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2012年9月19日 (水)

2012/9/15-17 裏銀座、大展望の稜線歩き(1日目)

裏銀座、2泊3日の稜線歩き。

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初日は、ブナ立尾根から烏帽子岳へ。
稜線に流れるガスの切れ間からは、黒部源流の山々も眺めることができました♪

===ブナ立尾根~烏帽子岳===
2012/9/15(土):高瀬ダム(6:50)~裏銀座登山口(7:10)~三角点(9:35-9:50)~烏帽子小屋(10:55-12:00)~▲烏帽子岳(12:40-13:20)~烏帽子小屋(13:50)
累積登高:1,470m
歩行距離:8.9km
======

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赤がこの日の軌跡。

1日目(9/15):高瀬ダム~ブナ立尾根~烏帽子岳~烏帽子小屋
2日目(9/16):烏帽子小屋~野口五郎岳~水晶岳~鷲羽岳~三俣山荘
3日目(9/17):三俣山荘~三俣蓮華岳~双六小屋~鏡平~新穂高

さて、待ちに待った9月の3連休。
今年は7月3連休は天気悪かったし、9月は3連休が1回しかないし。
貴重な連休はどこに行くか、ワクワクしながら計画練っていたら・・・なんと台風が接近中?!

そんなわけで直前まで、行くか行くまいか、行けるとしたらどこに行くか、揺れ動きまくりではありましたが。
出発前日の金曜日、天気図とにらめっこして、北ア黒部源流近辺に狙いをつけて催行決定!

今回は、まきchin仕事仲間、U氏S氏との第3回コラボ山行。
車2台を使って裏銀座縦走計画、とか思ってたんだけど。
連休で駐車場は混むだろうし。
下山地に車置いて登山口に移動するには、金曜夜の早いうちに出発しなくちゃだけど、もちろんそんな余裕もなく(金曜夜までガッツリ仕事入っちゃってるし)。
・・というわけで、我々、お金で時間を買いました。
南安タクシーの車回送サービスを利用、です。
#七倉ダムへのタクシー代と新穂高への車回送料金で、合計3万円。
#今回は車2台だったのですが、1台は回送、1台は豊科の本社で預かってくれました。

横浜を12時過ぎに出発し、豊科IC下りたところで4時半に待ち合わせ。
豊科駅近くの南安タクシー本社に車を預けたら、ここから七倉ダムへタクシーで移動です。

七倉ダムに到着したのは5時半過ぎ。
駐車場はほぼ満車、七倉荘の前には高瀬ダムへのタクシーを待つ人の行列がずらり。
いつもこんなにいるのか~と思ったら、タクシーの運転手さんによると、今シーズン最大の人出、だとか。

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高瀬ダムには一般車両は入れず、七倉ダムからタクシーで15分移動。
この時期はゲートが開くのは6時半なので、それまではココで待機であります。
#高瀬ダムへは歩いて行っても可。この場合は時間制限なし。
#七倉~高瀬のタクシー料金は2000円でした。
#タクシーは、朝は予約不要。ピストン輸送してくれます。

おにぎり食べたりトイレ行ったりして準備してたら、ゲートオープン♪
まきchin隊は、めでたく始発第一陣タクシーをゲットであります。(o^-^o)

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高瀬ダムでタクシーを降り、いざ、出発。
不動沢トンネルを抜け、吊橋を渡ってダムの岸を歩きます。

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濁沢沿いに少し登っていくと

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裏銀座登山口に到着。
裏銀座は、ここから始まるのだ!(≧∇≦)

そして北アルプス三大急登の一つ、ブナ立尾根もここから始まるわけでありまして。

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いきなり登場する階段攻撃。
急斜面に作られた鉄の階段をぎゅ~っと登っていくと、あとは、木の根や岩ごろを九十九折りに登る道がひたすら続きます。

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なかなかの急坂でありますよ。(;´Д`A ```
段差が大きいとか岩のよじ登りがあるとかではないんだけど、ひたすら続く九十九折りの道。

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そうそう、このブナ立尾根、登り口にはNo.12の立て札があり。
どうも標高100mおき位に札が立っているっぽい。
登りの目安になって、ちょうどよい。

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足の速いS氏が番号札の所まで先行し、それをU氏とまきchin、ごろ太君が追いかける。
イイ感じのペースで歩けますわ。( ^ω^ )

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それにしても、木がみっしりと生い茂った尾根はかな~り蒸し暑くて。
一同、汗だくだく。
もう9月も半ばだってのに、この暑さときたら。

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木立の隙間からは、向かい側の表銀座に連なる餓鬼岳を仰ぎ見て。
この空とこの雲、そしてこの日射し。やっぱりまだ夏ですな。

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足元の道は、木段あり、木の根の段差あり。
早く次の番号札出てこ~い、と汗だくになりつつ黙々と登って

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三角点の立つ小さな広場に到着。
標高2,208m、ここで番号札はNo.4。登ってきたねぇ。( ^ω^ )

本日烏帽子小屋まで、という単独のお兄さんも一緒になって、しばし一休み。
広場から仰ぎ見る空はまだ青く、もしかしたらこのまま雲も湧かずに晴れてたりして?!なんて期待してみちゃったりして。

・・・が、一息ついて歩き始めてほどなく。

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木立の隙間から覗く表銀座の稜線からは、雲が流れ落ちてきてまして。
眼下の高瀬ダムも、雲の向こうに消えてしまいそう。。。

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いったんなだらかになった道は、稜線が近くなってくると白ザレの崖の上の登りになりまして。
そして期待もむなしく、どうもガスが上がってきてしまっている模様。

まあ、もう10時過ぎちゃってるし。
夏山だと思えば、こんな天気なのも致し方なし。
天気がこれ以上悪くならないうちに烏帽子小屋に着くぞ~、と気合入れなおして九十九折りの道を登っていくと

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むむ、頭上には再び青空が。。

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そして烏帽子小屋直下の開けたところからは、前烏帽子岳!!o(*^▽^*)o
(実はこの時、これが烏帽子岳かと思ってたまきchin隊・・)

やった~、晴れた!!と足取り軽く、烏帽子小屋に到着した一同の目の前には

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赤牛岳と薬師岳。ど~ん!!(≧∇≦)

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こりゃもう、足が停まっちゃうでしょう。
稜線はガスガスで展望ナシと思っていたのに、目の前に突然現れた大展望に大興奮。

そしてこの日、もし天気がもちそうだったら野口五郎まで行っちゃうか、という案もあったのだけど。
今は晴れてるけど、このまま雲が取れそうな気配はないし、それにこの展望見ちゃってもう、一区切りついた感満載だし。

というわけで。

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今日はここまで~♪
幸いまだ時間も早く、テン場の一番上に張ることができました(^^

テント張って、腹ごしらえしたりして一息ついたら、烏帽子岳にアタック。
青空が覗いたとはいえ、やっぱり雲行きは怪しいので、雨具を持って出発であります。

小屋の裏の林を抜けて船窪方面へと歩いて行くと、白ザレの道へ。

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目の前には、登ってくるときに仰ぎ見た前烏帽子岳。
烏帽子岳はこの向こう。

これが烏帽子岳かと思ってたまきchin隊、なんだよ~ただの小山か~(小山じゃなくて前烏帽子岳ですから!!)と思わず失言。
まだアップダウンがあるんかいな、やれやれどっこいしょ、と前烏帽子岳を越えていくと

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む?ガスの向こうに聳えるお姿は?!

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出た!烏帽子岳!!
やっぱり本物はカッコいい。
この岩の重なりっぷり、なんとも言えません。o(*^▽^*)o

前回来た時はガスガスでな~んにも見えなかったので、ちょっと感激。
ワクワクしながら山頂を目指します。

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足元の白ザレの道には、咲き残りのコマクサちゃん。

ほんのりピンクのコマクサを探しながら白ザレの道をゆるりと登っていくと、灌木の中の岩ごろの急坂に突入。

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こんな岩場もよじ登って

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烏帽子岳山頂(2,628m)、到着!

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もいっちょオマケ。
山頂の岩はかなり小さくて、ちょっと上には立てなかったけど。
ごろ太君、果敢にもよじ登って山頂タッチ。

山頂の岩の前はちょっと開けていて、一休みするにはイイ感じ。

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こんな感じで、甲羅干しのカメ状態ですが。
山頂は生憎ガスの中になってしまったけど、時折ガスが切れて覗く展望を眺めつつ一息。

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赤牛岳と読売新道の奥には、薬師岳。

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水晶岳の向こうには、鷲羽岳もちょこんと見えてまして。

これから歩く裏銀座の稜線からの展望を頭に思い描きつつ、眺める景色もまた楽し。
ブナ立尾根の登りで一緒だったお兄さんもやってきて、おしゃべりしながらしばらくのんびりしたら、烏帽子小屋へと戻ります。

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稜線は所々、真っ赤に色づいておりまして。
秋近し、ですな。

戻る途中、ちょっと雨に降られたけど、無事小屋に到着。
小屋の前で、早速ビールでカンパ~イ、とかやってたら、ざあっと夕立襲来。
軒下で様子を見ること3~40分、ようやく雨も止んできたので、そのまま夕飯タイムに突入であります。

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食べ終わる頃には、雲も晴れてきて一安心。

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テン場も結構賑わっておりまして。
みんな、心に思っているのはきっと一つ。
明日はいい天気でありますように。

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コメント

  裏銀座でしたか、たぶん北アのどこかだろうなぁとは思ってました。

 北アの主な稜線の中で唯一船窪乗越から針ノ木峠間が歩いていないので、裏銀座も考えたのですが、今回は高天原温泉にしちゃいました。

 タクシー回送3万円かぁ~、うま~く周回できれば良いんだけど、できれば以前歩いたコースとは変えたいので、最近は周回コースネタ切れ気味です。
 最近はコース探しに地図といっしょに時刻表も欠かせません。

投稿: IK | 2012年9月19日 (水) 06時47分

おぉ裏銀座!いいなぁ。
あの辺りにきっとまきchin隊いるだろうなぁと遠くから噂してました(^m^)
できればそっちまで行きたかったんですけど、休みが確保できず、新潟止まりでした。それはそれで満喫できたけど(^_^)

またしてもいい歩き方教えてもらいました。回送サービスもワリカンならいいよなぁ。2人で3万とかなっちゃうとちょっと引くけど。

投稿: Toby | 2012年9月19日 (水) 09時14分

IKさん>
この連休、北アお天気良かったですものねぇ。
IKさんは高天原温泉でしたか、上から眺めて温泉入りたい~!!と思ってましたです。

タクシー回送3万円は、さすがに2人だけでは使う勇気がなくて。
周回コースも、夏の長期縦走とかだといくつか案があるんですが、1泊や2泊だとなかなか難しいですよね。
地図と時刻表と、にらめっこしちゃいますよねぇ。。。

投稿: まきchin | 2012年9月20日 (木) 06時44分

Tobyさん>
あ、こっちにも読まれてた(^^;
Toby隊は新潟でしたか、お互い大満喫の週末でしたね♪
あとで遊びに行きます~♪

新穂高まで行くと、戻ってくるのが大変なんですよね。
いろいろ考えたんだけど、やっぱり車回送が一番ラクだった・・(今回は人数もいたし、ワリカンできたので)
烏帽子や野口五郎だけだったら、竹村新道で湯俣に下りちゃうというのも手ですよん。
下山後の温泉も楽しめるし(^^

投稿: まきchin | 2012年9月20日 (木) 06時47分

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