2012/11/23-25 立山・初滑り(3日目)
赤が登り(歩き)、青が下り。
1日目:室堂~雷鳥荘
2日目:室堂山、山崎カール
3日目:雷鳥沢
この日は早朝から、小屋に泊まってるみなさん、そわそわざわざわ。
6時半からの朝食も、6時過ぎには既に、食堂前に長蛇の列。
だって、こんな天気だもの!o(*^▽^*)o
小屋前から見る大日岳の、なんと美しいこと♪
みなさん、朝食食べるやいなや準備して出発していかれましたが、こんな日でものんびりまきchin隊はやっぱりやや出遅れ気味。
ザックに荷物詰め込んで、雷鳥荘をチェックアウトして、いざ!
まずはテントがたくさん張ってある雷鳥平目指して、雷鳥荘前の斜面を滑ります。
昨日までたくさんの人が滑った斜面はギッタギタ、こんなとこ滑れるんかいな?とか思ってたけど。
意外と雪はさらさらで、気持ち良く滑れました。(o^-^o)
気温が低すぎて、雪が固まらないのかもね。
テント村を抜けて一段下ったところで、シールつけて登高準備。
目指すは別山乗越の剱御前小舎。
昨年は雪が十分積もってなくて、板を担いで渡った称名川を、今年は歩いて越えて
雷鳥沢右岸へ、いざ!
前日までのトレースに沿って登る人の列に、まきchin隊も加わります。
いや~、それにしてもいい天気。
風もなく、雪もよく。
なんだか春スキーみたいな陽気(違うのは雪質だけ)。
振り返ると、湯気もくもくの地獄谷と真っ白な室堂平、国見岳。
右後方には、白山もクッキリ♪
雷鳥沢の右岸は、何度か傾斜をゆるめながらも徐々にキツクなってくる道。
どうせ上のほうはスキーアイゼンつけないと登れないし、早目につけときますか、と250mほど登ったところでアイゼン装着。
・・・えぇ、ウチらヘタレですから。
道具には早目に頼っちゃいます。
無心になって辿るトレースは、まるで天空への道。
紺碧の空に向かって延びる、真っ白な道。
昨日滑った山崎カールにも、日が射してきた。
あの滑らかな雪の斜面の感じが、なんともエロい。
大日岳も、ますますカッコよく聳えておりまして。
その向こうには富山の街並みと富山湾かな、かつてないくらいクッキリはっきり見えてます。
いや~、この眺め、タマランよね。(≧∇≦)
これが見たくて毎回ここに登ってるといっても過言ではないのでありますよ。
さて、雷鳥平から350mほど登り、標高2,600m過ぎたあたりからいよいよ急斜面へ。
トレースも急ですな。。。
でもだいぶ近くに見えてきた剱御前の小屋目指して、がんばるぞ!
振り返ると、なんとも神々しい薬師岳サマ
あぁ、なんて美しいのかしら。
姿を見る山としては、薬師岳が一番好きかもしれない(あ、もちろん薬師岳は登るのも大好き)。
見るたびに骨抜きになってるまきchin隊。(*≧m≦*)
さぁ、薬師岳に元気をもらったら、あと100mの急斜面を一登り!
・・が、この斜面、場所によってはかなりな傾斜がありまして。
ギャ~(lll゚Д゚)
・・・しっかりついたトレースとスキーアイゼンがなかったら、歩けません。
てか、すでにもう腰引けてるし。
岩が顔を出してる一帯は、こんな感じの急斜面。
何度か折り返しつつ、ようようクリアであります。
あとは稜線に向かって、ちょちょいと登るだけ~♪
今日は彼方の白山もくっきり真っ白、やっぱりこの時期は空気が澄んでてよいよね。
というわけで、一登りでようやく稜線に到着。
剱御前の稜線と、毛勝山の眺めもカッコ良い♪
ここから剱御前の小屋まではほぼ水平移動、しっかりついたトレースに沿って歩くだけ~とか思ってたら。
小屋を目前にして、トレース消滅!∑(゚∇゚|||)
しかも強風だし、ハイマツとか岩が所々出てるし。
大ピンチ!!(((゚Д゚)))
乗越付近はやはり風が強いらしく、雪が飛ばされてトレースが消えちゃったんでしょうな。
・・なんて理屈はおいといて。
急斜面のトラバースにあってかな~りピンチでしたが、一歩一歩慎重にアイゼン効かせてそろりそろりと歩を進めて
剱御前小舎の建つ別山乗越に、ようやく到着~(;´▽`A`` やれやれ。
乗越はかなり風が強かったので、小屋の影に避難して身支度整えて、シールはがして滑降準備。
準備が整ったら、まずは剱岳にごあいさつ♪
雪倉岳、朝日岳、白馬三山、唐松岳、五竜岳。妙高も見えてますな。
青空にクッキリ聳える後立山の山並みも、素晴らしい。
今年は、後立山を歩くことも多かったよね。
剱岳に向かって延びる剱沢には、登ってくる人も滑り込む人もたくさん。
剱御前から沢へ滑り込むシュプールも多数。
・・・行って行けなくはないんだろうけどねぇ。帰りのトロリーバス、終車ギリギリになっちゃうかもしれないし。
来年の春に、託しますか。
というわけで、まきchin隊は雷鳥沢へ、Go!
沢上部は、この時期はいつも岩やらハイマツやらがごつごつ出てるのだけど、今年はほぼ完全に埋まっててストレスなし。
歩いてきた道の下をトラバースしてから、いざ、雷鳥沢へ。
沢上部を一気に滑ったら、登ってきた右岸を越えて右岸右手の斜面へ。
登ってくるときに目をつけてたのだけど、ここ、ほとんど滑ってる人もなく、しかもパウダーがタップリ♪
いやもう、非の打ちどころがないよね。
この、雪に飛びこむように滑る感じ、久しぶり。
滑りながら、顔がにやけちゃう。o(*^▽^*)o
このヒトはもう、テンション上がりすぎです。
ヨダレがたなびいてるんじゃないの?大丈夫?!
ノートラックの斜面をつないで、パウダータップリいただいて、雷鳥平に戻ってきました。
いやはや、大満足!(≧∇≦)
これが昨日だったら、もう一本登り返してるところですな。
が、今日は最終日。
おとなしく、室堂ターミナルへと戻ります。
雄山を眺めながら、雷鳥荘下の斜面を登ります。
ちょうどみなさん帰り始める時間だからか、まきchin隊の後からも何パーティか登ってきてまして。
のんびり登ってたら追いつかれそう。
足を止めずにタシタシ登って、雷鳥荘前に到着。
さて、あとは一気にターミナルへ。
みくりが池温泉の前から眺める国見岳は、もうギッタギタ。
急斜面にも漏れなくシュプールがついてるところが、すごい。
室堂を囲む山並みを眺めつつ、タシタシ歩いて室堂ターミナルに到着。
帰りのロープウェイでは常吉さん&まっちゃんさん隊とご一緒だったのでありました。
やっぱりみなさん、集まりますねぇ。
そんなこんなで、メンドクサイ乗り継ぎもあっという間。
無事、扇沢へ戻ってまいりました。
帰りの温泉は、くろよんロイヤルホテルの立ち寄り湯(700円)。
さすがに空いてて、かけ流しの温泉にの~んびり浸かって大満足。
そして心配してた三連休最終日の高速道路は、東北道も関越も、もちろん中央道も大渋滞。
いつもの中央道下道ルート、大月からの秋山越えで渋滞回避して、21時半頃に横浜に帰着、であります。
<今回の山行>
毎年恒例の、アルペンルート閉鎖直前の立山BC詣で。
今回は三連休が重なったということもあり、実は直前まで宿が確保できなくて焦ってたのですが。
(というか、予約を忘れてただけだけど)
1週間前にようやく雷鳥荘をゲット、めでたく行ってくることができました。
1日目は生憎の天気でしたが、おかげでの~んびり温泉を満喫。
2日目は、予想以上によい天気。
室堂山展望台からの黒部源流の山々も、いつもに増して真っ白でクッキリと、美しかった♪
室堂山の斜面も、登り返した山崎カールも、ノートラックの斜面がそこかしこに隠れてて。
そこをつなぎながら、たくさんパウダーをいただいちゃいました。(≧∇≦)
・・・さすが立山。広いよね。
3日目は、これはもう予想通り、いや、予想以上のピーカン青空。
まさに、The DAY!(*≧m≦*)
滑りつくされてるかのように見えた雷鳥沢も、これまたそこかしこにノートラック斜面がありまして。
上から下まで、い~い感じのパウダーがタップリ、これはもうこの時期だけの特典ですな。
春はザラメになっちゃうものね。
というわけで、今回はまきchin隊史上稀にみる最高のシーズンインでありました。
今シーズンも、ばりばり行くぜ!
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