2012/6/2-3 残雪の朝日連峰へ(1日目)
飯豊の余韻に浸り続けたこの1週間。
週末はもうのんびりでもいいかなぁ・・・と思っていたまきchinでありましたが。
飯豊から遠くに眺めた朝日連峰、あっちもまた残雪がイイ感じだよねぇ~~、とごろ太君としゃべっていたら、いつのまにか週末の行き先に決定。
お天気崩れそうな日曜日は、早目に下山しよう計画です。
横浜を1時頃に出発し、登山口の日暮沢小屋には6時頃に到着。
先週は、残雪のため小屋の手前2kmまでしか入れなかったという情報もあり、ドキドキしながらのアタックでしたが、この週は無事小屋まで入ることができました。
小屋の前の10台弱分の駐車スペースには、先行の方の車が3台。
まきchin隊も準備して、6時半過ぎに出発。
前回(2009/6/13-14)大朝日岳にアタックしたときと同様、小朝日岳経由でのぐるりっぷ計画。
というわけで、最初は林道を辿ります。
橋を渡ってゆる~りと歩く砂利道には、所々に残雪もあり。
新緑の中、さくさく歩いて行くと林道終点に到着。
ここから先は、林の中の細い道。
右手の沢に向けて崩れ落ちた箇所あり、倒木がわしわし覆いかぶさっている箇所あり。
・・・シーズン初めの道は、なかなか難儀であります。(;´▽`A``
こんな沢を渡る箇所もあり。
前回来た時よりも、さらに削れてV字が激しくなっているような気が。。。
沢を渡り、林の中の細い道を辿っていくと、道が直角に左手に折れ曲がった所に到着。
ここから急坂の始まりです。
足元から立ち上ってくる沢音を聞きつつ、雑木林の中の急坂をまっすぐに登ります。
一気に400mほども登るこの急坂。
朝イチの足には辛い。。。(;´▽`A``
足元を見ながら黙々と登る道ではありつつも。
木立が切れたところからは
月山が、ど~ん♪o(*^▽^*)o
こんな近くに見えるんだねぇ。
なんとも言えず、いい形。
月山の眺めに励まされつつ黙々と登る急坂には、春のお花達。
チゴユリ、タケシマラン、オオカメノキ、タムシバ。
マイヅルソウやツクバネソウは、まだ蕾。
標高1,050mを越えたあたりで、所々に残雪登場。
いやはや、爽快な尾根歩きですな。(o^-^o)
残雪の向こうに月山を望みつつ、ざっくざっくと歩きます。
1,100mを越えて緩やかな道になると、今度はブナ林の中の道。
東北のブナ林は、ほんとキレイ。白い幹と鮮やかな新緑に癒されます。
急坂の後の緩やかな道を歩いて行くと
さて、ここからまたしばらく急坂の連続。
古寺鉱泉から登る人が結構多いためか、よく踏まれて歩きやすい道を、古寺山向けてGo!
大木も多いブナ林の中の道をきゅ~っと登っていくと、道には残雪がちらほら現れ始めて
古寺山への稜線に上がる手前の急坂は、一面残雪の大斜面。
ほどよくゆるんだザラメの斜面を、ざっくざっくと登ります。
雪の白と雲の白と。
いやぁ~、この色合いの妙ときたら。タマリマセン!(≧∇≦)
雪の急斜面を登りきると、あとは手前の古寺山向けてゆる~りと。
奥に聳えるのは小朝日岳ですな。
雪の道から夏道へ戻り、灌木の中を歩いて行くと、古寺山に到着。
ここで、古寺鉱泉から登ってこられたというご夫婦連れとバッタリ。
そしてなんと、「もしかして、まきchinさん?」とお声かけいただき。
koyasuさん隊です~♪
いつもブログ見ていただいているとのことで、まきchin隊、大感激(≧∇≦)
しばらくおしゃべりに花が咲いちゃいました
この日は大朝日小屋に泊まられるとのこと。
また小屋でお会いしましょう!と一旦お別れし、まきchin隊は一足先に小朝日岳へ。
古寺山から少し下ると、目の前の小朝日岳の向こうには大朝日岳♪
大朝日小屋も見えてます!
まず目指すのは、この小朝日岳。
残雪を越えつつゆる~りと登り、山頂直下のザレた急坂を登って
小朝日岳、到着。
目の前には大朝日岳が、ど~ん♪
これからこの青空の下、この稜線を登るのかと思うと、テンション上がる!(≧m≦)
・・・が、テンション上がったまま進む道はと言えば。
ガレた急な下り坂・・・150mほども急坂をガッツリ下るのであります。
がっくし。
どこまで下るんかいな、と思いながらガレガレの道を下り、下りきったところで
ここからしばらくはゆる~りと登る道ですが、この道沿い、お花もたくさん。
いやぁ~、いいねぇ。(o^-^o)
黒倉沢から先はほとんど雪もなく、ゆるやか~な稜線歩き。
目の前に聳える朝日の主稜線を眺めつつ歩く道は、気分爽快♪
大朝日岳まで往復して戻ってくる日帰りの方とすれ違いつつ。
風に吹かれながら緩やかな尾根を歩いて行くと銀玉水に到着。
が、水場はまだ雪の下、水は汲めず。
というわけで、銀玉水の標識が立つところからすぐに始まる、大朝日小屋直下の雪壁へGo!
雪はそれほど硬くはなく、踏み跡に沿ってざっくざっくと登ります。
こんな感じで。
景色はいいし、雪の上は涼しいし。
標高差100mほどの大斜面も、あっという間。
斜面を登りきると、あとはゆるやか~な稜線をのんびり歩いて
ここでザックを降ろして、管理人さんとおしゃべりしながら腹ごしらえ休憩。
もうこのままのんびりしちゃおうかなぁ。
それとも、今日は天気いいから竜門まで行けちゃうよ、という管理人さんの言葉通り、先へ進むかなぁ。
心が揺れますな。。。
ま、まずは大朝日岳の山頂を踏みますかね。
ザックを小屋前に置いたまま、カメラを持って小屋裏の道を10分ほど登ると
大朝日岳山頂(1,870m)、到着!
前回登った時は、ガスガスで何も見えなかったのだけど。
今回はぐるりと大展望♪o(*^▽^*)o
山頂からぐるりと見渡す景色にウットリ。
時間が経つのも忘れてしばらくの~んびり眺めたら、再び小屋へ戻ります。
小屋の前では、さっき古寺山でお会いしたkoyasuさん隊と合流。
山の話、BCの話、おしゃべりに花が咲きまくり♪
お二人とも、この日は大朝日小屋に泊まられるとのこと。
まきchinも、もう今日はここまででいいかなぁ・・・と思っていたのですが、ごろ太君は先へ行きたそう。
もうひとがんばり、しますかね。
大朝日岳山頂へ向かったkoyasuさん隊と手を振り合ってお別れし、まきchin隊は西朝日岳へのびる稜線へ。
所々で雪をかぶった稜線。
踏み跡を辿ってざっくざっくと。アイゼンつけずとも行けますな。
ふう、やれやれ。
一息つきつつ、石ごろの道と残雪とが交互に出てくる緩やかな稜線を辿ります。
中岳の小ピークを越えると、いったん急な下り坂。
目の前には、西朝日岳。
ん~、でかいねぇ。あれを登るのかぁ。(;´▽`A``
西朝日岳へ登る道は緩やかなアップダウンの道。
稜線の雪がざっくり崩れている箇所もあり。Σ(゚д゚;)
ちょいとキンチョウしますな。
大きく聳えて見えた西朝日岳も、一歩一歩登っていけばどんどん山頂が近くなる。
そして三角にとんがる大朝日岳が、だいぶ遠くに見えてきた。
雪の斜面をざっくざっく登って
西朝日岳、到着。
大朝日岳がカッコいいねぇ。大朝日小屋もぽっちりと見えてますな。
koyasuさん達、こっち見てるかな?
さて、ここまでくれば、竜門小屋へはあと一息。
ここから先の稜線には雪もなく、背丈の低いハイマツの中の道をゆる~りと下っていくと
おお~う、ハクサンイチゲ!
ふっさふさの産毛に包まれて、かわいい!o(*^▽^*)o
蕾が出る前の株もあり、満開の株もあり。いやはや、素晴らしい。
思いもかけず花いっぱいの稜線にビックリ。
花に目を奪われてなかなか足が進みませんが。
ゆるりと歩いて竜門山の分岐を過ぎ、ハイマツの中の道を下っていくと
そして小屋の周りには
所々にハクサンイチゲの群落!(*≧m≦*)
うわぁ、もうこんなに咲いてるのねぇ。
全体としては5分咲きくらい? 西朝日岳からの下り道は3分咲きくらいだったけど、ここはすごい。
小屋を前にして、全く足が進まなくなっちゃいましたが。
まあすぐそこだし、と思う存分ハクサンイチゲを眺めてから、いざ、小屋へ。
・・・小屋はなんとなく、し~んとして人気もない。
まさか今週も小屋独り占め?! いやいやそんなことないでしょ、と恐る恐る小屋の扉を開けてみると。
・・・というわけで、今週もまさかの小屋独り占め!
(ちょっと狙ってたけど)
この小屋、明るくって広くて、かなり快適。
二階の真ん中に陣取って、またまた荷物広げての~んびり。
※非水洗のトイレが使用可。
※管理協力費は一人1,500円。
今回は、ツマミもお酒もちょっと多めに持ってきたので。
目論見(?)どおり、白菜鍋つつきながらプチ宴会♪
日が沈むにつれて、ちょっと風が強くなってきたけど、小屋の中はあったかくてカイテキ。
しかも小屋の窓から夕焼け空が見えてしまうというステキなロケーション。
肝心の夕焼け空はと言えば、そんなに染まりはしなかったけど。
これはこれで、まあよしですかね。
日が沈むと、東側の竜門山から昇る月。
明日も天気になりますように。
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コメント
うわ~、1週間違うとかなり違いますね~。
ハクサンイチゲはほんのチョットしかなかったし、ミヤマキンバイなんてなかったですよ。
他の記事で朳差周辺もかなり咲き始めたみたいなので、今週はまきchin隊と逆パターンで朝日飯豊の連チャンを考えていたのですが、天気が・・・。
投稿: IK | 2012年6月 8日 (金) 06時31分
3週連続の東北遠征!もの凄い行動力に驚かされるばかりのファントムです。
昨年9月末、三陸沿岸への勤労奉仕の途中に私も飯豊山と大朝日岳へ登りましたが花は終わり、紅葉には早過ぎて、登って下るだけのスポーツ登山をしてきただけでした。東北の山々の懐の深さはあらためて思い知らされましたが。
花も咲き始め残雪絡みの景色も楽しめるこの季節が山歩きにも最高のように思えます。山小屋を上手く利用し、まったり山歩きを堪能するまきchin隊の山行スタイルを大いに参考にさせて頂きます。
次週はどちらのお山へ?レポート楽しみにしています。
投稿: ファントム | 2012年6月 8日 (金) 11時42分
朝日連峰の展望ゲット、オメデトウゴザイマス
ねっ、とってもいいでしょ、朝日連峰
竜門と以東岳の間も歩いてみたくなったでしょ?
カムカム東北
投稿: ハニー | 2012年6月 9日 (土) 00時39分
IKさん>
雪が融けてからの山の季節は、ほんと移り変わりが早いですよねぇ。
1週間前は花もあまり咲いてなかったんですねぇ。
ガッツリ残雪だったんですね!
そうそう、飯豊もかなりハクサンイチゲが咲き始めているみたいですよね。
今週末は予定があり&天気悪く、下界で過ごすまきchin隊。
稜線上の満開(と思われる)のハクサンイチゲを思い描きつつ。。。
投稿: まきchin | 2012年6月 9日 (土) 01時23分
ファントムさん>
いやいや、三陸へ行かれた途中に飯豊と朝日に登られただなんて。
さすがファントムさん、すんごいパワーです!
東北の山って、懐深く佇まい美しく。
味がありますよねぇ。
関東からだと東北道で一直線ですので、割と行きやすいんですよ♪
すっかりマッタリ癖がついてしまったまきchin隊でして(汗)
でもでも、新緑と花の時期、楽しみましょうね!
#今週はお天気もイマイチなので、下界でのんびりです(^^ 来週、梅雨の晴れ間を狙えたらいいな。。。
投稿: まきchin | 2012年6月 9日 (土) 01時27分
ハニーさん>
ありがとうございます!
念願の朝日の大展望、ようやくゲットできました~
晴れたらこんなにすごい展望なんだね、と話しながら歩いてましたデス(^^
大朝日岳からの大展望はクリアできたので。
次回はほんと、竜門から以東岳の稜線ですね!
ハニーさん隊の秋の大縦走には、とてもとても追いつけませんが。。。GoGo東北!
投稿: まきchin | 2012年6月 9日 (土) 01時30分
おお、大朝日小屋の前でお会いしたお二人さんですね。
私たちは同じ日の朝、日暮沢小屋を出て、竜門山経由で大朝日小屋に泊まりました。小屋前で長時間まったりされてから竜門山に向かわれたと相方から聞きました。
ミネザクラが満開で、思ったよりも沢山お花に出会えて、なんだかお得感一杯の山行でした。
そのうえ、小屋を貸切なんてなんと贅沢な・・・・・。
投稿: 越後屋 | 2012年6月 9日 (土) 16時36分
越後屋さん>
我々が大朝日小屋に到着したころ、大朝日岳まで往復して戻ってこられたお二人ですね!
そうそう、竜門小屋まで行こうかどうしようか迷っているときに、「自分たちの踏み跡があるから、辿っていけば行けるよ~」と背中を押していただいたのでした。
踏み跡のおかげで、とっても心強かったです。
ありがとうございます!
ミネザクラ、ほんと満開でキレイでしたよねぇ。
ハクサンイチゲも予想外にたくさん咲いてましたし。
新緑も残雪もお花も楽しめて、一粒で何度美味しいんだろう?!な山行で、大満足でした♪
・・・しかも竜門小屋貸切。。。贅沢ですよねぇ。。。
病みつきになりそうです(^^
投稿: まきchin | 2012年6月10日 (日) 12時20分