2011/11/12-13 晩秋・初冬の立山へ(1日目)
今年の立山黒部アルペンルートの営業は、11月30日まで。
まきchin隊常宿の雷鳥荘は11月24日までの営業とのことで、少し早目ながらも、厳冬期間近の北アに会いに行くべく、毎年恒例の立山詣でへGo!
この時期は、立山駅からのケーブルカー始発は8時半と遅い。
てなわけで、横浜を2時発、とのんびり出発です。
関越道、上信越道、北陸道とひた走り、立山駅の駐車場には7時前に到着。
広い駐車場はガラっガラ。
昨年の今頃は、滑る人がたくさんいたんだけど、今年は、ねぇ。
8時半始発のアルペンルート切符の発売開始は7時50分。
板を持った人は皆無で、なんとな~くのんびりした雰囲気の切符売り場の周りには、7時半過ぎくらいからなんとな~く人がたむろし始めて。
7時40分頃、ようやく入口に人が並んだのを機に、皆さま続々と(といっても最終的に並んだのは20人くらい?)。
まきchin、先頭に並ぶのはなんとなく気恥ずかしかったので、最初に並んでくれる勇者を待ってましたです。。。
というわけで、当然ながら始発のケーブルカーのチケットをゲット。
美女平からの高原バスもめでたく増発が出て、待ち時間なくスムーズに室堂へ♪
※立山から室堂まで、大人往復4,190円。
高原バスの車窓には、こんな景色も広がってるわけで。
いやぁ~、もしかしたらガスガスなんじゃないかと心配してたのですが。
青空クッキリ、天気いいじゃないですか!
いやがおうにも、テンション上がりますな。(≧∇≦)
バスの中でひと眠りしようと思ってたにも関わらず、この景色でテンション上がってギンギラギンのまま、室堂到着。
この時期に雪がない室堂は違和感ありまくりですが。
ともかく、しゅっぱ~つ!
何度も言っちゃいますケド。
この時期に、これだけ雪がない室堂も珍しい。
かろうじて稜線に雪を担いだ立山を見上げつつ、一ノ越までガッツリ整備された石畳の道を辿ります。
一ノ越までは、ず~っとこんな道。歩きやすい。
山スキーのときはあっちを歩いてたよね~とか、あの斜面に行くにはあそこをトラバースか?!とか。
斜面を見上げると、やっぱりスキーの話になっちゃう。
ゆる~りと登って振り返ると
雷鳥平に向けてのびる山崎カールからの斜面と、雷鳥沢。
晩秋色ですなあ。
こちらは室堂平。
その後には、奥大日岳も♪ あっちも歩きたいねぇ。
一ノ越へ向かう道端には、所々で水がさわさわ流れており。
真っ青な空を映す水の流れと、黄金色の草の色のコントラストがステキo(*^▽^*)o
岩の祠が立つ祓堂まではゆるりと登る道、そこを過ぎるとちょい急な九十九折りに。
室堂平と大日岳を見降ろしつつ、石畳の道を登りつめて
そしてここまで登ると、目の前には
御山谷の向こうに広がる、ヤリホ、裏銀座、表銀座の稜線!
キタキタ~!!(≧∇≦)
一ノ越、いつも強風が吹き抜けてる印象しかなかったけど、この日はそれほど風も強くなく。
景色眺めて一息ついたら
ここまでのガッツリ整備された道からは打って変わって、ここから先はガレた岩場の道。
結構斜度もあるし、浮石も多いし。
落石注意で登ります。
振り向けば、かなりの高度感ある斜面を登ってきてるわけで。
一ノ越は遥か下になり、背後には龍王岳がにょっきり聳えていたりして。
それにしても、山頂の社殿がすぐそこに見えてるんだけど。
なかなか近づかないのよねぇ。(´・ω・`)
山頂はまだか~、とつぶやきつつ急坂を登ることしばし。
少し傾斜が緩やかになった、標高2,900mくらいのあたりから、道には雪がちらほらと。
山頂まではあともうちょい。
気を引き締めていくぞ~、と思いながら振り返ると
おお! 五色ヶ原の先には薬師岳サマのお姿が。(≧m≦)
黒部五郎岳と雲ノ平、笠ヶ岳も見えてるではないですか。
あ~、またあっちのほうに、のんびり歩きたい。
・・・っと、景色にウットリしたのもつかの間。
ここから先は、雪のうっすら積もった岩場の道、キンチョウして歩きます。
前日の雪がふんわりさっくり積もってるところはいいのですが。
ずっと前からの雪が融けて凍った個所も何箇所かあり、足元にはかな~り気を遣う。
雪の上に出ている岩を辿りつつ、最後の急坂を登りきって
雄山、到着!
いやぁ。。。やっぱここは、大展望ですなぁ。。。(*≧m≦*)
何度も出てきちゃうけど。またまたぐるりと大展望大会。
右から、五色ヶ原、薬師岳、黒部五郎岳、雲ノ平、笠ヶ岳、赤牛岳、水晶岳、槍穂、野口五郎岳。
常念岳、大天井岳、燕岳の表銀座と、三ツ岳、烏帽子の裏銀座。針ノ木岳、蓮華岳も。
その後には、南アと八ヶ岳。
そしてなんと、富士山もうっすら見えてました。
こっちは、後立山につながる稜線。
爺ヶ岳、鹿島槍、五竜岳。浅間山も雲の上にぽっかり顔を出してます。
お昼になって雲がだいぶ出てきてしまったけど、それでもさすがの大展望!
社殿の影で、風を避けつつ腹ごしらえしつつ、しばし展望を満喫。
腹ごしらえしてお腹も満足だけど、大展望で目も心も大満足。( ^ω^ )
・・・さて、まだまだ先は長い。
ここから先は稜線歩き、アウター着込んでアイゼン付けて、いざ、出発。
まずは雄山の山頂へ。
神域なので、シーズン中は拝殿料が必要なのですが、この時期は入場無料(?!)。
所々凍りついてて油断大敵の石段を登って
雄山山頂(3,003m)、到着!
ここまで来られたことと、これから先の無事を、そして好天への感謝を申し述べます。
さっきまでいた社殿を振り返ると、その後の薬師岳とともに、まるで湧きあがる雲海に浮かぶ要塞のよう。
これから歩く先に目を転じると、雪の積もった大汝山への稜線、そして真砂岳・別山と連なる稜線の先には剱岳!
剱岳、やっぱりかっちょええ♪(*≧m≦*)
さて、山頂を後にして稜線を辿りますよ~。
鳥居を出たところの縦走路から、大汝山を目指します。
岩のガレ道に積もった雪は、幸いにしてまだそれほど硬くはなく。
アイゼンがよく効いて、歩きやすい。
・・・がっ、左側はスッパリ切れ落ちたこの道、かなりキケン。
こんなとこも下ったり。
足ひっかけたら、山崎カールをまっさかさま、ですな。(lll゚Д゚)
さすがに3,000mの稜線は冬ですね。
ブルーアイスになってたりして危なそうだったら、即、引き返すということで、ひとまず先に進みます。
時折雲がわぁっと湧いてきたり、そうかと思ったら雲の中から剱岳が顔を覗かせたり。
景色は、もう、最高♪
久しぶりの雪に、テンション上がります(≧∇≦)
そうして雪の稜線をゆるりと歩き、大汝休憩所の前から岩場をよじ登って
眼下には黒部湖。目の前には針ノ木岳、蓮華岳。
あっちは全然雪もなく、こちらが雪道なのが不思議なくらい。
雄山をふと振り返ると
うわぁ。なんか、滝雲みたいになってる。
雄山がまるで、空にぽっかり浮かぶ浮島みたい。
なんだか、空撮ヘリに乗って撮影している、みたいな錯覚に陥ってしまいそうな眺めであります。
立山の最高点、大汝山で景色眺めてのんびりしたいところではありますが。
ここからぐるりと回って雷鳥沢へ下りることを考えると、あんまりのんびりもしてられない。
・・というわけで、さっくり山頂を後にして先に進みましょ。
稜線を歩いてた人達も、皆さまどうやらここまできて雄山へ戻るらしく。
ここから先は、わずかな踏み跡を辿って進みます。
すぐ目の前の富士ノ折立までは、岩ごろの道に積もった雪をさくさく踏んで、緩やかに下り気味の道。
剱岳は、相変わらず雲に隠れたり突然現れたり。
雲に隠れてた頂が、だんだん出てくる様は、なんだか映画みたい。(≧m≦)
デン♪デデデデン♪、と勝手にBGMつけて盛り上がってみたり。
はい、そしてほどなく到着した富士ノ折立は、こんな岩山。
時間もあまりないし、なにより雪が積もってややキケンなので、今回は山頂は踏まずにパス。
まあ、また来るでしょう。
さて、ここから真砂岳へ向けてガッツリ下るわけですが。
眼下に広がる雷鳥平を見下ろしつつ、雪の積もった岩場の九十九折りの道をガッツリと。
これ、結構怖い。
ブルーアイスだったら、絶対下れません。
下を見ると怖いけど、前方にはこんな眺めが広がってるわけで。
これはほんと素晴らしい♪
こんな感じの、斜面を九十九折りに下る道が稜線上の道になり。
目の前に真砂岳が迫り、2,900mを下ったあたりでようやく雪も消えて一安心。
アイゼン外して下ります。
右手に万年雪の残る内蔵助カールを見下ろしつつザレ道を下り、左手にトラバース道を分けてゆるりと登ると
真砂岳(2,861m)、到着。
それほど登ることもなく、あっという間に着いちゃった。
山頂は生憎のガスの中。
ちょっと待てば晴れるかな、と思いつつ、時間もあまりないのでさっくり大走りへと下ります。
どうせガスガスだし、一気に下るぞ~、とザレた道をざっくざっく下っていると
・・・と、見る間に
うぉ~!晴れた!!(*≧m≦*)
大走りから見上げる立山は、そりゃもう大迫力。
あの稜線を歩いてきたんだねぇ。むふ~ん。ヽ(*≧ε≦*)φ
頭上は晴れてきたけど、眼下は相変わらずガスガス、と思いきや。
白い立山も、草紅葉の雷鳥沢も、青空に映えて美しい!
いやはや、青空万歳であります。
さて、ザレザレだった大走りの道は、ハイマツの影に入る頃からガレ気味に。
なおも下っていくと、大きな石が転がるちょい荒れ気味の道になり。
足を滑らせないよう注意しながら下っていくと
賽の河原に下りてきました。
見上げる斜面も、河原も、一面草紅葉!
さっきまでの雪の稜線はいったいどこへ。。。ここはまだまだ、晩秋の装いですな。
真っ赤に染まる河原をゆるゆると歩いて、雷鳥沢キャンプ場を目指し
橋板がはずされた称名川を、浅瀬を伝って渡り
(結構流れが強い上に、川の石が滑る!)
まきchin隊、実は雪のない雷鳥荘に来たのは初めて。
玄関って地面からすぐのところにあるんだ!(雪の時期は、雪の階段を下って玄関へ)とか、ここにあるはずの小山がない!とか、浦島太郎っぽくなってみたり。
そして小屋の前からは、いつもの山並みが大展望。
夕日と草紅葉に染まる山並みをたっぷり堪能です。
この後、すぐにまたガスが出てきてしまい、夕日は見れず。
おかげで(?)の~んびり雷鳥荘のお風呂を満喫♪
そしてお待ちかねの夕飯は
いつもながらの豪華版。美味し。
この日の宿泊は9組くらいしかいなくて、とっても静か&の~んびりの雷鳥荘でありました♪
(いつもだと、山スキー組で賑わってるんですけどね。。。)
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コメント
え~~!、立山も雪これだけ、剣なんて全くないじゃないですか。
これじゃあ南アがないのは当たり前ですね。
今年室堂が閉鎖される前に滑れるようになるんでしょうか?
投稿: IK | 2011年11月15日 (火) 09時08分
IKさん>
この時期の立山とは思えない光景ですよね。
でもまあ、おかげで、静かな晩秋の立山を歩けたのでヨシとするかな。。。
ちょうど今頃、立山も雪が降ってるみたいですね。
今週末あたり、真っ白になってるのかしらん。。と思いきや、今週末もまたお天気悪そうで。
室堂閉鎖直前に、なんとか滑れるかどうか、という感じかもですねぇ。
IKさんは南アでしたか!
北岳も真っ黒とは。。。ほんと今年はどうなっちゃってるんでしょ。
投稿: まきchin | 2011年11月15日 (火) 23時32分
これはいつの立山ですか~?って感じですね(@@:)
いや~♪今年の雪は。。。
でも、素晴らしい光景・・・^-^
雲があるのが、逆に絵になっていいです^^v
素晴らしい~♪
ホント、開通してる間に滑れるんやろか~?
・・・って言うより、我らの初滑りはいつになるかな~?
まぁ、焦らず・・・やはりパッフ~♪がいいもんね~0^^0
そう言えば、昨年にお初は、白馬大雪渓(11月)で
ところどころブルーアイスやった><
スキーでも、こわ~~!!でした(--:)
投稿: みい | 2011年11月16日 (水) 09時53分
みいさん>
11月も半ばにさしかかろうという時期とは思えないですよね、この光景。
でもさすがに稜線上は冬、景色もすごかったデス♪
今週は雪が降ってるみたいですが、アルペンルート終わっちゃう前に滑れるようになるのかな?
他の山は大丈夫かな??
早くパッフ~♪滑りたいですよねぇ~(^^
そうそう、そういや昨年は、大雪渓滑ってましたよね!
ブルーアイス、ほんと怖い~~(><)
足、すくんじゃいます
投稿: まきchin | 2011年11月18日 (金) 00時55分
恒例の立山詣出、びっくりですね。
ほんといつの話?って感じで。去年の今頃とまるっきり違いますね。
でもいいですね。キリリと引き締まった冬山の空気がビシビシと伝わってきます。
もうい〜くつ寝るとスキーできるんでしょうか。
はやく滑りたいですねぇ♪
投稿: Toby | 2011年11月20日 (日) 23時42分
Tobyさん>
そうそう。これ11月?って感じで、目を疑っちゃいました。
この翌週から降り始めて、さすがに室堂も雪化粧したみたいですけど。。。
でもおかげで、雪を踏んでの稜線歩きができたのでヨカッタ♪
今週あたりも、ガッツリ降りそうですよねぇ。
そろそろ山には、雪がたくさん積もり始めてるかしら。
初滑り、待ち遠しいですね(^^
投稿: まきchin | 2011年11月21日 (月) 22時41分