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2012年5月 6日 (日)

2012/4/28-5/1 北ア薬師岳・北ノ俣岳BC(4日目)

4日目、いよいよ下山。

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青空の下の北アの山並みに別れを告げて。
また夏に、そして来年のこの時期に会えるといいな♪

===薬師岳・北ノ俣岳BC(太郎平小屋~飛越トンネル)===
2012/5/1(火):太郎平小屋(7:40)~北ノ俣岳2,620地点(9:10-9:45)~北ノ俣避難小屋(10:10-10:20)~▲寺地山(11:15-11:35)~飛越トンネル(14:10)~飛越トンネル4km手前地点(15:25)
移動距離:16.9km
======

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赤が登り(歩きorシール)、青が下り。

1日目(2012/4/28):飛越トンネル~太郎平小屋
2日目(2012/4/29):薬師岳
3日目(2012/4/30):北ノ俣岳
4日目(2012/5/1):太郎平小屋~飛越トンネル

さて、最終日。
お天気がまだ続きそうなら、もう一泊して北ノ俣岳付近を遊ぶ、という腹案もあったのですが。
下り坂天気予報だったので、下山決定です。

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部屋の窓から覗くと、こ~んな青空が広がってるんですけどね。

小屋の方に、お世話になりました~とご挨拶して、北ノ俣岳方面へと歩き始めます。

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さらば太郎平小屋、さらば薬師岳。
また来年、この時期に来れるかな?
(というかむしろ、夏にまた来たい(o^-^o))

太郎山をトラバース気味にタシタシ歩いて行くと、前方には

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ど~ん。白山!
前夜の強風が靄を吹き払ってくれたのか、今日はクッキリとお姿を現してくれました。

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いやぁ、前夜の強風が残ってたらどうしようかと思ってたんだけど。
幸いにしてほぼ無風、そして青空とクッキリとした山並み。
帰るのがもったいないくらい。

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この大迫力の薬師岳のお姿とも、これでお別れか。。。

そよそよと風に吹かれつつ、緩やかな斜面を登り、北ノ俣岳の肩2,620m地点に到着。
ここから西斜面へと滑り込みます。

シールはがして滑りだす前に、大展望を目に焼き付けましょ。( ^ω^ )

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黒部五郎、槍穂、三俣蓮華。

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鷲羽に雲ノ平、水晶岳。
ああ、今年もこの稜線を歩けるかな。歩きたいなぁ。

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水晶岳から連なる赤牛岳も。

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そしてどかーんと大迫力、薬師岳と剱岳。

真っ白な山並みを眺めながら、想いは尽きませぬな。(≧m≦)
このままで、何時間でも山を眺めていられそうですが。
・・・本日の行程もまだまだ長い、そろそろ滑りますかね。

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有峰湖を眼下に見下ろしつつ。
ちょっと硬めの西斜面へ、滑り込み!

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こちらは白山ですな。だいぶ雲がかかってきた?

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意外と硬めの斜面にビビりつつも、北ノ俣岳山頂直下の急斜面をしゃぁ~っと滑り降り。
ここから下は、広大な一枚バーン♪

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いやぁ、どこまでも続く快適ザラメ斜面。気持ちヨカですねぇ。(≧∇≦)

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白い帯がのびる寺地山目指して。
ライン取りは限りなく自由、大回りも小回りも気の向くままに。

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ごちそうさまでした!満足♪(≧∇≦)

さて、そしてここからが大変な道のり。
寺地山を越え、アップダウンの稜線を辿って飛越トンネルを目指します。

一旦シールを貼って歩き始めたものの、少し登り返した後はすぐに木立の中の下り坂。
こりゃシールはがした方が早いね、とシールはがして滑ります。

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とは言いつつも、アップダウンを繰り返しながら下る尾根道。
ちょっとした登り返しもあり、なかなかにメンドクサイ。(;´▽`A``
カニ歩きやらトラバースやらでクリアして、ようやく寺地山への登り道に。

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行きには下りで苦労した細い尾根道も、登りならば怖くない。
ざっくざくの雪を踏みながら登りつめて

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寺地山、到着。
う~ん、だいぶ雲が出てきたねぇ。
下山してやはり正解だったかな。

さて、ここから先もアップダウン繰り返しながらの尾根道。
シールをはがし、しばし腹ごしらえ休憩。

で、元気を付けたら、いざ出発!

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最初はこんな感じで、木立の中のでこぼこ雪を滑ります。
ジェットコースターみたい。

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ほとんど平ら(やや登り?)なところもあり。
かかと外した方がラクチンかも、と思いながらも、ひたすら横移動でしのぎつつ。

神岡新道との分岐を過ぎれば、しばらく木立の中の下り坂。

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木々の間をぬって滑るザラメの斜面は、これまた楽し♪

しゃぁ~っと滑って標高1,650mまで下ると、ここから3回ほど小さな登り返しあり。
先行の方のトレースを見ると、カニ歩きやつぼ足でしのいでいる模様。

まきchin隊はシールつけてアップダウンをやり過ごし。
3つ目の小ピークで再びシールはがして、あとは飛越トンネル目指して滑り降り!

行きは夏道で登ってきてしまったので、帰りは手前の谷を滑って降りようと思いきや。
沢が出ていて渡れなかった、と下から登り返して来られたお二人組に情報をいただき。
帰りも無念の夏道へ。

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ここが夏道への降り口ですな。
行きは、尾根上はすっかり雪の下だったのですが、帰りは所々雪が切れていて、最後は板を担ぐ始末。
・・・この4日間で、一気に雪融けが進んだみたい。

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そんな我らを、木々の向こうから見つめるカモシカくん。
君は春の雪融けが待ち遠しかったよね、きっと。

そして飛越トンネルへ下る急坂の夏道は、雪がつながってるところを辿って、途中まで横滑りで滑り降り。

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最後はやっぱり板を担いで、ようよう下山です。
お疲れ様でした!

そしてさっき沢の情報をいただいたお二人組は、前日小屋でご一緒だった立山からの縦走組さん。
天気予報が下り坂なので、ここで下山されたとのこと。
車が新穂高に置いてあるそうなので、途中まで車に乗っていっていただくことにして、一緒に延々と林道歩きです。

道路上に残雪があり、滑って移動できたのも1.5km程度。
そこから先はすっかり雪も融けており、3km近く板を担いでアスファルトの上を歩きます。

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あ~あ・・・しかもなんだか雨も降ってきたし。しょんぼり。
トンネルから2.5kmほど行ったところには、車も数台停まっていたりして。

道路沿いにはフキノトウがあちこちに顔を出していたり、ヤマザクラが咲いていたり。
目を和ませつつ、お二人組と山スキー話に花を咲かせつつ。

足も腰も痛くなってきた頃、ようやくトンネルから4km先に停めてあった車に到着、です。
は~、やれやれ。

さぁ、下山したらいよいよお待ちかねの温泉。
お二人組とは新穂高の入口でお別れし、まきchin隊は平湯温泉へ。

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ひらゆの森。大人500円。
時間がやや遅かったということもあってか、空いてて超快適。
脱衣場も広いし洗い場も広いし、内湯も広い。
そして何種類もある露天風呂もすごい。

湯ノ花が浮く、ちょっと濁ったお湯にの~んびり浸かって、4日間の疲れを洗い流してすっきりサッパリ。
帰りの高速も渋滞はなく、22時半頃には横浜に帰着、です。

<今回の山行>
憧れの、GWの太郎平小屋起点の山スキー。
好天が続く時でないとなかなかキビシイところなのですが。
今回、GW前半はお天気に恵まれて、展望もスキーも目いっぱい楽しむことができました♪
小屋も空いてて、ゆったりのんびり過ごせてヨカッタ。
小屋でご一緒の方とも、食事時や山ですれ違った時等々、いろいろお話させていただいて。
小屋のスタッフの方にも、小屋でご一緒させていただいた方々にも感謝です。

ここ、登山口の飛越トンネルまでは除雪が入らないため、どこまで車で近付けるか、が重要なカギを握っているのですが。
今回は残雪のため4km強手前の駐車と相成りまして。
長~い林道歩き、かなり消耗しましたです。。。(;;;´Д`)ゝ
(しかも下山してみたら、雪融けがだいぶ進んで、トンネル2km手前位までは車で入れるようになってるし!)

その上、飛越トンネルからの登り口も、右手の谷を越えて登っていけば比較的楽に尾根に出られたのですが、それを発見できず。
ここかな、と思うところはあったのですが、なんせ「谷」なので不安だったもんで。
・・・まだまだ勉強不足ですな。

1日目は、ほんとうに太郎平小屋まで辿りつけるのか、かな~り不安になりつつ。
北ノ俣岳の肩まで登りつめ、北アの山並みを間近に眺めた時にはほっと一安心。
そして素晴らしい大展望に、心が震えるような感動を覚えました。(*≧m≦*)
この大展望は、滞在中ず~っと目の前に広がっていてくれました♪

2日目の薬師岳も、3日目の北ノ俣岳も。
もうすんばらしい斜面がそこかしこに広がっており。
まきchin隊は今回のんびり隊だったので、あまり滑れてませんが、次回はあそこだな。。。とか密かに目論んでみたり。

というわけで、1日目に登ってるときはほんとにキツくて、もうこんな大変なとこには来ないぞ!とか思ってたのですが。
下山してみればすっかり喉元を過ぎてしまい、また来年来たいな~と思ってる始末。
・・・また来年。お天気よければ、ぜひ来たい。

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コメント

いや~今回は28~30日予定で太郎平ベースで薬師・黒五に行く予定だったんですが(前日PMまで)飛越トンネルまでの除雪状況が分からなかったので長い歩きを懸念して回避してしまい、白馬・雪倉にしちゃいました。
お会いできなく残念です。。
この界隈はやはり最高ですね~、、来年こそは・・・。

投稿: お気楽 | 2012年5月 6日 (日) 20時40分

お気楽さん>
あら、なんと!
もしかしたらバッタリだったのですね、お会いできず残念。。。

白馬・雪倉はGW後半に行こうかと思っていたのですが、あまり天気も良くなかったので断念。
ここも行きたくて行けてないエリアです。

飛越トンネルまでの残雪は、私らもほとんど情報がなく、ドキドキしながらのアタックでした。
が、太郎平起点のここはやはり素晴らしかった!
来年もお天気良ければまた行きたいな~、と思ったりしています。
来年は、是非!

投稿: まきchin | 2012年5月 6日 (日) 23時05分

(-。-;)イイナ
(゚▽゚)イイナ~
イイナ o(^^o ) ( o^^)o イイナ

たまらないですねぇ。去年の夏に行ったときにスライドした方がGWは太郎平でよく滑っていると聞いてぶったまげたもんですが、まきchin隊がやっちまっているとは。

夏でも最高のエリアですもんねぇ。こんな絶景で滑り倒す気持ちよさときたらもう想像を絶する。天気も最高♪これなら1ヶ月は呆けていられるなぁ。

投稿: Toby | 2012年5月 7日 (月) 13時08分

Tobyさん>
いやはや、私らもまさかこの時期にここに行けるとは思っていなかったのですが。
天気、タイミング、体力のそれぞれのピークがちょうど重なってくれて、今回アタックすることができました。
太郎平小屋へのアプローチ、ほんとキツかったです。
「キツイの好き」なんてウソでしたゴメンナサイ、とか思っちゃいましたもん。

が、やはり景色も斜面も素晴らしかった。
しばらく呆けていられそうです(^^;

投稿: まきchin | 2012年5月 7日 (月) 23時45分

いいな~♪
憧れです~^-^ GWにココ・・・なんて^^

でも、昨年、黒部五郎に行った時
この道、通って、なんとアップダウンが~と・・・><
これを山スキーでかいっ?と思うと・・・
ヘタレ気分に・・・0--0

終始天候に恵まれ、ホント素晴らしい毎日でしたね!

そして、素晴らしいレポで堪能しました~(o^-^o)

投稿: みい | 2012年5月 8日 (火) 18時35分

みいさん>
私らも、GWに滑るのが憧れの山域でして。
お天気に恵まれて、毎日ほんと素晴らしかったデス♪

黒部五郎も行きたかったのですが、もうへろへろにて今回は断念。。。
次回(があれば)チャレンジしたい!
・・・が、そんなヘタレのまきchin隊をよそに、皆さんサックリいろんな斜面を滑ってらして。
いやもう、ほんと、スゴイです。

みいさん隊のGWレポも楽しませていただきました~(^^

投稿: まきchin | 2012年5月 8日 (火) 23時12分

 いや~、まきchin隊の北アレポがアップされるたびに「前半に山に行っておけば良かったなぁ」と後悔してました。うらやまし~い!

 飛越トンネルへの林道もGWにそこまで入れるんですね~、もっと手前までしか行けないのかと思ってました。

 来年のGWは非難小屋泊での縦走ですかね。

投稿: IK | 2012年5月11日 (金) 09時55分

IKさん>
今年のGWは、お天気難しかったですよねぇ。
前半、なんとかお天気もってくれました。

飛越トンネル、下山してきた頃にはトンネル手前2kmくらいまでは車で入れるようになってました。
今年は雪が多かったけど、融けるのも早いみたい。

来年。。。縦走はちと私らにはキビシイかな。。
また太郎平小屋起点で滑り倒してみたいデス。(お天気のタイミングがうまく合ってくれれば。。)

投稿: まきchin | 2012年5月12日 (土) 10時40分

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