2012/3/4 快晴の大渚山BC
この週末、実は東北方面を狙ってたのですが。
仕事で遅くなった金曜深夜、山スキー道具を積んで出発したものの、なんと東北道は白河~白石通行止め・・・。
この距離、一般道を走れってか。
目的地に着くの、昼頃になっちゃうよ・・・(秋田方面狙ってたもんで)。
すっかり萎え萎えのまきchin隊、横浜にUターンして日曜日にかけることに。
(ガソリン代と高速代が空しい(;ω;))
・・・そして土曜にタップリ休養した後、意気揚々と出かけたのは、昨年の震災後(2011/3/27)に訪れた北信・小谷の大渚山。
ただでさえ豪雪のこの地域、今年はいつもに増してものすごい積雪量らしい。
まだまだ雪もタップリに違いない。( ^ω^ )
目指す登山口は、前回と同じく大草連(おおぞうれ)。
この小さな集落に到達するまでの道が、今回のメインイベントの一つと言っても過言ではない。
以下、次回へ向けた覚書。
国道148号から小谷温泉へ向かう道へ入り、橋を渡って川の右岸に出て間もなく登場する「真木、大草連方面」標識で左折。
車一台がやっとの道を登り、真木の集落を抜けた先の分岐を左折(右折すると田中の集落へ)。
曲がりきれないくらいのヘアピンカーブを何度か通り、ほっそい道をぐねぐね登っていくと、ようやく大草連の集落に到着。
最後の分岐を左へ行くと、今回の登山口に到着、です。
※前回は、最後の分岐を右へ。どっちでもOKです。
※大草連への道は、細かな枝道はあるけど、大きな分岐は上述の2つ、かな。でも結構迷います。
いや~。
除雪はばっちりされてるけど、細い道で対向車がきたらどうしよう?!とか、ちょっとでも道をずれるとスタックしそう!とか。
キンチョウしますわぁ。
(ってまきchin、こんな道は運転できませんけど(汗))
というわけでメインイベント(?)も無事終了し、今回の駐車はコチラ。
除雪車の転回場と思われるスペースに、5台くらいは停められそうです。
駐車スペースには、先行の方の車が一台。
出発されるのを見送って、まきchin隊はのんびり準備して出発。
駐車スペースの上に延びる道を少し登ると、そこから雪の道。
さぁ~て、登るぞ!
出発した頃はなんだかうすぼんやり曇ってた空も、歩いて行くうちにスッキリ青空に!
こりゃもう、テンション上がりますねぇ。o(*^▽^*)o
足元の雪はカチコチに凍ってるけど、きっと下ってくる頃にはざっくざくになってるんだろうねぇ。
段々畑みたいな段差を越えつつ、開けた雪原をゆるりと登っていくと、九十九折りに登る林道?登山道?に。
所々ショートカットしつつ登っていくと
尾根と谷の合流、開けた雪原に到着。
あ~、そうそう、こんなとこだった。
さて、ここから尾根を辿って山頂を目指します。
尾根に上がる道は、ちょい急ではありますが。
尾根に上がって、少し緩やかに開けたところをゆる~りと登ると、また急坂に突入。
ここもまた、なんとも美しいブナ林。癒されます。
足元の前日のトレースは、まだ凍っててちょっと滑りやすい。
自らルート開拓して直登しちゃったほうが早い&シールが効いて滑らないかも。
ブナ林の中を九十九折り&直登織り交ぜてぐいぐい登り。
標高1,350mを過ぎたあたりで
朝から燦々と日がさしてたので、霧氷はもう見れないかな、と思っていたのですが。
思わぬ景色に、大興奮♪
しかも!
木々の向こうには、五竜と鹿島槍。クッキリと見えてるではないですか!!素晴らしい。
やっぱり、山は青空と展望だねぇ。(≧∇≦)
霧氷の梢や後立山の展望を眺めつつ、しばらくゆるりと登ると、いよいよ最後の急坂へ。
100mほど登ると、山頂稜線の下の開けた大斜面に。
振り返ると、白馬三山、五竜、鹿島槍、ヤリホの大展望!
うっはぁ。ヨダレでそう。(*≧m≦*)
真っ白な北アの山並みを間近に眺めるのは、ほんと久しぶり。
稜線直下、大きく出た雪庇を巻いて登ると、緩やかに伸びる稜線の先には大渚山の山頂。
ゆるりと歩いて、大渚山山頂(1,566m)到着!
山頂には、のんびり登るまきchin隊をさくさく追い越して行った、快足テレマーク隊。
山頂は、さすがにちょいと風が強い。
アウター着込んでシールはがして滑降準備したら、まずは大展望を楽しみます。
登ってくるときにど~んと見えた、白馬三山、唐松、五竜、鹿島槍、爺ヶ岳の後立山連峰。
そしてど~んと。雨飾山、大迫力♪(≧∇≦)
雨飾山の向こうには、日本海まで見えました。
いやはや。すんごい展望ですな。
時間が経つのも忘れて眺めちゃう。
前回来た時は展望イマイチだったので、今回は大満喫
さて、たっぷり展望を楽しんだら、いよいよ山頂から北面へと滑り込みましょ~
山頂直下の急斜面、パフパフだったらすんごいんだろうなぁ。
今回は硬めのパウダーが迫力満点、冷や汗かきつつの急斜面でした。
さて、急斜面を滑り降りたら、ゆる~く広がる緩斜面をの~んびりと。
大渚沢の左岸の尾根を1,200mあたりまで滑ったら、トラバース気味に沢へと回り込み。
もっと滑り降りることもできるけど、まあ雪もこんなだし、今回はここまで。
大きなブナの枯れ木の下で、腹ごしらえ&登り返し準備。
いやぁ~、お日様ぽかぽか、イイ気持。
お昼寝でもしちゃいたいくらい。
木々の向こうに聳える雨飾山の眺めは、雷鳥沢から眺める剱岳を彷彿とさせまして。
なんだかとっても、いい感じ。
さて、のんびり一息ついたら、登り返しますかね。
目指すは、大渚山の三角の岩山の左側のコル(写真のもうちょい左側)。
沢の右岸に移動して、ざくざくになってきた雪を登り返します。
燦々と照りつける日差しの下、水気たっぷりの斜面を登っていくと、なんだかどんどん足が重くなってきたような・・・
それもそのはず。
シールには雪がべったり、高下駄状態。
・・・ってコレ、トレーニングとかじゃないですから!
立ち止まると、雪がどんどんくっついてくる気がするので、ひたすらコル目指して登り返して
1,350mのコル、到着。やれやれ。
見上げるのはさきほどの三角の岩山。
山頂から稜線を下ってくると、ここに出てくるのね。
岩山の上まで登り返して、東面を滑るという案もあるにはあったけど。
北面でのんびりしちゃったので、まあ今回はこのまま下りましょ。
シールつけたままで、東面の下をトラバースして南斜面へ移動。
見上げる東面。
ん~、やっぱり登りかえすべきだったか・・・すごい楽しそう・・・
ちと後ろ髪ひかれつつも、シールはがして南斜面へ滑り込み、と思いきや。
こちらは既にお日様にたっぷり照らされて、ざっくざくの重雪ザラメ。
しかも上部はかなりの急斜面、板取られまくり。こりゃ堪らん。(;;;´Д`)ゝ
パウダーパフパフの時に滑ったら、すごいんだろうけどなぁ。
そんな時に、大草連まで車で登ってこれるのかどうか。
・・・まあ、ザラメはザラメでまた楽し。
ザラメ祭りの大斜面の後は、ゆるやか~にうねる斜面をゆ~ったり。
行きに尾根に取りついた地点に合流してからは、登ってきた道をそのまま下って登山口に到着。
車のところで撤収準備してたら、集落のおばあさんがお散歩にぶらり。
今日は天気良かったね~、山も景色がよかったでしょ、と。
今年は雪が多かったから、この辺も大変でしたでしょう、としばしおしゃべり。
おばあさんがお嫁に来た頃は、大草連にも10数軒あり、子供たちでにぎやかだったとか。
今は4軒しかないけどね、ちゃんと雪もかいてくれるし、静かでいいトコだよ~、と笑っておっしゃってました。
またおいで~、とおばあさん。
こちらこそ、場所を使わせていただいてありがとうございました。(o^-^o)
さて、下山後の温泉は、道の駅小谷の立寄り湯、深山の湯へ(600円)。
源泉かけ流しの茶色いお湯にの~んびり浸かり、糸魚川経由で高速へ。
い~い感じにお腹も空いたので。
道の駅あらいのきときと寿司に寄り道して
いやあ、お腹も満足デス♪(≧∇≦)
この日、関越道は大渋滞でしたが中央道は渋滞ナシ。
というわけで、中央道経由で22時頃に帰宅、です。
<今回の山行>
久しぶりのBCスキーは、北信へ。
正直、あまり天気は期待していなかったのですが、行ってみたらビックリ、ピーカン青空に大展望!
ブナの林も美しくて。もう大興奮です。(≧∇≦)
やはり、青空の下の雪山の美しさは格別ですね。
久しぶりに、白い山並みを拝むことができました。
そして天気がいいということは、気温も上がってるということで。(^-^;
朝はさすがに締まってた雪も、昼過ぎにはざっくざくのザラメ。
ちょいパウ残ってるかな?と期待した北面も、硬く締まった雪でありまして。
北面は、また滑りに来なくちゃなぁ。
今回登り返した、大渚沢の右岸斜面付近にもよさげな斜面があったし。
そうそう、東面もかなり楽しそう。登り返して滑りたくなる感じだったなぁ。
しみじみいい山です、大渚山。( ^ω^ )
今年の3月17~18日には、大渚山大滑降大会が開催されるそうで。
楽しそうですねぇ。(^^
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コメント
大渚山では毎回私もシールが団子状態になってます。
シールワックス必携ですね!!
雨飾山はそんなことは無いのに不思議。
他には平標山が団子になりやすいみたいです。
しかし、うらやましい晴天。
厳冬期も終わって楽しい春スキーの季節ですね~♪
投稿: 儚月 | 2012年3月 6日 (火) 08時22分
ご無沙汰しております(汗)
なんと前日、全く同じ場所に駐車して、同じように北面目指して登ってましたよ~。 実はバッタリ少しだけ期待したたんです~。
で、狙いはまきchin家ルート東側の大きな沢状地形。
でかい1枚バーンの雰囲気は感じつつ、ガス濃く視界不良で消化不良となりました(泣)
しかし、大渚山は初めてだったのですが、ホントいい山ですね。 面白そうな快適疎林目白押しですっごく気に入りました。 多分毎年行きますんで、今度こそはバッタリしませう!
投稿: たかや | 2012年3月 6日 (火) 13時11分
おお~♪ 大渚でしたか・・・^-^
1度行った時は、視界不良・・・
無雪期に行った時は、展望良かったです^^v
日曜は、ホント良く見えましたね^^
これから、難しい雪ですね~0--0
ザラメになってくれればいいですが・・・
モナカはかなわん><
下手な滑りなんで誤魔化せません(苦笑)
でも、ポカポカ陽気での山スキーも魅力ですね^-^
投稿: みい | 2012年3月 6日 (火) 19時22分
儚月さん>
あ、儚月さんも、大渚山ではシールが団子状態になってしまうんですね。
いやぁ、正直こんなに気温が上がるとは思ってもみず。
シールワックスは家に置いてきちゃってたのでした。
これからの時期は、ほんと必携ですね!
それにしても、山によって違うとは。日の当たり方とか関係してるんでしょうかねぇ。フシギ。
なんだかあっという間に春スキーになっちゃいましたね。
ザラメの季節だ~♪
投稿: まきchin | 2012年3月 6日 (火) 22時11分
たかやさん>
わ~、お久しぶりです!
そしてなんと、前日に同じトコ、同じルートで大渚山ですか!!
登ってるときに、スノーシューの跡とボードの滑走跡があったんですけど、あれ、たかやさんだったんですね(*≧m≦*)
む~ん。超ニアミス。
ここ、ほんといい山ですよね。
東面も北面も、まだまだ滑りたい斜面がてんこ盛り。
大草連までの道が唯一の難点ですが、ここはまた何度でも来たい!
そして、たかやさんとのバッタリも期待!!
投稿: まきchin | 2012年3月 6日 (火) 22時15分
みいさん>
あ。お帰りなさい!
この週末は、大渚山でしたよ~
ほんと、すんばらしい展望でしたよね♪
そちらからも、ぐるりと大展望だったでしょうねぇ~(^^
いよいよ春スキーシーズンに突入ですねぇ。
パウダーの時期も、もう終わりかと思うとちと寂しい。
・・・モナカは私も勘弁、軽めのザラメがいいなぁ。
青空の下、しゃぁ~っと楽しく滑りましょう♪
投稿: まきchin | 2012年3月 6日 (火) 22時21分
恒例の大渚ですね。
やっぱり全国的に好天だったんですねぇ。
まだフカフカを滑れるなんてすんばらしい。
おまけにきときと。文句なしですねぇ。
ってゆーか金曜の豪雪がなかったらこっちにいらしてたんですね。
狙いは森吉かな?
投稿: Toby | 2012年3月 8日 (木) 00時11分
Tobyさん>
蔵王もすんばらしいお天気&展望でしたよねぇ。
日曜日、こんなにいいお天気になるとは、思いもしませんでした(^^
雪はさすがにちょい硬め、そして南面はざくざくザラメでしたが。
た~っぷりの雪に、おまけのキトキトまで、大満足です♪
> 狙いは森吉
なぜわかる?!(ってわかりやすすぎか)
今年も森吉の樹氷には出会えず・・・
なかなかタイミングが合いません(泣)
投稿: まきchin | 2012年3月 9日 (金) 01時02分