが山の雪融けは遅い、という話もあり。
昨年のこの時期に歩いた飯豊山、今年も行きたいが大丈夫だろうか・・・?と、ネットで情報集めつつ、ちょっとドキドキしながら向かった飯豊本山。
・・行ってみれば、雪庇の様子も残雪の具合も昨年とほぼ同じ感じ、問題なく歩くことができました。
あ、でも、花の咲き具合は昨年よりも遅れてるかな。
本山小屋のトイレは、2週間ほど前は雪に埋まってたようなので、これもまた心配で。
携帯トイレを持って行ったのですが出番はなく、ホッと一安心であります。
そしてお目当ての、残雪の飯豊主稜線の眺めは、やはり今年も申し分なし。
シャチ模様がこんなにも美しいのは、飯豊だけなんじゃないか?!とか思っちゃうくらい。
歩きながら稜線を見上げるたびに、思わず溜息をついてしまうくらい、大迫力で美しくて。
あぁ、今年もまたいいものを見せていただきました。
久しぶりの山歩き、久しぶりのでかザック、久しぶりの長丁場ではありましたが。
へろへろになりつつも、心楽しく素晴らしい山歩き、やっぱり山はいいですね!
#稜線の雪はほぼ例年通りでしたが、やはり沢の雪はちょっと多いようで。
#石転び沢の雪は例年よりも多い、というウワサもあり、そっちで山スキーという人も今年は多いかも、ですねぇ。
| 固定リンク
「◇登山」カテゴリの記事
- 2024/9/8 八幡平・八幡沼周回(2024.09.13)
- 2024/9/7 滝ノ上温泉から乳頭山周回(2024.09.11)
- 2024/8/24 霧ヶ峰・八島ヶ原湿原と鷲ヶ峰(2024.08.30)
- 2024/8/10-11 北ア・立山ぐるり縦走(2日目)(2024.08.16)
- 2024/8/10-11 北ア・立山ぐるり縦走(1日目)(2024.08.15)
「□喜多方ラーメン」カテゴリの記事
- 【速報】2022/5/28-29 南東北新緑山行に行ってきました~(2022.05.30)
- 【速報】2022/2/26-27 会津スキーに行ってきました~(2022.02.27)
- 【速報】2021/4/3-4 栗駒山BC&南東北観桜に行ってきました~(2021.04.04)
- 2021/2/20 三岩岳BC(2021.03.16)
- 【速報】2020/11/21-22 会津晩秋山行に行ってきました~(2020.11.23)
コメント
やっぱいいですなぁ。
飯豊はほんとすんばらすぃです。この時期歩いたことないのでやってみたいんですよ。今シーズンGWに飯豊か北アで迷って天気のよさそうな北アにしてしまったのであります。(それはそれで最高でしたけど…)
ブヨちゃんたちももう来てるんですね。やつら手加減知らないからおそろしいですよ。あぁホントに飯豊に行きたくなってきたぁ(*^_^*)
あんましいろいろ見せんでください。なんちて(´∀`*)
投稿: Toby | 2013年5月29日 (水) 23時57分
Tobyさん>
いやもう、飯豊はやっぱいいで~っす!
やっぱり飯豊は、空いてるこの時期に歩きたい。
残雪シャチ模様の美しさは天下の逸品だし、5月末~梅雨入りにかけてのこの時期、ほんとおススメです♪
(あまり早いと、登山口までの除雪が不安だし、トイレも雪に埋まってるかもです。。)
ようやく「歩き」の季節になりましたね!
投稿: まきchin | 2013年5月30日 (木) 00時12分
川入からも長いですが、大日杉からの本山もかなり長そうですね
逆に道のりが長い分、景色に変化があって面白そうですね、特に地蔵岳付近からの本山の端正な姿が印象的でした
御沢別れの雰囲気も何となくですが分かりました
結局、この週末に飯豊に行きましたが、本ルートではなく梅雨前線から少しでも遠い杁差に行きました
大日杉からのルート、来年是非行こうと思います
投稿: 青空 | 2013年6月 3日 (月) 21時08分
青空さん>
週末、えぶり差に行かれたんですネ!
お天気良かったでしょうねぇ~、ハクサンイチゲはもう咲き始めていたでしょうか?
ハクサンイチゲが満開のえぶり差は、是非一度は行ってみたいのですが・・梅雨の時期とも重なるし、なかなか狙うのが難しくて。。。
地蔵岳から切合までの尾根から眺める本山は、だんだんに姿を変えていく様子がまたステキです。
アップダウンがなかなかキツイですが、是非ここは一度歩いてみていただきたい♪
川入からも長いし、大日杉からも長いし。
本山への道はナカナカ大変ですが、それを越えてたどりついた本山からの眺めも格別ですよね(^^
ぜひ来年、残雪踏んで歩いてみてください~
投稿: まきchin | 2013年6月 3日 (月) 21時35分
大日杉から本山へのルート、本山を眺めにますます行ってみたくなりました
GWの降雪でハクサンイチゲは少し開花が遅れているのか、頼母木小屋から大石山の間のお花畑で7分咲きくらいで、その他の所はまだまだでした
お天気は良かったです
花の写真をメールでお送りします
投稿: 青空 | 2013年6月 4日 (火) 21時55分
青空さん>
大日杉からのルート。
本山をタップリ眺めながら、是非歩いてみてください♪
そしてハクサンイチゲ情報、ありがとうございます!
えぶり差のハクサンイチゲは、これからなんですね♪
今週末は、予定があって泊り山行はできないのですが。
再来週まで待っててくれるかな。。。
お天気良くって、最高の山行だったんですね(^^
写真見たら、も~う行きたくて行きたくてソワソワしちゃってます。
えぶり差や頼母木は久しく行ってないですし。
ステキな情報、ありがとうございます~
投稿: まきchin | 2013年6月 5日 (水) 01時02分