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2012年11月 7日 (水)

2012/11/3-4 初冬の北岳へ(1日目)

雪景色の北岳を、テン泊でのんびりと。

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草すべりから見上げる北岳は、雪を担いだお姿がなんともカッコいい。
シビレます。

===北岳(1日目)===
2012/11/3(土):広河原(6:45)~御池小屋分岐(7:20)~御池小屋(9:15-9:55)~小太郎尾根分岐(12:00-12:15)~北岳肩ノ小屋(13:05)
累積登高:1,580m
歩行距離:7.4km
======

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この週末は弱い冬型との天気予報。
北アルプスの北部や新潟、東北方面はお天気イマイチらしく、行くなら中アか南アか、はたまた八ヶ岳か。

・・・今年はテン泊あまりやってない気がするし。
それに広河原行きのバスもこの週末でおしまいだし。久しく北岳にも行ってないよねぇ。

てなわけで、行き先は南アルプス、北岳に決定。
2週間前に、甲斐駒・仙丈から眺めた北岳にGo!

横浜を23時頃に出発し、芦安の駐車場には1時半頃に到着。
先々週よりもさらに停まってる車が少ない駐車場で4時過ぎまで仮眠して、今回は5:10発の乗合タクシーで広河原へ向かいます。
#乗合タクシーは、一人1,100円。バスと同料金。

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広河原でタクシーを降りたら、早速準備して出発・・・ではなく。
明るくてキレイであったかい広河原インフォメーションセンターで身支度しがてら、日が昇って明るくなるまでちと待機。
#インフォメーションセンター内にトイレや給水所、休憩所あり。

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インフォメーションセンターの中には、こんなポスターが貼ってあったりして。
JRのポスターかぁ。さすが、いい仕事してるねぇ、すんごくかっこいい。
欲しいかも。

で、そうこうしているうちに

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お。山並みの向こうに顔を覗かせている北岳の山頂も、朝日に染まってきましたね。

タクシーで到着した人たちはもうあらかた出発してしまい。
その後に到着したバスに乗ってきた人達も、半分以上出発した後、まきchin隊ものんびり出発です。

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さてさて、のんびり行きますかね。
まきchin隊、今回は完全冬装備。
着るものだけでなく、テント用の冬対策として銀マットを導入してみたり。
寒いの、どんとこい。

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まずは野呂川にかかる吊橋を渡ります。
遥か頭上には、白く輝く北岳の山頂。到着するまで晴れててね。

橋を渡りきったところから、広河原山荘の脇を通り抜け、登山道が始まります。
それほど斜度はキツクない道を、ゆる~りと。

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それにしてもこのあたり、黄葉がすごい。

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ちょうど射しこんできた太陽の光に照らされて、キラッキラ。
紅葉というよりも、黄葉ですな。輝いてマブシイ。

思いもかけずキレイな黄葉に目を和ませつつ、ゆる~りと歩いて行くと、御池小屋分岐に到着。

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ここで右へ行くと御池小屋、左へ行くと大樺沢。
まきchin隊、登りは大樺沢経由右俣コースで行くつもりだったので、左の道へと進んだのでありますが。

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あれれれ?
こんな斜面のトラバースの道なんて、あったっけ?

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・・って、尾根上の道になってるし。うーん。

どうやらいつの間にか、御池小屋への道に来てしまっていたらしい。
そういや分岐してすぐ、右よりの道に入っちゃってた気もする。

まぁ、こっちの道のほうが歩く人が少なくて、静かなのでいいか、と。
尾根上をぎゅ~っとまっすぐに、木の根がごつごつ出た道を登ります。
左手から大樺沢の大きな沢音を聞きつつ、右手から黄葉の斜面を流れる小さな沢音を聞きつつ。
尾根上の道が少し緩やかになり、開けた斜面を登るようになる頃、

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第一ベンチに到着。標高1,870mくらいかな。
分岐から35分くらい。

標識には、「第二ベンチまで40分」の手書き文字があり。
なんだか合戦尾根みたいね。(o^-^o)
一息ついたら、第二ベンチ目指してGo!

・・・が、ここから先はかなりの急坂。
何度もハシゴを登ったり、大きな段差を登ったり。

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ハシゴも一段一段が大きくて。キツイっす。

そして寒いかと思ってた道は、お日様のおかげもあってか結構あったかい。
稜線に出るまでは、やっぱりあったかいのかな。
というわけで、急坂に汗を絞りつつ登ること30分。

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第二ベンチ、到着。標高2,150mくらい。
いや~、いいタイミングでベンチが登場するよねぇ。
リズムがあって、いいですな。(o^-^o)

そしてここの標識にも、手書きでコースタイム表示が。
「御池小屋まで1時間、あと20分で急登は終り」とな。
・・・よっしゃぁ、あと一頑張り!れっつごー!

まだまだ続く急坂は、ハシゴあり、岩ごろごろの段差あり。
息をつきつつ登っていくと

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お、木々の間から北岳が!
なんとも神々しいお姿であります。o(*^▽^*)o
なんだか日本の山っていうよりも、アラスカとかみたいだよねぇ(って行ったことないけど)、なんて話しながら登っていくと

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ようやく急坂、終了!
ここから御池小屋まで、斜面のトラバース道をゆる~りと歩きます。

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最初は、林の中を緩やかにアップダウン繰り返しながら、気持ち登り気味の道。
が、歩いて行くうちに、所々で崩れかけた箇所あり、細くなってる箇所あり、でなかなか油断なりません。

沢を一つ渡って下り気味に歩いて行くと

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御池小屋、到着。キレイな小屋だねぇ。

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小屋閉めの準備に忙しい御池小屋の前では、登山の皆さん思い思いに一休み中。
まきchin隊もザック降ろして、しばし休憩。

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休憩しながらも、つい頭上の北岳を見上げちゃう。
カッコいいよねぇ。。。あの雪の付き具合も、またステキ。(≧∇≦)

小屋の前は風もなく、お日様ポカポカ暖かくてとっても快適。
このままここで日向ぼっこでも。。。なぁんていう考えがちょいと頭をかすめたのはナイショであります。

さて、ここから肩ノ小屋までは、あと800mくらい登らなくちゃいけないし。
腹ごしらえしてのんびりしたら、再び出発。

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小屋のすぐ脇の御池の前から、草スベリへと取付きます。
・・・それにしても、目の前に立ちはだかるこの急斜面は、いったい・・・(;´Д`A ```

これを登るのか、と思うとちとゲンナリですが。
いやいや、がんばるぞ。

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・・・が、こりゃまた急な道ですな。。。
草スベリという名にふさわしく、一面の草原の中の急なザレ道を、ぎゅ~っと登ります。

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それでも、一歩一歩歩いていると、いつの間にか標高をかなり稼いでいるわけで。
御池がかなり下に見えるようになってきましたな。
そして標高が上がって、鳳凰三山も見えてきた。

御池小屋から250mほども草原の中の急坂を登っていくと、ようやく木立の中の道へ。

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でも、当然急坂が終わるわけもなく。
直登の道から九十九折りの道になったとはいえ、相変わらずの急坂。木段や岩の段差、木の根がごつごつ出た道を登ります。

・・・が、標高が高くなれば、それなりのゴホウビもありまして。

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北岳!近い!!(≧∇≦)

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登るほどに、どんどん間近に迫ってくるわけでして。
こんなに間近で、お姿を眺めることができるなんて。
これはもう、胸が高鳴りすぎて、ヤバい。(*≧m≦*)

九十九折りに何度も折り返す道で、何度も立ち止まって北岳を仰ぎ見つつ。
急坂だけど、なんだかもうとっても気分爽快なわけであります。

そんな感じで、意外と調子よく登るまきchin隊。
木立と草原の道がハイマツの中の道になるころ、右俣コースと合流。

さて、ここまでくれば稜線まではあと一登り。

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ハイマツの中のザレた九十九折りの道を、ぐい~っと。
池山吊尾根の向こうには、富士山も見えてきた。

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遥か足元には、広河原も見えていたりして。
そして山肌に広がる黄葉もガッツリ眺めちゃったりして。

後ろを振り返りながら、足元見降ろしながら、そして頭上の北岳を仰ぎ見ながら登ることしばし。

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稜線上の小太郎尾根分岐に、到着!
ここから先はガッツリ雪道です。

・・・そしてこれまでのぽかぽかあったかくて平和な道からは一転、強風吹き抜けて、寒い!!
こりゃたまらん、と冬用アウター着込んだり手袋や帽子やネックウォーマーを替えたり、とここにきてようやく全身冬支度。

しっかり着込んだところで、まずは稜線上からの景色をイタダキマス。

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稜線上に上がってようやく拝める、甲斐駒ヶ岳。
先々週は、あっちからこっちを眺めてたのよね。

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こちらは仙丈ヶ岳。
・・・って、あれれ? あんなに雪がついてたのに、すっかり融けちゃってる?

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仙丈ヶ岳の右奥には、槍穂も。
さすがにもう真っ白ですな。

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そして八ヶ岳も。
あっちも今日は天気よさそう。

いやぁ~、いいね。寒いけど。展望は最高!(*≧m≦*)

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さぁ、気分が盛り上がったところで、肩ノ小屋目指して出発。
夏はなんてことないトラバース道だけど、雪のある今はどんな道なのか?

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まぁ、こんな道です。
凍ってるところはないけど、踏みしめられてちょい硬くなっているところは何箇所か。
取りあえず、アイゼンなしでもOKか。

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こんな岩場も2か所ほど。
鎖やロープもついてるし、足がかりもしっかりしてたのでまぁ大丈夫でしたが。
さすがにビビりますな。

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それにしても吹きっさらしの稜線は、かなり寒い。
冬装備のおかげでまぁなんとか大丈夫だけど、そういや登山口には膝丈ズボンの人とかいたっけ。。。

なぁんて思いながら、風に吹かれて歩いて行くと

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おっ。雪の急斜面を下る雷鳥、発見!
雪でざざ~っと滑って、グリセードっぽく華麗に下っちゃうのかと思いきや。
やっぱり滑るのはおっかないらしく、一歩進んでざ~っと滑ってはビビって立ち止まって、の繰り返し。
なんだか私と似てるかも。。。(^^;

ライチョウさんの登場になごみつつ、さらに稜線を辿って

2012110339
道がようやく緩やかになり。
北岳の肩に到着!

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やれやれ、ここで本日の行動は終了!
テント張ってから時間があったら、北岳往復しちゃう?なんて案もあるにはあったけど、もうこんな強風の稜線は歩きたくないし。
小屋で受付したら、さっくりテント張ってのんびり決定~

肩ノ小屋のテン場は、稜線の東側にあるのでほぼ無風(今日の風は、西風なので)。
お日様に照らされて、ぽかぽかあったか。
さっきまでの強風吹き荒れる稜線とは、まるで別世界。

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てなわけで。
テント張って、富士山眺めながらのんびり日向ぼっこ。最高♪

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ちなみにテン場はこんな感じ。
最終的にはテント9張りくらいだったかな。

そしてこの時期は、日の入りも早い。
16:56には日没、だそうで。

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夕焼けショータイムを楽しむべく、テントの中で早目の夕ご飯♪
お鍋で身も心もホッカホカにあったまります(^^

さて、そして準備万端で眺める夕焼けは。

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茜色の八ヶ岳。

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甲斐駒の白い山頂も、なんともキレイな色に染まってます。

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鳳凰の地蔵岳のオベリスクも、真っ赤っか。
そして右側、雲のスクリーンには影北岳♪

2012110347
日本一の山、富士山も茜色。
なんだか「謹賀新年」って書きたくなっちゃう。

2012110348
そしてコチラは、シルエットの中央アルプス。

2012110349
太陽さん、また明日もよろしくっ!

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コメント

お久しぶりです!
まきchinさん達も北岳だったのですね~
私もこの週末北岳でした!
北岳山荘の方だったのでバッタリしてないかな(^-^;
2日間とも快晴で最高でしたねー♪

投稿: 白音 | 2012年11月 7日 (水) 00時36分

いいですねぇ~。
最後の夕景にノックアウトです(*^_^*)

こちらは昨日今日と大荒れで山行けず。
今年は全然朝夕の景色を見られなかったなぁ・・

続き楽しみにしています!

投稿: しょもも | 2012年11月 7日 (水) 22時48分

白音さん>
お久しぶりです!
そしてなんと、この週末は白音さん達も北岳でしたか~(^^
広河原で絶対ニアミスしてますね。
私らは、行きも帰りも御池小屋経由でしたので、バッタリできず残念。。。

しっかしほんとに素晴らしくヨイお天気でしたよね♪
白音さんのことだから、きっとステキな写真をたくさん撮られたんでしょうねぇ~(^^

投稿: まきchin | 2012年11月 7日 (水) 23時34分

しょももさん>
ありがとうございます!

私らも、今年はピッカピカの夕景はあまり見れてませんで。
シーズン終わりでようやく、朝夕の景色を拝むことができましたです。

2日目レポも、がんばります~

投稿: まきchin | 2012年11月 7日 (水) 23時37分

いんや~♪
ビューティホー!!
ステキ~~最高~~♪
こんな景色を眺められたら、たまりませんね~^^
この時期ってホント、穴場ゲットできますもんね~^^v
・・って北岳が穴場になってまう、時期...(*゚▽゚)ノ

草すべりを頑張って登ったんですね^^
お疲れでっち~^-^
1度下って、お池でテント・・・有です^^
急なイメージがあります0--0

登山口には膝丈ズボン>
・・・は、あかんでしょー!(苦笑)
最近、めっぽう寒さに弱い、おばはんのたわ言・・・(--:)

投稿: みい | 2012年11月 8日 (木) 19時15分

みいさん>
いやもうほんと、タマリマセン!!
ここはいつも混んでるけど、さすがにこの時期は穴場でして。
天気にも恵まれて、最高どした♪

みいさん隊も草すべり歩かれたんですね!
ほんと急坂ですよねぇ。
一気に登れちゃうor下れちゃうのはいいんですけどねぇ。
2日目、御池小屋まで下ってきたらテントが何張かあったので、北岳ピストンでココにテン泊って方も結構いたんだなぁ、と。
たしかにココ、いいとこですもんねぇ。

でもって、膝丈ズボンのつわものたち。
山慣れてそうな方々は防寒装備も準備万端なんだろうな、と思いつつ。
軽装に見えた方々は。。。寒いでしょうねぇ。。。

投稿: まきchin | 2012年11月 9日 (金) 00時05分

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