2012/8/25-26 大天井岳・のんびり稜線歩き(1日目)
のんびり北海道山行旅行の翌週は、久しぶりの北アルプスへ。
目指すは、まきchin隊お気に入りの大天井岳。年に一度は行っとかなくちゃね。
横浜を23時頃に出発し、登山口の中房温泉に到着したのは3時頃。
そしてなんと、この時間ですでに、有明荘手前200mぐらいから路駐の列。。。こんな混んでるの?!
もしかしたら駐車場も一台くらいは空いてるかも?とほのかな期待を抱いて駐車場へ向かったものの。
有明荘を過ぎて橋を渡ったところの第一駐車場も、橋手前の第二駐車場も当然のごとく満車。
(駐車場入口まで、ぎっしり停まってた)
しょんぼりと車をUターンさせて、有明荘下の路駐の列に連なったまきchin隊であります。
なんか、年々車が増えてる気がするんですが。。。(;´Д`A ```
ともあれ1時間半ほど仮眠して、薄明るくなった頃に起き、準備して出発。
ここなら、有明荘から200mくらいしか離れてないし。
このくらいで済んでよかった。
ここから登山口までは、アスファルトの道を歩いて1kmほどの道のり。
ゆる~りと歩いて、登山口の中房温泉に到着。
ここはいつも人でいっぱいですな。
長居は無用、トイレを済ませたら、いざ登山道へ。
登山道にはまだ日が射しておらず、ちょっと薄暗い。
いきなり九十九折りの急坂に突入する道は、朝イチのなまった足にはコタエます。
笹の中、丸太や岩で段が切られている道をゆっくり登っていくと
第一ベンチ、到着。
この合戦尾根、標高差で200mおきくらいにベンチがあるので、リズム良く歩けるのよね。
というわけで、第一ベンチはさっくり通過。
所々に木段のある急な道を登り、合戦小屋への荷揚用ケーブルをくぐってすぐ、第二ベンチに到着。
第二ベンチから先は、ちょいと傾斜が緩やかになります。
木の根がごつごつ出ていたり、木段がそこかしこに設けてあったり。割と歩きやすい。
林の中に日が射しこみ、明るい道ではありますが。
日が昇ったということは気温も上がってきたということであり。
汗をふきふき歩いて行くと
第三ベンチに到着。
ここでちょうど、中房温泉から燕山荘までの中間地点ですな。
ここから先は、大きな岩の間を登ったり岩の上を歩いたり。
きゅ~っと登っていくと、富士見ベンチに到着です。
そして富士見ベンチといえば、その名の通り。
じゃ~ん。富士山!
雲海の上に、ぽっかり顔を出してました。o(*^▽^*)o
さて、合戦小屋まではあと一登り。
富士山に元気をもらって、Go!
スイカまであと10分~♪といそいそと登り、「あと5分」の看板を過ぎてほどなく
合戦小屋、到着!(o^-^o)
あたりにはもう、スイカのいい香りが満ち満ちておりまして。
いや~、乾いた喉に甘くてジューシーなスイカが沁み渡りますね♪o(*^▽^*)o
カブトムシも食べるところがないくらい、キレ~イに平らげて大満足。
やっぱり、夏の合戦尾根に来たら、スイカ食べなくっちゃ。
というわけで、恒例行事も済ませて気力も満点。
表銀座の稜線へはあともう少し、いざ!
しばらく木立の中の九十九折りの道を緩やかに登ったあとは、木々の丈も低くなり、明るく展望のよい道へ。
斜度も緩く、景色眺めながらの心楽しい道であります。
道の左手には
振り返ると、雲海の向こうには富士山と八ヶ岳。
今にも雲が上がってきちゃいそうだけど。こんな眺めも素晴らしい。(o^-^o)
三角点のある合戦沢ノ頭を過ぎ、尾根の上を歩いて行くと
右手には餓鬼岳と唐沢岳、そしてその奥には蓮華岳と針ノ木岳!
登るにつれて、ムフフな眺めが広がってきます。( ^ω^ )
こりゃ、稜線に上がった時の展望が楽しみ♪
エゾシオガマ、ウサギギク、カンチコウゾリナ、ミヤマリンドウ。
明るい尾根にはいろんな花も咲いてまして。
足元にはお花達、右手と左手にはアルプスの展望、そして前方には燕山荘。
いやぁ、いいねぇ。
そしてここまでくればあともう一息、所々に岩場やハシゴのある細い道をゆる~りと登って
燕山荘、到着。
小屋の周りにザックがたくさんデポしてあるのは、みなさん燕岳まで往復されてるんでしょうな。
小屋の前からは、お約束の大展望!
槍穂から裏銀座へとつながる山並みを一望です。
鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳も♪
今年はあの稜線に行けるかしらん。。。
いやはや、今年もこの展望に出会えてヨカッタ♪(≧m≦)
小屋の前のベンチでゆっくり腹ごしらえ休憩したら、大天井岳目指して、表銀座の稜線へGo!
槍穂を正面に、これから歩く稜線がずい~っと延びてます。
毎度のことながら、ワクワクするねぇ。
小屋からちょっと下ったところはコマクサが一面に生えてる斜面なのだけど、さすがにこの時期はほとんど花も終わってまして。
さて、ここから大下りの頭までは、ハイマツと岩の道をゆる~りアップダウン繰り返しながら歩きます。
前方にはいつも槍穂が見えていて、いやぁ、イイ気分。
風もそよそよ吹き抜けて涼しい。
そして右手には、どどーんと鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳の裏銀座の稜線!
これが見たくてここに来てるのだ。(*≧m≦*)
表銀座の稜線の先には、どどーんと大天井岳も。
・・・ん、この山のこの存在感も大好き。o(*^▽^*)o
燕山荘から大下りまでは、アップダウンありつつも若干下り気味で。
景色眺めながらの~んびり歩いて行くと、40分ほどで大下りに到着。
ここでザレザレの道を100m弱下ります。
また登らなくちゃいけないのにねぇ~、モッタイナイ。
下りきったら、稜線の右に出たり左に出たりしながら、所々に急坂も交えて登り返し。
稜線の左側の道は、緑いっぱい、花いっぱいの道であります。
ウメバチソウ、ハクサンフウロ、タカネナデシコ、ミヤマトリカブト。
足元の道は細く、ちょっとザレていたりこんな急な階段があったりして、油断大敵でありますが。
花が咲いていると、やっぱりいいよね。
そして稜線の右側に出ると、今度は砂ザレ&岩ごろの道。
こっちは展望開けて、これまた気分爽快。
トウヤクリンドウ、イワツメクサ。
こっちもこっちで岩場のお花が咲いてます。
あと1ヶ月も早ければ、このあたりはコマクサがたくさん咲いてるんだけどねぇ。
・・・って、ふと見上げた頭上にはすごい雲。
そろそろお昼も近いし、雲が上がってきたかな。
雨が降りそうな気配はないので、まあいいんだけど。
前方の大天井岳にも、そろそろ雲がかかりそう?
雲とにらめっこしながら稜線を歩いて行くと、喜作レリーフの上の切通岩に到着。
ここで鎖場を通過し梯子を下ったら、いよいよ最後の登り道。
再び梯子を登って、ザレたトラバース道を登っていくと
分岐に到着。
まっすぐ行けば大天井ヒュッテから西岳、槍ヶ岳へと通じる道へ。
まきchin隊は左に折れて、大天井岳直下の大天荘を目指します。
・・・ってこの分岐から大天荘までの道は、すれ違う人がみな口々に「大天荘直下の道は、キツイよね~」と言う道でありまして。
いや、斜度もそんな急じゃないし標高差も100m強なんだけど。
この疲れてるときに、先が見えててもうちょっとなのになかなか着かない感じが、キツさを煽るんだよねぇ。
ザレ気味の道を、最初は九十九折りに、そのうちトラバースでずい~っと登ります。
眼下には、歩いてきた表銀座の稜線がずい~っと延びてまして。
・・ここを歩いてきたんだな、と思うと元気が出ますな。
あんまり先を見てると辛くなるので。
景色を眺めながら登ることにして、石ごろの道を黙々と歩くことしばし。
足元に大きな岩が増え、それを伝って歩くようになった頃
大天荘、到着!
や~、これで今日の行程はおしまい。おつかれさんでした!!
広いテン場には、まだテント一張りのみ。
まきchin隊も早速、本日の宿を設営。
テント設営してのんびりしてると、小屋近くの草むらで
雷鳥発見!
そのほかに子雷鳥も4羽くらい、わらわらと草むらから出てきてビックリ。
母親は警戒しまくりだったけど、子雷鳥は自由なもんです。
なにかをついばみながら、またわらわらと草むらへと消えて行きました。
さて、あとはのんびりマッタリタイム。
ちょうどガスも上がってきて展望もないので、まずは小屋で
生ビール~♪
ちょうどまだランチ営業中で、おなじみインディアンランチ(カレーとナン、サフランライス、チャイ、デザートのセット)もあったけど、ガマンガマン。
小屋でビール飲んで、テントで昼寝して。
16時過ぎ頃に起き出したら、ようやくガスも晴れてくれました。
槍穂も見えてきたねぇ。
雲といい光の加減といい。カッコいい。(o^-^o)
ふと気が付けば、まきchin隊の隣には、学生くんの大きなテントが2張り。
テントを通して聞こえてくる会話に、なんだかこっちまで学生時代の合宿気分に(^^
うん、若いって、いいねぇ(汗)
そしてこの日は、やはり雲が多くて夕焼けはなし。
日が沈んでほどなく、眠りに落ちたまきchin隊でありました。
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コメント
出た!恒例の大天井ヽ(´▽`)/
いいよなぁ。ワタクシたちもこの辺そろそろアタックしてみようかなぁと思ってたんだけど、なかなかチャンスに恵まれない。今シーズン狙えるかなぁ…
ちなみにワタクシたちも先週末は若者の隣のテントで一晩過ごしたおかげで、AKBについてちょっぴり詳しくなりました(^_^)v
投稿: Toby | 2012年9月 5日 (水) 00時33分
大天井岳って、どの辺の山か不案内な私ですが・・・・、絶景ですね!
山でのスイカって堪らなく美味いんでしょうね。
それにしても山小屋でランチやってるって、まるで街中と変わらないような(笑)。
いつかは3000m級に挑戦してみたいです。
投稿: sharizaka | 2012年9月 5日 (水) 22時01分
Tobyさん>
行ってきましたよぉ~、毎年恒例の大天井岳。
登山口の混雑っぷりにはちょっとビックリでしたが、燕山荘を過ぎれば静かな稜線歩き、やっぱりここはいいトコです。
もし行くなら、登山口には早めの到着、早めの出発が吉ですぞ!(登山口の中房温泉は、6時過ぎにはトイレも長蛇の列だったらしい。下山してきたら、登山口から3km先まで路駐が伸びてたし)
Tobyさん隊のおとなりの若者は、AKB通だったんですね(^^
我らの隣の若者は、なぜだか山の歌に通じてるという渋い若者チームでありまして。
夕方のミーティング後、若者たちが歌ってた山の歌に、林間学校のキャンプファイアーを思い出してしまったまきchin隊でありました(^^;
投稿: まきchin | 2012年9月 5日 (水) 23時06分
sharizakaさん>
このあたりの山小屋は、もう街中とほとんど変わりありません。
燕山荘はケーキバイキング(確か期間限定)とかやってるみたいだし。
大天井岳のランチも、インディアンランチや豚汁セット、冷やし中華などなど、山中とは思えない充実っプリです。
大混雑の表銀座ですが、大天井岳の辺りだけは結構空いてていいですよ~♪(燕山荘とか常念のあたりは混みすぎですが。。)
いつか、このあたりの稜線をサックリ歩いちゃってください!
投稿: まきchin | 2012年9月 5日 (水) 23時11分