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2012年9月12日 (水)

2012/9/9 爺ヶ岳・日帰り山歩き

北アルプスの日帰り稜線歩きは、久しぶりの爺ヶ岳へ。

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爺ヶ岳へ向かう稜線からは、真っ白な雲に浮かぶ針ノ木岳、蓮華岳が一望。
青い空に映えて、美しい♪

===爺ヶ岳===
2012/9/9(日):柏原新道登山口(5:30)~ケルン(6:30)~種池山荘(8:20-8:40)~▲爺ヶ岳南峰(9:20-9:25)~▲爺ヶ岳中峰(9:35-10:30)~種池山荘(11:10-11:15)~ケルン(12:30)~柏原新道登山口(13:05)
累積登高:1,410m
歩行距離:14.0km
======

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先週末に続き、この週末もなかなか難しい天気予報。
土曜日は日中晴れるけど午後から夜半まで雨、そして日曜日も午前中は好天、とな。

テン泊で雨に降りこめられるのも憂鬱だし。
第一、テン場に着くまで天気がもつとは限らない。
・・・というわけで、日曜日のみの出撃とあいなったまきchin隊であります。

土曜日の23時頃に横浜を出発し、扇沢には2時半ころ到着。
今年から、扇沢駅前の舗装駐車場は全て有料になってしまった(36時間1,000円)ので、手前の市営無料駐車場に車を停めてしばし仮眠。
#有料駐車場は400台、市営無料駐車場は320台駐車可。
#トイレは、有料駐車場内または扇沢駅のが使えます。

4時半頃に起き出して急いで準備したら、柏原新道登山口の駐車場へ車で移動。

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まだ辛うじて数台分空いてたので、滑り込みで駐車できました♪
こんなお天気、しかも連休前なので、山に繰り出した人は少なかったのかな。

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駐車スペースは、大町方面から来てロックシェッドを出たところすぐの登山口と、道を挟んだその前、そして扇沢橋を渡った右側にあります。
案内図を見ると、ちょこっと離れた所にもいくつかあるみたい。
ちなみにまきchin隊が駐車したのは、扇沢橋を渡ったところの「42台」の駐車場。
#トイレなし、合計90台駐車可。
#扇沢駅の駐車場から歩いても、15分くらいで登山口に来れます。

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さあ、柏原新道へ、いざ出発。
柏原新道を歩くのは初めてのまきchin隊、少しドキドキワクワク。

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ふと振り返ると、針ノ木の稜線が朝日に染まって真っ赤っか。
こりゃ~、お天気期待できそう。( ^ω^ )

道の左手の沢は扇沢。
堰堤を過ぎて少し歩くと、樹林帯の中の九十九折りの道へ。

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道には岩が敷き詰められていたり、木の根や丸太の段になっていたり。
それほど斜度もキツクなく、歩きやすい。

そして日曜早朝ということもあってか、人影もほとんどなく、とっても静かな登山道。
風にそよぐ梢の音や、扇沢の沢音を聞きながら、九十九折りの道を一歩一歩登ります。

いや~、それにしても蒸し暑い。
まきchinもごろ太君も汗だくだく。
ごろ太君に至っては、帽子の庇から汗が滴り落ちる始末。

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立ち止まって汗をふきつつ、木立の隙間から覗く大町方面には、雲がたぷたぷと溜まってなかなか幻想的。

そして扇沢駅方面を見れば

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ど~ん! 青空を背に聳える針ノ木の稜線!!(≧∇≦)
ここまで晴れるとは正直思ってなかったまきchin隊、かな~りテンションアップ♪

汗だくだくになりながら、ひたすら九十九折りの道を登り

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ケルン手前の、崖上注意の看板を過ぎ

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ケルンに到着~。
ここから仰ぎ見る稜線上には

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赤いとんがり屋根の種池山荘。
いいねぇ~、ワクワクしますね!(o^-^o)

ケルンから50mほど崖上の細い道を歩くと、再び木立の中の道へ。
ここから先は傾斜も緩やかになり、しかも所々で左手の木立が切れ、稜線の大展望を仰ぎ見ながらの道であります。

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いや~、歩きやすい。
大きな段差もなく、木の根がゴツゴツ出ているわけでもなく。
しかもケルンを過ぎたあたりから、なんとなく空気もひんやりして涼しくなってきた。
・・・まぁ登山口から500mくらい登ったし、そろそろ2,000mも近くなってきたしね。

そして道沿いの所々に、名は体を表す風な看板があって面白い。( ^ω^ )
「駅見岬(えきみざき)」の看板があるところからは

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うん、扇沢の駅ですな。
駅の上には、針ノ木雪渓と針ノ木岳。

大きな石が敷き詰められた道には

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そうね、「石畳」だよね。

石を伝ってゆるゆる~っと歩いて行くと

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ほほう、「水平道」ですか。
なるほど確かに地図を見ると、標高2,100mを過ぎてしばらく続く平らな道ですな。

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そしてこの水平道の左手には、針ノ木岳と蓮華岳の展望がど~んと広がってるわけでありまして。

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こんな感じ。
谷にはいつのまにか雲がたぷたぷと湧き、しかも頭上にはうっすらと雲が流れてきてますが、針ノ木と蓮華はまだまだクッキリと。
しかも蓮華の左後方には、餓鬼岳も見えてきた。

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ゴゼンタチバナ、オヤマリンドウ、タテヤマアザミ、クロトウヒレン。
足元には、真っ赤な実をつけた小さな高山植物や、秋の花がちらほらと。
山並みの展望も、足元の小さな植物も、どっちも心楽しい眺めであります。

さて、道沿いの看板はまだまだ続いておりまして。
「水平岬」「包優岬」と過ぎて歩いて行くと

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あら、「石ベンチ」。
確かにここ、道もそろそろ登り気味になり、一息つくのに良さげなとこだものね。

なんといっても目の前には

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こ~んな景色だもんねぇ。こりゃ一息つきたくなるよねぇ。
スバリ岳の右に見えてきたピークは、赤沢岳かしらん。

さて、この石ベンチを過ぎればあともう一登り。

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しかもなんだか、さっき頭上を覆いかけていた雲がまた晴れて、明るくなってきたかも。
それに、種池山荘から岩小屋沢岳へと延びる稜線も、だんだん目の高さに近くなってきた!

ガラ場を過ぎ、鉄砲坂なる九十九折りの坂をぐいっと登っていくと

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いきなり木立が切れて、明るい草原に。
そして頭上には、すぐそこに種池山荘が!(≧∇≦)

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突然開けた展望にビックリ、そしてものすごい雲海にもビックリ。
展望に目を奪われつつも、ちょちょいと草原の中の道を登って種池山荘に到着であります。

小屋の前からは、もうすんごい展望。折しも、頭上の雲が晴れて真っ青な空も広がっており。
一息つきがてら、展望満喫タイム♪

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小屋の南西に延びる、岩小屋沢岳への稜線と針ノ木岳。
この稜線を歩いたのは、もう3年前(2009/9/19-22)ですかね。
静かなこの稜線、また歩きたいねぇ。

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そして、ど~んと。針ノ木岳と蓮華岳。(≧m≦)
針ノ木の右後方には薬師岳、左後方には水晶岳、そして蓮華岳の左後ろには大天井岳と燕岳、餓鬼岳も。

いやはや、ステキすぎますな。(*≧m≦*)
谷に溜まったふかふかの雲海もアクセントになってて、またなんとも素晴らしい眺め。

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そして種池山荘の向こうには、目指す爺ヶ岳。
こりゃもう、テンションあがらずしてなんとする。

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てなわけで。爺ヶ岳に向かいますかね。
一面の雲海の向こうには、南アルプスと富士山、八ヶ岳も見えておりまして。
いや~、今日はみ~んな雲の上だねぇ。

そして何気にスルーしそうになりましたが、「お弁当の貰い忘れ、ありませんか?」の看板にニヤリ。
・・・申し込んでもつい忘れちゃう人、いるんだろうねぇ。

そんな面白い道を歩き始めてまずビックリ。

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道の両側、一面チングルマの綿毛だらけ!

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これ、7月の頭とかに来たら、どえらいことになってるんだろうな。
ん~、見てみたい。一面のチングルマ。

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チングルマ畑を過ぎると、道はほどなくハイマツの中へ。
鹿島槍から連なる稜線が一望♪

振り返ると

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立山と剱岳を背に、赤いとんがり屋根の種池山荘。
ん~、これぞアルプス!な眺め。(o^-^o)

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雲の動きが激しくなり、今にも雲に隠れてしまいそうな蓮華岳の左後方には、槍穂も見えてきた!

そして極めつけはコチラ。

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キタ!鹿島槍ヶ岳!!(*≧m≦*)
こちらも、赤い屋根の冷池山荘がこれまたいいアクセントで。
そしてなんといっても、この顕著な双耳峰と、雲を囲い込むように湾曲して延びる稜線。
ヤバい・・・カッコよすぎて眩暈してきた・・・。

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もう、こんな景色眺めながらなので、全く足が進みません。
ま、ゴールは目前、ゆっくり行きますかね。

背丈が低くなったハイマツの中、ザレた九十九折りの道をのんびり登っていくと、爺ヶ岳南峰への分岐あり。
ここから岩ごろの道をちょこっと登って

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爺ヶ岳南峰、到着。

しっかし、だんだん雲が出てきたねぇ。もう9時過ぎだものねぇ。
というわけで、ぐるりと景色を眺めたら、早々に爺ヶ岳中峰へ向かいます。
北峰、中峰、南峰の3峰からなる爺ヶ岳の最高点が、中峰なのであります。

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ザレ道を下って登山道に戻ると、少し下って再び登り返し。
中峰を巻くようにつけられた登山道を進みます。

鹿島槍から歩いてきた人とぼちぼちすれ違いつつ歩いて行くと、爺ヶ岳中峰への分岐に到着。
登山道から分岐道に入り、ちょっとザレて急な坂を登っていくと

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爺ヶ岳中峰(2,669m)、到着!
山頂標識には「Center Summit(Highest Point) of Mt.Jiigatake」の文字が。
く~っ、かっちょええ♪(≧m≦)

いや、でも、もっとカッコいいのは、ここから眺める鹿島槍でして。

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ごろ太君、もう鹿島槍から離れられません。(*^m^)

というわけで、ここで腹ごしらえ&展望休憩。
山頂はほとんど風もなく、一休みするには最高。

これで、雲が大人しくしててくれたらもう言うことなし、なんだけどね。

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うわぁ~、もくもくの雲、きたぁ~
爺ヶ岳南峰も、時折雲の中に。
そしてその向こうの針ノ木、蓮華も、そろそろ雲の中かしらん。

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谷から湧き上がってきた雲で、種池山荘も危うし。
剱岳はまだクッキリ見えてますね。
あれが長次郎雪渓、そして三ノ窓雪渓と小窓雪渓、と目で辿ってみたり。

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南アルプスも、そろそろ雲に隠れちゃうかな。
それにしてもこの一面の雲海、なんだかふわふわ歩いて行けちゃいそう。(o^-^o)

そして、周りの山々がこんなにも雲に覆われつつあるにも関わらず、我らが鹿島槍は未だ善戦中でありまして。

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おおっ?!そろそろ危うしか?

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いやいや、まだまだ。(*^m^)

こんな雲の動きを眺めながら、静かな山頂でぼ~んやり。
いやぁ、至福のひと時でありますな。

さて、1時間近くも経ってしまったので、そろそろ下山。

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山頂を後にして、まずは爺ヶ岳を巻く登山道目指して下っていくと

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むむっ。雷鳥!!
足が白くなってきてますね~、冬支度始まってるのね。

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ハイマツの中、ちょっと開けたところで一心不乱に何かをついばんでる雷鳥は、ワラワラと4羽。
みんな子雷鳥かな。少し小さめ。

人が近くにいても逃げる様子はなく。
冬に備えての食事に夢中でありました。

さて、雷鳥も見れたし、あとは下るのみ。

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雲の中から顔を出している山並みを眺めながら、下りますよ~。

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スッコ~ンと晴れている展望がスバラシイのは言わずもがなですが。
こんな感じに、雲に浮かぶ山並みも、これはこれで味がある。

下りもゆる~りと歩いて

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ガスの中の種池山荘に到着。
小屋の前では、鹿島槍から歩いてきた人、扇沢から登ってきた人が一休み中。

まきchin隊は、ここからはもう下るのみ。
さっくり小屋を後にして、再び柏原新道へ。

さあ、下りは早い早い。

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空いてて傾斜も緩やかな道は、登りやすく下りやすい。
人も少なくていいねぇ。
(人が少ないのは、たまたま夏休みと連休の間だからだと思いますが)

ガスの中の道を下っていくと

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あら、いつの間にかガスの下に。

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駅見岬からは、扇沢の駅も見えました。
行きには見えてた、扇沢駅の上に聳える針ノ木岳は、残念ながら帰りは見えず。。。

そして眼下に駅は見えども、なかなか登山口には辿りつかない。
駅見岬からほどなくケルンを過ぎ、九十九折りの道を500mほどひたすら下って

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帰ってきました~♪

そして本日のお風呂は、扇沢に向かう道端にあるくろよんロイヤルホテルへ(一人700円)。
いつもなら薬師の湯へ行くとこだけど、たまには違うところにも行ってみるか、と。

ココ、ホテル敷地内の籠川渓雲温泉と、葛温泉の混合泉だそうで。
浴槽にはかけ流しのお湯がタップリ、うん、なかなかいいぞ。
女性風呂は、残念ながら露天風呂は使用中止(スズメバチの巣があるそうで)だったけど、のんびり内湯に浸かって満足♪

帰りは、いつものとおり大渋滞の中央道を避けて関越道へ。
19時半頃には帰着、です。

<今回の山行>
最近、どうもヘタレでいけません。
日中天気が良くても、夜、テントで雨に降られるのはチョット・・なんて思ってると、なかなかテン泊山行できず。
最近の天気が悪いのか、ヘタレのまきchin隊がいかんのか。

まあともあれ、この週末も、青空狙いで日曜日のみの稜線アタック。
かねてから日帰りで行ってみたかった、柏原新道から爺ヶ岳への道を歩いてきました。

まきchin隊、爺ヶ岳の稜線は3年前に歩いてますが、柏原新道は今回が初めて。
いったいどんな道なんだろう、扇沢から登り上げる道だから、やっぱり急坂なのかしらん、とか思っていたのですが。
なんとびっくり、こんなに登りやすい道は初めてです!(≧m≦)
斜度も歩きやすいし、キレイに整備されてるし、歩きながら展望も楽しめるし。
いいねぇ、この道。(≧∇≦)

そして爺ヶ岳への稜線から眺める山並みは、やっぱり素晴らしかった。
種池~針ノ木~蓮華、というちょっとシブい稜線を間近に眺められるし。
立山、剱も目の前だし。
それになにしろ、鹿島槍ヶ岳がもう近くてカッコいい!(*≧m≦*)
・・・山頂からず~っと眺めていたら、また縦走で歩きたくなっちゃいました。

柏原新道から針ノ木方面へ、もしくは鹿島槍・五竜方面へ。
またいろいろ山行プランの妄想が広がってます♪

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コメント

これまたよいですなぁ(´Д`)ハァ…
後立山は今一番行ってみたいかもしれない。
扇沢から白馬までずらりと歩いてみたいなぁ。
いやぁうらやますぃ♪
今シーズンぜひって思ってたけど、どんどん時間なくなってきちゃった。
富士山雪降ったし。リミットとお楽しみが迫ってきた。

投稿: Toby | 2012年9月13日 (木) 23時46分

Tobyさん>
もう9月ってのに、今年はまだ夏のさなかみたいな天気ですよね。
朝は晴れて、10時前には雲が湧いて、夕方には雨が降って。
早く空高く晴れ渡る秋空の下、稜線を歩ける季節になってもらいたいもんです(^^;
(あ、そしたらもう紅葉か)

後立山、よいですよぉ~。
夏の最盛期なんかは、テン場激混みですが、それでもこの展望の稜線歩きはもうタマラン(≧∇≦)
天気の隙間をぬって、遠征、ぜひ♪

投稿: まきchin | 2012年9月14日 (金) 01時18分

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